祝・初完走!! 甲州アルプスオートルートチャレンジ2021
- GPS
- 15:00
- 距離
- 69.7km
- 登り
- 4,687m
- 下り
- 4,681m
コースタイム
- 山行
- 13:56
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 15:00
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 【選手受付】 塩山ふれあいの森総合公園 ふれあい館前にて 11月6日(土) 午後 2 時から午後 5 時まで 11月7日(日) 午前 2 時から午前 3 時 30 分 【受付時】 1 マスクの着用、検温と手指の消毒 2 提出物の提示(cocoa※、GLOBAL SAFETY または健康チェックシート、はがき) この3点の提示がない場合、原則として大会への参加は認めません。コロナ禍の大会開催ということをご理解いただき、対外的にもこれらが必須条件であることをご了承ください。 3 ビブナンバーの受け取り 4 ココヘリの受け取り(レンタルの方のみ) ※お持ちの携帯がガラケーの方で、cocoa の提示ができない方は、感染症予防対策に関わる誓 約書にサインをいただきます(大会前1週間の間に濃厚接触者との接触があったことが判明、また はレース後2週間内に covid19発症した場合、必ず事務局に連絡する等の確約)。 【種目】 オートルートチャレンジ 67km 累積獲得標高 4600m 351 名 【スタート時刻】 オートルートチャレンジ 午前 4 時 00 分 【制限時間】 16 時間(午後 8 時まで) 【必携品・推奨品】 〇必携品 ココヘリ、熊鈴、コースマップ、携帯電話、ファーストエイドキット(絆創膏、固定テープ、ポイズンリム ーバー、エマージェンシーシート等)、ライトと予備バッテリ-(ライト 2 個でも可)、ホイッスル、マイカップ、レインウエア上下(ゴアテックスか同等の防水機能を有するもの)、長袖の上着、上着3レイヤー (レースウエア、長袖の上着、レインウエアを含む)、下着2レイヤー(レースウエア、レインを含む)、グロ ーブ、キャップまたはヘッドバンド、水 1L 以上、携行食 〇推奨品 予備ライト、ポール(フレックスチップまたは保護キャップを付けたもの)、サングラス、トレイルラン専 用のシューズ、チェーンスパイク(降雪・凍結時) レインウェアの規定 耐水圧...5000mm以上(ウィンドブレーカーや撥水加工のものは適さない)、透湿度...5000g以上(ビニールカッパは適さない) ヘッドライトの規定 光量...200ルーメン以上(携帯のライト、非常用ライト等、光量の少ないものは条件を満たさない) バッテリー...連続灯火3時間以上(ボタン電池式のものは200ルーメン以上の光量を長時間維持できない) レイヤーについて ・レインウェアを1枚に加えてOK →必携品でレイン上下があり、上着は長袖シャツ1枚も必携なので、実質上下1枚ずつ羽織っていればOK ・ドライレイヤー、ドライショーツなどの下着は1枚となる長袖の上着につきましては特に規定は設けません。ただし、全カテゴリーが通過する源次郎岳山頂で 例年朝は零下です。オートルート・リリールートの最高到達点である小金沢山はマイナス 5°C平均、第 1 回大会ではマイナス 12°Cで、エイドのバナナ、ハイドレーションが凍るという気象状況でした。それらの気象条件を加味し、装備を整えてください。胃腸のトラブルを起こしやすい方は、低体温症になりやすい条件化となります。エイドステーションに温かい飲み物等も用意しています。しっかりとした ウェアリングで身体を冷やすことなく、とにかくエイドまで頑張って進んでください。 ・速乾性ロングTシャツも可 ・速乾性Tシャツ+ロングスリーブも可 ・コットン素材はおすすめしません ・500g以上の保温性のある上着を推奨します(薄手のフリース、ラン用のダウンがおすすめです)。 |
写真
装備
MYアイテム |
Norizo
重量:-kg
|
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感想
◎スタート-上日川峠
前日受付をしたので、あとはゆったり気分。スタートするだけと思っていたら、装備チェックを受けていないことが判明。スタート30秒前くらいにやっとチェック受けます。このためほぼ最後尾からのスタートとなりました。
スタート前は小雨が降っていましたが、ウェアはTシャツとアームカバーで十分でした。
スタートからは、ふれあいの森公園の丘の上まで登り、約4kmのロードとなります。序盤は飛ばし過ぎず、2、3割の力で進むことを心がけました。
ロードを走っていると、後ろからついてくる人がいるなぁと思ったら、試走会でご一緒したKさんでした。まだ序盤なので、挨拶を交わす程度で、その後は前の選手を追いながら、淡々と進みました。
この区間は、源次郎岳直下の急登で体力を使い過ぎないように注意しました。
源次郎岳へ登ると一息つきたいのと、頂上からの景色を写真に収めようと歩みを緩めます。その間、Kさんは先に行ったようでした。
事前情報では、上日川峠まではフカフカのトレイルが続くと聞いていたので、源次郎岳からは喜び勇んで走り始めましたが、しばらく行くと何だか調子が悪くなってきました。林道でもトレイルでも先行する人の姿が小さくなっていきます。でも、そこは耐えて淡々と進むこととしました。
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上日川峠 AS・CP1(20 km地点 関門時間9:00→7:53着)
(飲食)パン(ツナ)、コーラ、お湯 (補給)水、スポーツドリンク
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上日川峠手前、ボランティアの人から「エイドまであと2km、下り貴重です。」と言われ、少し力が出ます。全区間を通じ、ボランティアの人には気持ち的にだいぶ助けられました。
エイドには3時間53分で到着。上出来です。
動きを止めると寒さを感じ、ゆび先がかじかんで思うように力が出ません。お湯とパンを食べて体力回復に努めました。
◎上日川峠-湯ノ沢峠
この先、狼平までは急な登りが続くので、ここも淡々と自分のペースで進みました。
登り始めれば、体も温まると思いましたが、指なしグローブだけでは指先が寒く、途中林道の脇にザックの中身を開けて、グローブを装着しなければなりませんでした。あいにく、グローブがザックの一番奥にあったので、かなりタイムロスになってしまいました。
石ゴロゴロの天狗の抜道を登れば、稜線に出るので、多少風向きも変わるだろうと思いながら進みました。
狼平に着くと、後ろからKさんが登ってきました。どうやら上日川のエイドで15分もトイレ待ちをしていたようで、抜いていた模様。
稜線に出た爽快感と同志に出会えた心強さで元気が出てきました。しばらく一緒に行こうということで、次のエイドを目指しました。
おまけに、ここから先は見晴らしのいい稜線の区間なので、多少の登り下りはあるものの総じて気持ちよく走れます。
それでも、紅葉の時期なのでハイカーの方も多くいたので、すれ違い・追い越しには配慮しつつ進みます。
小金沢山付近でリリーのトップ選手(反中選手)に抜かれました。オートから2時間後にスタートしているはずなのにすごいペースです。
その後、リリーの2位、3位の選手が来ましたが、前にグループ登山の人が10名以上いたため、しばらく話をしながら進みました。リリーの選手と「オートルートはまだまだこれからですね。」なんて話しながら、貴重な体験でした。
この区間は、小金沢山、牛奥雁ヶ腹摺山、白谷丸と富士山がよく見えるところが多かったので、テンションマックスでした。
Kさんと一緒に走っているので、お互いピークごとに写真を撮れるのが何よりも良かったです。
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湯ノ沢峠 AS・CP2(29 km地点地点 10:48着)
(飲食)パン(クリーム、あん)、バナナ、味噌汁 (補給)水、スポーツドリンク
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白谷丸からは雲海に包まれた幻想的な富士山を見た後、長めの下りを下ると湯ノ沢峠に到着です。ここは2019年にボランティアをしたところなので、何か感慨深いです。
ここではまだ元気だったので、エイドの中では一番食べ物を食べたところですかね。
◎湯ノ沢峠-大和自然学校
湯ノ沢峠-大和自然学校までの区間は、下り貴重なので、「自分、トレイルランニングしてるじゃん。」というくらい、総じて走れました。「そりゃ、下り貴重なんだから当たり前じゃん。」と思いながらも、この区間が一番楽しかったかなぁ。
この頃になるとエイド区間ごとに、登りで抜いて、また下りで抜かれてという感じで、ほぼ会う人が同じになってきます。私とKさんとは、エイド滞在時間が約10分とゆっくりしすぎなので、大体エイドで抜かれることが多かったです。
天下石という巨岩を過ぎると、約6kmもの長い下り(途中、大谷ヶ丸の壁のような登りが厄介ですが、)になります。全国で一番山のない千葉県民にとっては、6kmもの尾根下りは羨ましくて仕方がありません。でも流石に最後には下りも飽きてきますが…。
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大和自然学校 AS・CP3(42 km地点 関門時間14:00 →13:01着)
(飲食)カップヌードルミニ(チキン)、おせんべい (補給)水、コーラ
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大和自然学校にたどり着きました。ここではカップヌードルが食べられます。結構人気があるかと思いきや、カップヌードルは食べるまで時間がかかるので、あまり人気がないようでした。久々の温かいしっかりとした食べ物なので、とても美味しかったです。
ここからは、コーラをフラスコに入れていきましたが、これがジェルがわりになり、結構良かったと思います。
◎大和自然学校-深沢峠
大和自然学校では20分も滞在してしまいました。ここから気持ちを新たに、龍門山、古部山の登りに向かいます。次のエイド深沢峠まで7kmで約640mのアップ、ここまで42km歩いた体にはかなりこたえます。
補給を怠ったことと稜線の風で体が冷えたことで、体の動きも鈍くなったようです。
7kmで2時間弱かかったので、ペースが落ちたと思います。後ろからついてくるKさんには悪いなぁと思いながら、無言で進み続けました。
境沢ノ頭というピークで90度曲がり、あとは深沢峠まで下り貴重でトラバースするという行程は頭にありましたが、それがなかなか現れずかなりヤキモキしました。
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深沢峠 AS・CP4(オート 49 km地点 関門時間16:00 →15:15着)
(飲食)ぶどう(シャインマスカット)、味噌汁 (補給)水、コーラ
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深沢峠には待ちに待ったシャインマスカットがありました。食べ放題とはいうものの、意外と食べれないものです。朝、源次郎岳にいた富士山の被り物をしたボランティアの人がいて、「GO!GO! 郷ひろみ」というフリップをかけていたと思うのですが、見た目に励まされました。
◎深沢峠-マロニエ山 AS
そしてここからは、ジャングルのような牛奥沢の古道へ向かいます。
ここからは、新たにクマさんという仲間が増え、しばらくKさん、クマさんと3人で沢を下りました。概ね下り貴重なので、みんなで楽しく話をしながら進めました。試走では途中迷いましたが、今回はマーキングがたくさんあるので、うまく先導できたと思います。
クマさんとは、キリガ尾根への登りでお別れし、次のマロニエエイドを目指します。
尾根を降り切る頃には、暗くなってきました。ライトを点灯し、急なアスファルトの坂をマロニエエイドへ向かいました。
長い下りも、Kさんと話しながら進んだので楽しかったです。
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マロニエ山 AS・CP5(オート 55.5 km地点 関門時間18:00 →17:09着)
(飲食)うらじろまんじゅう、バナナ (補給)コーラ、水
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最後の関門も余裕をもって到着しました。いい感じです。
ここでは、うらじろまんじゅうという、草餅みたいなものを食べました。美味しかった。カロリー摂取バッチリで、最後のピークに向かいます。
牛奥トンネルの脇を尾根へ登りますが、ここからは唯一試走をしていないところ。コースプロファイルがわからないので、最後のロード4.5kmを考え平坦なところでも、ほぼ早歩きという感じで体力を温存しました(下りは流石に走りましたが…。)。それでも結構いいペースで進めたと思います。
この頃、すでに周囲は真っ暗で、ヘッドライト、腰ライト全開。まるでハセツネのよう。コースもハセツネの笹尾根のような雰囲気に感じました。
朝から晩までいろいろな景色を楽しめて、とても充実した山旅です。
最後の尾根は登ったら下るを繰り返します。数々の偽ピークにだまされ、「最後のピークはどこっ!?」て、思い始めたところ下の方に灯を発見、恩若尾根の分岐に到着です。数人のボランティアの人がいました。「おーい、帰ってきたよー」と叫びながら、ほんと誰もいない山の中で人がいると元気になります。とてもありがたいです。
◎渡邉フルーツ農園WS-ゴール
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渡邉フルーツ農園WS・CP6(オート 63.5 km地点 18:28着)
(飲食)コーラ
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朝登ってきた同じ道を下り、ロードへの接合点、渡邉フルーツ農園に到着です。
コーラいっぱい飲んで、いよいよ最後のロード。
Kさんとは最初に「キロ7分程度で最初は走りましょう。」と言って走り始めましたが、徐々にペースが上がり始めました。前に人が見えるとペースが上がるんですねー、不思議。終盤に入り、ペースアップ理想的な展開です。
最後は、高架橋を渡りゴールへ行くので、緩やかな登りになっていますが、あわよくば、15時間切れるのではと欲が出て、さらにペースアップ。ペース上げすぎで、Kさんをちぎる勢いでしたが、そこでフラスコを落とし、Kさんに拾っていただく、最後までお世話になりました。
最後はKさんと一緒にゴール。15時間48秒の長い旅となりました。
コース、山の景色、エイドの食事を満喫し、充実した楽しいレースとなりました。
Kさん、クマさん、ボランティアの方々、道中お会いしたハイカーの方々、ありがとうございました。
いやー、間違いなく、自分史上一番楽しいレースでした。
来年も出たいなと早くも思っています。しばらく甲州ロスが続きそうです。
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