山が用意してくれた優しい一日 〜八ヶ岳(赤岳、横岳)〜
- GPS
- 10:52
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,319m
- 下り
- 1,312m
コースタイム
美濃戸山荘6:18 - 8:57行者小屋(設営、休憩)10:40 - (地蔵尾根) - 11:35地蔵の頭 - 12:16赤岳(昼食)12:40 - 14:05横岳14:20 - 14:49地蔵の頭 - 15:23行者小屋
12/18
行者小屋7:50 - 9:37美濃戸山荘
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届はネットで長野県警に提出していました。 |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル(上下) 1
インナーダウン 1
ミドルレイヤー(山シャツ) 1
インナーシャツ(長袖) 2
タイツ 2 薄手・厚手
ブリーフ 2
ソックス 3
バラクラマ 1
キャップ 1
手袋 5 アウター2、インナー2、作業用1
サングラス 1
ゴーグル 1
登山靴 1
アイゼン 1
ワカン 1
テント 1
テントマット 1
シュラフ 1 カバ−付き
テントシューズ 1
ランタン 1
ストーブ 1
ガスカートリッジ 2
コッヘル 1
水タンク 1
マグカップ 1
食事小物 1 箸、スプーン等
食材 5 食
行動食 1 式
非常食 1 日分相当
ザック 1
ストック 1
ピッケル 1
シャベル 1
地図 2 地形図、山と高原地図
腕時計 1 コンパス、高度・温度計
ナイフ 1
救急セット 1
ヘッデン 1
カメラ 1
小物 1 細引き、電池、熊鈴等
車 1
携帯カイロ 4
スマートホン 1 GPS機能付き
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感想
昨年7月にhariさんに案内してもらった赤岳、横岳、硫黄岳・・・
これらの険しく堂々とそびえる山を積雪期に歩くことは、自分の経験と技術ではハードルが高いものだと思っていました。
その近寄り難さとは別のところで歩きたい気持ちが消えずに残ってはいたんです。
年末に突然取れた連休を利用して行ってしまいました。
3連休だったので欲張ったルートを・・・とも思ったのですが、この山で無理してはいけないような気がして夏歩いたルートを1泊で辿ることにしたんです。
予報では初日は晴れるが翌日は下り坂とのことで、行動範囲は1日分と考えた方が良さそうです。
それでも当初は美濃戸から行者小屋で設営後、赤岳、横岳、硫黄岳を周回して赤岳鉱泉経由で行者小屋に下りるルートを考えていました。
天気がどう動くかで変更の余地を残しながら、スタートは美濃戸口ではなく赤岳山荘まで車で上がりました。
(自分としては)早めに着いたつもりでしたが、日帰り装備の数人が暗い中をもう歩き出していました。
想定しているコースを歩くつもりなら自分も急いでスタートすべきでしたが、暗さに少し臆病になっていた私の歩き出しは結局6時過ぎでした。
雪山テン泊の装備では半年ぶりの登山です。
水の心配がないのでその分軽くでき、総重量で20kgを切ってくれたのはありがたいことでした。
今回の忘れ物
・ストック ・・・ 小屋からピッケルを持つので前半はなくてもいいか。
・腕時計 ・・・ 時間はスマホで見られるが、高度計とコンパス機能が使えない!
相変わらずの・・・
一年半ぶりのこのルートですが、季節も装備もちがう今回ペースが予想ほど上がりません(汗)
緩やかな樹林帯をのんびり歩いていた記憶とはかなり違ってしっかり登らされた前半、予定より遅れて行者小屋に到着しました。
ほとんど踏み荒らされていない新雪の風景の中にテントを張ります♪
その段取りの悪さにじれったさも感じながらようやく荷物をテントに入れ、昼食のアルファ米用の熱湯を山専ボトルに用意して再スタートです。
ここでもう時間は11時前。
周回している時間はないかも、と頭の中でいろいろ段取りを考えながら歩きます。
地蔵尾根から赤岳に登った後、文三郎尾根から下りるか引き返して横岳に登り返すか・・・
選択は登っての状況で決めることにしました。
1年前に北八ツの天狗岳に上ったのも結構辛かった記憶がありますが、やはりこちらも半端じゃないです・・・
年齢にしては体力があるほうだと思いたい自分ですが、何度も上を見上げては近づかない稜線に心が折れそうになりました。
ルートを欲張るのを今さらですがやめにして、今登っている赤岳に集中して一歩ずつ近づくイメージで進むことにしました。
ここから見えているポイントまでは止まらずに頑張って、そこまで行ったら立ち止まろう。
不思議なもので、小刻みに目標を決めて進むと気持ちを切らさずに歩くことができ、いつの間にか稜線に、ピークに着いていました。
山頂にはソロの登山者2人がおられ、後からついた1人と合わせ4人が居合わせました。
私以外の3人は日帰りとのことです!
(八ヶ岳に日帰りで登ろうと考えること自体がすごい!)
昼食のアルファ米を食べ終えて、さて下りるまでの時間をどう使えるかと考えてみます。
ピストンにはなりますが、地蔵の頭まで戻って横岳への稜線を歩こうと決めました。
見える限りではかなりのヤセ尾根ですが、風も弱く、距離も短いので大丈夫だと判断しました。
(慎重すぎる気もしますが、自分に対処できることは限られているので、その範囲でできることを選択するとこうなります)
登ってきた道を下るだけなのにその傾斜にかなりの緊張を強いられます。
積雪が多分まだ少なくて、雪の下の凍った岩にアイゼンの刃が当たります。
雪を踏むだけではない感触に滑落の不安がついてまわり、余計に足に力が入ります。
登り返しではペースが落ち、巻き道では足で踏みしめる地面の勾配が気になります。
いくつもの小ピークを過ぎてやっと横岳の山頂に到着。
もう見える山々の堂々たる佇まいや結ぶ稜線の鋭さに背筋が伸びる思いです。
雲が広がってきましたが、遠く富士や南〜中央〜北アルプスが見渡せ、天気がここまで崩れず保ってくれたことに感謝です。
いくらなんでもまだ早いのですが、西の空が少し赤っぽく見えることに驚いて下りにかかります。
もう迷うことはない下りは足元だけ十分注意です。
稜線で出会ったご夫婦は西側のルンゼを登ってこられたとのことで、それだけでこちらはびっくりしてしまいます!
ロープワークを知らない私は道でないところを歩くことは想像の外です(汗)
稜線から行者小屋への下りも緊張の連続でしたが、幸いアイゼンがよく効いて危険を感じず無事下りることができました。
まだ青空が残っていて、なんだか初心者の私に山がまた試練を猶予してくれたような気がしました。
たっぷり動いた後の晩飯はカレーライスとラーメン。
何の飾り気もない炭水化物のかたまり(?)ですね・・・
でもそれで腹が膨れて温まると満点の食事です!
まだ外は明るいのですが、シュラフに潜り込んで晩酌しながらうとうとと・・・
さすがに寒さで何度も目を覚まします。
トイレに行きたいのですが、シュラフから出るのを嫌がってガマンしていました。
持参した「貼るカイロ」を両足裏と背中(腰)に衣類の上から貼ると効果覿面!
かなり熟睡できました!
(やっぱり何度も目を覚ますのですが、眠りの深さは違いましたよ!)
翌朝は周りのテントがスタート準備に動き出す中、外が明るくなるまでシュラフの中で寝坊を決め込んでいました。
空を見ると雪雲の白さです。
やはり下山するだけにしていてよかったです。
これから登る一団を率いるリーダーは、天候の予想と注意をかなり細かくメンバーに伝達していました。
ロープやハーネスの準備も怠りなく、パーティーに緊張の色が見えます。
無事に下山されますよう、お気をつけて!
テン場に最後に残った私はゆっくりと撤収を終え、南沢ルートを下り始めました。
まだ雪は降り出さず、風も吹かない穏やかさが続いていました。
八ヶ岳に憧れをずっと抱いていながら、畏れの気持ちも捨てられない私に山は最低難度の穏やかな昨日を用意してくれたようです。
逢う人がみんな「こんなに風がなくて暖かい日は珍しい!」と口を揃えていました。
(寒かったですが・・・)
次に訪れる機会には、もう少し厳しい山を見せられるものと思います。
それを受け止める自分を連れて行かなければいけませんね。
下山後、駐車場を出て林道を抜けたあたりで急に雪が激しく降ってきました。
ラジオをつけるとどこも大雪と積雪の予報です。
日程と、この時間に下山できた幸運にホッとしながら、朝登って行かれた人たちの安全を願ったことでした。
余談ですが・・・
滋賀に帰るのに珍しく時間の余裕ができたので、下道で帰ろうととんでもないことを思いついてしまいました。
ナビの示すままにR153を愛知に向かって山越えしていきます。
降り始めた雪は見る間に激しさを増し、山中ではずっと除雪車の後ろをのろのろ走るシーンも・・・
危うく車で遭難かと笑えない想像もしながら豊田市まで走ったところであきらめて高速に乗りました。
妙なことを面白がるのは私の悪い癖ですが、たいがいにせんと!
最高やないですか!!
11月に歩いたところなので
「おお!雪が着くとそうなるのか!」
「あそこはそんな風に凍るのか!」
と、とてもリアルに感じたレコでした!
まだ装備が足りていないので
しばらくはmonsieurさんのレコで我慢することにします
また、今度お会いした時に詳しく聞かせてください
横岳まで行ってらしたんですね!
この日は天気にも恵まれ、お互い良い山行ができましたね^_^
お疲れさまでした!
八ヶ岳でしたか〜、素晴らしい山行をされましたね!
穏やかな日に登れて運が良かったですね。
技量がなさすぎて、自分は行けませんが、、、
冬の赤岳、憧れです
写真を見ていると、とても穏やかな八ヶ岳に心が踊りました。
私も今月八ヶ岳を計画していますが、こんな天候に恵まれたい。
おつかれさまでした。
なんとか無事に帰れましたよ
こないだ行かれたんですよね
年が明けるといよいよ厳冬期でまた景色も環境も一変しそうです。
まだまだ冬の入り口の扉の隙間からそっと覗かせてもらったくらいなものです
装備が足りないのは私です
ロープやハーネスはおろかカラビナひとつ持ってません。
私の武器は・・・やっぱりあきらめの良さです
コメントを寄せていただいてありがとうございました。
山頂で腰を下ろしていたmoekoさんは自然体で、すごく羨ましい印象を持ちました
私はいつも何かに心が飛んでいることが多く、そこに居る自分を楽しむのが苦手です。
日帰りで硫黄岳までの周回もされているんですね
またレコを覗かせてもらいます。
どこかでまたお会いしましょう
久しぶりの遠征でしたが、危ないところで低気圧を避けることができました。
動けたのは正味一日でしたが、密度の濃い山歩きができた気がしています。
slowlifeさんが技量のなさを言われるなんて
ソロでの遠征レコを拝見する限り、八ヶ岳も全山縦走しちゃいそうですよ
コメントありがとうございます
冬の一日にしては穏やかな一日を過ごせました。
ただ私は「晴れ男」ではないので、八ヶ岳デビューの時は雨・風・ガスの中を周回していました
今月に行かれるのですね!
天気や景色も山の魅力ですが、ほかにも無数に「いいもの」は見つけられます。
いつ登っても、「今日来てよかった 」です
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