MTM(みさき公園から箕面)
- GPS
- 103:40
- 距離
- 229km
- 登り
- 13,183m
- 下り
- 12,884m
コースタイム
- 山行
- 14:48
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 16:06
- 山行
- 21:02
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 23:58
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:03
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
そうだ、みさき公園から須磨浦公園まで行こう!
本当は、3連休にshiga1の北側コースを試走したかったのですが、雪が残ってそうなので、どこに行こうか迷いました。
・六甲全縦走3往復→途中で飽きてDNFになりそう
・石舞台5周→キツ過ぎてDNFになりそう
・大峯奥駆からの小辺路→雪が多くてDNFになりそう
本家のSTM(須磨浦からみさき公園)は京都も通る400km、3連休でとても行ける距離ではないので、京都無しのMTS(みさき公園から須磨浦)なら面白いかも。
ということで大阪湾ぐるり一周を目指してスタートです。
8:00 みさき公園(紀泉アルプス)
Shiga1の必携品+ダイトレ終わりのコンビニまでの食料を背負ってスタート。GPSウオッチで取り込んだルートを表示させようとするがポイント数が多すぎてエラー発生。いきなりのルートナビが出来ないトラブルを抱えてスタートしたが、今回の目的は超ロングでどんなトラブルが発生するか、すべて出し切ってshiga1に備えることなので想定内だと受け入れる。しかし、スマホでルートを確認しながらの山行は思った以上にストレスが蓄積された。しかも、今回は全ルートポールを使おうと思っていたので、両手がふさがり余計にストレスを感じる。
最後にはポールにも慣れたが、ポールは荷物にもなるのでうまく付き合うことが重要だと良い経験になった。
気持ちの良い紀泉アルプスを、心地よいペースで進むが、思ったように調子が上がらない。いつも、スタート直後はこんな感じだと受け入れる。
15:36 ハイランドパーク粉河
不調が続き、山中渓、犬鳴でリタイアも考えたが、今回はゴールすることよりも、ゆっくりでもとにかく3日間動き続けることが目標なので淡々の先に進む。補給無しでも行けそうだったが、レストランが開いている時間だったので、ハイランドパーク2Fのレストランでうどんを補給。
店「どちらまで」
私「須磨浦まで行こうかと思ってます」
店「(いろんな雑誌を持ってきて)田中光子さんやTSSさんも須磨からみさき公園やってましたよ」
謎のロング走マウント合戦、すごい人たちが立ち寄るレストランで頑張るエネルギーをチャージした。大会の雰囲気を感じたので、エイドと勘違いしお金を払わず「ごちそうさま」と出ていきそうになったのはここだけの話。
18:41 桧原越え(ダイトレ)
やっとダイトレ起点に到着。ここからはルートを確認することも無いので走りに集中できる。雨と風が徐々に強くなっていく中、ルートを確認するストレスが無いのはずいぶん助かった。
岩湧山の上りでナイトハイクの人とすれ違う。みさき公園を目指していると言ってたが、どこから来たのか聞くのを忘れた。もしかして須磨から・・・。
岩湧山頂は1m先も見えない雨と風と霧と雪。いつものコースなので足元さえ見えれば先には進める。本番では霧対策も必要だと思った。ウインドシェルでは雨を防ぎきれず体が濡れてくる。この先の金剛山、葛城山はさらに気温が下がり雨風も強いだろうと考えると、このままでは低体温の危険性もあるので、紀見峠で一旦仕切り直し。トイレで濡れた服を着替え、レインウェアに着替えて極寒の金剛山に挑む。しかし、寒さと雨と雪と風と空腹と睡魔と胃腸のトラブルよる吐き気のフルコースで金剛山、葛城山を越えるのに6時間もかかってしまった。
金剛山頂のちはや園地の休憩室で濡れた服を乾かし、20分ほど仮眠したのもコースタイムに影響したのだが、結果的にはこの判断は正しかったと思う。今回は調子が悪くても、トラブルが起こっても、ひとつひとつ丁寧に冷静な判断が出来ていたような気がする。
9:59 高井田駅711(信貴生駒起点)
ここまで26時間、ようやくコンビニに到着。ここまで黒糖ロールパンだけで少しシャリバテ気味だったので、生駒山を越えられるだけのおにぎりを補給。さぁトレイルへ、と思ったら長いロードが続く。ダイトレ以降ここからのルートはロードとドロドロトレイルが続き、かなりテンションが下がった。今回のルート設定は思い付きで考えたこともあり、ヤマレコの推奨ルートを最短距離でつないだだけだったのでロードが多めになったのだろう。今後挑戦するときは、何か別ルートが無いか入念な下調べが必要だ。次回があるかどうかは別として。
生駒山頂では多くの家族連れで賑わい、冷たく強い風に寒い寒いと騒いでいたが、お構いなしに短パンで通り過ぎる。あまりペースが上がらなかったので、少し焦り始め、先を急ごうとするが、昼間なのに睡魔が襲ってきた。ベンチで横になり5分ほど仮眠。まだ眠いが先を急ぐ。
交野山では2日目の夜を祝福するかのような夜の絶景が拡がる。ここを下れば大山崎までの長いロードだが、夜の始まりは好調の始まり。どこで何を食べようか物色しながら大山崎を目指すが、飲食店はどこもマンボーで時短営業なので店内飲食は終了している。やはりコンビニで買ったものを寒い駐車場で食べるしかないのか。と落胆していたところ、目指していた吉野家がラストオーダー5分前で滑り込みセーフ。山登り中とは思えないほどガッツリいただいた。
23:30 天王山登山口(東海自然歩道エリアへ)
ロードで予想以上に時間を費やしてしまった。吉野家で食べ過ぎた分を何とか挽回すべく先を急ぐ。何としてでも朝までに宝塚に到着したい。ゴールの須磨浦まで到着しなくても構わないと考えていたが、ここまで来たら須磨浦ゴールを目指したい。目標が出来た分、体は動く。昼間眠かったのが嘘のように軽快に登っている。天王山を過ぎ、そろそろ200kmを越えたところかと時計を見ると止まっていた。
一気にメンタルがへし折られる。自己最長距離のログを取ることが最大の目的でもあるのに、完全に目的を見失ってしまった。好調だったペースが一気に落ちる。しかし、その考えも冷静に対処できた。もしかしたら時計のログは残っているかもしれないので、スマホのアプリを立ち上げ、ここからのログを取れば後で繋げられるかもしれない、とにかくゴールの須磨浦を目指す。ポンポン山までは元気だったが、東海自然歩道に入るとコンクリートの下りや、アスファルトのロードが多く、再び睡魔が襲ってくる。ルートも複雑で、何度もスマホを確認し、ルートを探しながら進むことに疲れてきた。ペースは上がらない。
幻覚で何もないところに東海自然歩道の道しるべが見えるようになってきた。近づくとただの木なのだが、本当の道しるべと見分けがつかず、何が本当で何が嘘なのか分からなくなってきた。
もうろうと進んでいたのでロストを繰り返す。朝方、幻覚による疲労と睡魔でベンチに横になる。5分ほど仮眠し、目覚めると人の姿が。「おはようございます」反応はなったがあれは確かに人だった。
9:30 箕面の森
箕面をゴールにしよう。すでに陽は高く、今日中の須磨浦ゴールは絶望的。夕方までには宝塚に到着するかもしれないが、東海自然歩道起点をゴールにすることを決めた。最後は走ろう。ここまで48時間以上動き続けた足は疲労を感じていたが、ラスト数キロの気持ちいいトレイルを思いっきり走ると体が軽い。
ここにきて絶好調タイムが到来した。登りも下りも軽やかな足さばきで消化する。宝塚まで行けそうだと考えながらも、良いイメージで終わりたかったので、物足りなさを感じながら東海自然歩道の起点碑でゴール。ラストのダッシュで疲労感たっぷりだった足がほぐれて軽くなった気がした。
みさき公園にはたどり着けなかったが、トラブルを冷静に対処できたことと、約50時間動き続けられたことはshiga1に向けて良い経験になった。
本番はこれの倍以上。嘘でしょ。
〇調子の波
・1日目
AM スタート直後特有の絶不調、紀泉トレイルは走りやすくて雰囲気が良い
PM 絶不調に加え、睡魔
夜 調子が上がり始めるが、雨風で動きが悪くなる
深夜 絶不調のフルコース、全然進まない【睡眠20分】
・2日目
AM 朝日が出て絶好調
PM 徐々に動きが悪くなり睡魔に襲われベンチで仮眠【5分】
夜 絶好調、無敵モードで走り始める
深夜 ガーミンリタイア、東海自然歩道のルーファイでメンタルへし折られる
バス停で仮眠【5分】
・3日目
AM 朝日が出ても調子が上がらない。ラストは絶好調で上り下りを爆走。
〇補給
・1日目
AM 黒糖ロールが主体
PM ハイランドパークでタマゴうどん
夜 黒糖ロールが主体(徐々に食べられなくなる)
深夜 カロリーメイト
・2日目
AM スニッカーズ
PM カップ麺、おにぎり
夜 吉野家
深夜 マーラーカオ
・3日目
AM ブラックサンダー、カロリーメイト
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
次元が違いすぎます。
只々お疲れ様でしたと。
ドMのMは、MountainのMですね。
最高の誉め言葉ありがとうございます
5月の連休は滋賀県境をぐるっと一周する予定なので、
お時間あれば是非遊びに来てください。
ありがとうございます😊
もっと先を目指します👍
みさき公園、箕面のMかもしれません(笑)
Shiga1は不安とワクワクが入り混じる複雑な心境ですが、頑張って出し切りたいと思います!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する