堂満岳〜シャクシコバの頭〜コヤマノ岳〜武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜イワクタ峠〜地蔵山〜蛇谷ヶ峰
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- GPS
- 09:52
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,029m
- 下り
- 1,933m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 9:52
ペースに乱れがあるはずで、コースタイムはあまり参考にならないでしょう。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■比良駅〜堂満岳 比良駅から登山口までは『山と高原地図』で想定しているルートではないけど、こちらの方が距離が短いはずで、基本的に直進すれば良く、気楽です。 登山口から入山し、特に問題のない道が続き、標高720m辺りからは尾根を進みます。 山頂直下は急斜面となっており、滑りやすくなっている箇所や木の根などに注意。 シャクナゲの群生が見られるようになると、すぐに堂満岳山頂に到着です。 ■堂満岳〜大橋〜小川新道〜シャクシコバの頭 今回は一般のルートではなく、南稜を通って南比良峠へ向かっています。 途中まではほぼ明瞭な尾根で、それなりに踏み跡もあり。 その後、踏み跡ははっきりしなくなるように感じられ、歩きやすそうな辺りを下っています。 南比良峠から少し進むと道標があり、右折して大橋へと至るルートに進みます。 『山と高原地図』では破線のルートとなっており、歩く人は多くなさそうで踏み跡が薄めの所もあるけれど、特に問題はないはず。 沢の合流地点に標識があり、ここが大橋となっています。 近くに橋が架けられており、右岸へ渡ると、大橋小屋があります。 植林帯を進んで行くと標識があり、それに従って右折。 ここからは小川新道と呼ばれているルートのようです。 踏み跡が不明瞭な斜面を登り、右折してトラバース道を少し進むと谷に出合います。 谷はそれなりの傾斜で、ロープが設置されている辺りに倒木があったり、花崗岩が露出して滑りやすかったりするので、一定の注意はしておきたいですね。 登り切ると尾根に出合い、ケルンがあります。 しばらくは特に問題はなく、斜度の増している辺りは倒木が目立ち、やや通行しにくくなっています。 傾斜が緩み、少し先からは尾根はブナ林となり、良い雰囲気です。 最後は方向転換を経て、シャクシコバの頭の山頂へ至ります。 ■シャクシコバの頭〜コヤマノ岳〜武奈ヶ岳 シャクシコバの頭から中峠を経て、コヤマノ岳へ。 ブナ林を歩いてイブルキノコバからのルートと合流し、少し先からはやや歩きにくくなり、新たな踏み跡を辿る人の方が多そう? 西南稜に乗ると、すぐに武奈ヶ岳山頂へ至ります。 ■武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜イワクタ峠〜地蔵山〜蛇谷ヶ峰〜朽木学校前バス停 武奈ヶ岳の北稜は道幅が狭くなっている区間があり、路面が濡れていると滑りやすそう。 細川越を経て、その後は逆向きに進む時に比べると、進路は分かりやすいように感じられ、特に問題はなさそう。 林道と交差する辺りが微妙にややこしいかも? 蛇谷ヶ峰からの下りでは、標識が十分にあり、進路の把握をしやすいはず。 階段区間が長く、段差が大きめの所が少なくなく、足下に注意したいですね。 崩壊した木道区間は通行止めとなっており、新たに道が付け替えられています。 釜ノ谷の沢を経ると緩やかな道が続き、登山口へと至ります。 少し未舗装林道を歩くと、『グリーンパーク想い出の森』エリアへ入り、朽木学校前バス停までは長い舗装路歩きとなります。 『くつき温泉てんくう』があるので、そちらへ立ち寄り、シャトルバスで朽木学校前バス停まで向かうのも可能なようです。 |
写真
感想
今回もこの時期の定例となっている山行で、春の花を求めて比良へ。
お目当てはイワカガミで、特に見ておきたいのが白花のイワカガミ。
白っぽいのではなく、純粋な白で、心を清めてくれるかのよう。
4日前に25km超の山行を終えたばかりで、まだ少し疲れが残っていそうな中、今回もそれなりの行程なので、やや心配な思いを抱きつつ歩いて来ました。
比良駅からスタートし、いつものように比良のお山を正面に見ながら歩いて行きます。
最初に登る堂満岳の山頂はガスの中で、天候も予報ほどは良くなさそう。
登山口までは長い舗装路歩きなのだけど、この日はシカが登場したり、以前までとは少し違う要素があったりで、退屈を軽減させてくれたかな。
登山口から少し進んだ辺りでは、シライトソウが咲き始めている。
ノタノホリでは、上空を飛来するドローンが目に入り、テレビの撮影かもと想像。
しばし進んで行くと、咲き残りのイワカガミがあり、標高を考えると、ほぼ想定していたぐらいの開花状況で、この後に期待が高まる。
尾根に乗り、新緑の木々を見ながら進んで行きます。
花の具合は掲載した写真を見てもらうのが早そうで、想定の範囲内という感じ。
お目当てのイワカガミはまだ蕾が少し残っていたりするものの、ほぼ見頃で、花を愛でながらの撮影。
最後の急斜面区間を登り、シャクナゲの群生に出合うと、すぐに堂満岳山頂に到着です。
曇り空の下、ガスで展望はほぼないし、ひんやりとした風が吹いていて、どうも天気予報とは違う状況のよう。
パンを食べつつの休憩とし、この後に備えます。
少し先へと進むと、南稜方面との分岐付近のシャクナゲの花付き良く、まだ見頃ぐらい。
どうしようかと迷っていたのだけど、久しぶりに南稜へ進む事に。
こちらにもイワカガミがそれなりにあり、風に吹かれながらも健気に咲いています。
途中の好展望の場所まで来ると、少しガスが取れ、それなりに下界が見えている。
花に引き寄せられたのもあり、微妙に右に逸れてしまったようで、軌道修正。
無事に下り終え、南比良峠に到着。
少し先の分岐から奥の深谷の支谷へと進み、大橋方面へ。
先月の山行でも歩いている区間で、今回は下りですね。
あれだけ咲いていたミヤマカタバミはもう葉っぱのみで、フタリシズカがたくさん芽吹いていて、もう少しすれば開花するよう。
大橋の標識を経て、奥の深谷に架かる丸太橋を渡って、対岸へ。
写真38の分岐で右折し、小川新道へ。
写真40の辺りからの急斜面の谷ももう何度目かになるし、特に問題なし。
尾根に乗るとシャクナゲが多く生えているのだけど、花はわずかしかない。
写真43の手前ぐらいから少し倒木がありつつの急斜面となるのだけど、歩きにくさは軽減しているように思われ、別に問題なく通過。
イワカガミが再登場し、テンションがアップ。
楽しみにしていたブナ林の辺りでは、まだ曇っていて、輝くような色合いになってくれず、ちょっとがっくり。
ちらほらと咲いているチゴユリを見たりしつつ進み、シャクシコバの頭山頂に到着です。
比良で4番目の高峰ながら、訪れる人は多くない。
少し下ると、武奈ヶ岳の西南稜が見え、あちらを歩きたくなるのだけど、今回は山頂の手前のわずかな区間だけ。
中峠を経て、特に記すようなこともなく、コヤマノ岳山頂に到着です。
辺りはオオカメノキが多く、白い花が存在感を放っています。
ブナ林の中を進み、鞍部からは凹状の歩きにくい道となる。
この区間では、その苦労に報いてくれるように見頃のショウジョウバカマが咲いており、優しい色合いがいつも以上に美しく感じられる。
西南稜に合流し、展望を楽しみながらゆっくり進むと、武奈ヶ岳山頂に到着です。
昼時なのを考慮すると、人は少なめでしょうか。
風が吹き抜けており、西側の斜面で風を避けつつの昼食にします。
北稜を通っての下山で、最初は引き続き好展望なのだけど、すぐに灌木の間の狭い道となり、歩きにくくなる。
もう雪は見当たらず、雪に圧迫されて傾いた木々に影響が残っている程度。
その後は歩きやすい道となり、新緑を眺めながらの道中となる。
しんどい登りを経て、釣瓶岳山頂に到着です。
4日前の山行の影響か、歩いて来た行程以上の疲れを感じ、「蛇谷ヶ峰まで7.5km」との表記が重く感じられる。
道は良い感じとなり、そして周囲が開ける。
イワクタ峠へと続く緩やかな稜線が手前に見え、その奥には蛇谷ヶ峰がゆったりと横たわっている。
前方だけでなく、左右にも展望が広がっており、この風景を眺めながら歩くのは何とも贅沢な気分に浸る事ができる。
様々な色合いの緑が目に優しく感じられ、幸福感を運んでくれる。
これで晴れていれば、至福の時間となった事でしょう。
振り返りの風景も素晴らしく、良いルートだと改めて思う。
イワクタ峠では、この後に備えてドリンクゼリーでエネルギー補給。
少し雰囲気は変わるけど、笹峠までは良い感じの道が続く。
その後は植林帯の比率が高まり、想定よりも遅れているのもあり、地蔵山を経て、滝谷の頭の辺りまでは黙々と歩く感じ。
程なくして、再びイワカガミの群生地へと足を踏み入れるのだけど、この辺りは花期が終わりかけのようで、咲き残っているのは少しだけ。
ここでは読みが外れてしまいました。
でも、いつの間にか晴れ間が広がっており、新緑は光り輝いて美しく、気分は良い。
ちらほらと咲くイワカガミを眺めながら急斜面を何とか登り、期待感を膨らませながら歩いて行くと、蛇谷ヶ峰山頂に到着です。
何と、他に誰もおらず、無人です。
ひんやりとした風が吹き抜け、寒いぐらい。
比良でも随一の好展望が広がっており、所定の撮影を済ませた後、その風景に見入ります。
しかし、バスの時間を考えると、長居はできないのです。
後ろ髪を引かれる思いで山頂を辞し、速足で下山。
テント泊をされていたであろうペアの方に道を譲ってもらい、その後も疲れた体が許す範囲で速めのペースで進み、登山口に到着。
バスには間に合いそうだけど、まだ安心はできない。
所々で駆けつつの長い舗装路歩きを終え、朽木学校前バス停にてゴールです。
今回はイワカガミを求めての比良への山行で、堂満岳の辺りを中心に見頃の花を見られたし、白花も無事に咲いているのを確認できました。
ただし、蛇谷ヶ峰の手前の群生地はすでに咲き終わりに近づいていて、あまり見られず。
来年以降は別のルート設定にした方が良さそう。
天気が予報よりも悪く、ちょっと残念な部分はあったりしたけど、まあ、楽しく歩く事ができたと思う。
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