道志二十六夜山〜秋山二十六夜山〜藤野駅:苦行のアップダウンからのロード歩き
- GPS
- 12:34
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 2,186m
- 下り
- 2,992m
コースタイム
- 山行
- 11:54
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 12:28
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に一般道としては踏み跡薄めのうえ、道標・ピンクリボンは少なめ。岩場等の難所はなし。 |
写真
感想
前回、無事大月市秀麗富嶽十二景をコンプリートできたため、次の目標を都留市二十一秀峰に定め、計画を検討したところ、公共交通機関派にとってはなかなか厳しい道志山塊が含まれていることが判明。
このあたりの山域は富士山がよく見えるため、冬に登りたいところなのですが、アプローチが大変なため、なるべく日が長いうちに踏破したいところ。
そこで、ロングハイクとなるものの、都留市二十一秀峰とついでに山梨百名山の回収も兼ねて、都留市側の道志二十六夜山から上野原市側の秋山二十六夜山をつなぐコースを踏破するコースを歩きました。
【コース状況等】
■道坂隧道BS〜道志二十六夜山山頂
・スタートは道坂隧道BSから。都留市駅からバスが出ています。
・バス停付近に、真新しいバイオトイレが出来ていました。
・このコース、途中でトイレも水場もないため、非常に助かります。ただし、給水は出来ませんので、あらかじめ水は確保しておく必要があります。
・まずは、バスが登ってきた道を若干引き返し、ゲートを越えて林道に入ります。
・時々、景観が開け、御正体山、富士山、南アルプスが見えます。
・標高差にして300mほど登り、登山口に到着します。
・登山口から、100m弱登り、すぐに道志二十六夜山に登頂できます。
■道志二十六夜山山頂〜赤岩山頂
・道志二十六夜山では、景観が開けていて、御正体山と富士山が見えます。
・ここからは、「芭蕉月待ちの湯」に下山できます。今倉山・赤岩を経てここから下山するだけでも、登る価値はあると思います。
・ここから引き返して、赤岩を目指して登り返します。
・赤岩への登りは、登山口からの登り返しこそ急登ですが、階段状に整備されています。その後、傾斜が緩くなり、すぐに登頂できます。
・赤岩は、360度景観が開けていて、富士山、南アルプス、北アルプス、奥秩父山塊、丹沢、箱根の山々が見えます。
・ひとしきり撮影を終えて、次の今倉山を目指します。
■赤岩山頂〜御座入山〜菜畑山山頂
・赤岩からは、緩やかなアップダウンを経て、御座入山へ。何気に本日の最高峰(1,480m)です。
・その後、またも緩やかなアップダウンを経て、今倉山に登頂。残念ながら、樹林帯の中で、景観は望めません。
・ここから、100m以下の緩やかなアップダウンを繰り返し、菜畑山を目指します。
・この区間、他の山域の一般道に比べて、若干踏み跡が怪しい箇所があります。
・いくつものピークを越えて、そこそこ疲労感を覚えながら、菜畑山に登頂します。
・菜畑山では、丹沢方面の景観が開けています。また、登ってきた登山道の間から、富士山も見えます。
・山頂では、ちょうど逆方面から登ってきた単独登山者の方と情報交換ができました。まさにこれから目指す秋山二十六夜山までのお話が聞けました。貴重な情報ありがとうございました。
■菜畑山山頂〜赤鞍ヶ岳山頂
・菜畑山からは、いよいよ道志山塊の厳しい洗礼が始まります。
・落ち葉が多いために踏み跡がさらに薄くなり、登山道はあまり踏み固められておらず、傾斜も急となります。
・そんな山域でしたが、2名の登山者の方とすれ違いました。
・そして、ブドウ岩ノ頭からは、3つもピークを越えて、赤鞍ヶ岳を目指します。
・それぞれもピークは、多くても100m程度の登り返しになりますが、さすがにここまで歩いてきた脚力にとっては、キツい登り返しとなります。
・最後の緩やかな登り返しを経て、ようやく赤鞍ヶ岳に登頂。数年ぶりの再登頂となります。
・山頂は、樹林帯の中であり、景観は望めません。
■赤鞍ヶ岳〜秋山二十六夜山山頂
・そして、ここから先が、本日の核心部(の予定だった箇所)となります。
・一般道としては踏み跡が不明瞭な広い尾根となり、傾斜も急です。
・暫く進むと、崩落箇所に出ます。ただ、前回登った時とは違って、ロープが張られていて、登山道のど真ん中に生えていた木も切られていて、歩きやすくなっていました。
・その後、左右から張り出している枝の洗礼を受けて、サンショ平に到着。
・そこから棚ノ入山までは、アップダウンがほとんど無いボーナスステージ区間です。
・棚ノ入山からは緩やかな巻道を登りながら、秋山二十六夜山を目指します。
・分岐から、わずかに登って、ようやく本日最後のピークである秋山二十六夜山に登頂。達成感や感動よりも、日没前に下山できるかの懸念のほうが強くなります。
■秋山二十六夜山山頂〜下山口
・秋山二十六夜山山頂から分岐に戻り、ようやく下山開始。
・やはり道志山塊だけあって、引き続き落ち葉が多めですが、足元の感覚としては、よく踏み固められています。
・日没も近くなり、視界も暗くなってきますが、踏み跡をロストするほどではなく、順調に下山していきます。
・ところが、登山道が沢筋になった途端に、日没となり、踏み跡が怪しくなってきます。慌てずにヘッデンを取り出し、ナイトハイクへ。
・沢の源頭に右岸方向へ降ってきたのですが、その後の踏み跡がよくわからず、ピンクリボンがつけてあった杉の木を中心に、あちこち探索。ようやく左岸側に登山道を発見。要するに、沢の源頭を渡渉しつつトラバースする登山道だったわけです。
・その後、沢筋のナイトハイクで緊張を強いられるものの、沢筋の登山道を下山した際の記憶をフル動員し、2回ほど渡渉しながら、距離が短かったこともあって、どうにか無事下山。
■下山口〜藤野駅
・下山後、下山口最寄りのバス停をチェックしましたが、当然、終バスはとっくに終わっていました。
・念のため、他の路線バスも検討しましたが、奥牧野から出ているバスも終了。
・おとなしく、Google先生のお導きにより、最短距離の駅である藤野駅目指して歩きました。
・途中、自販機でドリンクを購入し、非常にキレイな秋山公衆トイレ(水洗・洋式ウォシュレット・給水可)を使わせていただきました。
・途中の山間部の登り返しに閉口しながら、3時間強のロード歩きを経て、無事藤野駅に到着し、本日の山行は終了。どうにか終電前には間に合いました。
■【まとめ】
・苦行です。地形図を見れば一目瞭然ですが、50〜100m程度のアップダウンが、2桁のレベルで繰り返されます。
・幸いなことに、岩場、痩せ尾根、急登など、転落・滑落のリスクはほとんどないです。
・ただし、踏み跡は他の山域の一般道よりは薄めで、地形図とGPS(アプリ)と日没に備えたヘッデン(+予備電池)は必須であり、初心者単独の入山は控えるべきでしょう。
・前半部分の今倉山〜赤岩〜道志二十六夜山(から芭蕉月待ちの湯への下山)であれば、景観も望めて、下山後に温泉も楽しめるプランになります。ただし、この区間も比較的踏み跡は薄めです。
・今回、都留市二十一秀峰と山梨百名山をいくつか回収できましたが、本来は、2〜3回程度に分割するべきだったコースかもしれません。
・久しぶりのロングハイクを踏破できたことは良かったのですが、これまた久しぶりのナイトハイクになってしまったことは反省点です。
・当初の計画で予定していた山梨百名山の高柄山の回収は、また別の機会に。
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