磐梯山・櫛ヶ峰
- GPS
- 07:19
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,147m
- 下り
- 1,138m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:19
07:51 ゲレンデトップ
07:58 銅沼
08:26 イエローフォール 08:29
09:35 1457m稜線分岐
10:24 四合目(弘法清水小屋・岡部小屋)
10:59 磐梯山 11:11
11:29 四合目(弘法清水小屋・岡部小屋) 11:54
12:20 1457m稜線分岐
12:45 櫛ヶ峰
13:00 1457m稜線分岐
14:13 噴火口コース・銅沼コース分岐
14:36 裏磐梯スキー場駐車場
天候 | 晴れ! 稜線の風は5〜10m程度でしたが、稜線に出てから天狗岩付近までは強風。 15m程度あったのではないでしょうか。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 裏磐梯スキー場ゲート横にありましたが、冬季は見当たりませんでした。 【コース状況】 ※アイゼン・ピッケルは使用しませんでした。 ※行きは夏道の尾根への取り付きから稜線に出るまでの区間でワカンを使用。 ※帰りは夏道まで下ったところから裏磐梯スキー場駐車場までワカンを使用。 ●裏磐梯スキー場〜イエローフォール スキー場のゲレンデを歩きます。ゲレンデトップからイエローフォールまでは、 冬季はトレッキングコースとなっています。 スキー場営業時間内はゲレンデを歩くと厳しく注意されるようです。 途中すれ違った人が「隅っこの方を邪魔にならないように歩いていたのに注意された。 登山者のことを目の敵にしている」とスゴく怒ってました。 リフトは登り下りとも利用可なので、ゲレンデを利用する場合は リフトに乗ってくださいというスキー場の対応は間違ってはいないのでしょう。 自分たちは営業前にゲレンデの真ん中を歩きましたが特に注意はされませんでしたし…。 ちなみにリフトに乗らない場合はスキー場脇の樹林の中を歩かねばなりません。 銅沼の雪融けは進んでいます。 一部シャーベット状になっていたり、足元にじわりと水が染みたり。 そろそろ沼上を歩くのは危ない感じがしました。 銅沼を過ぎ雪原を進んで行くと正面にイエローフォールが見えてきます。 この時季、イエローフォールはチョロチョロと水が滲み出した黄色い壁でした。 ●イエローフォール〜1457m稜線分岐 イエローフォールの脇から尾根に直登する誘惑に駆られますが、 少し北側に回り込んで夏道から尾根に取り付きます。ここからの急登はトレースなし。 踏み抜きがひどく、ワカンやスノーシューなどがないとシンドイと思います。 急登を進んで行くと1457m稜線分岐に到着。稜線直下は一部雪がないところもありました。 ●稜線分岐〜四合目(弘法清水小屋・岡部小屋) 三合目の天狗岩付近まで雪はほとんど付いていませんが、 稜線付近からは強風に曝されました。 北面は絶壁となっているので、強風に煽られ転落滑落しないように気を遣いました。 雪のない登山道は一見歩きやすそうに見えますが、火山灰のため表面は乾いていても 中はズブズブで歩くたびに足首付近まで沈み込みます。 四合目(弘法清水小屋・岡部小屋)の直下の急登は雪壁を直登。 この辺りも踏み抜きに注意が必要です。 ●四合目(弘法清水小屋・岡部小屋)〜磐梯山 夏は樹林帯の中を進んで行きますが、この時季は樹林帯の上のコブになった斜面を歩きます。 この区間は踏み抜きが特にひどく苦しめられました。 2〜3歩進むごとにズボリ嵌まるだけでなく、踏み出すたびに太もも〜腰まで嵌まりました。 ●1457m稜線分岐〜櫛ヶ峰 雪はほとんど付いていませんでした。 危険箇所はありませんが強いて言うなら火山帯のためザレているところでしょうか。 櫛ヶ峰山頂は遠くから見る印象と違い草なども生えていてほのぼのした感じでした。 |
写真
感想
秋に訪れた磐梯山。裏磐梯ルートからの眺望に魅了されぜひ雪の季節にも、
と実はこの冬何度か赴いていました。
しかし那須付近までは晴れているのに磐梯山に近づくにつれて、
ガスに覆われてしまうということが続きました。
片道300km。時間とお金をかけてはるばるとやってきたにも関わらず、
直前で眺望のない磐梯山に登る意味を見出せない自分がいて…。
結局、那須や猪苗代のスキー場でお茶を濁していました。
そして、時は経て3月も終わりになってしまいましたが最後のチャンスがやってきました。
ここでダメだったらもう今シーズンは縁がなかったと言わざるを得ません。
磐越自動車のトンネルを抜けると、
『不意に目の前に現れる猪苗代湖の明るい風景におどろくと同時に、
旅客はその傍らに立つ磐梯山の雄姿に、思わず声を上げずにおられないだろう。』
と深田久弥が述べた通りの景色が目の前で展開し、否が応でもテンションがアガリます。
それにしても春優しく、終始笑顔がこぼれる登山でした。
特筆すべきは四合目弘法清水小屋から山頂までの最後の稜線歩き。
夏は樹林に覆われた登山道ですが、
樹林の上を歩けるのがこの季節ならではの特権ですね。
踏み抜きに苦しめられましたが…。
帰りは正面に櫛ヶ峰を見ながらの下山となりますが、
ずっと見ながら歩いているうちに櫛ヶ峰のあの稜線美の誘惑に負けてしまいました。
komemameには待っててもらい登ってきました。
櫛ヶ峰から見る磐梯山がまた素晴らしかったです。
往復で30〜40分程度だったので、ぜひおススメします。
最後に。もう少し雪があったらなお良かったのに…、なんて贅沢はもちろん言いません。
今シーズン中に雪の磐梯山に登れただけでただただ感謝です。
なんども怖い顔してそっぽを向かれていた雪の磐梯山。
この日、やっとおだやかなやさしい顔で迎えてくれた。
秋に来たときは稜線から見える雄大な山頂と山肌、
裾野に広がる景色に圧倒され、さすが百名山だなぁと感動した。
雪があるときに来たいなと思い焦がれたものの、
なかなかお天気に恵まれないでいた。
もう縁がないんじゃないかと思ってしまうところだった…。
スタートは裏磐梯スキー場から。
風もなく青空がのぞきはじめたら、もう本当にうれしくてうれしくて。
3週間ぶりの山歩きでカラダは重いけど、心はふわっふわ。
スキー場を抜けて、雪に覆われた銅沼はどこまでも真っ白で、
秋の景色も良かったけど、見ているだけでまっさらな気持ちになれるよう。
私がしばらく山歩きをサボっているあいだにも、
季節は移ろい、山にも春がやってきていた。
日差しはあたたかで、何より雪が重い。
見た目はざらっとした塩みたいで、水っぽく、
わかんで踏むとずぼずぼっと沈み込んでしまう。
このザクっという音、感触。イヤだけど楽しい。。
稜線に出ると、思いがけずすごい風。
小さな沼(?)は風で波打っているほど。
でもちっとも寒くない。
とはいえ風が強いのでウェアを着込み、わかんをはずして
すぐそこに見える山頂へ!
自分たちが登って来た道が見下ろせるけど、人影はない。
貸し切り状態(?)で、塩みたいなざくざくした道を、
ときどき太もものあたりまではまり込みながら進んでいく。
山頂下の小屋を過ぎると、風も少しやんでじんわり汗が。
日焼け対策でしているバラクラバのうっとうしさをなんとかガマンしながら山頂へ到着。
やはり今日は一番のり。後から登って来ている人が、山頂から見えた。
秋に来たときは雄大に広がる自然にほれぼれしたけど、
今回は白くてテラテラと反射する雪景色に、
茶色くむき出しになった山肌という組み合わせはこの時期ならではで、
来ることができて良かったなー、うれしいなーとしみじみとしてしまう。
ほんの少し遠ざかっているうちに、山の季節はあっという間に変わり、
置いてけぼりにされた気がして、寂しさを感じていたけど、
春の山も十分楽しい。大好き。
もうしばらく春の山を楽しみたいけど、冬山よりさらに短いからなぁ…。
山はいつもそこにある、逃げないなんて言うけど、
やっぱり今日行くか、明日行くかでも変わってしまうもの。
この日、この時間に磐梯山に登れて良かったと心から思った。
おしまい。
コメント
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danyamaさん、komemameさん こんばんは。
またまた同じ方角でしたか。この週末はすっかり春の山でしたね。
磐梯山もちょっと考えたんですけど踏み抜き地獄だったのですね。
ワカンを置いて行ってたので、こちらだったら撤退だったかもしれ
ません(^^ゞ
それにしても、いつも思うのですが、danyamaさんもkomemameさん
も文章が上手だなぁ。なんだか山の楽しさがとっても良く伝わってきます。
安達太良だったんですね!
usatakoさんとはほんとニアミスばかりで。
直接お会いしてお礼したいのに、なかなか会えません。。
(あ、前回はdanyamaがお会いしたのに気付かず、失礼しました><)
安達太良は風がすごかったようで…
私も以前安達太良で、岩につかまっていないと体ごと飛ばされる
経験をして、怖かったのを思い出しました。
雪があったらなおさら恐怖です。
飛んでくる石などで怪我をせずになによりでした。
それにしてもこの日は風はあってもお天気がよくて暑いくらいでしたね。
すっかり春の陽気で気持ちがよくて!
次回はどこに行きましょうね〜???
danyamaさん、komemameさん、こんにちわ!
お久しぶり、ご無沙汰してます
東北方面は遠いし、限られたチャンスを思い通りにいかないお天気にヤキモキしてしまいますよね。
雪は少なくなってきていますが、まだ冬の磐梯山はとても魅力的 、お天気に恵まれて良かったですね(^.^)
念願が叶い、テンション上がるお気持ちがとっても伝わってきました。
磐梯山はかっこいいなあっと素敵な写真を拝見させて頂きました。
komemameさんの山頂ポーズが素敵
真似したくてもできないなあ(≧∇≦)
季節は移り変わって行きますが春のお山もいいですね。
いつの時期でもお天気がいいとより最高な気分に慣れますよね。
お疲れ様でした
お久しぶりです〜。
もう縁がないのかと思ってしまうくらい、
お天気に見放されつづけていたので、ほんとに今回は嬉しくてたまらず。
この日の予報も確実に晴れるかどうかという感じだったので、
直前まであまり期待しないようにしていたんですが、
思いつづければ叶う、とはまさにこのことですね!
うれしさと誰もいないのをいいことに、
山頂ではいろんなポーズをして遊んじゃいました。笑
もうちょっと冬山を楽しみたかったけれど、
季節が変わっても、そのときの良さ、楽しみがあるものですね。
冬山はまた来年のお楽しみとして、季節とともに変わっていく山を楽しみたいですね〜♡
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