南アルプスの水の山にようやく行ってきた(北沢峠から栗沢山、アサヨ峰へピストン山行)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 940m
- 下り
- 948m
コースタイム
天候 | ☀快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
●南アルプス林道バス利用者駐車場 中央道諏訪ICからは、40.5km、約50分程で到着します。南アルプス林道バスは、戸台口と北沢峠を結んでいますが、戸台口始発のバス便は少なく、仙流荘バス停が北沢峠への玄関口となっています。 仙流荘に隣接して、無料で利用できる市営の南アルプス林道バス利用者駐車場(約400台)が設けられているのですが、令和4年7月14日入庫車両より有料化しますとの告知がされています。駐車料金は、5日以内が1000円、5日を超えるときは5日単位でプラス1000円とのことです。 https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html ●南アルプス林道バス 北沢峠までの南アルプス林道は、戸台大橋から先の区間がマイカー規制がされており、南アルプス林道バスのほか通行許可証を所持する車両以外、通行できません。 運賃は、片道1150円+手回り品220円=1370円。券売機で購入します。「手回り品」とは、15リットル以上のザックが目安ですとの案内がありますが、判断は利用者に任されている雰囲気で、テン泊装備の方も15リットルザックの方も等しく1370円のチケットを購入していました。待合用のベンチに番号が付けられており、とりあえずザックを空いている場所に置いておけば、バス乗車はその順番で行われるという牧歌的なシステムです。 なお、時刻表は前記のリンク先を参照いただきたいのですが・・・ 7月第2土曜日から10月第2月曜日までの休日等(土曜日、日曜日、祝日)」の始発は5時30分。 ◆峙抛等及び7月20日から8月31日までの平日」の始発は6時05分です。 本日は´△謀たらないので、始発は8時05分(北沢峠着は8時55分頃)でした。今年は早く梅雨明けしたこともあり、せめて6時05分発にしてほしかったなぁ、と思ってしまいました。2時間稼げますので・・・。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2016年秋に、サントリー天然水「水の山行ってきた 南アルプス」篇のCMで、宇多田ヒカルさんが実際に登られた山が栗沢山。北沢峠から仙水峠に向かう谷ルートで登山されたようですが、あちらは仙水峠から山頂までが急勾配です。 https://m.youtube.com/watch?v=-8Hn7BwozwA 私たちは尾根ルートを使い、北沢峠(2032m)→長衛小屋→尾根ルート→栗沢山(2714m)→アサヨ峰(2799m)をピストンしました。アサヨ峰は早川尾根の最高地点で、三百名山にして百高山に選定されています。 ●北沢峠→栗沢山 北沢峠から長衛小屋までは、少々下ります。小屋を過ぎて沢を渡った箇所に仙水峠へ向かう谷ルートと尾根ルートの分岐(標識あり)があります。尾根ルートはここから樹林帯の斜面を登ります。やがて樹木越しに甲斐駒ヶ岳、後背に仙丈ヶ岳を見ることができるようになり、景色に癒やされながら、ひたすらの我慢の登りが続きます。 標高2500m付近で灌木帯となり、すぐに森林限界を超えてハイマツ帯となります。左手には甲斐駒ヶ岳と摩利支天、後背には仙丈ヶ岳や北岳が間近に見える「超」が付くような絶景。足元は頂上まで続く岩場の稜線となりますが、鎖やロープが付けられるような箇所はなく、安心感があります。 山頂からは360度の大眺望で、北アルプスの槍穂、乗鞍、御嶽や八ヶ岳もよく見えました。甲斐駒に登ると甲斐駒が、仙丈に登ると仙丈が見えませんが、この山からは両方が至近に見えて秀逸です。 ●栗沢山→アサヨ峰 栗沢山山頂からアサヨ峰はすぐ先に見えています。ここからは稜線の岩場を登降していきます。まずは鞍部まで足の置き場を選びながらゴーロを下ります。やがて登り返しの鎖場が現れますが、距離は短くホールドはしっかりしています。この辺りは、イワカガミやチングルマなどの花が咲いて、今が花の見頃です。可憐な花に癒やされながらアップダウンしていきます。 最初の小ピークを登り切ると、その先には山頂標識の立つアサヨ峰が見えてきます。ここまでに「切り立った崖上の怖い場所」はありません。 山頂からは栗沢山の景色に加えて、富士山が良く見え、また、鳳凰三山と縦走路、遠く後立山連峰の姿も見えました。眺望は雄大です。時間と体力に余裕があれば是非立ち寄りたい場所だと思います。 ●全体的に いや、樹林帯歩きが案外と長く感じました。あまり多くはありませんが浮き石に注意したいです。樹林帯内では標識の類はほとんど見かけませんでしたが、ピンクテープが豊富です。 一方、岩場には標識もペンキもありません。栗沢山からの下山で、岩場から樹林帯へ抜ける際、悪天候だと「ルートが分かりにくい」と感じるかもしれないと思いました。道は尾根通しに付いていますので、下降点を間違えないように注意したいです。 トイレ、水場は北沢峠と長衛小屋にあります。私のau携帯は全区間でかろうじて電波が入っていたようです。 |
その他周辺情報 | ●仙流荘 全27室の宿泊施設です。日帰り入浴(大人500円)は正午から可能で、食堂も利用できますとのこと。伊那市の公設民営施設なのでしょうか。 https://www.ina-city-kankou.co.jp/senryuso/ ●さくらの湯 こちらは高遠の市街地に近い場所にあります。帰りのバスで「仙流荘の入浴ではなく、温泉がよい方は、さくらの湯を利用してくださいね。」と運転手さんが車内放送をしています。営業時間は10時〜21時(現在、時間を短縮しているとのこと)、定休日は第2・第4火曜日(祝祭日の場合は営業)、料金は大人500円。仙流荘バス停のチケット売場に割引券がありました。 https://www.ina-city-kankou.co.jp/sakuranoyu/ ●長衛小屋 北沢峠から南へ500mの場所にある、栗沢山や仙水峠に最寄りの山小屋です。6月中旬〜11月上旬と年末年始、GWに営業しており、テント場(200張)を併設しています。コロナの影響で要予約だったテント場は、今年から予約無しで利用可能なんだとか。南アルプス市の指定管理施設だそうです。 https://choei.ashiyasu.com/ |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
携帯
時計
タオル
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感想
今年(令和4年)の関東甲信越地方の梅雨明けは、6月27日頃だったと気象庁が発表しました。なんでも、観測史上最速なんだとか。既に猛暑日が続いていて、今年の2月24日に始まったウクライナでの戦争も終息する気配がなく、早くも水不足や電力不足が懸念されています。
さて、平日ではありますが、安定した太平洋高気圧の影響で快晴予報が出された梅雨明け直後の29日。思い立ってお休みをいただき、宇多田ヒカルさんがCM撮影で行った「水の山」へ、satonyaoを引き連れて行ってまいりました。北沢峠は久し振りでした。
期待どおりの快晴で、稜線からの景色は最高でしたが、油断したら日焼けをしてしまいました。
satonyaoはこの山が気に入ったようで、さだまさしさんの「空になる」を唄っています。
この唄の二番の歌詞は…
生きることの全てを
背負いながら坂道を辿る
それぞれの抱く
自分だけの峠を目指す
いつか叶う筈の世界へ
雲を抜けて
君の夢に手が届く
君は空になる
LaLa…
素敵な唄ですね。
もうすぐ、娘が生活している北海道へ旅行に出かける予定です。いくつかの山に登りたいと思っていますが、お天気はどうなることやら。
(*´・ω・`)o0○( 晴れますように)
久しぶりの山行き、しかも晴天!ウキウキ。
登りはじめからぼこぼこした道で勾配がある道が続きます。こういう道たのしいなぁ、と思いながら歩いていましたが、山頂まで続きました。
登りはじめてしばらくして、下山されてきた方が「けっこう登り甲斐がありますよ〜」と。
ホントでしたよ(ーー;)。 やっとのことで栗沢山。ここまで来たからにはアサヨ峰にも行きたいし。帰りのバスの時刻も気になりあせります。
気持ちは焦るのに岩場は時間がかかって前へすすめない!!焦りと、岩場の緊張で疲労困憊。
やっとのことでたどり着いたアサヨ峰からの景色は格別で、思わず口ずさむ
「じぶんの重さを〜感じながら坂道を登る〜、いくつもの峠を越えてもっともっと上を目指す〜。いつかたどり着ける世界へ〜ぼくは雲を抜けて空の一部にな〜る〜僕は空になる〜♪」空になるわたし。
この景色には疲れも吹き飛んだのに、同じ道を帰る・・・。
ああ、がんばった〜。
コメント
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