大朝日岳・以東岳;日暮沢口より
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- GPS
- 18:28
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 3,312m
- 下り
- 3,313m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 7:51
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 10:33
天候 | 快晴;とにかく暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪もほとんどなく、アイゼンやチェーンスパイクなしで歩くことができました |
写真
装備
個人装備 |
水500mm×1
アクエリアス500mm×2
カップラ(リフィル)
トレイルミックス×4
SoyJoy×4
チタンカップ(600mm&350mm)
スタンドコジー
バーナー
ガス
箸・スプーン
キャップ
ネックウォーマー
半袖シャツ(夏用)
レッグアーム
雨具(上下)
短パン
コンプレッションタイツ
靴(スカルパ)
靴下
ザック(グレゴリー;ZULU35L)
タオル×2
ストック
マスク
時計
iPhone
モバイルバッテリー×3
ヘッドランプ
予備眼鏡
サングラス
GoPro_HERO9
スリーピングマット
シェラフ
着替え(長パン/メリノウール長袖/肌着/パンツ/靴下)
枕
カレーメシ
アルファ米
ワンカップ焼酎
ビール
つまみ(鮭とば/わさピー)
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感想
梅雨も明け,いきなりの熱波。昔は仙台で30度を超えるなんて事は,滅多になかったのですが,最近は35度越えも当たり前。温暖化は確実にやってきているのかもしれないですね。と言うことで,暑い中ではありますが,涼みに山登り。
今回は,ヒメサユリが見頃の大朝日連峰へ。どこをどう回ろうか思案しましたが,やっぱり以東岳に登りたい。となると日暮沢か・・・ただのピストンはやだな。せっかくなので,大朝日岳を周回して,と言う感じで,結局40km近い行程に。この暑さの中,そんなに歩けるのか!?とも思いましたが,まぁ体調と相談しながら慎重に登ることにしました。
前日夜に飲み会があったので,少し遅めの朝6時前に自宅を出発。8時に日暮沢に到着すると,新しく整備された40台ほど停められる駐車場が満杯に。「遅めの出発とは言え,こんな事は初めてだなぁ 山小屋に泊まれないかもしれないぞ!?」と思い,とっとと狐穴小屋まで進んで就寝スペースを確保しようかとも考えましたが,まぁ満杯なら,そのまま下山だなと考え直し,ハナヌキ峰へ。
急で長い登りです。汗が止まらない。やはりこの暑さは堪える。9時40分に古寺との分岐に到着。ここから,ちらほら人気も出てきて,途中大朝日小屋の管理人さんと言う方にも会いました。今宵は団体が2つほど入っているとのこと。一昨日も登ったけど,ヒメサユリは今見頃だよとの話に励まされ,先へ先へ。
古寺山への途中の水場で水分補給と思っていましたが,出ていない。いやぁまいった。熱中症に気をつけながら,稜線に出ると,見事な大朝日連峰の稜線です。いいなぁ,山はこうじゃなくちゃとしみじみしながら,小朝日岳へ。見事な見晴らし。その分暑い。銀玉水まであと1時間くらいかな。と期待しながら,進みます。
正午過ぎに銀玉水到着。暑かった。取りあえず1リットル一気飲み。濡れタオルで身体を冷やして,クールダウン。昼食を食べようとバーナーを点けると,勢いでバーナーにも水をかけてしまったのか,不完全燃焼。仕方がないので,パンとおにぎりでさっさと済ませ,山頂を目指します。
午後1時過ぎに大朝日岳到着。東北のマッターホルン_祝瓶山が聳えています。しばらく登ってないなぁ。今度はあちらから登りに来ようと思いながら,西朝日岳へ。暑いですが,とにかく眺めはいいので,快適と言えば快適。西朝日岳からの眺めはピラミダルな大朝日岳の姿をよく捉えていて,見応えがありました。
いよいよ竜門小屋へ。ここへの稜線歩きは,本当に気持ちがよい。ただ調子に乗っていると,足元に挫きやすい適度な石が転がっているので,ねんざに注意。
と言うことで,午後3時45分に竜門小屋到着。中に入ると,15人ほどの団体と3組ほどのペア,単独は私ともう1人ほどと言う具合で,しっかりとスペースを確保しながら,泊まることができました。ちなみに,狐穴小屋は,かなり混んでいたようで,以東小屋に振られた方もいたとの話を聞きました。
あいにく竜門小屋の水場は,壊れて出ていませんでしたが,近くの雪渓から水を汲むことができました。冷たくていい水です。お刺身やらA5ランクという牛肉のお裾分けをいただきながら,午後8時過ぎに就寝。夜に外に出てみましたが,この時期に天の川が見えたのはよかったなぁ。
2日目,朝3時半に起きると早くも外が青から赤へのグラデーションを描いて,明るくなってきています。コーヒーを入れて,ぼんやり朝日を眺めながら,朝食を済ませ,シュラフや着替えなどはデポして,4時半に出発。
こういう暑い日は,朝から行動するのに限ります。そう言えば,3時半に外を眺めた時も,ヘッドライトがいくつか見えました。あの時間に稜線に出てるって,何時から登ってるんだろう!?
若干,風はあるものの,冷えることもなく,快適に歩を進めて,5時10分に寒江山到着。飯豊が大きく聳えているほか,大朝日岳の向こうには磐梯山も。左側には,蔵王連峰,二口山塊のほか,船形山も船底の形にきれいに見えていました。そして,今回の目的地,以東岳もがっつり聳えています。でかいなぁ。かっこいい山だ。
5時50分に狐穴小屋到着。途中,狐穴小屋から出てきたと思われる方々と結構スライドしました。水を汲んで,さっさと以東岳に向かいます。途中,ヒメサユリの群生もあり,飽きることはありませんでした。
7時半,以東岳到着。風はあるものの,見晴らし抜群。初めて以東岳山頂からの展望を堪能することができました。にしても,すごい眺めだ。飯豊の存在感もすごかったが,大朝日岳に至る稜線のボリューム感がすごい。緑と残雪の白がうねるように波打っています。細かいアップダウンをこなしてきた苦労が報われた気がしました。振り返れば,大滝池が熊の毛皮のような形で森に張り付いていましたし,その先には鳥海山や月山を雪渓の形まで望むことができました。
40分ほどぼーと眺めて,折り返します。次第に気温も上がってきて,また息が上がりがち,堪らず狐穴小屋で早めの昼食。
午前11時半に竜門小屋に戻りました。都合、往復7時間かかりました。やっぱり以東岳は遠いや。広げっぱなしにしておいたシュラフやら回収して,12時10分に竜門小屋を出発。
日暮沢に向かって,下山しましたが,最後の急な下りはキツかったなぁ。暑さで集中も途切れがちになるので,細かい休憩を入れながら,慎重に下りました。午後3時に無事,下山。
総距離38km,高低差3,130m。今回は暑さとの戦いでした。まぁ,家にいたらいたでよっぽど暑かったでしょうし,何よりヒメサユリの群生と展望がすばらしかった。このコースいいなぁ。また,登ろう👍
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