念願のテント後立山縦走(猿倉〜白馬〜五竜〜鹿島槍〜扇沢)快晴で最高でした!
- GPS
- 56:00
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 4,943m
- 下り
- 4,724m
コースタイム
2日目 天狗山荘6:25-6:45天狗の頭6:50-8:55不帰曲9:05-9:40唐松9:50-10:00唐松山荘10:20-12:00五竜山荘16:30-17:10五竜岳18:05-18:30五竜山荘
3日目 五竜山荘4:40-5:25五竜岳6:05-8:30キレット小屋8:45-9:50鹿島槍北峰10:10-10:35鹿島槍南峰11:40-12:40冷池13:10-14:10爺ヶ岳14:20-14:50種池15:10-16:30扇沢
天候 | 1日目 晴れのち曇り 2日目 晴れ 3日目 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
八方⇒猿倉(タクシー)3,180円(180円は呼び出し料) 扇沢⇒信濃大町(バス)1,330円 http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/ogizawa/ 信濃大町⇒白馬(JR)480円 白馬駅⇒八方第5駐車場(徒歩)1.8kmくらい。20分前後?日が暮れると真っ暗です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道 不帰の一部で崩落気味の場所があり、そこが危険かと思いました。 岩に慣れてない人には縦走は難しいかと、時間がけっこうかかると思います。 当たり前ですが、特に重荷になると岩場は難しいです(体力的に)。 ■水場 ・大雪渓はどこでも可(白馬山荘まで沢があり、そのまま飲めると思います) ・天狗山荘(凍結の恐れあり) 9/24小屋閉め ・唐松山荘 小屋有料 10/20小屋閉め ・五竜山荘 小屋有料 10/19小屋閉め ・キレット小屋 小屋有料 9/30小屋閉め ・冷池小屋 小屋有料 10/20小屋閉め ・種池小屋 小屋有料 10/20小屋閉め こちらから回ると、白馬山荘で一気に汲むしかないと思います。 逆側なら小屋の有料の水を汲むのみ、もしくは扇沢から背負うか‥ ■テン場 キレット小屋以外の小屋ならテン場あり。 ■温泉 みみずくの湯 http://www.shinshuu-hakuba.com/onsen/mimizukunoyu/ 500円、かけながし |
写真
感想
登山を本格的に始めて、ずっと憧れていた稜線。
一つは西穂から槍へ。そしてもう一つが後立山でした。
ずっと思い描いていたものの、天気や休みなど、なかなかかみ合う機会がなく‥
今年もお盆休みもなく、三連休は台風が来たり、他の予定があったり悶々としていました。
五竜と鹿島槍は絶対縦走して踏破したいと思っていたのです。
登山を始めて丸五年、やっとその稜線へ挑戦する機会がやってきました。
前置きが長くなりましたが‥有給が取れた金曜朝3時に家を出て、朝の7時頃、八方の駐車場へ。
扇沢から行くか悩んだのですが、なんとなく八方から行こうと思ったのでした。
快晴です。駐車場に看板があり、タクシーはすぐにやってきました。
そういえば、登山でタクシーを使うのは初めて。猿倉へ登山届を提出し、登山スタート。
初の大雪渓。落石があんなに多いとは思いませんでした。
さすが平日、すれ違ったのは10名ほど、抜かしたのも7-8名?
登っているうちに下からガスが‥小屋に着いたころには下界はまったく見えなくなりました。
山頂に行きましたが、微妙に雲が。早起きしたためか、居様に眠い。
まぁ昨年快晴で登れたので良しとして、小屋に戻りカレーをいただきました。
予定どおり今日は天狗まで‥と思ったら、天狗の営業は24日までとのこと!
テン泊なので寝るのは問題ありませんが、水場があるか分かりません。
明日のことも考え、水4Lを背負って小屋をスタート‥お、重すぎる‥
ということで亀のようなペースでノソノソと天狗へ。空はガスガス。油断すると眠りに落ちそう。
テント張ってから夕日みようと思ったいたのですが、白馬鑓でもう5時。
とりあえず晴れるか分かりませんが夕日優先で、小屋手前の稜線で夕日タイム。
すると計ったように空が晴れ、綺麗な夕日が。剱岳が美しい‥
白馬も一気に晴れ、すばらしいショータイムでした。寒くなってきて、日が沈んだらテント場へ。
意外にも3張もテントが。小屋のそばにテント張って、本日の行動終了。
白馬から運んできたビール、半分しか飲めず寝てしまいました‥
二日目。朝早くから行動しようという気力はなく。5時半頃目覚め、準備してるともうご来光が。
危うく見逃すところだった‥。急いで準備して出発。他のテントの人はもう居ない。
まぁ今日は五竜までで良いか、とのんびり進みます。天狗からの眺めは絶景でした。
ここから一気に下り。そして不帰へ。意外とすれ違う人は居ましたが、思ったよりもこの岩場は大変ではなかったかも?
ってことでサクサクと進む。昨夜天狗にテント張っていた人たちも何人か譲っていただく。
天気もよく、展望も最高、休むのも気分良い。喫、曲とクリア。
唐松が近づいたなぁ、と休憩。栂池から来たという同じくテント泊の人と少し話して出発。
景だけ登山道からやや離れていたようで見落としてて、唐松に到着。
さすがにこの稜線は人が多い!小屋の前はすごい賑わいでした。
さっさと先に進もう。ここからの稜線も唐松スタート以外は特に難所はなく、晴れすぎて直射日光が最大の敵??
途中、ヘリがホバリングしているのが見えました。離陸した後、その辺りを過ぎたら救助隊?か小屋の人が。
どうやら誰かピックアップして行ったようです。なだらかな場所であっても、自分も気をつけねば。
程なく、本日の目的地、五竜山荘へ。さっさとテント張ってビール飲んで昼寝しよう。
ちょうどお昼でテントもまだ2張り。3つ目に自分がなり、昼食と昼からビール。最高です。
昼寝して夕暮を五竜から見ようと起きたら、テント場はすごい盛況。やはりゴンドラやリフトがある稜線は人が多いな。
なるべくテント張れるように少しテントをずらして、4時半頃山頂へ出発。
さすがこんな時間に山頂へ行く人は居ない。山頂に近づくほど、ガスも濃くなる。
昨日の再来とは行かないか‥と思った頃、山頂。空は若干晴れている。すると、すごいブロッケン。
これは晴れるかも??なんと最高の快晴に!!日が暮れる頃にはガスも全くなくなり、最高の展望でした。
夕日を同じく待っているおじさんが居ましたが、日が暮れる前に下山していかれ、独り占め。
久々にテンションあがりました!明日登る鹿島槍も、北アルプスもめちゃくちゃ綺麗でした。
興奮冷めやらぬまま、下山。良い気分でもう一杯ビール。8時頃トイレに行くと、小屋の前は流れ星を見る人たちが。
自分も3個ほど見れました。満点の星空の下、就寝。明日は長丁場だし早立ちせねば。
三日目。今日は鹿島槍を越え、最終バスまでに扇沢まで歩かねば‥。
ついでだし、山頂で来光を見ようと4時半にテントをしまい出発。
昨日は軽荷でしたが、今日はフル装備なので重い重い。周りは軽荷の人が多く、一人悶絶。
それでもなんとか来光前に山頂へ。さすがに山頂前はすごい人。
昨日の朝は余韻に浸れなかったし、朝はいつも弱いのでここまでゆっくり撮影できたのは久しぶりでした。
富士山どころか白根や白山など、どこまで見えるんだ?というほどの快晴。
新潟や群馬奥地の方は山が見えるものの、名前が分かりません。
余韻に浸りますが、キレットに向かう人たちも現れ、自分もキレットへ。
キレットまでも、それほど難儀な場所はなかったように思います(個人的には)。
ただし、アップダウンは激しいので体力と水分補給には注意が必要でしょう。
岩は大好きなので、鹿島槍に昼前に着きたいので、ガンガン進みます。
途中、五竜で滑落事故があったようで、頭上をヘリが飛んで行きました。
ピークを越え、やっとキレット小屋が見えました。小屋の前で一息。
休んでいる方に話をすると、鹿島槍でご来光を見るため、なんと種池を0時頃出て来られたとのこと。
出発前、この方にリンゴをいただきました、ありがとうございます。
ここから鹿島槍の登りはきつかった!三日目で足もちょっとキテたのはあると思いますが、分岐で寝たくなりました。
北峰で一休み。南峰は人がたくさん居るのが見えました。
それにしても、昼前でもけっこう遠望が利きます。今日は本当に良いコンディションだ。
南峰に着くと、もう何もする気がなくなり、大休止。剣側は人が少なかったので、マッタリ。
ラーメン食べて寝転がります。しかし、日差しがきつい。爺が岳ののぼり返しもけっこうきつそうだ‥
1時間ほど休み、出発。夏のような日差しで、暑すぎます。熱中症になりそうだ。
冷池でビール飲んで休みます。この小屋、テント場がけっこー遠いからテン泊は少し厳しいな。
またまた大休止し、出発。爺が岳の登りは暑さとの戦いで、今までのペースが嘘のような亀ペースに。
登りの体力はもう残っていませんでした。種池で再び大休止。
まぁ、バスに乗れる目処はついたので、まったり。5時に間に合えば良いか、と下ります。
この登山道、下りで使うと前半はなだらかで、後半が急な下りとなります。
最初はまったり下っていたのですが、途中から下るのが楽しくなり、さっきのバテバテが嘘のよう??
1時間ちょっとで一気に駆け下ってしまいました。ここから扇沢は車道を歩きます。
バス停に着くと、ちょうど16:30のバスが。満席ではなかったので乗ってしまい、大町へ。
大町で汗だくの服を着替え、ウェットタオルでさっぱり。
駅のそば(店員さんが間違えて山葵を入れ、山葵そばに)を食べてやっと落ち着きました。
久しぶりの大糸線。ローカル線は楽しいですね。
赤くなっていく後立山のトゲトゲな稜線を見つめ、あそこを全部歩いたんだーと感慨に浸ります。
白馬からタクシー乗ろうかと思いましたが、ここまで来たら駐車場まで歩いてしまえ、ということでひたすら歩き。
駅から駐車場は真っ暗でヘッデンつけようかと思うほど‥スマホでなんとかしました。
車を回収し、温泉でリフレッシュ!帰路に着いたのでした。
最近遠いとこばっかだったので白馬でも高速がえらい近いなーと思ったりしました。(完全に麻痺してます)
ということで、念願の後立山縦走、非常に楽しかったです。
登山始めたばかりの頃は憧れの稜線は上記の二つですが、今の憧れは「北鎌尾根」「小窓」ですかねー。
あとは中央アルプス・南アルプスも大縦走したいと思ってます。ま、これはまた来年かなぁー。
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