分水嶺:野麦峠〜鎌ヶ峰〜月夜沢峠〜本谷頭〜橡洞〜境峠
- GPS
- 23:30
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,130m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
天候 | 【20140405】晴れのち曇り、夜から雪 【20140406】雪が降ったり止んだり 【20140407】快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
松本→新島々:松本電鉄上高地線 新島々→奈川渡ダム:乗鞍高原行バス 奈川渡ダム→川浦:松本市営バス奈川線 【復路】細島→藪原:木祖村地域振興バス「ひまわり号」 藪原→松本:JR 松本→新宿:高速バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
野麦峠〜境峠は、登山道無く積雪期限定的なコース。 ・今回は4月上旬をねらい目にしたため、ほぼ最後までスノーシューで歩くことができました。(但し、ルートファインディングにはそれなりに要注意。2ヶ所でルートを外れかけました) ・いやらしかったのは、鎌ヶ峰〜月夜沢峠間にある標高1,861mの頂部が東西に延びた無名峰付近。痩せ尾根で岩混じりの急こう配のため、スノーシュー(+両ストック)から、アイゼン(+ピッケル)に履き替えて通過した。(東側下りは、ロープがあれば懸垂下降した方が安全か?) ・境峠に近い三村境の先からは、地形が複雑な部分でありながら、黄色いテープが導いてくれた。 |
写真
感想
ライフワークの中央分水嶺踏破。貴重なこの時期は、もちろん藪の区間へ。月曜日に年休を頂戴して、かねてから温めていた「野麦峠〜境峠」二泊三日の計画を実行に移しました。
【4/5:一日目】
・松本市営バス奈川線のダイヤの都合もあって、自宅を出発するのがのんびり。こんな楽な(?)出発は、癖になりそうで怖いです(笑)
・往路高速バスもたまたまですが、隣が空席だったので、楽ちんでした。
・市営バス奈川線に接続する新島々発のバスは、「新島々〜奈川渡ダム」の料金が本来なら750円のところ、接続精算なる仕組みがあるらしく、510円でした。でもって、奈川渡ダムでは待機しているマイクロバスに横付けして停車し、直ちに乗継ぎ。こちらは210円でしたので、しめて720円也。ちなみに乗客は私一人きりでした。
・約10ヶ月ぶりの川浦(2013年6月に乗鞍岳〜野麦峠を踏査)から歩き出し、今日は3.2kmほど車道を歩いて、野麦峠登山口に幕営。たき火でもしようかと思いましたが、小枝くらいしかなく、ほんのちょっとで終わってしまいました。
・夕食後、雪が降り出し、星は見えず。
【4/6:二日目】
・朝起きてみると、5cmほどの積雪。量は少ないですが、降り続いている中を出発。
・野麦峠までは夏道通り。峠は人気がまったくありませんが、岐阜県側からの除雪がされていました。
・お助け小屋の裏から登りだし、2つある送電鉄塔の間で分水嶺に乗る。その先でちょっとルートを外れかけたところを戻って、2つ目の送電鉄塔へ。この先、三角点「塩蔵」経由で鎌ヶ峰まで、特に危険な場所はないものの、意外と時間がかかってしまい、この日のうちに予定通り月夜沢峠まで行けるかどうか、ちょっと不安。
・鎌ヶ峰のちょっと先から東へ下るところは、雪庇でもあったらいやだなぁと地形図を読んで心配していたところ。何の不安もなく降りれてちょっと拍子抜け。その先も歩きやすい尾根筋をスノーシューの威力で進み、時間の遅れの心配も消えたか・・・(?)
・1,861m峰の少し手前から尾根が痩せてきて、しかも岩混じりの藪っぽくなる。山頂でスノーシューをあきらめ、アイゼンに履き替え、使わずに終わってしまうかと思っていたピッケルも使用して、急降下。ちょっと滑落の危険を感じるようなところもありましたが、樹木を手掛かりにしたりしてなんとか通過。
・その後はスノーシューに履き戻して、月夜沢峠へ。16時半は少し回ってしまったが、まだまだ明るいうちに今宵の宿へ。夜は満点の星。周りに人工的な光がまったくないので、月齢6.8でもかなり明るい。
【4/7:三日目】
・平日の快晴の日に静かな雪山歩き(しかも中央分水嶺上で!)ができるなんて、なんて幸せなんだろう〜
・北アルプス南部(穂高連峰)、乗鞍岳、木曽御嶽山、中央アルプス、経ヶ岳、鉢盛山、南アルプスなどの山並みの展望を楽しみながら、快適に足跡を延ばす。
・三村境手前の標高1,820m付近の地形はちょっと複雑で、最新の電子国土地図には、1,815mおよび1,825mの補助線も引いてあるので、注意して読んでいれば分かるはずですが、行政境界線と中央分水嶺とがズレています。(ちょっとした発見をした気分)
・三村境からは、黄色いテープが木々についていて、迷う心配もルートファインディングの楽しみもなくなりました。
・ゴールの境峠は、2011年1月22日および2012年4月8日以来、3回目の訪問。
・細島まで舗装道路(県道26号線)を下り、地域振興バス「ひまわり号」平日便の恩恵に。たったの100円で大型バスが貸切りでした。
・公共交通機関だけを利用しての山旅が計画通りに完遂できたのも良かったかな。但し、最後に自分らしいドジ: 一つ手前の南松本で間違えて列車を下車してしまい、50分近く寒風の下、駅のホームで次の列車を待ちました。
来年の残雪期の分水嶺踏査の区間は、もう決まっています。乞うご期待!?
コメント
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junjapaです。
なつかしく読ませていただきました。やりましたね! 原始の山。
前にもどこかで書きましたが、こんな山々の魅力は捨てがたいですよね。
鎌が峰〜月夜沢峠の尾根道は私が行ったときにはヤブが完全に出ていて(確か連休だった)、ひどく難渋させられました。
しかし、Nomoshinさんのテントをもっての縦走は荷物も重かったと思います。大したものですね! お疲れ様でした。
コメントありがとうございました。
この山域のようなところ、大好きです。今回も、入山から下山まで、人間には全く会うことはありませんでした。
この区間は、これまで、ヤマレコではjunjapaさんの赤線が唯一のものでした。4月上旬までが適期というアドバイスもあって、何とか無事につなぐことができました。
私の方は歩みがゆっくりで、だんだんと齢を重ねてしまっていますが、いずれは日本海から太平洋までの連結の目標も捨ててはおりません。事故なく、マイペースで続けたいと思っています。
これからもいろいろな刺激を与えてください。
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