裏同心ルンゼ〜大同心北西稜
- GPS
- 12:03
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,180m
- 下り
- 1,185m
コースタイム
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 12:04
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス | ・車は赤岳山荘の駐車場に駐車しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▶登山ポスト、トイレ、水場、山小屋などの情報はネットにあふれているので省略します。 ▶ルート状況(2021年12/11現在のものです。) ◆アプローチ ・赤岳山荘から赤岳鉱泉の道には雪がありましたが氷ってるところは無かったのでアイゼン等は付けずに歩けました。 ・赤岳鉱泉で登攀装備に換装して裏同心沢へ向かいましたが、アイゼン無しでも裏同心ルンゼF1まで歩ける感じでした。 ◆裏同心ルンゼ(2級下 検法淵襦璽肇哀譟璽匹六温佑砲靴榛膿靴離肇歐泙らで、あとは個人的な感想です。) ・3日前と4日前の降雪で滝はほとんど埋まってました。 ・ロープは出さずにオールフリーで登りました。 ・F1は雪で埋まってないところの一番長そうなラインを登りました。 ・F2は雪で埋まって雪壁でした。 ・F3は抜け口だけ雪で埋まってなくて氷が出てました。 ・F4は雪で埋まって雪壁でした。 ・F5は雪で埋まってないところの真ん中左寄りのラインを登りました。 ・F5を抜けて右上に見えるおまけのピッチもフリーで登りましたが、中段付近で氷化が甘い箇所があり危うくドボンするところでした。 ◆大同心北西稜(?級 +)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは個人的な感想です。) 【全体を通して】 ・ガバが多いですが1点に集中して荷重すると岩がもげそうなので荷重が分散するように登りました。 ・1P目終了点から左にトラバースしてルンゼ内に入るのですが、ルンゼ内は複雑な地形なので初見の場合は事前に情報収集しておくことをお勧めします。 ・トポには残置支点が少ないと書いてありましたが、核心となるピッチには残置支点は豊富にありました。 【1P 草付〜バンド 25m 検檗曄淵蝓璽鼻 ・顕著なピナクルを目指して雪の乗った草付斜面をトラバース〜凹角を登る。 ・登攀開始地点の支点は灌木で構築。 ・残置支点はそれなりにありました。 ・終了点は凹角を登りきったところにあるハンガーと残置ハーケンで構築。(最初、この終了点は無視してバンドを左へトラバースしてルンゼ内まで行ってみましたが終了点が無かったのでこの終了点まで戻ってピッチを切りました。) 【2P 草付 80m 供曄淵灰鵐董 ・雪の乗った草付を登る。 ・バンドを左にトラバースしてルンゼ内に入り北西稜へと右上する。 ・ルンゼ内は複雑な地形で『北西稜はどれ?』と少し考えましたが間違えずに歩けました。 ・終了点は残置ハーケン2つで構築。 【3P 岩まじりの草付 30m 掘棔曄淵侫ロー) ・ところどころ雪の付いた岩を登る。 ・特に問題なく登れました。 ・残置支点はそれなりにありました。 ・終了点はハンガー2つで構築。 【4P 傾斜のある凹角〜垂壁の草付 30m 后曄淵蝓璽鼻 ・ところどころ雪の付いた凹角〜垂壁を登る。 ・凹角も垂壁もガバが多く快適に登れました。 ・抜け口だけ悪かったです。(左は薄氷で使えず、右のテラスの雪面に刺したアックスを頼りに慎重に体を上げてマントルを返しましたが、アックスの刺さりが微妙で緊張しました。) ・残置支点は豊富にありました。 ・終了点はリングボルト2つで構築。(終了点にしたリングボルト2つの左側にもハンガーとリングボルトがあり、そこからバックアップ的にセルフビレイを取りました。) 【5P 正面側に回り込んでフェース〜凹状 50m 検棔曄淵侫ロー) ・正面側に回り込んでフェース〜ところどころ雪が付いた凹状を登る。 ・フェースはガバが多く快適に登れました。 ・凹状も特に問題なく登れました。 ・残置支点はフェースにはそれなりにありました。 ・トポのロープスケルは50mだったのでロープを伸ばせるだけ伸ばしてピッチを切りました。 ・終了点は雪稜になるすぐ手前の灌木で構築。 【6P 雪稜 60m】(リード) ・灌木がそこそこうるさい雪稜を歩く。 ・コンテでも登れそうでしたがスタカットで登りました。 ・50mロープだったので7P目基部までは届かずロープいっぱいのところで適当な灌木で終了点を構築しました。(トポのロープスケルは60mだったのですね・・・レコを書いている今気づきました。) ・残り10mはIさんがリードで登り灌木で支点構築。 【7P 短いワイドクラック〜草付 30m 后棔曄淵蝓璽鼻 ・短いクラックを登り雪の付いた草付を登る。 ・出だしの薄被りした短いクラック抜け口のムーブがわからず痛恨のテンション。ホールドをいろいろ探りましたが良さそうなものは見つからずクラック上の雪面にアックスをフッキングして雪の下にあるであろう微妙なかかりを頼りに慎重に体を上げました。右足をクラックに突っ込んで安定するまでは緊張しました。 ・残置支点は豊富にありました。 ・終了点は角岩で構築。(大同心の頭は雪があり残置の終了点らしきものはわかりませんでした。) ・フォローのIさんは時間がかかってましたが、スリングでアブミ作ってA1で登ってたからだそうです。 ◆下降 ・大同心の頭から大同心の基部までは稜線上への道を下降し途中から小同心側のルンゼの方(道を右側へ)下降しました。ルンゼには懸垂下降の支点も何箇所かありましたが今回はクライムダウンで下りました。 ・大同心基部のバンドを横切ると大同心稜へ着き、そこからそのまま大同心稜を下る予定でしたが、Iさんが大同心北西稜1P目の終了点で裏同心ルンゼへ落としたアックスを回収するために裏同心ルンゼへ下降しなければならず、回収したら大同心稜に登り返さずそのままを下ろうと裏同心ルンゼへ下降しました。 ・アックスを回収したところで裏同心ルンゼを登ってきたtorrentさんとmarimituさんに会い、一緒に大同心稜を下って帰ろうという事になって大同心稜まで登り返して大同心稜を下って下山しました。 |
写真
装備
個人装備 |
アイスアックス×2
アルパイン用クイックドロー×6
その他登攀装備1式
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共同装備 |
ツエルト
ファーストエイドキット
50mダブルロープ×2
アイススクリュー×4
リンクカム×3
ハーケン×適宜
ワートホッグ×適宜
|
感想
アイスレコがアップされはじめ私もアイスの足慣らしに行きたいと思い八ヶ岳に行く計画を立てる。裏同心ルンゼだけでは面白みに欠けるのでタヌキゴーさんのレコを真似て大同心北西稜を継続して登る計画にして冬季アルパインの足慣らしとした。いつものメンバーに声掛けするもMさんは『寒いのイヤ!!』、torrentさんも『裏同心ルンゼは問題ないんですが大同心北西稜は厳しそう・・』と良い返事が返ってこなくて、さてどうしようかと困りましたが山岳会のIさんに打診すると『行きます』と良い返事が返ってきて一安心。土曜日に日帰りで行くことになりました。
当日の天気は良さそう♫しかし、直前の木曜日に裏同心ルンゼに入った人の情報では火・水曜の降雪で滝はすでに雪に埋もれているとのこと・・・えー、そうなの?
Climbing
ヾ響
・木曜日に裏同心ルンゼに入った人の情報通り裏同心ルンゼの滝は雪に埋もれていてアイスの足慣らしはできませんでした・・・残念。
・2人共初見の大同心北西稜は楽しめました!
・大同心北西稜の7P目でクラック抜け口のムーブがわからずテンションしてしまって、まだまだ力不足だなーと思いました。(テンションしてからホールドをいろいろ探りましたが良さそうなものは見つからずクラック上の雪面にアックスをフッキングして雪の下にあるであろう微妙なかかりを頼りに慎重に体を上げました。右足をクラックに突っ込んで安定するまでは緊張しました。登れなかったのは結局は気持ちの問題だけでした。)その他はノーテン、ノーA0で登れて良かったです。
・終日天気が良くて気持ちよく冬期アルパインクライミングの足慣らしができました!!
反省
・赤岳鉱泉で休憩&準備中に『赤岳山荘に駐車場した〇〇に乗られていた方ですか?車内灯が点きっぱなしでしたよ。』と後続の方に教えてもらいました。(先に歩き始めた私たちに追いつけず赤岳鉱泉で休憩中の私たちにようやく追いつき教えてくれたそうです。親切にありがとうございました。)まじかー。今から赤岳山荘まで戻ったら大同心北西稜の継続は厳しいよなー。バッテリー上がっても何とかなるかなー。別車で裏同心ルンゼにきているtorrentさん達に会えれば問題ないよなー。会えなくても何とかなるかな、最悪JAFかな。と赤岳山荘へ引き返さずそのまま計画通りに山行をこなしました。
結果的には裏同心ルンゼでtorrentさん達と合流してまず安心。車内灯が点きっぱなしの車に戻りエンジンをかけると問題なく普通にかかりラッキーでしたが、車を出るときはしっかり確認しないといけませんね!!
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