苗場山(平太郎尾根ピストン)
- GPS
- 10:13
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
05:10 栃川温泉・ヒュッテひだまりテン場発
05:25 栃川仮橋
05:43 合流
06:15 栃川徒渉
06:30 4合目
07:55 湿原地帯
08:35 合流
08:40 9合目
09:07 苗場山頂ヒュッテ
09:17 苗場山山頂(2145.3m)
09:20 山頂湿原散策-10:10
10:15 苗場山神社
10:30 赤倉山方面木道突端(引き返し)
10:40 ウッドデッキで昼食ー11:40
11:50 苗場山神社
12:13 小赤沢コースとの分岐
13:05 6合目
13:40 4合目
14:00 栃川徒渉
14:55 駐車場
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
津南市街から国道405を南下し、上野原温泉、和山温泉入口BSを過ぎると右手に建物、左手に空き地が広がる所が目的地 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ヒュッテひだまりテン場】 建物の向かい側には廃テニスコートが広がっていて、オートキャンプ場になっています。 建物側の樹林の中にテントサイトがあり、立派な水場もあります。 幕営料は、駐車場代込みで1800円でした。 【平太郎尾根】 ヒュッテひだまりのテニスコートを左手に見ながら出発して林道を進みます。 すぐに栃川の川原に出合い、上流の仮橋を渡り、左手に直登する登山道にとりつきます。 合流地点まで直登し、合流後も登りが続きますが、下りながら2回ほど細い支流を徒渉し、再び栃川川原まで下ります。 橋はなく、倒木を乗り越えて少し上流に向かうと飛び石で渡れるところがあって徒渉できます。 徒渉後は、虎ロープやワイヤーが設けられた直登が待っています。 路面は岩にコケが密生していたり、粘土質だったりで、滑りやすいところが多く見受けられ、登り切ると4合目に到着です。 その後も樹林帯の中に急登が続き、突然、勾配がなくなり台地に乗ったことがわかります。 路面はぬかるみが増え、視界が開けて明るい草原に出くわしたかと思えば、また樹林に突入することを何度か繰り返します。 笹原や苔むした原生林を抜けると木道に変わり、小赤沢コースと合流し、多くの池塘が現れます。 山頂まで木道が続き、広大な湿原が広がり、大小の池塘が点在しています。 【山頂湿原】 山頂付近から南面に広大な湿原と点在する池塘が視界に入ります。 木道の脇には景色を眺めるポイントに腰掛けられるウッドデッキもあります。 苗場山神社から赤倉山に向かう木道を進むと、左手に大きな池が現れ、その畔にウッドデッキが設けられています。 |
写真
感想
【計画】
谷川岳に引き続いて、ダブルヘッダーの感で日帰り山行、初の苗場山を目指します。
山と高原地図・谷川岳には、苗場山も登載されていますし、谷川岳山頂から西に目を向ければ苗場山山頂からゆるい傾斜で南に延びる山容が目に飛び込んできます。
バブル時代にスキーに勤しんだ私としては、山名も親しみがあります。
改めて地図を見ると苗場スキー場は、苗場山の南東10km程離れた筍山に位置していて、全くと言っていいほど関係のないことがわかります。
それはそうと湿原や池塘といった爽やかな高原をイメージさせるので期待して臨みました。
苗場山へは、祓川ルートがメジャーのようですが、この時期はゴンドラが運行していませんし、赤湯経由は日帰りではほぼ無理に近い・・・
消去法に近い選択でテントサイトのある平太郎尾根でアプローチすることにしました。
【平太郎尾根】
ヒュッテで受付をすると「ひだまり」の御主人から「平太郎尾根は健脚コース」と言われました。
確かに地図を見ると台地の直前は等高線が密集しています。
実際に歩くと栃川仮橋を渡った直後や、そのあとの徒渉後は急勾配を直登するもので、タフなコースでした。
ただ、台地に乗ってしまえば平坦な樹林帯に続き、湿原地帯が広がり、大小様々な形をした多くの池塘が見られ疲れを忘れるツンデレコースです。
この日は日曜日にもかかわらず、この尾根を通行していたのはどうやら私だけのようでした。
静かに山行を楽しめましたし、他のルートより湿原を独占してたくさん歩けるので得した気分です。
【天空庭園】
苗場山の山頂は「ここが?」と山頂とは言い難いほど、頂らしくない広場でした。
しかし山頂周辺は、それは見事な広大な天空庭園でした。
2000mの高度を誇る地点であれだけの台地が広がっているのは不思議なものです。
地質的な形成過程はわかりませんが、平らなだけでなく湿原であり、池塘が点在して、他の山とは様相がまるで異なります。
そこに根を張る植物や飛び交う昆虫も異なる気がします。
360度の大展望もいいですが、その山そのもののダイナミックな景観を楽しめる苗場山は、特別な魅力を感じます。
【悩み事】
悩み事とは、苗場山の山域区分です。
山と高原地図で谷川岳とともに登載されているから「関東/谷川・武尊」なのか、それとも上信越国立公園にあって新潟県と長野県の県境に位置しているから「甲信越/志賀・草津」なのか・・・
結論は、「甲信越/志賀・草津」にしたのですが、苦渋の選択でした(←大げさ!)
皆さんのレコを拝見すると、おおむね拮抗している印象があります。
決め手は、群馬県の山のイメージが強い谷川岳に対して、苗場山は群馬のイメージが湧かないこと、スタート地点が志賀高原に近いことや上越国境に位置していること。。。
どちらでもいいのかもしれませんが、結構悩んでしまいました。
レコを書くまでが山歩き・・・
ようやく下山して山行を終えた気分です。
【暦】
東京(東京都)
2013年8月18日(日)
日の出 5:02
日南中時 11:45
日の入り 18:27
月の出 16:00
月南中時 21:17
月の入り 1:31
コメント
この記録に関連する登山ルート
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祓川コースではなく秋山郷側からだったんですね!!
しかも小赤沢ではなく平太郎尾根とは!!
参考にさせて頂きたいところですが、
参考にしたところで本当に歩ききれるのかが…
それにしても苗場山頂は
山頂らしからぬ雰囲気ですね〜
秋には紅葉(草紅葉)も素晴らしそうなので
是非行ってみたくなりました!
LArcさん、こんばんは
3日間の山行お疲れ様でした
レコには全く書かれていませんが、谷川からの移動距離・・結構長いですよね。
雪解け遅い苗場山はこの時期でも風に揺れるわたすげが見られるんですね。
青空と池塘も綺麗です
苗場山の区分ですが、以前同じように悩んだことがあります。
ちなみに、私は「谷川・武尊」派です。
新潟・長野で群馬は含まれていませんが、群馬県民の私としては谷川連峰のお隣の山、というイメージが強くあります(笑)
keichiro01さん、コメントありがとうございます。
いやいや、流石なのはkeichiro01さんです。
おっしゃるとおり、苗場山は紅葉のシーズンの方がずっといいようです。
ゴンドラが10月上旬から11月上旬にかけて運行するのがその証です。
一面の草もみじ、壮観なんでしょうね。
私も行ってみたくなりました!
kiyoponさん、コメントありがとうございます。
苗場山、素晴らしいお山でした。
花博士のkiyoponさんでしたら、お花を余すことなく御紹介したでしょうが、湿原・池塘に酔いしれてしまいました。
レコを見返すと同じような写真ばかりでお恥ずかしい限りです。
移動距離に関してはおっしゃる通りです。
谷川連峰のお隣の山とはいえ、土合から栃川温泉までは100km弱もあり、しかも国道405号は細くカーブの多い峠道。
せっかく来たからと欲張ってしまいましたが、結構大変でした。
それと山域区分については群馬県民のkiyoponさんに御不快な思いをさせてしまったかもしれません。
・・・スミマセン。
しかし今回はこのまま甲信越で通させていただきます!
相変わらず精力的に行動されていて、羨ましい限りです。
昨年、休暇を使いすぎてしまって、今年は計画を密に立てつつ、我慢我慢の1年です。
特に自分の場合、7月・8月はオフシーズンっぽくもあります。
外仕事なので、仕事をこなすのに精一杯。
あとは、汗をダラダラ流して歩くのが嫌い。(笑)
虫も多いし、水の心配や食材も限定されますし。
苗場山、いいなぁ。
新潟の山、結構な評判を聞くので、行きたいとは思っているのですが・・・。
平標から谷川と馬蹄形もやりたいし。
今年から?シェルパ斉藤さんらが整備している、スノーカントリートレイル280kmも歩いてみたいです。
週末の北ア・・・・天気がやばそうなんですよねぇ。
2年ぶり2回目の北アですが、予備日が1日あるので逆周りか奥穂からジャンダルムピストンのみになるかもしれません。
雨の逆層スラブだけは、できたらやりたくないっす。
天気予報から、目が離せないっすなぁ。
9月、信越五岳ウルトラトレイル110km。
月末4泊5日で、中津川−二里観音避難小屋泊−三宝山泊−甲武信小屋泊−雁坂嶺〜突出尾根ルート〜適地幕営−秩父湖予定です。
ワタクシ的にはでございますが、はい、信越派です
(kiyoponが谷川派だったか…。うーむ…。)
ですが、ワタクシの直感は、苗場は「トンネルの向こう側」的なイメージなので、
信越派なのです。(一方、谷川は「トンネルのこちら側」的なイメージで関東派。)
こういう思考回路になったクレームは、川端康成先生までお願いします。
でも周辺図をみれば、確かに東に谷川、西に志賀。
つながったら面白そうだなぁ。でも藪こぎは苦手
それにしても、夏の苗場。穏やかですね〜。
つい先日の苗場ともまったく形相が違うし、Keichiroさんに見せてあげたい(笑)。
wwさん!信越派に賛同していただきありがとうございます!
心強いなぁ。
先日もこの日のような景色を期待していたのですが、残念でした。
赤湯経由でまた行きましょう!
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