記録ID: 3533581
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
奥穂南稜 絶景のクラシックルート
2021年09月18日(土) ~
2021年09月19日(日)


体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 30:53
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 2,181m
- 下り
- 2,167m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 5:21
距離 7.4km
登り 924m
下り 240m
14:04
2日目
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 3:18
- 合計
- 10:18
距離 10.8km
登り 1,257m
下り 1,939m
15:12
天候 | 初日:小雨時々曇り 二日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
二日目にはほぼ満車状態 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥穂南稜:岩が脆目なのでいろいろ気を遣う+体力を消費 重太郎新道:南稜とあまり変わらない斜度、超急登(急降下) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3529533.html もご参照願います(同一山行です) ウェストンが初登で使ったという輝かしい南稜ルートですが、装備や情報の無い時代にあそこをよじ登っていく気力体力は凄い!と改めて思います。ただの宣教師とは思えません(笑)。 取りつきから南稜の頭まで急傾斜が続きます ジムでボルダリング4〜5級程度が登れる技術プラス十分な体力と集中力が必要です。 一般ルートと違って必ずしも岩や石が安定していません。特に序盤の滝あたりまではザレています。 雪渓は真ん中が空洞になっていて怖くて通れません。右岸沿いに移動し、雪渓の末端を落石に注意しつつ右岸高巻き、まずは滝のチムニー状の突破がしょっぱいです。越えると三又です。真ん中のルンゼを進むと自然にスラブ帯の右側のハイマツ帯に導かれると思います。凹角をクライミングするためにロープを持参したので踏み跡をたどってスラブ帯に到達してから、スラブを緩やかに左上するクラックを使って凹角の基部まで慎重にトラバースします。フリクションは良いので登山靴で大丈夫だと思います。 凹角のクライミングは5.8〜9くらいの感じ(私見)です。5.10aがOS出来るならリードで安全に登れるだろうと思います。小さいフットホールドを使うのでここはクライミングシューズが良いです。基部には残置のビレイ支点があり、ルート上には要所に5か所ほど残置ハーケンがあります。多くはがっちり入っていますが、緩いのもあったので注意です。基本、30mほどを1ピッチで登りきるのが良いと思いますが、途中連打されている個所もあったので、ピッチを切ろうと思えば20m+10mとかにも出来そうな感じでした。No1のカムをお守りで持って行ったのですが不使用でした。終了点には大岩にスリングが巻いてありますが、動くという説もあったので、お助け紐を兼ねた5mのケブラーコードでハイマツと岩で支点を作りました。 そこから上は右に少しハイマツ帯を進んで稜線に戻ります。あとは比較的すっきりした岩稜ルートですので、トリコニーを経て南稜の頭まで楽しく登れると思います。トリコニー1峰のルート取り(お助け紐がぶら下がっている右の大岩を見たら左へ巻いてチムニーへ出る)だけ憶えておくと良いと思います。 なお、下山日の夕方に震度4の地震があったとのこと、当面の間、特に落石には注意が必要かと思われます。 |
その他周辺情報 | 松本市内のモールにある湯の華温泉瑞祥にて入浴&夕食 |
写真
撮影機器:
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
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個人装備 |
ソフトシェル
ズボン
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
行動食
非常食
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
針金
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
キャメロット
|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
|
感想
二日目、狙い以上の快晴でした
奥穂頂上からは、近くは西穂ジャンダルム方面、前穂北尾根や槍、遠くは富士山から立山までの眺望が得られました
細かいルート情報はレコの通りでした
参考にさせていただいた皆様、ありがとうございました
※ GPS、凹角のあたりで少し飛んでますので参考になりにくいです
南稜は技術的にはそれほどでもないという気がしますが、全体に岩が脆く、歩行部分でも、クライミングでも、かなり気を使います
変化に富んだ楽しいルートでしたが、楽しいからと言って簡単だという感じではありません
ロープを持ったから、と思いたいですがとても息が上がりました
凹角のクライミング、岩も固く高度感があってリードの緊張感を楽しめました
ヌン掛けできる残置ハーケン、気休めですのでもちろん墜落不可です
動くハーケンもあったので、がっちり入ってるか確認しましょう
ムーブ的には最後に左に出るところが少し怖いのですが、小さなホールドに左足を乗せれば割と安全に終了点に出られます
ロープを使ったのは凹角のみです
その先ではトリコニー1のチムニー、真っ暗で通れそうもないんですが、右から巻いて上から見下ろすと、中で右折してるんですね(笑)
トリコニー3の先の下降ポイント、懸垂下降をする人もいる様子ですが、手も足も豊富ですので時間節約のため、やや左から上手いことクライムダウンしましょう
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