◆白峰三山◆ 紅葉と絶景の稜線漫歩


- GPS
- 31:20
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,230m
- 下り
- 2,923m
コースタイム
18:00 奈良田駐車場(テント泊)
10/13
05:40 奈良田駐車場発(バス移動)
06:40 広河原山荘
08:50 二股
11:00 小太郎分岐
11:40 北岳肩の小屋
12:20 北岳山頂
14:00 北岳山荘着(テント泊)
10/14
04:30 北岳山荘発
06:00 間ノ岳(御来光)
07:35 農鳥小屋
08:21 西農鳥岳
08:55 農鳥岳
09:40 大門沢降下点
11:35 大門沢小屋
13:30 林道出合い
14:15 奈良田駐車場着
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
山梨交通バスにて広河原まで \1,100- |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原山荘にて登山計画書を提出 すべて整備された登山道です。赤布やペンキマークをたどれば道迷いの心配はありません。大門沢の渡渉は注意してください。 |
写真
感想
白峰三山
以前北岳を訪れて以来、ずっと夢見ていたテント泊縦走。連休で休みの取れそうな13日14日。天気がよければ実行しようと決めていました。
そして迎えた12日。午前中で仕事を切り上げることができれば、奈良田発の最終バスに間に合うのではないかと密かに目論んではいたものの、追加もあり午後も仕事をすることに。しかし、半ば強引に早仕舞いして午後4時に奈良田へ向けて出発。奈良田駐車場でテント泊とした。
午前3時に起床し、満天の星空のもと4時45分に始発バス待ちの列に並ぶ。登山客でごったがえす広河原インフォメーションセンターを後に、広河原山荘で登山計画書を提出、大樺沢を目指す。二俣より右俣コースを取れば、紺碧の空に紅葉が映えます。やがて、小太郎尾根に乗れば仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳の絶景。3千米級の縦走の始まりです。
小屋仕舞いに忙しそうな北岳肩の小屋を後に、整備された登山道を登れば北岳山頂(2回目)。さすがにテント泊装備ではトレランのようには行かず、5時間40分で北岳山頂に至る。しばらく日本第2位の眺望を楽しんだ後、北岳山荘へ降りテント泊の受付を済ます。
最高の展望をおかずにビールを飲み、パスタを茹でてカルボナーラをいただき、まったりしていると日没のショータイム。夕食にはレトルトカレーを食べ横になる。酔っ払って遅くまでおしゃべりをしている若者にはあきれたが、疲れからか7時頃には寝ていたと思う。
14日は3時に起床。早立ちの人はすでにテントの撤収をしています。湯を沸かし、紅茶を飲んで出発準備。4時30分ヘッデンの灯りを頼りに間ノ岳を目指します。見えるのは満天の星空と甲府の夜景、反対側は駒ヶ根あたりの灯りでしょうか。そして先行者のヘッデンがぽつりぽつりとさまよう様に光ります。
やがて間ノ岳に到着すると、足元から真っ赤な太陽が。刻々と移り変わる信じられないような光景。自分のわがままを聞いてくれた家族のこと、気を付けて行って来いと送り出してくれた仕事仲間のこと、大いなる山々を前に何故か涙を流していました。
しばらくの間、出掛けに沸かしてきた湯でインスタントの紅茶を飲み、農鳥小屋を目指します。朝日をあびる3千米級の稜線漫歩。言葉になりません。何度も胸が詰まりました。忙しく働いている農鳥小屋のご主人を横目に、農鳥岳を目指します。西農鳥を過ぎ、農鳥岳。縦走してきた“とんがり”北岳と“どっしり”間ノ岳を振り返りながら紅茶ブレイク。感無量です。
雲上の稜線を大門沢降下点まで来れば、今回の山行の稜線漫歩は終了です。後ろ髪を引かれる思いで、大門沢小屋を目指します。ほんのちょっと降りると荒涼とした稜線とは違い、そこは色鮮やかな世界。まさに紅葉真っ盛り。思わず足を止めて、口からは言葉にならない言葉が思わず出てしまいます。雲を突き抜けて下界へ降り、何度か渡渉を繰り返せば大門沢小屋です。フロントザックにはまだ1リットルの水が残っていたのでそのままスルー。最後は長い林道歩きを経て、奈良田駐車場に到着です。2日間ではありましたが、テント泊した駐車場が懐かしく思えました。
つたない文章を最後までお読みくださり、ありがとうございます。普段は長くならないのですが、それほどまでに今回の山行が心に残ったとご理解いただければ幸いです。
kazamaru
kazamaruさん、忙しい日々を掻き分けて
こんなに有意義で贅沢な時間・・・下界では皆無ですね
こちらも涙がにじむほど感動しましたよ!
心に刻まれた忘れられない間ノ岳からの朝日でしたね
kazamaruさん
剣岳楽しかったですね、もう3週間前の出来事ですがついこの間のようです
南アルプスの憧憬をますます熱くさせてくれるレコですね
日本一高いところにある縦走路、一度は歩いてみたいのですが、来年きっと歩いてみたいと思いました
その時はご一緒してくださいね
sanpoさんコメントありがとうございます。
おっしゃる通り“下界”とは別世界でした。
積もる話は
sakuraさんコメントありがとうございます。
剣岳・・・もう3週間も経ったのですね。
ご無沙汰ですみません。
皆さんのレコにだいぶ刺激されてしまったのは事実です。
南アルプスのときはぜひご一緒させてください。
こんばんは kazamaruさん
先日、剣で11ヶ月ぶりに再会し、
優しい笑顔にまたお会いすることができました
多くを語らないkazamaruさんが、多くを語った白峰三山
思わず、引き込まれてしまいました
お疲れ様でした
URUさんコメントありがとうございます。
剣岳、ほんとに楽しかったですね~、顔を見合わせただけで笑みがこぼれる。そんな素的な山行でした。
そして“機関車”のイメージだったURUさんの、見事な軽量化とスピードアップには驚かされました。
最近のスーパー山行、楽しみに拝見させていただいています。
kazamaruさん、こんばんは。
shunと8月からずっと予定してたんですが、いつも天気に恵まれず、行けずじまいです。
そんな中、kazamaruさんが行かれて、羨望の眼差しでレコを拝見しました。
最後のチャンスが20日なのですが、天気予報が
う~ん、縁がなかったとしか言いようがないです
剱では、あまりお話もできなかったので、また、いつかご一緒してくださいね
kazamaruさん、こんばんは。
トレランとは違った魅力のテント泊、朝焼け&夕焼けは感動の瞬間ですよね。
自分は未だ北岳に登ったことがないので、
登りたい(縦走したい)気持ちは強いのですが、
sakuraさんやsatoyamaさんと同じく、来年以降になっちゃうのかな~
※次回お会いした際には、是非、
satoyamaさんコメントありがとうございます。
羨望の眼差しとは恐縮です。
結果としてみれば、絶好のタイミングであったのは確かですが。
20日のお天気は残念ながら、あまり期待できないようですね。
夫婦山行いつも羨ましく拝見させて頂いています。
nabekaさんコメントありがとうございます。
テント泊縦走、なんともはまってしまいます。
トレランで登った時は“行ってきただけ”でしたが、テント泊は“どっぷり浸かる”と言う感じでしょうか。
もちろん
こんばんは、kazamaruさん。
遅コメですみません!
白峰三山は私も、まだ未踏なんです。
テント担いでゆっくり歩くのも最高ですね。
星空に夕焼け、朝焼けと充実した山旅でしたね
また何処かでご一緒出来るといいですね。
次はもう少しお話したいです。
剱の際は初顔合わせで私、少し緊張してたかも!?
kuniyanさんコメントありがとうございます。
“山旅”そう、テント泊はまさに山旅ですね。
実はテントに泊まるのは25年ぶりだったのです。
単車に旅道具をくくりつけて、日本を旅して以来でしたので。
再会の日を楽しみにしています。
こんばんは~!テント
準備は進められていたのですね
kazamaruさんの感動がとても伝わってきて…素敵な山旅レコを拝見させていただきました。
塩見岳まで続く稜線を目の前にするとさらに行って見たくなる気持ちも共感します(^.^)
お忙しい時間の中で有意義な3日間!
お疲れ様でした
mipomipoさんコメントありがとうございます。
また、感想も読んで頂きありがとうございます。
実は、だいぶ前から準備していました。
昔使っていたのを引っぱり出したり、コストパフォーマンスの良いものを探したりと、少しずつ準備していました。
もうこの日を逃したら次は無いと思いながらの決行でした。
長大な仙塩尾根を見ていると、社会復帰ができなくなりそうです。
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