【穂焼作戦】焼岳〜西穂山荘〜西穂独標【甲49.8】
- GPS
- 08:07
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,371m
- 下り
- 1,444m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:09
天候 | 5時過ぎまで雨 以降 快晴 午後雲広がる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:新穂高ロープウェイ西穂高口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〜焼岳:途中から勾配がややきつくなるが、概ね歩きやすい。 焼岳〜西穂山荘:ピークを適度に巻きながらの森林浴。各所に泥濘あり滑る。 西穂山荘〜独標:山荘からしばらくは大きな岩のよじ登り。独標に近づくにつれ、石がごろつき、歩きにくい。独標は岩場登りで例のごとく離合渋滞発生。 西穂山荘〜西穂高口:必ずしも歩きやすそうな道というわけではないが、他の山行者と団子になってユルユル歩くので、こけたりすることは無さそう。 |
写真
感想
三連休の中日に台風一過の晴天期待。前日に現地まで行って、山行の翌日は終日休養という、これまで必須としてきた槍ヶ岳登頂の条件がついにそろった。休みの前からもう意識は槍ヶ岳、槍ヶ岳だ。
車を早めに押さえ、新穂高へ向かう。ここまでは全てが順調だった。
しかし、なんということだろう。深山荘近くの大駐車場入口には「満車」の看板。これは三連休の中日をめちゃくちゃ甘く見ていたということになるか。
しかたなく、鍋平園地に車をとめるが、入口近くにとめたので、車の出入りが気になる。慣れない早寝をしたこともあり、なかなか寝付けず、2時間ほど目を瞑って寝転がっていただけかもしれない。寝つきの悪さと浅い眠りはいよいよ槍ヶ岳登頂に黄信号を灯らせたが、最終的な決め手は出発予定時刻になってもやまなかった雨だった。
午前2時になってもまだ触感のある雨が降っている。
それでも出発する人はいたようだが、いくら天気の回復が確実だとしても雨ざらしは嫌なので、3時頃まで様子を伺ったうえで、目標を焼岳に変更。さらに2時間寝ることにした。
5時過ぎにも触感は無いものの雨は残っていたので、もう1時間ほど様子を見て、6時過ぎにようやく歩き出す。
槍ヶ岳よりも800m標高が低いといっても、先に歩いた飯豊山よりも高い山ではあるので、遅く出たことがどう影響するのか不安に包まれての出発となったが、意外や意外、結構サクサクと歩ける。どうやら2時間追加で寝たのが体調を整えるのに効いたらしい。身体のコンディションが充実していれば、心も簡単に充ちる。
中尾峠からは絶好の展望稜線。まず圧倒されるのは焼岳の要塞のような岩の峰。そして、ピークに向かって進む大勢の人。焼岳でこの人数では、西穂高、さらには槍ヶ岳にはいったい何百人の人がいるのだろうか。目標を変更して良かったと思う瞬間。
焼岳到着はまだ朝早い時分だったので、今回は西穂山荘でラーメンを食し、コーヒーを飲むことも合わせて目的とした。これらを合わせて飲食するか、別々に頼むかは時間の余裕次第。泥濘箇所が多く、意外と距離のある稜線を登った先の山荘では大勢の人がいたが、客の回転をよくするための術を心得ているのか、そんなに待たずにラーメンにありつける。
ラーメンを食した後は、西穂丸山、西穂独標と腹ごなしに歩く。時間の制約と離合渋滞で独標を最終到達点とすることは既定路線。最後に再度西穂山荘を訪れてコーヒーを頼むところまで完全に計画通りに事が進んだ。
それにしても、岩峰の離合渋滞をどう解消すべきか、たまに考えるのだが、なかなか良い考えが思いつかない。
「まず10人登ったら10人降りましょう」などと交通整理する人がいれば良いが、そのような奇特な人がいたとしても、当たり前だが、ずっといてくれるわけではない。彼彼女にも行くべきところがある。
そして、岩場に慣れない人がその中に一人でもいれば、結局渋滞は解消しない。この時スタックしている人に構わず昇降するという手も無いことはないが、それはオレンジ線のセンターラインを越えて追い越しをかけるようなもので危険極まりない行為だ。さらには、ただでさえ岩場に慣れていない人に無用のプレッシャーや焦りを与え、かえって危険を招く恐れもある。
結局、慣れない人をいきなり連れてくるリーダーに問題があるわけだが、そんなことをその場で難詰しても渋滞が解消するわけではないので、慣れない人でもスムーズに昇降できるようサポートしてあげるのが最良なのかもしれない。
いずれにせよ、次点としての焼岳山行ではあったが、好天にも恵まれ、堂々たる山々に囲まれた稜線歩きは爽快そのものだった。西穂山荘や西穂独標と複数目標をすべてコンプリートできたのも大きい。
なんだか、この山行で北アルプスは十分満足してしまったような気がする。
それでも、高い山の稜線は、あと1,2回は行けると思うので、山域を限定することなく、その時その時行けるところを虎視眈々と狙っていきたい。
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