【今シーズン初冬山】 木曽駒ヶ岳〜宝剣岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 473m
- 下り
- 456m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
バスセンターからしらび平までバス(片道800円) しらび平から千畳敷駅までロープウェイ(往復2200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は千畳敷駅で1mくらいか 稜線は全体的に飛び気味 中岳巻き道は急なトラバースとなる 宝剣岳稜線の鎖等の人工物は全て出ている |
写真
感想
次は丹沢あたりにとこの前の記録で言ったものの、雑誌で白い山を見ていたら冬山に行きたくなったので、手軽に行けそうなところということで、中央アルプスに木曽駒に行くことにした。
中央アルプスは初トレース。
突発的な山行だったが、同期の谷マンを誘ったら快く承諾してくれた。
日付が変わるくらいに、八王子駅でピックアップしてもらい、中央道で駒ヶ根を目指す。八王子から概ね3時間の道のりだ。
ちょろっと菅の台バスセンターの位置を確認し、麓のコンビニで一眠り。
起きると快晴。美しく宝剣岳を望むことができる。
朝ごはんをかき込み菅の台バスセンターへ向かうと、バスのチケット売り場にはすでに長蛇の列。
予想はしていたがやはり人が多い。臨時バスも出るようだ。
久々のプラブーツに足をつっこみ、チケットを購入してバスへ。長蛇を作る人々のためにひっきりなしにバスが出ている。
30分ほどバスに揺られしらび平へ。これまた臨時のロープウェイに乗り込む。
7分で標高2600mに連れて行ってくれる。今年はロープウェイの世話になってばかりだ。
駅へ出ると、宝剣岳が空を刺し、白いカールが広がる素晴らしい景色。
登山者じゃなくてもこの景色が拝めるのは、なかなかだ。
人が多いので、トレースばっちりだろうという予想は的中。駅からアイゼンを履いていく。ビーコンチェックもきちんとする。
キシキシという音、吹き付ける冷たい風、眩しい白、すべてが久々。この風、この肌触りこそ冬山よ、といった感じ。
それにしても、空が本当に青い。濃紺に近い色合いで山が際立つ。
宝剣岳の横を目指して、カールを登っていく。抜かし抜かされ登っていく。
ところどころ夏道のボッコやちょとブッシュが出ているので、雪崩は怖くない。
もっと雪が増え、ドカ雪がふったりでもしたらたちどころに雪崩警戒といったルート。
稜線に出る直前は局地風があった。
標高が高いせいか息が切れやすい気がするが、問題なく宝剣山荘へ。
山用品店でバイトしているせいか、登山客の装備が気になるが、SCARPAのモンブランとスポルティバのネパールEVOはさすが2大巨頭。履いている人が多い。
これだけ人がいるのに、同じプラブを履いてる人は1人だった。
一息ついて、まずは木曽駒ヶ岳を目指す。
中岳をさくっと超えていく。中岳を超えると美しい御嶽山を望むことができる。
久々に端正な独立峰を望むことができ、思わずため息が出る。
目の間にはのっぺりとした木曽駒ヶ岳が見える。麓の伊那では甲斐駒とならんで、西駒と呼ばれているらしい。
一旦コルに下り、再び登り返して、中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳へ辿り着いた。
ここで初めて、北アルプスや乗鞍を望むことができる。
背後には、甲斐駒から仙丈、白峰三山、塩見から深南部まで南アルプスを一望できる。
南アルプスの向こうに富士山、北には八ヶ岳、蓼科方面も望める。
それにしても北アルプスの白さは際立っている。さすが日本海側、心がときめく。
ただ、南アルプスと違って山座同定がなかなかできないので残念だ。
景色は素晴らしいのだが、ピークは吹き上げが強くて寒い。
ひとしきり堪能して、写真を撮ってピークをあとにする。
帰り道の中岳はだるいという理由で巻き道を行く。
分かっていたことだが、岩の際をトラバースすることになる。
それなりに急。でもこれくらいの緊張感があったほうがちょうどいい。
日が当たらないところはなかなか固いところもあった。
さっくと修行みたいなことして、再度宝剣山荘で一休み。
今度は、宝剣岳を目指す。
ガイド本では、アンザイレンをと書いてあったり、目指す人々もがっちり登攀具という人が多いので、様子を見て無理そうなら引き返しという感じで出発。
でも、この山域の王者というような風格を持つ宝剣岳には是非とも立ちたい。
緊張感をもって出発。
輝く岩塔が近づいてくるが、ルートは見出すことができる。
岩塔の懐を登って行き、ピーク直下で岩塔の西側に回りこむ。
ここが核心部っぽいが、鎖がしっかり出ているので、それを使えばそれほど怖くもない。
ここを超えるとピーク。狭いピークで写真を撮っていた人たちと入れ替わりでピークへ。
後続はいないので、のんびりすることができた。
ここから南のサギダル尾根はなかなかの迫力。岩塔が連なっている。
そのさきに続く中央アルプスの南の雄、空木岳へと続く稜線の美しさも素晴らしい。
さて、サギダルをどう行こうかと思っていると、サギダルの頭から登山者が1人が軽やかな足取りでやってくる。
恐らく、鎖などがしっかりあるのだろうと踏んで出発。
ピーク直下からいきなり急な下りだが、後ろ向きにするかしないかくらい。
難しそうだなと思うところにはしっかりと鎖場がある。
いったんコルに下りて、再び登り返す。登り返す最初は3級程度?の岩場。
ここも、鎖を頼りにしていけば全く問題ない。これが埋まると難しくなってくるのだう。
その先はすこし細い岩稜となる。もっと雪が増えて、千畳敷カール側に吹き溜まりができると、踏み抜いて滑落することもあるだろう。
今回はそんなことはないのでささっと通過してサギダルの頭についた。
少し歩くと極楽平。ここから千畳敷駅への降り口だが、せっかくだからもうちょっと稜線を歩く。
初冬時期のD尾根のような光景のなか、ポコを目指す。
ポコに手前では社会人山岳会が雪訓をしている。
ポコからは、空木岳へと続く稜線を望める。次の機会はこの稜線を歩いて行きたいと思わせてくれるそんな稜線だ。
伊那前岳も大きな山体をしていて、なかなか良い。
ちなみにポコは島田娘の頭というらしい。谷マンとの2ショット写真を撮ってあとにした。
あとは、極楽平からバーっとカールの底を目指して下っていく。
時期が時期ならスキーが楽しいだろう。
下の方ではセルフレスキュー練をしている人たちもいた。
千畳敷駅へ辿り着く頃には、斜陽になりかけ。若干朱色に染まり始めた山々に後ろ髪を引かれつつ千畳敷カールをあとにした。
その後は温泉につかり、諏訪湖PAでソースカツ丼や山賊焼き丼を食べて帰路についた。
次こそは丹沢かな?
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