【奥茶臼山〜大沢岳〜大沢渡〜しらびそ峠】
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- GPS
- 17:52
- 距離
- 31.3km
- 登り
- 3,294m
- 下り
- 3,292m
コースタイム
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 11:39
天候 | ◎2日間快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(案外狭いので早めに行った方が良さそう) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎しらびそ峠〜奥茶臼山 ・一般登山道でとても良く整備された気持ちの良いルート。しらびそ峠から標高差も少なく快適。 ◎奥茶臼山〜大沢岳 ※このコースは一般向けではありません。歩こうとする方は経験豊富・藪慣れした方だと思うのでそういう方向けに。 ・奥茶臼山から先は道が不明瞭になりますが、獣道などの踏み跡はあります。 ギタ山を過ぎ森林限界までの区間は針葉樹の幼木帯がありますが、ここも獣道で回避出来る部分があるので藪漕ぎは部分的なので、密藪で服がボロボロになるような藪漕ぎではありませんでした。 ハイマツ帯まで来ると稜線左側(小渋川側)に行きたくなりますが、稜線右側(幽ヶ沢側)へトラバース。 岩尾根を1つトラバースしてから深いハイマツ帯を横切り、ガレザレをトラバースして地形図の岩尾根を越したルンゼを直登すると2772手前の崩壊地付近までハイマツ漕ぎ無しで直登できます。 ただしルンゼは落ちるとしばらく止まらない。(高巻きに近いので沢登りやっている方はイメージしやすいかと思います) 稜線に出ると腰程度の浅いハイマツ帯を進むと、ほどなく一般登山道と合流します。 事前情報でハイマツ帯がキツイ!との事だったので森林限界までの区間はペースを抑えて歩きました。結果的にハイマツ帯を回避しましたが、ハイマツ帯を上から見た感じだと上河内岳東尾根のように長くありません。ただそれ以前の10個以上のアップダウンで体力を奪われトドメのハイマツ帯という感じだと思います。 ◎大沢岳西尾根 過去に一般ルートとして歩かれていましたが現在は廃道扱い。 森林限界で少し不明瞭な箇所がありますが、樹林帯に入ると踏み跡・マーキングも明瞭になってきます。 現在は著名な登山家さん達がルートを直してるとチラッと耳にしましたが、からまつ峠より下部はしらびそ峠まで良く整備されていました。 大沢岳〜大沢渡まで1700mほど標高を落とし、大沢渡〜林道〜しらびそ峠まで再び800弱登り返すので体力的にハードです。 |
写真
感想
週末は好天が続く予報との事で、以前から行かねば!と思っていた『しらびそ峠〜奥茶臼山〜大沢岳〜大沢渡〜しらびそ峠』の周回コース。
丸山尾根の記録を検索すると知ってる藪山好事家ばかりでここは聖地ですか?と笑ってしまいました(笑)
皆さん口を揃えて大変なルートとの事。
◎1日目
予報通り快晴。5時にしらびそ峠をスタート。
後半が核心になるので歩きやすい奥茶臼山まではスピードを抑えて歩き、山頂でYAMAPユーザーさんと談笑して楽しい時間でした。
ここからルートは一変してハイキングから藪山の世界へ。
思っていたより獣道が良い仕事をしていたので早い段階で藪漕ぎするような事はなく、局所的なRFを見極めていたのでスムーズに進む事が出来たようです。
とは言え、10個以上有ると言われる藪尾根アップダウンは先人達の記録の通りスタミナを奪いハイマツ帯に到着する頃には脚が重くなりました。
長かったアップダウンを終えて、ハイマツ帯手前の草地で小休止。
事前に調べた地形図、途中から見た山頂付近の様子を見た感じでルート右側を稜線から大きく外し、ガレと草地の斜面をトラバースすれば大幅にハイマツ帯を回避出来ると踏みました。
本日は幸か不幸かソロという事もあり、RFをミスっても自分が苦しむだけなので行ってみる事にしました。
トラバースしてみると最初は小岩陵や深いハイマツ漕ぎなどありましたが、ザレに下り滑りながらもトラバースしながら進み良い所に出そうで登れそうなルンゼを見極めて登ってみると岩&ザレ→草地→ハイマツ帯になりハイマツ帯には2660m位で深さも腰程度で大したハイマツ漕ぎにならず進み大沢岳山頂へ。
藪尾根を越えて見る赤石岳〜聖岳は最高でした!
山頂でゆっくりして、今日泊まる百間洞山の家へ。
本日は貸し切り。
焚火も無ければ豪華な料理も無いので、梅酒を飲み20時前に就寝。
◎2日目
本日も快晴!
大沢岳へは中盛丸山分岐方向へのルートを計画していましたが、昨日の夕方にコースを少し見てみたら雪渓が多く雪解けも進み下に雪解け水が流れているので雪の締まりが甘ければ昨日のルートを歩くつもりでしたが、朝の冷え込みでしっかり締まっていたので予定通りのコースで出発!
チェーンスパイクが良く効き気持ち良い。
ルートは雪に埋まってるので適当に雪渓を登って稜線へ。
大沢岳からの展望ら残念ながら春霞でイマイチ。
それでも見たい尾根を存分に見てから大沢岳西尾根を下降。
昔は一般ルートだったので踏み跡はしっかりしていました。
現在整備も進んでいるようなので、数年後には一般ルートとして復活する日がくるのかもしれませんね。
大沢渡から林道まで500mの登り返しは玉に瑕ですが、伊那谷から赤石岳へのルートとしての魅力はあると思います。
しらびそ峠までは約6劼領啼察暑いし、歩くのはかったるいので走って1時間でしらびそ峠に到着。途中の沢でアイシング出来るので助かりました。
先人達(特に力量の分かっている師匠・知人)の記録を参考にさせてもらった事もあり、大したトラブルも無く周回出来ました。
計画段階で日帰りも考えていましたが、丸山尾根の藪の濃さが掴めず1泊にしました。
実際に自分でコースを歩いた感想では、時計回りの方が安全だとは思いますが、私はどちら回りでも日帰りは十分可能と感じました。(もう行かないけど)
とは言っても、好展望ルートを日帰りで時間を気にして急かして歩くのも勿体無いなので1泊にして良かったと思います。
藪尾根の界では厄介と言われていた難ルート。
私はタイミングが合わずになかなか行けず『あいつビビってんじゃねーの?』なんて言われそうだったのでこれで一安心!笑笑
師匠も天国で『kaiさん、随分と楽しやがったな〜』と笑っている事でしょう。
さぁ、次はどんなルートに行こうかな?
コメント
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昨日今日、kaiさんここ歩いてるんじゃないかな〜と思ってましたw
それにしてもハイマツかわしコース、すごい!地形図見ても行けるとは思いませんでした、さすがすぎます!!
晴天確実の二日間はビッグルートに使いたかったので、このルートを歩くことにしました。バレちゃうなんて流石ですね!笑笑
全くガスって無かったので遠望で行ける!と思ったけど、ルンゼがヤバすぎずラッキーでした。
ってか、sunatomoさんハイマツの地形図記号知らなかったじゃん!
逆にそれで今まで突っ込めた事に尊敬しちゃいましたよ。
以前onehunterさんの不親切な(笑)レコをみて、いつか行くんだろうなとはと思ってました。
いい山行だったようですね
大沢渡のルートは興味がありますがいかんせんアクセスが悪すぎるのでなかなか行かないだろうなあ
one–hunter先生達が楽しそうに周回している記録を見て、自分も早めに行きたいと思っていたけどタイミングが合わず今日まで延びてしまいましたが、やっと歩く事が出来ました!
掛川からでもしらびそ峠まで3時間強と南アルプスの中でもアプローチの悪い場所になります。静岡からだと4時間近くかかりますね。
大沢渡ルートはぶっちゃけ一般ルートとしても大丈夫なレベルでした。車2台で聖岳経由や赤石岳小渋川コースなんかも楽しそうですね。
藪は部分的で倒木も整備されてちょっと残念(´・ω・`)
落とし物がレベル高すぎる( ̄▽ ̄)
大沢渡から丸山南西尾根や、小渋川から尾根が沢山あるから、オリジナルも面白そうですね。
このコースは激藪と評判だったので自分もビビってました(笑)
実際歩いてみると藪だけで言えば深南部・南嶺のマイナールートの方が厳しく感じました。
ただアップダウンは予想通りでしたよ(^_^;)
伊那山域は魅力的な尾根が数多くありますが、とにかくアプローチが悪いので深南部のように縦横無尽に尾根を踏破出来ていません。
こちらの尾根もいずれは歩いてみたいですね。丸山尾根は楽しめる尾根でしたのでharu05さんも是非歩いてみてください!
この難しいと聞くルートをお一人で歩かれるとはkaikaireiさんは本当に凄いですね!素晴らしいです!「日帰りは十分可能」というのが他を寄せ付けないレベルの高さを感じます(笑)
泊なのにかなり軽量化されていると拝察致しましたが、自分にはとても参考に(刺激に)なりました。
お疲れ様でした!!!
このルートは確かに難しいルートだと思いますが、その難しさが体力メインで危険度は少ないので終始リラックスして歩けました♫
日帰り可能と書きましたが、このルートを歩いた友人も同じ認識でしたので、このようなルートを長時間歩く事に慣れている方なら行ける!と感じるのだと思います。
荷物に関しての軽量化は通常のテント泊からテント→ツェルトに変え、シュラフカバーの代わりにツェルトを使ったくらいでしょうか。
毎回スタート前に重量を計るのですが今回は水抜き14.7kgでした。釣り道具や焚火用の重い食材を背負わなかったので走れる重量で良かったですよ(笑)
31のザバスのボトル、多分数年前の自分のです;;
底が粉々ですね。
まさかEvergreenさんのボトルとは!残念ながら使える状態ではありませんでしたね。
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