飯豊連峰(弥平四朗から四つ沢・鏡山・三国山・飯豊本山・御西岳往復)
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,638m
- 下り
- 2,627m
コースタイム
弥平四朗
鏡山
巻岩山
疣岩山
三国岳
三国小屋
5日
三国小屋
種蒔山
飯豊本山
御西山
飯豊本山
三国小屋
6日
三国小屋
疣岩山
巻岩山
鏡山
弥平四朗
天候 | 4日晴れ 5日曇り午後雨 6日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
〜増穂IC(R52) 〜津川(中部横断自動車道・中央自動車道・長野自動車道・上信越自動車道・北陸自動車道・磐越自動車道) 〜弥平四朗(R459) |
写真
感想
●弥平四郎登山口〜1168m地点
林道から堰堤の脇を通って山に入っていくものの、道がはっきりしていなく
取り付くポイントの決め手がないため、渡渉を数回した後、決め打ちで尾根に取り付きました。
ひどい藪ではないものの、あまり踏まれていない道のようでした。
しばらく上がっていくと、イワウチワが次から次へと見られました。
ムラサキヤシオも多く、半分くらいが開花していました。
●1168m地点〜鏡山
稜線に出ると、残雪の山々が顔を出し、登りにひといきついて、気分が盛り上がります。
下に鮮やかな新緑、美しい景色を楽しみながら歩けましたが、
雪が緩んだ斜面や雪庇、クレバスなど要注意です。
雪渓とところどころ夏道にコース取りしながら歩きます。
鏡山からは、美しい飯豊の大展望。
思わずパノラマ撮影しました。
調子良く登って、近くに迫る大日岳、飯豊本山を見ると、もしかして今日飯豊本山まで行けるのでは?
となりましたが、鏡山から巻岩山へは意外と遠く時間を要しました。
夏道はカタクリがちらほらとたくさんのイワウチワが彩る登山道です。
疣岩山山頂手前で昼休憩。疣岩山も大きくカンタンではありません。
この日は、三国小屋へ宿泊することになりました。
他宿泊の方は1名でした。明日、大日岳を目指すなら切合小屋まで行くアドバイスを頂きましたが、
重い荷を背負って、この時間からさらに進むのは厳しいということで三国小屋のお世話になりました。
●三国小屋〜切合小屋間
三国小屋から種蒔山へは初め下って、雪解けで不安定な斜面と夏道を選びながら進みました。
ピッケルとアイゼン必須の急斜面など難所もあり、十分な注意が必要な区間です。
種蒔山でエア種まき&耕しで記念撮影。山頂看板はないようです。
種蒔山を下っていくと、まさに飯豊♪というような雄大な景色を味わいつつ広々とした稜線歩き。
この時期にここに来られた喜びで、一歩一歩を楽しく歩けます。
緩やかな傾斜を登りきると切合小屋。「きりあい」と読んでいたら「きりあわせ」なんですね。
しばらく雪がついていない道になっているので、アイゼンを外しました。
姥権現あたりから、ハイマツや岩が露出した道となりました。
●飯豊本山〜御西岳
とっても緩やか。近く見えるものの、見た目より距離がありました。
通過時間帯は強風で、距離感がないために、風に当りながらの一歩が大変でした。
天候に恵まれ、時間が許すならば、快適な稜線漫歩の区間なのかな??
大日岳は近くに見えたり、やはり遠くに見えたり。
今回は手が届かず、余計に行きたい気持ちになりますが、
初めて春の東北の山で、これまでに経験した山とは一味も二味も違う世界感を味わい、
それだけでも満足です。
御西岳まで風に耐えながらなんとか着いたものの、あっという間にホワイトアウト。
早々に引き返すも、風に体を持って行かれそうになりながら、とにかく先を急ぐのみ。
強風に当りながらの御西〜本山長かった。
本山小屋まで戻り、昼休憩。
草履塚を超えるとまた雪エリアは、トレースを辿るも、何度か見失って
無事に戻れるかドキドキ。天候が崩れて、厳しいものとなりました。
三国小屋が見え、ホッとしました。
1日目には、三国小屋付近で雪洞掘り練習。
ビバークではスコップもないわけですが、スコップでも人間が入るスペースを作るのは大変です。
まずは雪洞を作る場所探し。掘った雪が除けられる斜面が良いようです。
入口はあまり大きくせず、中は高さを確保etc.
ピッケルとコッヘル併用して整え、3人で入れるスペースまで広げました。
せっかく作った雪洞で2日目にお茶しようかと思いましたが、天気が崩れて使えずじまいでした。
3日目までしっかり残っていたので、頑丈な雪洞ができたようです。
3日目、三国岳からの復路。
朝は雪が締まって、アイゼンを効かせて歩きます。
朝日が当たった大日岳がまた美しかった。名残惜しみつつ下りました。
かかとから上手に踏み込んで下ることができていないらしく、
特に鏡山からは何度も滑って、私的には一番の難所となっていました。
1168m地点から弥生との分岐まで下って、夏道に出て、快適に下りました。
イワウチワの群生や、こごみもたくさん生えていました。
その先、沢まで下った後、道がなく、尾根まで上がる藪漕ぎや渡渉で
厳しい締めくくりでした。
藪漕ぎに始まって藪漕ぎに終わる・・・正規ルートがよくわからなかったです。
難所はいろいろありましたが、ともかく、初めての春の東北エリア雪山。
雄大な山塊、残雪の美しい山容に、輝く新緑・・・
新たな世界に出会い味わえた3日間は有意義でした。
確かに1度ならず2度、3度と来たくなる場所です。
ありがとうございました。
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