南八ヶ岳 (硫黄岳から阿弥陀岳へ縦走)
- GPS
- 10:35
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,950m
- 下り
- 1,952m
コースタイム
6:17 美濃戸山荘
7:38 赤岳鉱泉(アイゼン装着) 7:53
9:21 硫黄岳
9:40 硫黄岳山荘(食事休憩)9:52
10:32 横岳
12:06 赤岳 12:10
13:22 阿弥陀岳 13:29
14:19 行者小屋
15:23 美濃戸山荘
16:03 美濃戸口駐車場
天候 | 終日快晴♪ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
【駐車場】 ・美濃戸口駐車場利用(1日500円) 120台駐車可能 ・トイレ有り(水洗)、自動販売機有 【アクセス】 上信越道、佐久IC下車。ビーナスライン〜大門街道〜八ヶ岳エコーラインを使いアクセス。 ここ数日の好天のせいか美濃戸口、約2キロ手前までは積雪、凍結箇所は殆どありませんでした。冬タイヤは必須です。 (美濃戸口手前より積雪、凍結箇所が一気に現れるので注意が必要ですs) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 ・八ヶ岳山荘、赤岳山荘前に有り(用紙、ペン有り) 【コース状況】 ・全体を通して良く踏まれた明瞭な登山道です。 道迷いの心配は少ないと思います。 ・積雪は、美濃戸口駐車場より全行程に有ります。 【美濃戸口〜赤岳鉱泉(北沢)】 2/3が林道を辿るルートです。堰堤広場までは林道歩きなので特に危険個所は無いと思います。たまに車が通るので注意が必要です。堰堤広場より沢沿いを通るルートの変わります。右岸・左岸を5〜6度橋を使って渡り返しながら進んで行きます。 傾斜が緩く圧雪された雪上歩行の為アイゼンは使いませんでした。所によっては凍結箇所があるためチェーンスパイクがあると便利だと思います。 【赤岳鉱泉〜硫黄岳】 赤岳鉱泉玄関入口のほぼ目の前から硫黄岳の取り付きになります。 少し進みジョウゴ沢を過ぎた辺りから段々傾斜が増してきます。登山道は九十九折につけられていますが積雪のため直登するルートも出来上がっていました。 ダケカンバ林に入り森林限界を超えると分岐点がある、赤岩の頭です。 分岐点を右に進路を取り稜線伝いに進みます。 森林限界を超えると強風地帯になるので防寒対策は万全に山頂直下の岩塊は夏道が出てれば巻くことはできますが、積雪時は岩塊をよじ登ります。 硫黄岳山頂は広く目印が無いので、悪天候時にはホワイトアウトに注意が必要です。 山頂付近は強風のため殆ど積雪は有りませんでした。 【硫黄岳〜横岳】 硫黄岳山頂より南に進路を取りケルンつたいに大きく高度を下げていきます。 鞍部に到着すると硫黄岳山荘です。既に営業は終了していますが、稜線上の強風地帯から風がよけられ休憩に適しています。 台座の頭より先に有る2か所ほどある鎖場の、一つ目の鎖場の鎖は殆どが雪の下に埋まっていました。 【横岳〜赤岳】 今回のルート上、難ルートの区間です。 足が流れるような雪質だったり、クラストしている所だったり、場所によって雪質が変わるので注意が必要です。 鎖・梯子は殆どが出ていました。 高度感のある細かいアップダウンを繰り返し、トラーバースする箇所の通過が有るので注意が必要です。 【赤岳〜阿弥陀岳】 赤岳山頂より文三郎分岐まで大きく高度を下げげて行きます。山頂直下の長い鎖場は鎖は殆どが出ていました。 中岳の山頂から中岳のコルに向けて何ヶ所かナイフリッジの通過があります。 中岳のコルより阿弥陀岳へと取り付きます。 今回のルート上阿弥陀岳の行程が一番の核心部でした。 傾斜が急なうえ、今までの安定した雪質とは変わりアイゼンの歯がきかず足が流れる箇所が多くあり注意が必要です。 山頂は平坦で広く展望も良く休憩には適しています。 【中岳のコル〜美濃戸口】 特に危険個所はないと思います。 美濃戸口まで雪上歩行となるので行者小屋より先はチェーンスパイクがあると便利だと思います。 |
写真
感想
今まで何度も足の運んだある大好きな南八ヶ岳。
しかし、厳冬期にまだ通ったことのない南八ヶ岳の縦走路…ということで2014年、tanukigoにとって初の山行は今までずっと通ってみたいと思っていた厳冬期の南八ヶ岳主脈縦走に日帰りで行ってきました。
6日仕事を終えてから午後10時半自宅を出発。登山口である美濃戸口を目指します。
途中、車の社外気温は−15℃を指していました。
日が変わり、午前2時に到着。
登山開始時間を5時半ごろと決めていたので車内でビールを飲み少し仮眠をとりました。
久しぶりの車内の仮眠で寒さに少し不安を感じていましたが冬用シュラフを使い予想以上にぐっすりと仮眠することが出来ました。
予定時間の5時半より登山開始。
暗闇で凍てつく寒さの中ヘッデンの明かりを頼りに進みます。
赤岳鉱泉手前よりようやく日が登りモノクロからカラーの世界に変わり目の前には本日目指すピークの一つである横岳が真っ白に雪化粧して現れました。
順調に進み赤岳鉱泉にてアイゼンを装着して硫黄岳へと取り付きます。
途中九十九折にある登山道はすでに直登するルートが出来上がっていました。
樹林帯では今まで殆どなかった風も硫黄岳のピークに立つとやはり八ヶ岳の強風の洗礼を受けます。
しかし、強風といってもこの時期の八ヶ岳の風にしては微風程度でした。
雲一つない晴天の中、これより南八ヶ岳主脈縦走の始まりです。
気を引き締めて進みます。
約二か月前にも通ったことのあるこのルートですがやはり確実に難易度はあがっていて、横岳付近の通過には神経を使いながらの通過になりました。
慎重に足を進め赤岳のピークへと到着。
硫黄岳から赤岳まで縦走できた達成感もありこのまま下山することも頭の中をよぎりましたが、雲一つない晴天に背中を押され予定通りに阿弥陀岳へと向かいました。
途中、中岳のピークから中岳のコルの区間にはナイフリッジの通過などがあり意外と神経を使いながら進み、中岳のコルより阿弥陀岳へと取り付きます。
今回のルート上この阿弥陀岳の行程が一番の核心部でした。
雪質が安定せず、アイゼンの歯もきかず、足が流れる箇所が多くあり、非常に神経を使う行程でした。
しかし、阿弥陀岳のピークに立つと本日縦走してきた硫黄岳から赤岳が目の前に広がりその光景は圧巻でした。
十分に達成感にひたり、下山開始。
登り以上に神経を使いながら中岳のコルまで下がり行者小屋経由で美濃戸口まで戻りました。
今まで、あこがれだった厳冬期の日帰り南八ヶ岳主脈縦走。
2014年、登り始めの山行としては登れて大変充実した山行になりました。
南八ヶ岳…やはり何度足を運んでも良いなぁ〜(^^♪って思う山です。
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