北アルプス縦走(欅平-仙人池-黒部湖-水晶-鏡平-新穂高)
- GPS
- 104:00
- 距離
- 57.2km
- 登り
- 4,376m
- 下り
- 3,872m
コースタイム
9/8 7:20阿蘇原温泉小屋 - 8:38関電人見平宿舎 - 10:281629ピーク - 12:30仙人池ヒュッテ
9/9 5:50仙人池ヒュッテ - 8:12ハシゴ谷乗越 - 11:12黒部ダム - 13:47平ノ小屋 - 14:00平ノ渡 - 15:36奥黒部ヒュッテ
9/10 5:01奥黒部ヒュッテ - 読売新道 - 9:20赤牛岳 - 10:58温泉沢ノ頭 - 12:00水晶岳 - 12:45水晶小屋 - 14:03鷲羽岳 - 14:59三俣山荘
9/11 6:10三俣山荘 - 巻道ルート - 8:09双六小屋 - 9:21鏡平- 10:41左俣林道 - 11:24新穂高温泉
天候 | 9/7AM曇りPM雨 9/8夕方まで雨 以降晴れ 9/9晴れ 9/10晴れ後曇り 9/11晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰りの足については、この時期は当てにしてた新穂高-松本の直行バスはないとか。ので、まずはこの地域の交通の要衝になっている平湯のバスターミナルまで行き、入浴。お土産を購入しバスを乗り換えて新宿へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒部湖畔の登山道は、黒部湖に流れ込む沢を高巻いて渡渉するため、ハシゴと沢沿いの上り下りが幾度となく出てきます。はじめのうちはスリルを楽しめますが次第に真剣に集中力を維持して歩くことになりました。地図を見て感じるほどには容易ではありません。登山道です。散歩道ではありません。 読売新道を登って、温泉沢ノ頭のちょっと手前より、山の形からすると、東側に登山道があるのが自然に思うが、なぜか稜線の西側に引き込まれる感じとなって、道を間違ったのでは、と思われる(ケルンや目印はところどころ有)。奥黒部ヒュッテであった人からは迷いやすいということは聞いていなかったので、登りの目印は、下りほどには親切ではないのかもしれない。あるいは高天ヶ原温泉への道に引き込まれそうになっていたのか。やけにテクニカルな動きを要求する岩場で一般ルートではない印象。稜線に出るとやはり東側に道があり、5mほどハイマツ漕ぎをして難易度の低い登山道に復帰。稜線は外していないが、正規の登山道を確実にたどれた気がしない。 |
写真
感想
当初の山行計画
9/7 欅平 - 雲霧新道 - 仙人温泉小屋
9/8 仙人温泉小屋 - ハシゴ谷乗越 - 黒部ダム - 平ノ小屋
9/9 平ノ小屋 - 平ノ渡 - 読売新道 - 水晶岳 - 水晶小屋
9/10 水晶小屋 - 鷲羽岳 - 巻道ルート - 西鎌尾根 - 槍 - 南岳小屋
9/11 南岳小屋 - 北穂 - 奥穂 - 重太郎新道 - 上高地着
さて、実際は・・・。
9/7 欅平 - 阿蘇原温泉小屋
9/8 阿蘇原温泉小屋 - 雲霧新道 - 仙人池ヒュッテ
9/9 仙人池ヒュッテ - ハシゴ谷乗越 - 黒部ダム - 平ノ小屋 - 平ノ渡 - 奥黒部ヒュッテ
9/10 奥黒部ヒュッテ - 読売新道 - 水晶岳 - 鷲羽岳 - 三俣山荘
9/11 三俣山荘 - 巻道ルート - 鏡平- 左俣林道 - 新穂高温泉
だいぶスケールダウンしました。
さて、思ったことを記録してみますと、
9/7 まず登山道入り口が立ち入り禁止になって戸惑いました。別の入り口を探してさまようこと、10数分。一般観光客が入らないための注意書きのようで、登山者が自己責任で登山道に入ることまでは禁止していないようです。
ところどころにトンネルがあり、ライトが必須の場所もあるのですが、メインライトが点灯せず。サブライトでしのぎました。ひやり。電気工事の人も多くいます。お疲れ様。
ちょうど12時からしとしと雨が降り始めました。予報どおり。ザーザー、というわけではないので助かりました。そのおかげもあって、小屋のお客は二人だけ。
阿蘇原付近で猿が一匹現れたので、落ちている木の枝を護身&威嚇用に持ちながら歩きました。
初日から予定の工程をこなせず。どういう山行になるのか、とにかくいけるところまで無理せずに前進します。
9/8 予報どおり雨。停滞していてもしょうがないので、出発します。途中で(恐らく)廃道になった道に迷い込む(いや、鉄塔の監視線かも)。通せんぼの意味のロープを作業用の残置ロープと思い込んでしまい、しかも道しるべも見逃すという、どうしようもないミス。予想していない急登でおかしいと思いながらも、雨のため地図を出して確認するのを面倒に思っていたが、小ピークに出て間違いを確信。30分くらいロス。
人見平で登山道にもなっている電力会社の施設に出入りし、雲霧新道の急登に取り付く。登りはただ登るだけだが、雨の中では下りのほうが大変そう。
仙人温泉小屋では、お湯の魅力に捕らわれそうになりましたが、仙人池ヒュッテに向かいます。雪渓が残っているので注意深く渡ります。渡渉もところどころ有り。水量が多いので、足を置ける石を吟味しながら。
両手を使いながら登るところでバランスを崩し、1mにもなりませんが、背中から転落。ザックがクッションになったのと、ザックの厚みの分だけ、後頭部が岩にあたらなかったので助かりました。些細なミスが命取りになりかねません。反省。ただ、ザック内でぱきっと音がしたので、もしやと思って小屋についてから調べてみたら、サングラスが壊れていました。
仙人池ヒュッテはお風呂があり。二日連続でお湯に漬かれるとは思ってませんでしたので、狂喜。雨で冷えた体もあったまりました。ここも登山客は二人だけ。そして雨が止むと、夕方からは赤やけの中の裏剣。そして仙人池の逆さ剣。
9/9 前日に雨でデジカメを濡らしたせいで、うまく写りません。多少の使いこなしである程度は何とかなることが分かったのですが、以後、使いにくい状態となりました。
真砂沢分岐、内蔵助平と歩いていきましたが、岩が滑りやすく神経を使います。内蔵助谷の迫力は圧巻。途中で今年の営業は終えたという、真砂沢ロッジを当てにしている登山客に会いました。テン泊の準備もしてあるそうで、何とかなったとは思いますが。お気の毒で。
黒部湖畔では緩やかな湖畔の道と思ったら大間違い。黒部湖に流れ込む沢を高巻いて渡渉するため、ハシゴと沢沿いの上り下りが幾度となく出てきます。ハシゴで集中力を維持するのに必死。同様の道が平ノ渡し以後も、奥黒部ヒュッテまでいくつもあります。平ノ渡しは14:00発の15分ほど前に到着。
奥黒部ヒュッテもお風呂有。3日連続で山の中でお風呂は入れると思わなかった。しかもせっけんが使えた。お客はここでも二人。
コンパスの紛失に気づく。小屋のちょっと前まであったのに。明日からは稜線に出るので、曇ったらコンパスないのはかなり不安。
9/10 早立ちしたが、登山道の入り口を間違える。やれやれ。すぐ復帰。読売新道では深山の雰囲気を堪能。温泉沢ノ頭のちょっと手前までは非常に順調。そこから先で、山の形からすると、東側に登山道があるのが自然に思うが、なぜか稜線の西側に引き込まれる感じとなって、道を間違ったのでは、と思われる(目印はところどころ有)。正規の登山道を確実にたどれた気がしない。要注意。この日は双六小屋まで行く目標を立てていたが、ここから大きくペースダウン。水晶、鷲見と通って、三俣山荘をこの日のお宿とした。
9/11 槍穂高が今回の山行の狙いだったのだが、いずれも果たせず、また、上高地まで登山道をつなぐこともできず、残念な気持ちで最終日を迎えた。最終日は新穂高温泉に向けて歩くだけ。途中で毎年、富士をご一緒している方に偶然遭遇してびっくり。疲労もたまっているので、追い込んで歩くよりも、負荷の低い山行でよかったのかもしれない。思い通り行かない山行を受け入れるのも慣れたもんです。槍穂高を眺め、大キレットを見て、まぁ、そのうち、と思う。ここの下りは真砂あたりの岩と違い、グリップが効いて下りやすい。林道に出て、新穂高着。
コメント
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奥黒部ヒュッテでお風呂入っていたのって
70歳ぐらいの白髪の男性ではありませんでした?
私の父です汗
扇沢〜船窪〜烏帽子〜野口五郎〜水晶〜赤牛〜平の渡〜黒部ダム〜扇沢4泊5日の山行だったそうです。
失礼を承知で言いますが
もしその男性が写っている写真などあれば
見せていただけませんか?
父は写真がへたくそで記念に残るような写真がないようなので汗
それでは失礼いたしました。
イチバン風呂 に入ってた70歳ぐらいの白髪の男性はきっとあなたのお父上かと。
日本酒バンバン 頼んでご機嫌でした。
写真は残念ながらありません。
山菜を採って、家族と山を歩けて、素敵なご関係でうらやましいです。一緒に登ったときにいっぱい撮ってあげてください
居酒屋が流行るのもうなづけます。
船窪の山小屋、僕も行きたくなりました。
酔っ払いだったですか汗
昨日父の山行報告会(飲み会)に行ったのですが
やはり酔っぱらってしまって
階段を登れなくなっちゃいましたw
「ここは西穂か!険しい階段は大キレットなのか!」と
さぶい冗談を飛ばしておりました・・・
船窪小屋とてもおもてなし上手の小屋のようですね。
私も行ってみたいです。
ご機嫌でしたが、歩けないほどではありませんでしたよ。
決して醜態はさらしておりませんので、ご心配なく。
一応、ご本人の名誉のために・・・。
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