猫又山-赤谷山-大窓(剱岳北方稜線・周回)
- GPS
- 12:36
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,657m
- 下り
- 2,644m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
駐車場はこの時期は激混みだが下の駐車場などを使えば停められないことはない。 馬場島からブナクラ谷方面へチャリでヒルクライム、白萩川との合流点でチャリデポ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆林道〜大猫山〜猫又山分岐 ・バリルート扱い。 ・最初はかなりの急登。 ・道はわかるが藪漕ぎやルートがわかりにくい箇所も多い。 ・年々藪化が進んでいるように感じる。 ◆猫又山分岐〜猫又山〜ブナクラ乗越〜赤谷山 ・大猫山周辺に比べればかなり道は整備されていて歩きやすい。 ・猫又山〜ブナクラ乗越、ブナクラ乗越〜赤谷山はいずれも急登。 ・紅葉は今がベスト。 ◆赤谷山〜大窓 ・全行程でルーファイ必須で難しい箇所も多い。 ・赤谷山〜赤ハゲは藪漕ぎ多し。 ・赤ハゲ〜白ハゲは比較的歩きやすい。 ・白ハゲ〜大窓は稜線伝いではなく、途中のルンゼから中仙人谷へ降りていく感じ。 ◆大窓〜馬場島 ・ガレ場の夏道を降りるが、途中で右の崩落地へ入る必要あり。突っ込みすぎると懸垂下降が求められることになる。 ・しばらく下降していくと水が出てくるので補給できる。キンキンでうまい! ・鷹のスワリでは高巻きせずにそのまま河原をジャブジャブ。 |
写真
感想
今週の日曜日も快晴予報。さあどこへ行こうか…と考えているところに大魔人サンからLINEがきた。
「バリバリ行こう」
いや、大魔人サンのバリバリはレベル高すぎて無理!自分でも行けるところなら…というと猫又から赤谷山を経て大窓周回しようとのこと。
ふむ、これならいけるかも。一応懸垂下降の用意はしていこう。
今回はバリではあるが紅葉メイン。あまり早出しすぎると暗闇登山になってしまうので大猫山あたりで明るくなるように3時馬場島スタートということになった。
前日のうちに馬場島まで向かい車中泊。
2時過ぎに起床すると大魔人サンも到着したようで先にゆっくり行ってるよ、とのこと。
いやいや、まさかのフライングですか。
急いでチャリに跨って白萩川の合流ポイントまでヒルクライムしていくと大魔人サンが到着していた。
チャリデポしたらさあスタート。
色々と話しながら歩いていたら大猫山の取り付きを見逃して先へ進んでしまったので戻って仕切り直し。
急登はつらいが暗い時間帯でよかった。
稜線に出てしばらく歩いたところで朝を迎えた。ペース良く歩き過ぎたのでせっかくの紅葉が見えないんじゃないかと心配したがまずまずのタイミングだった。
剱岳の方を眺めてみると早月尾根から山頂にかけてヘッデンのライトがたくさん光っていた。
そういえば大魔人サンが出る時にパクに似た登山者が歩いているのを見たと言っていた。あの中にいるんじゃないか?
LINEをしてみるとビンゴ!最近このパターン多い。
剱沢から池の平に登り返して北方稜線から早月尾根を戻るらしい。さすが怪獣。
猫又山までの登山道はすっかり荒れてバリルートっぽくなっていたが笹薮を漕ぎつつ7時半に猫又山に到着。誰もいなかった。
山頂直下にはテントが二張り。自分的にもこのテン場は5本の指に入る素晴らしい場所。
特に夕方の剱岳を眺めるならここより良い場所はないと思っている。
さあ次は赤谷山へ。実は以外にも赤谷山は未踏だったので渡りに船だった。
ブナクラ乗越までドーンと落として再び急登を登って赤谷山まで。
10月とは思えない気温で持参した1.5リットルのウーロン茶がみるみる減っていく。
暑さに弱い大魔人サンもこの暑さには堪えたらしくパフォーマンスが出ないとぼやいていた。
ともあれ赤谷山に登頂。嬉しい。ここもテント張ったら楽しそう。
いよいよここからはバリバリルート。破線すらない。
赤谷山直下で念願のモアイ像を眺めたら藪を漕ぎまくって白萩山へ。そこから先も赤ハゲまでは常時藪との格闘だった。
白ハゲを過ぎた頃には二人とも水を飲みほして大窓まで水抜きで頑張るしかなかった。
しかしルーファイが難しい。まあこれがほんとのバリルートってもんだし楽しみのひとつでもある。
二人であっちだ、こっちだと言いながら大窓に到着。
ここからは知った道だが、二人とも「スキーだったらあっという間なのにな」と現実逃避。
まあ行くしかない。とりあえず水だ。
しばらく下りて崩落地を下っていくとあった、命の水だ。
下から沸いているようでキンキンに冷えてめちゃくちゃおいしかった。生きててよかった。
すっかり息を吹き返した大魔人サンが絶好調、瞬時にルートを見極めて右へ左へルートをとっていく。
自分は頭を使わずについていくだけ。ずいぶんと楽させてもらいました。
長かったが15時にはチャリデポ地点まで戻って気持ちよくダウンヒル。
終わってみれば12時間の完全燃焼だった。
とても一人で行こうとは思わないが、大魔人サンのおかげで緊張感のあるバリバリルートを楽しめてよかった。
今日も劒でバリバリ。馬場島から大猫山と猫又山をピックって赤谷山から北方稜線を行き大窓から馬場島に下山する欲張り山行にガンちゃんと行ってきた。深夜3時発だけど安定のフライングスタート、僕たちの約束の時間は30分ほど早く見積もっていなければダメだべ。
馬場島からチャリってブナクラ谷の分岐まで行きテクテク歩く。久しぶりのガンちゃんとの山行、積もる話もありおしゃべりしていたら登山口をかなり過ぎてしまった。仕切り直して急登をガシガシ登って行く、稜線に着いてもまだ真っ暗…。今日は紅葉も楽しみなので稜線の開けた所で時間調整をした。
向かいの早月尾根にはライトがいくつもある、山頂付近にもあった。そういえば馬場島に到着した時、坊主頭で短パン、黄色のザック…もしかしてパクではないかとガンちゃんと話していたらどうやら北陸に来ているそうな。ラインで向かいの尾根からライトが見えるかい?と送ったら何故…とビックリしていた。やっぱりパクだった。
白んできたので行こう、猫平は紅葉のピークだろうけどまだ暗くて見えないっす…折角の紅葉がもったいないけどフライングスタートはやめられない。
明るくなれば絶景が広がる、ご来光も拝めたので今日はいい日だろう。紅葉を楽しんで猫又山に到着、ここも絶景であった。ここで前半終了、後半戦は一旦630m下のブナクラ峠から510m上の赤谷山に行き北方稜線を行く。まだ8時だと言うのにメチャ暑い、これマジ10月ですか。暑さにめっぽう弱いから体力が消耗され水分を多くとる。今日は暑いかと思い1Lの水分を持ってきたが予想以上に暑い。
サックと下りてサックっと登りたいが足が進まない、登りは日陰で良かったが進まない。赤谷山で500cc消耗、これいつもの長時間山行の量です、ヤバいな。
さて、この先はバリルート。ガンちゃんは初めてなのでワクワクドキドキでした。お目当てのモアイ像とご対面、そこまではいいけどこの先の赤ハゲ山まで藪漕ぎが待っている。以前より藪が濃くなっているけど藪の2級でしょうか。よっちゃんのはずだけどしかし今日は暑さでしんどい。自称藪漕ぎ名人だけど辛いっす。赤ハゲを過ぎてしばらくで藪漕ぎからほぼ解放された、視界があると劒岳の雄姿が展望できる。やはり北方稜線から見る剱岳はマジで迫力があります。ガンちゃんもうっとりしていた。
さあ白ハゲに着きました。ここで休憩、水分はなくなりました。後は少しのアップダウンをこなして大窓に下りるだけです。2人でハイジになって休憩したら行こう。少しの登りで足が攣った、脱水症状です。痛みをこらえて進むと収まってくれた。ルートが不明瞭で難儀したけど無事に大窓に下りれた。さあ後は下るだけ…、しかしこの先が核心ですか。最初は藪の中にあるルートを下りていくが右手に崩壊地が現れたら下りれる所を探して下りる。幸い赤テープがあったので難なく下りれたけど真っ暗ならわかんねーな。
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この先は大窓特有のガレ場、両岸はいつ落ちてきてもおかしくない崩壊土があるから怖い。足元も崩れるので慎重に下りた。そしてやっと湧水が現れた、命の水です。2人でゴクゴク飲んで喉を潤す…イヤ、体の内部を潤すと言う表現がいいだろう。マジで生き返りました。元気が出たらサクサク行く、安全地帯の西仙人谷出合に到着、今日はロープを持ってきたけど使わなかった、明るいって素晴らしい。
長い河原歩きをしてタカノスワタリに行く、高巻きはしないべ。ジャブジャブ行く、冷たくて気持ちがいい。さあ堰堤が見えてきたぞ、堰堤にはロープが張ってあり安全に下りることができた。下流には工事用の橋が架かっていた、これ残雪期もあってほしいな。
さあ後はチャリって馬場島に戻るだけ、暑さで苦しく辛かったバリバリ。今日はマジで試練でした。
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