白沢〜餓鬼岳〜燕岳〜中房温泉

2021年09月12日(日) ~ 2021年09月13日(月)

• GPS: 33:50
• 距離: 22.7km
• 登り: 2,918m
• 下り: 2,436m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:38
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:52

5:28 白沢登山口
6:06 6:06 紅葉の滝
6:58 7:07 魚止めの滝
7:27 7:28 最終水場
9:12 9:12 大凪山
11:43 11:45 餓鬼岳
11:47 12:16 餓鬼岳小屋
12:18 12:24 餓鬼岳
12:52 13:17 展望台
13:59 14:01 餓鬼岳
14:20 餓鬼岳小屋

2日目

• 山行: 8:02
• 休憩: 1:52
• 合計: 9:54

5:18 餓鬼岳小屋
5:23 5:36 餓鬼岳
5:38 5:54 餓鬼岳小屋
7:52 7:52 2508ピーク
8:38 8:47 東沢岳
9:17 9:25 東沢乗越
10:37 10:41 平
11:22 11:33 北燕岳
11:48 12:02 燕岳
12:13 12:13 めがね岩
12:23 12:24 いるか岩
12:40 13:12 燕山荘
13:18 13:18 ベンチ
13:38 13:38 合戦山
13:47 13:47 合戦小屋
14:02 14:02 富士見ベンチ
14:18 14:18 第３ベンチ
14:35 14:39 第２ベンチ
14:51 14:51 第１ベンチ
15:12 中房温泉登山口

天候

9/12…曇 一時 晴れ
9/13…曇 後 晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー 自家用車

白沢登山口駐車場（無料）を利用
帰りは中房登山口へ下山したため、バス（中房〜穂高駅）→電車（穂高駅〜信濃常盤駅）→タクシー（信濃常盤駅〜白沢）を乗り継いで白沢登山口の車を回収

コース状況／危険箇所等

【白沢登山口〜餓鬼岳】
・序盤は沢に沿って歩きます。沢を高巻き区間は谷側が常に切れ落ちていて緊張します。渡渉するポイントや特に険しい場所ではロープ、鎖、桟橋、ステップなどがアスレチックのように整備されていますが、岩場や古い桟橋は苔むしていて滑りやすいので緊張しながら歩きました。
・最終水場を過ぎると大凪山まで急登区間に入ります。少々ガレている箇所がある以外は特記するような危険箇所は無いが、体力的にはこの区間がとにかく辛かったです…。
・大凪山を過ぎると勾配は緩くなります。終盤に"百曲り"と名前のついた急登区間が現れるますが、これまでに乗り越えてきた難所に比べればどうってことありません。

【餓鬼岳〜燕岳】
・前半戦、東沢岳までは岩稜帯の縦走区間です。剣ズリの巻道付近は特に険しくて梯子と桟橋が連続。細かなアップダウンも多く、距離の割に通過に時間がかかりました。
・後半戦、東沢岳から東沢乗越まで標高差250mを下った後、北燕岳まで標高差500mを一気に登り詰めます。難所らしい難所は無いものの、標高差500mの登りはなかなか堪えます。

【燕岳〜中房温泉】
・いわゆる合戦尾根の区間。整備されすぎていて高速道路のようです（笑）

その他周辺情報

下山後、中房温泉立ち寄り湯（湯原の湯）を利用／800円

写真

9/12 5:17

【1日目】
午前5時15分に駐車場出発

9/12 5:25

登山口、となっているけどここはまだ林道歩き

9/12 5:35

10分ほど林道を歩いて今度こそ本当の登山口です

9/12 5:35

餓鬼岳名物👹

9/12 5:41

早速、沢に出ました

9/12 5:53

昨夏の豪雨の爪痕

9/12 5:54

アスレチックの道

9/12 5:59

今度は梯子

9/12 6:00

これは…避難梯子か？！

9/12 6:11

ロープ→桟橋→岩場→梯子…
補助具の見本市状態です（笑）

9/12 6:16

ここの桟橋は年季が入っています

9/12 6:19

ここのトラバースは本当に緊張しました
藪に隠れているけど谷側は切れ落ちています

9/12 6:21

こんなところによく道を作ったもんだ…

9/12 6:23

美しいV字谷ですが、右岸はよく見ると登山道です

9/12 6:40

木の桟橋は苔だらけ
滑りそうで緊張しました

9/12 6:42

上の二段の手作り感が最高

9/12 6:43

工事現場のような桟橋

9/12 6:44

9/12 6:49

魚止の滝が見えてきました

9/12 6:51

シラヒゲソウ

9/12 6:53

魚止の滝

9/12 7:02

魚止の滝の上流も美しい渓流が続きますが、対岸が登山道だと気付いた時には驚愕しました😨

9/12 7:05

しかしここの渓流美には癒されます

9/12 7:11

ワイルドな道のりが続きます

9/12 7:27

標高1500m最終水場
沢沿いを歩く区間はここで終わりとなり、超急登区間にバトンタッチとなります。

9/12 7:54

はい…、𠮟咤激励ありがとうございます(´ω`;)

9/12 8:03

木の切れ間から下界が見えた
街は信濃大町ですかね？

9/12 8:14

大凪山まではとにかく我慢の急登です

9/12 9:45

が、頑張るぞい(´ω`;)

9/12 10:14

厳しい道のりです(´ω`;)

9/12 10:33

崩壊地

9/12 10:47

最後の難所、百曲りの入口です

9/12 11:29

ここを乗り越えれば稜線に出るはず…

9/12 11:37

展望が大きく開けてきました♪

9/12 11:41

安曇野の盆地と浅間山

9/12 11:47

遂に稜線に出ました！
剣ズリがカッコイイ！！
明日あそこを歩くと思うとワクワクします

9/12 11:48

曇り空だけど視界は良好で富士山も見えました

9/12 11:49

今夜の宿、餓鬼岳小屋

9/12 11:50

古き良き山小屋感たっぷりです🌝

9/12 12:15

山小屋から10分で餓鬼岳に登頂！

9/12 12:16

北の方には青空が見えます

9/12 12:17

剣ズリの奥が燕岳、そのさらに奥には槍ヶ岳

9/12 12:21

立山と剱岳もクッキリ

9/12 12:23

餓鬼岳山頂から少し西側へ歩くと、剣ズリと槍ヶ岳の方向がピッタリと重なりました😀

9/12 12:52

餓鬼岳西の展望台まで来てみました
ここで昼飯タイム

9/12 13:13

展望台から餓鬼岳を見ると綺麗な台形に見えます

9/12 13:15

できれば唐沢岳まで行きたかったけどもうヘトヘトなのでやめておきます…

9/12 13:15

唐沢岳の奥に立山＆劒岳

9/12 13:15

こちらは鹿島槍ヶ岳、手前に爺ヶ岳

9/12 13:17

頚城の山々

9/12 13:19

そろそろ餓鬼岳へ戻ります

9/12 13:22

9/12 13:40

餓鬼岳の山頂付近は岩だらけ

9/12 13:50

岩を巻いてハイマツを縫って…

9/12 14:07

餓鬼岳小屋前の展望所まで戻ってきました

9/12 15:42

夕食まで小屋の中でゆっくり過ごしました

9/12 15:49

薪ストーブが温かい(´ω`)

9/12 18:32

ストーブの横には餓鬼怪談の貼り紙😨

9/12 16:54

夕食は五目御飯とおでん😋

9/12 16:54

体が温まります(´ω`)

9/12 17:49

夕食の後、夕焼けを見るため再び餓鬼岳山頂へ

9/12 17:52

雲が多くて夕日は見られなかったけど、雲の隙間がだんだんと夕焼けに染まってきました

9/12 18:04

9/12 18:06

9/12 18:07

9/12 18:07

9/12 18:09

9/12 18:10

9/12 18:13

刻一刻と変化する空の色
最後はこんなに染まりました(´ω`)

9/13 5:22

【2日目】
翌朝、今度は朝日を見ようと3度目の餓鬼岳山頂へ

9/13 5:24

しかし、雲が多くて朝日は無理そう…

9/13 5:24

朝日は出なくても雲海はとても綺麗です

9/13 5:25

地平線が少しだけ朝焼けに

9/13 5:30

9/13 5:49

しばらく待ってたけどやっぱり御来光は無理でした😇

9/13 5:51

午前6時前、餓鬼岳小屋を出発！

9/13 5:58

今日は燕岳まで縦走して中房温泉に下山の予定
まずはあの剣ズリを目指します

9/13 6:26

歩き始めて30分、餓鬼岳を振り返る
ここまでは比較的穏やか

9/13 6:27

剣ズリが近づくにつれて岩場が増えてきました

9/13 6:28

ここから先の稜線は岩だらけ

9/13 6:31

崖っぷちに架けられた梯子…

9/13 6:33

稜線の東側は相変わらず雲海が綺麗

9/13 6:33

空は高曇りだけど視界は良いので富士山もクッキリ

9/13 6:34

浅間山も顔を出しています

9/13 6:41

剣ズリはもう少し先

9/13 6:41

9/13 6:44

西側に高瀬ダムのダム湖が見えてきました
ダム湖奥の山は一昨年歩いた野口五郎岳〜烏帽子岳の稜線

9/13 6:45

斜面の連なる奇岩と唐沢岳
奥に見えるのは立山

9/13 6:49

そろそろ剣ズリ直下
角材を足場に絶壁を進みます…

9/13 6:50

昨日の白沢と同じくアスレチックのような登山道が続きます

9/13 6:58

積み重なる奇岩と野口五郎岳

9/13 7:00

剣ズリ直下のトラバース道
登山道は剣ズリの頂上を通過せず、直下の岩場を巻いていきます

9/13 7:01

9/13 7:06

まだまだ岩場が続きます

9/13 7:28

剣ズリと2508mピークの中間付近
大きな崩壊地をトラバースします

9/13 7:28

崩壊は谷底まで一直線
足を滑らせたら命は無いのでかなり緊張して通過しました

9/13 7:46

2508mピーク付近から振り返る剣ズリと餓鬼岳

9/13 7:49

東沢岳までまだまだ岩稜は続きます

9/13 7:49

岩の稜線と富士山

9/13 7:51

偏形樹が絵になる
奥に見えているのは燕岳
まだまだ遠い😓

9/13 7:56

地図で見ると緩やかな稜線に見えるのに…、東沢岳までいくつ岩の小ピークを越えるんだろう？😨

9/13 8:03

9/13 8:12

9/13 8:14

岩稜

9/13 8:19

岩稜、岩稜、また岩稜…（笑）

9/13 8:39

何とか東沢岳まで来ました😓
今日歩いてきた稜線をすべて振り返れます

9/13 8:41

餓鬼岳・剣ズリ・2508mピーク

9/13 8:41

さらに餓鬼岳を望遠で

9/13 8:41

東沢岳から望む立山方面

9/13 8:42

これから行く燕岳を望遠で
まだまだ遠いのぉ(´ω`;)

9/13 8:43

少し青空の面積が広がってきました
さあ燕岳まで行こう

9/13 9:09

東沢岳から標高差250mを一気に下って東沢乗越に到着

9/13 9:08

餓鬼岳小屋の餓鬼さんのテリトリーはここまでのようです

9/13 10:00

今度は燕岳に向かって標高差500mを一気に上がります
"登り返し"と言うには標高差が大きすぎ…！

9/13 10:10

東沢乗越から1時間ほどで再び森林限界を突破

9/13 10:12

ちょっとしたザレ場を通過するも剣ズリ付近の難所に比べたらどうってことない

9/13 10:31

東沢乗越から1時間以上経つけどまだ登りが終わらない…

9/13 10:36

餓鬼岳の上に広がる青空

9/13 10:40

唐沢岳と餓鬼岳・剣ズリ
剣ズリの岩稜のすぐ右側に一筋の崩壊地が見えていますが、あれをトラバースしたと思うと本当にゾッとします😓

9/13 10:40

唐沢岳の奥手には鹿島槍

9/13 10:40

餓鬼岳と剣ズリをアップで
遠くから映しても岩稜が美しいです

9/13 10:46

東沢乗越から1時間半
やっと燕岳の稜線に出られました！！

9/13 10:45

槍ヶ岳の間近に見えて燕岳らしい光景になってきました

9/13 10:47

気温が上がって雲海は消滅寸前

9/13 10:52

裏銀座の稜線

9/13 11:02

9/13 11:07

北燕岳の手前のザレ場
足元注意

9/13 11:13

連なる奇岩の下を巻きます

9/13 11:24

北燕岳に登頂！
（山頂標識は見当たらず）

9/13 11:24

北燕岳から望む餓鬼岳
あそこからよく歩いてきたもんだ(´ω`;)

9/13 11:27

北燕岳から望む燕岳
稜線は大天井岳・常念岳へと続いていきます

9/13 11:27

そして主役（？）はやっぱり槍ヶ岳！

9/13 11:28

遠くには八ヶ岳、富士山、南アルプス

9/13 11:29

やっぱり主役は富士山？

9/13 11:29

八ヶ岳をアップで

9/13 11:30

雲が減って青空が美しくなりました

9/13 11:39

続いて北燕岳から燕岳へ

9/13 11:46

燕岳に登頂！

9/13 11:43

表銀座の稜線美

9/13 11:43

北燕岳と餓鬼岳
その背後は立山・劒・針ノ木・鹿島槍など豪華なメンバーたち

9/13 11:54

この奇岩の連なる稜線
如何にも燕らしい風景😀

9/13 11:57

一番奥は浅間山
一番手前は有明山

9/13 11:57

青空全開になってきました🥰

9/13 11:58

表銀座の稜線と槍ヶ岳
いつまで見ていても見飽きぬ美しさ

9/13 12:04

そろそろ燕山荘に向かおうか

9/13 12:05

燕山荘までの稜線は奇岩と白砂の世界

9/13 12:10

メガネ岩に…👓

9/13 12:21

イルカ岩🐬

9/13 12:26

燕山荘に到着

9/13 12:41

燕山荘でお昼ごはん
ビーフシチューいただきます😋

9/13 13:06

平日だけど多くの人で賑わっていました

9/13 13:07

燕山荘前からの眺め

9/13 13:08

これで今まで歩いたルートが常念岳から餓鬼岳まで繋がったわけだ♪

9/13 13:08

燕山荘前から振り返る燕岳
名残惜しいけどそろそろ下山しなきゃ…

9/13 13:15

餓鬼岳もバイバイ！
またね(´・ω・`)

9/13 13:19

中房温泉に向けて合戦尾根を下山開始

9/13 13:25

今まで歩いてきた登山道と比べたら高速道路のような歩きやすさ（笑）

9/13 13:30

有明山を間近に見つつどんどん高度を下げる

9/13 13:44

合戦小屋

9/13 13:59

中房温泉まで3.1km
帰りのバス待ちの前に温泉に入る時間を確保するためハイスピードで下山しました

9/13 15:10

中房温泉に下山！
バスの時間まで1時間ほど温泉でゆっくりしました

9/13 17:15

中房温泉からバス・電車・タクシーを乗り継いで白沢登山口に置いてきたクルマを回収

9/13 17:16

穂高駅のホームより
餓鬼岳が見送ってくれました(=゜ω゜)ノ

撮影機器：

EOS 7D Mark II CANON

Xperia Ace SO-02L docomo SONY

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） GPS 保険証 携帯 タオル カメラ サングラス 日焼け止め お昼ごはん

感想

kuge

約2年ぶりに小屋泊登山に復帰してみました。コロナ騒ぎが始まってからずっと小屋泊を避けていたのですが、先月ワクチン接種も2回済んだので個人的にはこれで一区切りです（仮にこれを一区切りとしないのなら、あと数年は小屋泊に復帰する機会は無いでしょう）。

2年ぶりに山で泊まってみて改めて思いました。
やっぱり山で一晩を過ごすのって良いです…。日帰りとはまったく充実度が違います。
少し雲が多くて楽しみにしていた夕日やご来光を拝むことは叶わなかったものの、時間とともにゆっくりと変化していく山の雰囲気を感じ取れただけで最高です。

さて、記念すべき小屋泊復活第一戦となった今回の山行ですが、餓鬼岳までの白沢登山道、そして餓鬼岳から燕岳への縦走ともに非常にハードで味わい深い道のりでした。
白沢登山道の険しさは事前に調べた情報で何となく知っていたのですが、餓鬼岳から燕岳へと向かう途中で通過する剣ズリ・東沢岳付近の岩稜帯の険しさとアップダウンの多さは想像以上でした。いや、それでも楽しい道のりなんですけどね、久しぶりの1泊2日なので堪えました…。

計画段階では1日目の後半に欲張って餓鬼岳⇔唐沢岳の往復も加えてやろうかとイキっていたのですが、辞めて良かったです。そんなことをしたら最後まで体力が持ちません（笑）
でも、唐沢岳はとても気になるし、アットホームで食事も美味しい餓鬼岳小屋の雰囲気も気に入ったのでいずれ再訪したいです。