千呂露川二岐沢本流(1967m峰西面直登沢)
- GPS
- 18:10
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,544m
- 下り
- 2,559m
コースタイム
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 10:20
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:38
16日(月)05:57(C1)→06:31(P18560)→7:43(北戸蔦別岳)07:53→08:30(幌尻山荘分岐)08:42→09:21(北戸蔦別岳)09:30→09:59(額平岳)10:04→ヌカビラ岳肩(10:09)→10:49(トッタの泉)10:56→12:13(二岐・二ノ沢出合)12:14→12:54(取水ダム)→13:35(二岐沢出合)
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【行動概要】
7月下旬に行ったペンケ札楽古川で初めての日高!!沢を経験したカンは、やぶ尾根の下降はヘビーだったけれど、沢そのものはそれほど難しくなかったとの感想。
これは、日高の!!☆沢を行くしかないでしょうと、お盆休みを利用しての一泊から二泊の山行を計画。
カンとタマさんの意見を踏まえ、一泊二日で遡行できるこの沢に決定。
当初計画は14日〜16日の期間で一泊二日予備日1日とした。日々変わる天気予報を見ながら、14日は現地までの移動日にして、15日〜16日で遡行することに決定。山行前々日の天気予報で14日(土)の天気が今一だったことを考慮しての決定だったが、結果論としては三日間とも大差ない天気。やはり山は現地判断。天気予報に一喜一憂(躍らされてしまう)するオレって・・・。
14日が移動日になったので、実家に帰省して線香を上げてから山に入ることにした。親父の新盆なので。
実家経由の現地入りとなったので、今山行での移動走行距離は約760kmとなった。我ながらよく走った。
日高町に着いたのは夜遅くとなったので、道の駅にて車中泊。セコマのかつ丼で明日からの山行に向けて気合を入れ、軽く飲んで就寝。
翌朝起床時の気温は10度前後。車止めの二股で9度。沢を登る気温ではない感じ。前の週までの猛暑はいずこ。
お盆休み期間中だけあって、車止めの駐車スペースは満杯。車止めの少し手前の道路脇スペースに駐車した。
計画書作成に当たって、参考にしたのは山谷とHクラブの記録。二股から取水ダムまで1時間、取水ダムから四の沢出会いまで1時間としたが、四の沢出会いまで2時間弱を要してしまった。我らの歩みは遅いのか・・・。
四の沢を過ぎ、標高1100m以降は滝が続く。気温が低いのに、のっけからシャワー。寒さに意気消沈するやいなや、次の滝が現れる。カンが積極的に前に出る。遠目に難しそうに見えたので、ロープを出してもらったが、滝の下から見ると手足はそれなりにしっかりあった。
以降、断続的に滝が続く。主にカンが先頭を切って登ったが、オレも頑張って二つの滝でロープを引っ張った。
山谷に記載されているF9の滝は中段の棚までは問題ないが、そこから落ち口までがむずかった。カンはザックを棚に置いて、冷たいシャワーを浴びながらロープを引っ張った。
山谷に記載されているスラブ滝は、最後の5mくらいが手足がおぼつかないようだったので、左岸を巻いてロープを垂らした。ロープがあれば、問題なく登ってきたので、精神的なプレッシャーに打ち勝つかどうかなんだろうと思う。
その後も滝は続く。登れる滝ではあるが、滝はもういいやという気分で、カンと顔を見合わせる。
標高1800m付近、これも山谷に記載されている滝だと思う。ガスっていて全貌が見渡せなかった。分かったのは直登不可ということ。ここは右岸のハイマツをつないで巻いた。ここの巻きでタマさんが2mほど落ちた。古傷の膝裏を痛めたとのことでヒヤリとしたが、自力歩行可で一安心。念のため沢に戻るまでロープを出す。
源頭はヤブ漕ぎなし。ピーク直下の岩稜帯もうまく巻いて、国境稜線に出ることができた。
ピークからは、Hクラブの記録にならい、ピパイロを踏んでからポンチロロ川に下降することを考えていたが、ピパイロを踏みたいと思うメンバーだれもいなかった。
タマさんの膝の具合や疲労度を考慮して、ポンチロロ川に下らずに、夏尾根を下ることにした。万が一を思い、水2L担ぎ上げてよかった。タマさんも2L担ぎ上げていたので、共同水として使うことにした。
c1856mまで行けば、幕営スペースがあると聞いていたが、遅々とした歩みにパーティー全体の疲労を感じ、c1900m付近のちょっとしたスペースに幕営することにした。こんなこともあろうかと、ツェルトポールを装備していてよかった。
国境稜線での日高の山並みと星空を期待していたが、ガスで真っ白ケッケ。気温も低く、外でのお湯沸かしかチョイ辛い。
暗くなって、ヘッドランプが無くなっていることに気がつく。どこで紛失したのか、皆目検討がつかない。山行ごとに何かがなくなっている。一体どうしたんだ、オレ。
非常用燃料兼焚き付け燃料のエスビットの太いやつを六分割して、ビリー缶の底に置いて室内焚火とし、チビチビやった。一カケラ約10分燃焼で一時間ほど楽しんで就寝。
寝る前にトイレに出ると、カンのツェルトから明かりが見えた。まだ、起きてるのかなと、目を凝らすと、カンのツェルトの外にホタルの光のような明かりが灯っていた。辺りを見渡すとタマさんのツェルトの周りにもいくつか明かりが見える。見た感じはホタルの光だか、吸血昆虫が皆無になるくらいに気温が下がった日高の国境稜線上にホタルのように発光する虫が生息するのだろうか?それともオヤジの新盆だけに、ここまでついてきたのだろうか?今となっては謎だ。
2日目は、急ぐ旅ではないので、5時起床としたが、早く寝ている分、年寄りは早く目が覚める。タマさんは3時半くらいからゴソゴソやっていた。このことに気がつく俺も目が覚めていた。カンは5時までしっかり寝ていた。さすが。
夜中に霧雨が降ったので、ツェルトは水分をしっかり吸った。濡れたロープやガチャ類を入れたザックは重くなった。
昨晩の霧雨と朝露で国境稜線上のハイマツは濡れている。上下雨具で出発。この日もガスで真っ白ケッケ。
北戸蔦別岳で休憩を取り、コンパスで方向を確認しないで、感覚で踏み跡を辿ってしまい、戸蔦別岳とのコルまで行ってしまった。戻る道の辛いこと。往復一時間のタイムロス。
糠平岳からの下りは急。春はシリセードであっという間だったが、夏道下山は足元悪しで滑るし、時間がかかる。あまり良い天気とは言えないが、数組の登山者に会った。ここを登るのはヘビーだなぁ。
【感想】
久々の日高の!!☆の沢で精神的に疲れた。すべての滝をリードしたわけではないのに、一杯一杯になっているのが今の自分。等身大の自分を分かった上で今後の日高の沢を考えなくてはならないなぁと思う。
山行終了後の身体のダメージもヘビー。これは沢の困難度に比例していないというのが、言わずもがな。今の俺は二泊三日の山行ができるのだろうか?コイボクシュシビチャリ川の本流に行きたいのに…。
さて、9月の三連休はどこに行こうかな。
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