侮るなかれ!そびえる岩峰:観音山
- GPS
- 05:05
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 813m
- 下り
- 821m
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはありません。 雨上がりだったので、滑りやすかったです。 山頂への稜線は、両端が切れ落ちて高度感あり。 山頂直下〜牛首峠間は、ちょっとした鎖場。 それに、山腹の巻き道は極端に狭く、注意が必要です。 吉田元気村はお風呂に入れます。 バスの本数が少ないので注意 |
写真
感想
観音山から吉田元気村に抜ける道を歩いてきました。
ヤマケイの「埼玉県の山」にも紹介されていますが、岩山をくりぬいて観音堂が設置されています。
低山と言うことで、多少軽い気持ちで挑みましたが、侮る無かれ!
階段地獄に鎖場、やせ尾根の高度感、等々、中々おもしろい山でした。
さて山行です。
西武秩父駅に7時過ぎにつきました。
地元駅からはこの時間が精一杯、ホントはもう少し早く着きたいのだが。
天候は曇り、いつもなら駅前からくっきり望める武甲山も、春霞にけぶっていました。
バスで、終点の栗尾まで。
乗客は数人。
そのうち終点で下りたのは、自分ともう一人だけでした。
途中、小鹿野春祭りの山車行列に遭遇、半被を纏った老若男女入り乱れて、そりゃあ盛況、途中下車して加わりたかったけど、そうも行かない。
栗尾バス停到着。
ここからしばらく車道歩きです。
牧場有り。
アイスクリームも売ってるようでしたが、角のでかい羊と、馬が2頭しかいなかった。
途中、2つのお寺さんがあります。
一つ目は、岩殿沢にある「光珠院」、たらちね観音、って呼ばれてるそうで。
岩殿橋たもとにトイレ有ります。
ハイカーにはありがたい。
二つ目は地蔵寺。
おびただしい数の水子地蔵。
山の斜面という斜面に、無数のお地蔵さんがいて、なんかその視線がすべて自分に向けられているようで、足早に通り抜けてしまいました。
観音山の麓にある観音院に到着。
山門には、日本一の石造り仁王像が鎮座し、にらみをきかせておりました。
『俗世間の垢にまみれておりますが、どうか登らせてくださいな・・・』とお願いをし、境内へ入ります。
石段を登る。
実はこの後、階段地獄に足を踏み入れることになりますが、それは後述。
石段を、息を切らしながら登り、ようやく本堂へ。
弘法大師が一晩で彫ったって言う石仏を横目に、今年のご開帳のおかげでご本尊にお目にかかることができ、感謝のご挨拶を済ませます。
本堂はオーバーハング気味の断崖の真下に建てられており、中々趣を感じさました。
登山道は、本堂横から入ります。
最初は石段。
昨日の雨で湿っており、滑ります。
慎重に登る。
石段を登り切ると山道になりますが、分岐を2つ過ぎると階段が現れました。
よくもまぁこんな木段を設置したもんだ、、と最初は感心しながら登ってましたが、次々に途切れては現れ、終わりが見えない階段に、半ば食傷気味になりながら、一歩一歩、と進みます。
途中、豪雪の影響でしょうか?崩落しかけている道もあり、慎重に足を進めます。
杉林の中にも、先の見えない階段アリ。
なるべく上を見ないようにして、足を上げます。
でもやっぱ見てしまう。
んで、心が折れそうになるのだが、一息ついて登る。
この繰り返し。
ようやく尾根が見えました。
ここから少々の岩稜帯を含んだやせ尾根を進みます。
眺望も少しだけ開け、木々の間から合角ダムの全容が望めました。
山頂までの数メートルにも階段。
ヤマツツジ?でしょうか?
でもアカヤシオのようでもある。。。
それってツツジの仲間じゃなかったっけ?などと思いつつ、ピンクの花に癒されながら登り切り、観音山山頂に着きました。
たぶん、二等三角点。
その先には山頂標識がひっそりと置かれていました。
山頂からの眺めは、多少木々に遮られてはいるけど、主に北面が開けており、馬上(もうえ)の里が眼下に見えました。
すっきり晴れていれば、群馬県側の山々が眺望できるのでしょうけど、この時間はまだ雲が低く立ちこめていて、周りの山容ははっきりしませんでした。
下山します。
とりあえず牛首峠分岐まで戻ります。
あれほど息を切らせて登った階段も、下りはスムーズ。
でも急いでコケたりしたら、と思い、あくまで慎重に下ります。
白状するが、2回コケた(汗)
牛首峠を目指します。
この道、さほど歩かれてはいないらしく、踏み跡も薄く感じます。
斜度30度ほどの山腹を巻く山道はほとんど踏み跡がわからないほどの細さ、滑っても大事には至らないけど、やはり落ちのるはやだし、山側に体を預けるようにして進みます。
尾根筋に出ました。
松の大木が2本、根元からポキリと折れ、道をふさいでいます。
てっきりX印かと思ったけど、迂回する踏み跡がちゃんとあり、一安心。
このあたりからも、合角ダムの全容がくっきり望めました。
ここで一人のハイカーさんと遭遇、軽装で、たぶんカメラバッグでしょうか?左肩に引っかけ、トレッキングポールを一本持った方としばらく話し。
聞けば地元の方とか。
お気を付けて、と声を掛け合い別れました。
尾根が切れ落ちたところで、鎖場がありました。
登りではごく普通(?)の鎖場なんですが、下りの鎖場はちょいと表情が違います。
自分の、そう高くはない、いや低い身長がプラスされて、少しだけ緊張しながら足場を捜して降下します。
さらに進み、牛首峠に到着。
大岩の割れ目を峠道が通過してます。
標識がなければ気がつかないような峠道です。
実は、この峠から観音院の山門に戻れて、胎内くぐりなどがある奥の院に行けるんだけど、今回は先を急ぐ。
馬上の里を目指します。
牛首峠から馬上までの道は思いのほか荒廃していて、倒木あり、道の陥没・崩落があちこちに。
落ち葉に埋もれた残雪もあり、観察すると、雪がかなりの量残っていました。
気温が上がると雪崩れる恐れアリです。
馬上の里に下りました。
近くには「毘沙門水」なる名水があります。
里に下りて安心したのか、お腹が空いてきました。
バス停が待合所みたいになっていて、テーブルもあります。
よし、ここでメシだ!!
例によってチキンラーメン、今回は生卵じゃなく味付け卵を用意、何のことはない生卵を切らしておりました。。
ちなみにここからバスに乗っても、駅までは行きません。
小鹿野役場、もしくは小鹿野車庫あたりで乗り換えることになりますので、もし歩かれる方は注意です。
オナカも満足し、お茶を入れてしばらくゆっくり。
さて次は、吉田元気村を目指します。
ここから再び車道歩き。
この辺から徐々に陽が射してきて、沿道に咲き誇る花達も鮮やか。
相変わらず花の名前をほとんど知らない。。。菜の花は知ってるけど(笑)
長久保バス停を通過。
ここを北上すれば「父不見山」。
”ててみずやま”?
”ててみえずやま”?
尾崎某、という詩人が詠んだ歌
父不見 御荷鉾も見えず 神流川
星ばかりなる 万場の泊まり
”ててみず”なら字足らずかな(笑)
今度行こう!と決め、先を急ぎます。
吉田川に沿って歩きます。
途中、二宮金次郎の像に驚き、桜の花びらで真っ白になった歩道を踏みしめ、合角ダムへのトンネルをくぐり、秩父市に入ります。
合角ダムに着きました。
『かっかく』と読みます。
『ごうかく』にすれば、受験シーズンになれば観光客が増えると思うんだけどね。
展望台へ。
今日は階段づいてるから、と、木段をゼイゼイ言いながら登ります。
眼下には、秩父事件の舞台となった吉田の集落、それに吉田元気村の建物やグランドが。
その元気村へ。
バスの時刻まで約40分。
うろうろしながら、売店を冷やかしながら、時間をもてあまします。
普段、こんなに時間を無駄に使う事なんてないから、たまには良いだろ!と、のんびりします。
隣接するグランドから、子供達の元気な声が聞こえ、お〜〜〜まさしく元気村!!(笑)
と、貴重な無駄時間をな〜〜〜んにもしないで過ごしてるうちに、バスが到着。
西武秩父駅まで戻ります。
城峰山登山口のある万年橋まで、乗客は自分一人。
貸し切り状態で、二人がけの椅子を独り占め。
ウトウトし始めたとたん、駅に着きました。
朝とはうって変わって、武甲山がくっきり。
西武秩父駅は、咲き始めた芝桜見物や秩父札所めぐりをする観光客やハイカーでごった返し。
改札も容易には入れない状態で、しかたなく、御花畑駅まで。
ちょうど入ってきた上り電車に飛び乗り、例によってご褒美をほおばって、山行を振り返りながら、帰宅の途につきました。
そういえば、、バナナカステラがどこにも売ってないんですよね。。。。
チキンラーメン 在庫6袋 となりました。
先は長い。。。。
おわり。
コメント
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こんにちは。
落葉松峠とは観音山の東にあります。現在落葉松トンネルとなっている道の旧道にあった峠です。
20年ちょい前に牛首峠から観音山を経て落葉松峠から小鹿野の町へと歩きました。
数年前に再訪した時、かつてとは階段地獄以外はあまり変化の無い山域です。昔は階段無かったような記憶。
梅だか桜だかわからない花は「花桃」です。観音院までの道は花桃街道として花の名所となってます。この道沿いに咲いていたのはほぼすべて花桃で、残りは桜ですか。
観音山付近のツツジは「ミツバツツジ」。
白い花の、勲章のようなと書かれているのは「シバザクラ」です。
観音山の階段辺りで道端に岩が出てるところで貝などの化石が出ます。
kesamaruさん、遅くなりました。
わざわざありがとうございます!
まったく花の名前がわからない山男なので、自分でも閉口しています。
ヤマツツジだと思ったのは、ミツバツツジでしたか。
20年前の自分は、右も左もわからない若造でした。
その頃から活動されていたのですね。
色々ありがとうございました!!
journeyさん こんばんは、miketamaです。
春になったら訪れたい、と思っていたことを思い出させて下さいました。
花桃街道、
想像通り、いいですネ!
観音山も、地元の方が推すだけのお山ですね、
ものすごく参考になりました。
『テーブルのあるバス停』『バス1時間待ち、食事タイム』
もう、お気に入りに登録です。
小鹿野のお祭りにも遭遇できたなんて、羨ましい限りです。
miketamaさん、こんばんわ。
遅くなってごめんなさい。
実は、花桃街道なんて名前も知らず、ろくに下調べもせず行ってしまいました。
栗尾バス停で地元民の方に、かんのんやまへいくんかい〜〜〜?などと聞かれ、お?メジャーじゃん!なんて思いながら登ってました(笑)
お気に入りに登録していただいた、とは光栄です。
ありがとうございます!
観音山、春は花で満載ですよ!
小鹿野春祭り、ホントはバスを飛び降りて山車を追いかけたかったのだけれど、そうも行かなかった。
また健脚ぶりをレコしてください。
コメントありがとう!
では。
こんばんは!私のレコにコメントありがとうございました。
先を急いでいたため観音山の山頂に立つことはできませんでしたが機会があったら行ってみたいと思います。それにしても車道歩きが長いですよねぇ。
stellaさんこんばんわ。
そうですねぇ、車道歩き確かに長いです。
ここんところ車道ばっか歩いてるようで、ブーツのソールが気になりますよ(笑)
気が変わって父不見山方面に行ってたりしたら、また車道を1時間くらい歩く羽目になってましたから、元気村方面に足を向けて、結果的にヨカッタです!
山頂は北面が開けていて、空気が澄んでいれば西上州の御荷鉾山あたりが父不見山の右手からちょっと見えます。
花たちもいっぱい咲いていて、春にぴったりの山でした。
札所巡り、あと少し!
がんばって結願、レコ待ってます(笑)
では!!
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