夏季オートルート(室堂〜新穂高温泉)
- GPS
- 29:35
- 距離
- 53.1km
- 登り
- 3,943m
- 下り
- 5,214m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:00
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:01
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 6:36
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 8:35
〈大佐古〉
・雷を考慮し多少ハイペース(重量24弱)
→2日目は結構疲れた(連チャンで同じ強度は無理っぽかった)。
・最終日はそんなに疲れなかった。
→疲れを溜めないためには、登りはコースタイム、下りは今回くらい
〈野本〉
・黒部五郎の登りのハイペースが響いた。みつまた蓮華くらいのペースが疲れない
・下りはこのペースでよい。標高差が1500m超えてくるとストック必要か。
〈柿崎〉
・最初の1.2本は本当に丁度良いペースだった。(緩やかに心拍数が上がっていく感覚)
・2日目は疲れた。
→連日で同じ強度は無理。(心肺機能よりも、筋肉疲労で脚が動かない)
→アップダウンの繰り返しによる筋肉疲労が大きい。
・最終日は疲れを感じなかった。
→登りで脚を疲れさせなかった。
→前日のメンテナンス(爪先保護、靴擦れ防止、入念なストレッチ、たんぱく質補給、十分な睡眠)が効いたのでは。
【その他】
・おおよそ1時間の行動と10分の休憩(実際は8分くらいのことが多かった)を繰り返した
・北薬師岳手前で雷鳴が聞こえてきたので、金作谷カールの凹地で30分ほど停滞した。
天候 | 初日 曇り(ガス)時々晴れ 14:50雷鳴→15:40しゅう雨(数十分程度) 2日目 曇り(ガス)時々晴れ 11:30〜12:10 雷鳴 この日の夜中は霜が降りた 3日目 晴 4日目 雨 行動利中の気温は10℃弱 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
松本から高速バスを予約する場合は注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全ルート通して登山道が明瞭or標が豊富なので、ヘッデン行動でも迷う心配がない ≪残雪期オートルートにおける行動の予想≫ 【室堂〜一ノ越】シール登高 【御山谷】龍王岳東尾根取りつきに向かって滑る。スピードを出して龍王岳・鬼岳間の沢をできるだけ登りたい。 【鬼岳東面〜獅子岳】夏道をたどるのが無難か。アイゼン。 【獅子岳〜ザラ峠】2548Pへ伸びる尾根からエントリー。それなりに急。 【ザラ峠〜鳶山】シール登高 【鳶山〜越中沢岳手前のコル】急なトラバース、岩稜の下降。スキーで繋げられそうでもあるが、アイゼンの方が無難か。 【コル〜越中沢岳】シール登高 【越中沢岳〜スゴの頭】アイゼン歩行。核心部。 【スゴの頭〜スゴ乗越】ギリ滑れるか? 【スゴ乗越〜小屋】シール登高 【小屋〜薬師岳】ギリギリシールで繋げられるか。北薬師周辺の細尾根は西側をトラバース?雪飛ばされてるか? 【薬師岳〜薬師峠】最高の滑りが楽しめそう 【薬師峠〜北ノ俣岳】シール登高 【北ノ俣岳〜中俣乗越】東側をトラバースしながら滑降 【中俣乗越〜黒部五郎岳】シールでいければ行っちゃいたい。肩手前〜頂上(行くなら)はアイゼンorつぼ足。 【黒部五郎カール】かなり急な坂がまあまあ長く続く。慎重に下る。 【黒部五郎小屋〜2611P】シールでいければ行っちゃいたい。尾根に乗るまでが結構急。 【2611P〜三俣蓮華岳手前ポコ(2790m)】夏道をたどると岩稜のが出てくる。アイゼン歩行。 【三俣蓮華岳〜双六岳中道分岐】できればシールで繋げたい。稜線は少し切れ気味だが、東側のトラバースはできそうだった。丸山はシール登高可能。 【双六岳中道分岐〜双六小屋】今回は双六岳山頂を踏んだが、小屋手前の急坂が岩場であり、スキーで下れるか微妙だった。中道を小屋まで滑り込んだ方が快適な気がする。ただ、双六岳から延びる太い尾根は最高の景色に違いない。 【双六谷】ガスっていてよく見えなかった。出だしはかなり緩傾斜。 【シシドウヶ原まで夏道をたどった場合】何とかスキー&つぼ足で繋げられるだろうが楽しくはない 【シシドウヶ原から大ノマ乗越を見上げて】それなりに急で大きい沢地形。楽しそう。 【シシドウヶ原〜登山道終点】残雪の状態によって変わりそう。樹林帯で何本か沢を渡る。結局担ぐことになるか。 【林道】雪が残っていなければ地獄 ≪幕営適地≫ 一ノ越、ザラ峠、五色ヶ原〜鳶山手前、越中沢岳手前の平坦地(Co.2410くらい)、スゴ乗越、間山手前の平坦地、薬師平、薬師峠、太郎平、太郎山周辺、北ノ俣岳〜中俣乗越のコルなど、黒部五郎小屋、2661P手前、三俣蓮華手前ポコ周辺、丸山山頂付近、中道との合流地点付近、双六小屋 |
ファイル |
(更新時刻:2021/09/10 10:52)
|
写真
装備
備考 | 【装備】 ・ガスは1缶+予備(エピ小)で良い ・ストックは3本でよかった(1人一本) ・GPSの使い方を練習してくるべきだった(取説も読んどくべきだった) ・GPSの替え電池はすぐ出るところに入れとくべき ・マップケースのマジックテープが袖にくっついてうざかったので切る ・厚手靴下の予備をテント用にしたのはよかったかも ・冬は林道歩きようにスニーカーorサンダル必要か? ・高度プロファイルはとてもよかったが、折り目が破けそう&水にかなり弱い →セロテープで補修&ジップロック ・外気温が一時氷点下でも、スリーシーズン用シュラフ+パタゴニア赤+ソフトシェ ル(ダンロップに3人)でそんな寒くなかった →オートルートもスリーシーズンで行ける? ・結局3人なら銀マ2枚で良さそう(3枚にしてブルーシート省くのもあり) ・雨具は上下ともに死んでるのでお金貯まったら買い換える ・バッテリーは50%余った。積雪期でも持ちそう ・マップケースはテープで補修する 【食糧】 大佐古 ・1日3000kcalで計算したが、実際は2500くらいしか摂らなかった。不足感はなかったので、今後は2500設定でやってみる ・↑行動時間でレーションの量調節するのは面倒なので、同じ量の小分けを日数分持ってって現地で調整 ・きついワンダリングは、単糖類もレーションに入れた方がいい ・パンはいい感じ。カレーでも一人当たり8枚切り1/3枚、鍋一つあたり1枚あれば十分だろう(カロリー面でもTPの代わりになる) ・ティーパックはゴミが重いため、例のレモンティー的なやつが良い 野本 フルグラ400+柿ピー+ドーナッツでぴったり 柿崎 ・強度がそこそこ高めの行程では、食糧にタンパク質もっと追加したい。(プロテイン?) ・運動前、運動後アミノ酸を摂取したのはよかったのでは。 →いつもより疲れにくい気はした。 →疲労回復も早かった。 →懸念点は値段が高い。 ・タンパク質もっと欲しい。 →TP、プロテインじゃだめ? ・レーションは効率的にカロリーが摂れるものを意識した。 →カロリーメイトチョコ味(崩れにくい)、アミノバイタル、ナッツ類など。 【水】 大佐古 ・気温10度程度&晴→1時間150cc ・気温10度弱&雨→8時間行動して300くらいしか飲まなかった ・水分不足はむくみの原因の一つなので、もっと積極的にとるべき(体重×行動時間×5ml) 野本 2〜4日は1.5リットル前後で十分 柿崎 ・意識はしていたが、あまり飲めなかった。 →手の浮腫み |
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感想
目的:残雪期オートルート縦走の下見
メンバー:3年大佐古、柿崎、2年野本
【計画について】
大佐古
・特に問題なし
・強度も満足できるレベルだった。もう少し高くてもよい。
野本
・特に問題なし
柿崎
・強度よし。(これ以上強くなるのは微妙)
・しっかり登山している感覚があった。(心肺機能&筋肉疲労の強度含め)
【行動について】
〈行動判断〉
大佐古
・雷に遭遇してしまった
→・現場の対処はよかったが、遭わない対策をすべき
・前日が同じような予報で実際は15時まで晴れていたため油断してしまった
・11時半でも雷になると思ってなかった
→・薬師山荘に11時くらい(天気予報は12時の時点で雷マーク)に着けるようにすべきだった
・出発時間を早めた(ヘッデン行動)
→岩場などの危険箇所がなければ全く問題ないと思った。わかりにくい道でもGPSがあれば問題ないのでは。
柿崎
・雷に遭遇してしまった
→現場の対処はよかったが、遭わない対策をすべき
→大佐古の振り返りと同じ感想。
・出発時間を早めた(ヘッデン行動)
→問題なし。
→ただ段差がわかりにくかった。呼びかけを入念にさせる。(トップ中心に)
・L大佐古を一人で電波回収に行かせたことについて
→疲労を言い訳に単独行動をさせてしまった。(実際、思ったより電波が拾えずテン場から離れた。)
→SLが付いていくべきだった。(何かあった時に迅速に対応できる。)
〈その他〉
大佐古
・観天望気をもっと意識してやるべきだった
・積雪期の行動(しーとらorシール歩行など)についてもっと議論できればよかった
・電波の通じる場所は事前にちゃんと確認すべき
・小屋は水が有料の場合が多い
・起きてから歩き始めるまで1時間ちょいで行ける。頑張れば1時間切れそう
・最終日、水滴混じりのガス?が吹き付けていた際、雨具を最初から着ればよかった
→服が濡れて結構寒かった
野本
雨風とかガスとか精神的に来そうなときはとっぷこうたいしながら
積雪期の行動のイメージをもっと持てばよかった
柿崎
・電波の通じる場所は事前にちゃんと確認する。
・起きてから歩き始めるまで1時間ちょいで行ける。(睡眠時間確保)
・最終日、水滴混じりのガス?が吹き付けていた際、雨具を最初から着ればよかった。
→テムレス着用が遅かった(柿崎のみ)
・入念なストレッチは必須。
【感想】
大佐古
・今までで一番良い登山だった
・みんな楽しんでくれて本当に良かった
・オートルートへの期待が高まったが同時に恐怖や不安も感じた
・立山連峰の地形概念が把握でき、縦走の意味を感じることができた
柿崎
・一番良い山行だった。
・きつかったが個人的には体力的、精神的にも自信がついた。
・山をもっと好きになれた。
【他己評価】
〈柿崎〉
大佐古
・いてくれると雰囲気がよくなる
・相当強い
・下りが本当にうまくなった
・歩幅が自分と変わらないか大佐古より少しでかい
➡もう少し小股にすればより怪我しにくい
〈野本〉
大佐古
・平均的なレベルが高い
・体力、技術、知識について部のトップを目指してほしい
・歩く技術をさらに磨こう(絶対に転ばない、かかとをひっかけない、疲れない)
・軽量化、装備の工夫について山行ごとに考えよう
柿崎
・体力、技術共にレベル高い。
・ストレス耐性高い。(四日間ずっとトップ&後方気にしながら&同期いない状況下でも問題なくレベルを維持できる。)
・ペース配分の振り返り等もできていて良かった。
→後ろを常に気にかけながら、ペース調節していた印象。
・下りで膝が痛くなったのは言って欲しかった。
→我慢すると、痛みが慢性化する危険性もあるから。
〈大佐古〉
柿崎
・安定的に強い。(技術・体力共に同じ隊だと安心できる)
→リーダーとして重要な素質だと思う。
・試行錯誤しながら次に活かそうとする姿勢。
→野本にも意見を求めているのが良かった。
・本当に山好きなんだなって伝わる。
→そういう人がいると山好きな人も増えると思う。
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