奥穂高岳〜夢の吊尾根…最初で最後の重太郎新道
- GPS
- 19:33
- 距離
- 37.9km
- 登り
- 4,260m
- 下り
- 4,435m
コースタイム
2日目涸沢小屋6:00−ザイテングラート7:15ー奥穂高山荘8:30(休憩)9:10−奥穂高山頂9:55(写真&休憩)10:15−紀美子平12:20−岳沢小屋3:00
3日目岳沢小屋6:00−天狗沢第1お花畑ー岳沢小屋6:30−上高地BT8:45
天候 | 1日目はれ 2日目はれ! 3日目くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
出発時にジャンボタクシーに誘われてバス停移動&待ち時間なしで出発。1人800円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
市営第2駐車場に無料の足湯があります。 沢渡大橋の梓湖畔の湯大人700円。駐車場代はおまけしてくれました。 |
写真
感想
今年は所用でなかなか山に行けずにいました。
なんと2か月ぶり\(◎o◎)/!今シーズンたった3回だし。
靴も替えたばかりだし、不安要素は山ほどあり…
九十九里で3日間釣り&キャンプして休む間もなく信州へ。
どうも夫は貝類の食べ過ぎか日焼けしすぎか竿の投げすぎか身体のあちこちに支障が出ている模様。
前夜に車中泊するも朝から起き上がるのも大変そう。
こんな様子でわざわざ上高地に入っても無駄骨かとここで撤退かと思いきや。
「行けるとこまで行く」
いや〜、それも困るんだけどなと思いつつ。
ジャンボタクシーに誘われてバス停まで行かずに乗り込む。乗り心地いいし。
あという間に上高地。
サルに出迎えられ、テンションあがる↗
河童橋からは少し雲がかかっているものの晴れてよく見えている。
朝の空気の中気持ちいいお散歩。
だんだん「調子よくなってきた」というので安堵して先へ。
長ーい長ーい平坦な道でやっと横尾。
早いけどお昼。おにぎりとローストビーフのサラダ。おいしかった♡
たっぷり1時間も休憩していざ!
樹林帯は蒸し暑くてかぜも弱くて暑いのなんの(>_<)汗が止まらない。
ヘリがバタバタと何機も行ったり来たりしてる。ちょっと不安になりますね。
雪渓が見える頃、あちこちにお花が出迎えてくれました。
まだ夏の花がたくさん。登りがしんどくてもこれでがんばれちゃう。
涸沢カールに着いて、涸沢ヒュッテのテラスとカラフルなテントを眼の前に
やっとあの写真の世界に来れたんだ―と感激!
でも泊まるのは涸沢小屋。
今年話題になってるコバイケイソウは白い花は終わりかけでしたが、まだいい雰囲気。
夫もすっかり調子が戻ったようでお泊まり決定!
意外にすいていて、下の部屋でまだいくつも布団は空いていました。
やっぱりお盆のピークを少しずらしたのが正解!
テラスでお疲れビールとソフトクリームで乾杯(^v^)
夫はやはり疲れがたまっているのか昼寝してしまい、私はただただ外を眺める…
夕食の後も夫はすぐに寝てしまい、私は消灯までマンガを読みふける…
気がつくと窓の正面の尾根の上から月が出てきました。
これもステキでしたが月が明るくて星がかすんでしまって↴
自然と4時に目が覚めると同じ場所にオリオン座が浮かんでいました。
だんだんと白んでくると山々が浮かび上がって
夢のような景色を前にただただうっとり♡
急いで朝ごはんを完食し、また外へ。
赤ーくなってきたかな?でもモルゲンロートといわれるほどでもなかったようで?
朝はまだ寒いかと着込んで出発したら、ほんの10分で暑くて脱ぐ^^;
雲ひとつない抜群の快晴!眩しくて目がくらみそう〜
ぐる〜っと山に囲まれて、何歩か歩くとすぐ景色に見とれてる。
すごいところに来たもんだ…
ザンテングラート。なんかカッチョいい響きだわね。
なかなかハードでしたけど、もうあまり覚えてない…(>_<)そのあとが濃すぎて。
穂高岳山荘に着いて休憩。ピストンなら荷物置いていきたいところだけど、どうも夫は戻るつもりはないらしい。
だけど、重太郎新道の警告のポスターが不安にさせるのよね。
私にはまだ力不足じゃないかと。夫も体調に不安もあるし。
それでも「ゆっくりいったらいいよ」ときっぱりと決行決めるし。
とにかく奥穂をめざします。最初のクサリはしごは緊張したけど、意外にあっさり通過。
ものすごい高度感でなんだかアドレナリンがでてきたぞー
槍もみえてるし、北アルプスに取り囲まれてるー
八ヶ岳も浅間も富士山もみえてるーー
そちらにいる人もこっちが見えてるはず――
すごーーーい!!!
ジャンダルム!山頂に人たくさんいます。\(◎o◎)/!
奥穂山頂もかわるがわる写真をとる人でにぎわってます。
360°の展望でホントにすばらしい!幸せなひとときでした♡
しばし休憩して吊尾根に。
いきなりの○見誤りで幾度も足場の悪いところに出てしまう。
ここでこけたらまっさかさまだと思うと足がすくんで(T_T)
三点支持を守りつつ、確実に進む。
眼下に涸沢と上高地をみながらまだかまだかと恐怖におののきながら。
そう。楽しくない!怖すぎて。
これまでの山行で岩稜帯がでてくると楽しかった!
もっともっとと思った。
でもここは違った。スケールがでかすぎた。
休憩しながら上高地を眺める。
4年前、親子4人で平湯にキャンプして上高地に散策に来ました。
とびっきりいい天気で河童橋から穂高連峰がクリアにみえて。
その時にまさにここに人が通過しているのが見えたのです。
写真で見るのとは違う。すごい衝撃でした。
あんなところに自分の足で歩いていってる。
それで私は山にハマったのです。
いつかここへ来てみたいと。
今回は初めからまだ無理かな?と及び腰でした。
それが、叶ってしまった。
もう夢のようです。
でも現実は甘くない。キツイ下山の始まりです。
重太郎新道、これはほんとに一般道扱いでいいんでしょうか?
ここも1歩も間違えられない気の抜けないコースが続きます。
どんどん暑くなってくるし、朝から目いっぱい歩き続けてるし、
急だし、長いし、もうやんなった。
夫と「もう2度と来ない」と言い合いながらやっと岳沢小屋に到着。
あまりの疲れにしばらく放心状態。
あと2時間の下山で終わりかと思うとホッとしてもう懐かしい気分。
翌日は雨予報でしたが曇りで濡れずに下りました。
上高地からの穂高はもうガスの中でした。
下りてみればものすごい筋肉痛で今もペンギン状態。
体重は1,5キロ増えて体脂肪は2%落ちてます。
この筋肉がおちきったらまた、別の山に行くんだろうな…
でももう穂高には行かないと思う!
穂高がきれいに見える山にまた登りたいと思います。
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