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Yamareco

記録ID: 3497784
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

天人峡〜トムラウシ〜十勝岳〜麓郷

2021年09月05日(日) ~ 2021年09月08日(水)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
37:00
距離
71.0km
登り
4,451m
下り
4,804m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:26
休憩
0:07
合計
7:33
距離 15.9km 登り 1,524m 下り 431m
8:41
38
9:19
9:25
104
11:09
224
14:53
38
15:31
15:32
42
2日目
山行
9:32
休憩
0:42
合計
10:14
距離 18.1km 登り 1,049m 下り 1,292m
6:30
6:31
31
7:02
7:03
6
7:09
7:10
38
7:48
7:58
35
8:33
30
9:03
9:17
18
11:32
11:36
73
12:49
12:52
126
14:58
19
15:17
15:18
24
15:42
15:49
9
3日目
山行
6:56
休憩
3:32
合計
10:28
距離 15.0km 登り 1,527m 下り 1,134m
7:25
7:28
12
8:23
8:36
21
8:57
8:58
43
9:41
9:42
44
10:26
10:27
30
10:57
11:23
4
11:31
37
12:08
9
12:17
15
12:32
12:46
26
13:12
13:13
9
13:22
15:54
17
16:11
宿泊地
4日目
山行
7:08
休憩
0:57
合計
8:05
距離 22.0km 登り 399m 下り 1,967m
5:03
13
宿泊地
5:16
23
5:39
5:45
38
6:23
6:28
22
6:50
7:01
68
8:09
39
8:48
8:49
13
9:02
19
9:21
9:23
11
9:34
19
9:53
10:21
66
13:08
ゴール地点
天候 ほぼ晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
行きは天人峡温泉しきしま荘に前泊し、旭川からのいで湯号国立公園入口から送迎してもらった。
帰りは麓郷まで歩けば1日4本富良野までバスがある
コース状況/
危険箇所等
全体として超危険箇所はない。
・化雲岳登山口〜化雲岳
最初だけ直登でややきついが、その後はゆるゆるとした登り。
一部沢に沿って歩くので歩きづらい。迷う可能性あり。雨量が多い場合も注意
下りに使う人が多い。
・ヒサゴ沼野営指定地
避難小屋から湖畔沿いに東に向かうと沢があり取水可能。
避難小屋にはハツカネズミのようなネズミがいたので、食料の保管には要注意。靴に入り込んでたのでしまったほうがいい。
トムラウシ方面の斜面は9月だが雪渓。固い雪だが、岩場からトラバースすればチェーンスパイクを使うほどではない。
・天沼〜トムラウシ〜南沼
基本岩場。意外と長いので慣れてないと辛い。
縦走装備の岩場は意外とキツく想定より時間がかかった。
・南沼〜双子池
大雪縦走の主格、松の藪こぎが多い。
道自体は明瞭で迷うことはほぼないと思うが、しつこく松藪が続くので根気が必要。
ヒグマの痕跡が多々あるので注意。
・双子池野営指定地
沢は枯れており、池から取水可能だが、あまりいい水ではない。におう。
・双子池〜富良野岳
岩岩しているところもあるが、特に危険な箇所はない。
・富良野岳〜原始ヶ原登山口
富良野岳の上部はガレ場
下まで降りてしまえば湿地で歩きやすい
ヒサゴ沼。残雪が残る
ヒサゴ沼。残雪が残る
ヒサゴ沼避難小屋にネズミ
ヒサゴ沼避難小屋にネズミ
トムラウシは晴れ
3
トムラウシは晴れ
トムラウシからの縦走路
トムラウシからの縦走路
双子池野営指定地と朝日
3
双子池野営指定地と朝日
オプタテシケ山
美瑛富士から十勝岳。最強
2021年09月07日 10:35撮影 by  OPPO Reno3 A, OPPO
2
9/7 10:35
美瑛富士から十勝岳。最強
十勝岳につく頃にはガス
2021年09月07日 12:17撮影 by  OPPO Reno3 A, OPPO
9/7 12:17
十勝岳につく頃にはガス
撮影機器:

感想

前回の旭岳〜石狩岳の縦走後天気が良かったこともありほぼ日を開けず今回の縦走へ。
正直登り始めは、まだ疲れが残ってるなぁと感じていたが、後半になるにつれ徐々に回復してくる、戦いの中で成長していく感じの山行だった。
連日山にいることで体が山の体になっていくのを感じる。長期キャンプしてるとキャンプの体になる感覚に近い。

・1日目(化雲岳登山口〜ヒサゴ沼)
前日は天人峡温泉しきしま荘に前泊。とてもいい温泉で、滞在中5回入った。
天人峡温泉で今営業しているのはここだけで、他の旅館は団体客の減少などで経営難になっていったよう。

天人峡の登山口から化雲岳までの道のりはそれほどきつくはないが、長い。途中雨にも降られた。
松ヤブが埋まるくらい雪が積もれば、スキーがとても楽しそうな気はする。
ヒサゴ沼では避難小屋を利用させていただいた。ネズミがいそうだなあと思ったらスタスタ小屋内を歩いていた。避難小屋には基本いると思ったほうがいいですね。
さいとうたかをのサバイバルを読んだ人間なので、マダニくらいネズミは怖い。

・2日目(ヒサゴ沼〜トムラウシ〜双子池)
大雪山縦走の核心部。
ロックガーデン前後の景観は良かったのだが、重い荷物で腰に負担かけないように岩場を歩くのが意外と大変で、結構時間がかかった。
トムラウシは晴れていて大雪山全部が見渡せた。旭岳から向かうと徐々にゴツゴツしていく感じがいい。
トムラウシからは縦走の醍醐味ヤブである。
黄金ヶ原の景観がすごく良くて見とれてしまい、ここで昼食を取った。
肝心の藪は、マイナーな登山道やバリのヤブに比べればどうってことはない。道は明瞭でコンパス当てることなく進めた。
ただ松ヤブは攻撃力が強く、漕いだヤブから抜けた松に殴られることがあって辛いのと、枯れた松が背中に入ってきてうざったい。
幸いにも時間と天候的に露がほぼなかったので、レインウエアなしで藪の核心部を抜けることができ、藪の辛さの半分くらいは軽減できた。
双子池野営指定地では、初めてため池の水を飲用に使った。
これまで流れている水しか使ったことがなかったので抵抗があったが、それしか水が無いのでやむを得ず利用。浄水や煮沸はしたのでお腹は特に問題なく、いい経験になった。

・3日目(双子池〜上ホロカメットク山避難小屋)
双子池野営指定地の水を煮沸せずあまり飲みたくなかったことから、1L弱の水で出発。十勝岳より北は水がないと聞いていたので、もし上ホロカメットク山避難小屋に水がなければ、山を降りる想定で歩き始めた。
オプタテシケ山の直登がいきなりせまるものの、水を減らしたことも幸いしかなり巻きで登れた。
そこから美しい稜線歩き。これまでガスで山頂をあまり拝めなかった十勝岳もくっきり見え、特に美瑛富士からの十勝岳の山容は、これまで見た山容の中でも一番と言えるほど美しかった。
十勝岳に入り、これまで無かった砂地を這い上がり山頂へ。
山頂つく手前くらいからガスっていて、でも美瑛富士からこの姿を見れたから十分満足、と思い歩いていたらちょうど山頂で晴れた。こんなこともあるもんだなぁと思った。
その後上ホロカメットク山避難小屋におり、水場を確認に向かった。なさそうだなあと思って探していたら、ヤマレコのみんなの足跡に谷合に向かって進む足跡を見つけ、もしやと思ってそこに向かったらビンゴ、湧き水が湧いていた。
あとから話を聞くとそこの水は枯れたことがないそうで、ただヒグマがよく出るところだからオープンにはせず、基本は雪渓からの融雪水が無くなったら終わりとしているそう。
ありがたく4Lほどくんで、夜はティーパーティーでフィーバーした。(普段より多くお茶を飲んだだけ)
この日は小屋に自分以外おらず、この日も小屋を使わせていただいた。
避難小屋の存在、本当にありがたい。

・4日目(上ホロカメットク山避難小屋〜富良野岳〜麓郷)
最終日、ほぼ下りで、三峰山と富良野岳だけ登り返し。
富良野岳からは夕張岳、芦別岳、日高が見えてよかった。
天気がいい時を狙ってはいるものの、この規模の縦走でほぼ晴天だったのは本当に恵まれている。
原始ヶ原登山口までは最初ザレ場なものの、下の方はなだらかな湿地帯。
登山口からバス停は3時間程度道歩き。
麓郷は前回来たときは夕方だったのでなにもないイメージだったが、今回はお昼過ぎだったのでお店がやっており、久々のそばを食べて〆。

以上で大雪山系の縦走、およびオンロードとの接続は完了した。
大雪山系は山をやっている人がたどり着く1つの境地に感じる、素晴らしい山だった。
機会があれば、花の初夏や、積雪期のスキーなどを楽しみたい。
残る大物は日高だが、気候的に今年行けるか微妙な状況…。とはいえ引き続き北海道頑張りましょう。

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技術レベル
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