赤岳(桜平ピス) 雷鳴にビビる
- GPS
- 08:59
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,639m
- 下り
- 1,651m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 8:59
天候 | 晴れ 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【桜平〜硫黄岳】 ・オーレン小屋までシラビソと苔の森。 ・山びこ荘を過ぎると崩落地の迂回路あり。 ・森林限界から先、山頂までガレ。 【硫黄岳〜横岳】 ・鎖場、梯子のアップダウン多数あり。ストックの出し入れが面倒だった。 【横岳〜赤岳】 ・日ノ岳手前の岩場の下りがスラブ状で嫌らしい。鎖もあるが小さいながらも岩のグリップを使用した方が足掛かりにもなり降り易かった。 ・赤岳展望荘から山頂までは250mの急登。ストックは仕舞う。 【赤岳〜横岳】 ・赤岳山頂からの降りは登行者も多く譲り合いながら。 【横岳〜硫黄岳】 ・日ノ岳手前の岩場は往路同様で鎖は使わなかった。 ・その後、雨で濡れた岩場、梯子の登下行では基本の三点支持。 ・硫黄岳山荘へ無立木の尾根下り中の雷鳴。逃げ場はない。怖すぎる。 【硫黄岳〜桜平】 ・ゆるゆると降る。 |
写真
感想
毎日のように見ている八ヶ岳連峰。登ったのは蓼科山と北横岳のみ。今シーズンの夏秋登山は八ヶ岳連峰の多くの峰々を登りたいと思い、手始めに桜平から硫黄岳、横岳を経由して赤岳を目指す事とした。
前夜は色々と時間が掛かり1時間睡眠だったが寝不足間は無い。2時過ぎに自宅を出発し4時過ぎに桜平(上)駐車場に到着。準備を済ませ4時30分頃元気よくスタート。
駐車場から少し林道を降り登山口から歩き始めると小滝が現れ涼し気だ。夏沢鉱泉を過ぎると、いかにも八ヶ岳という感じの苔とシラビソの樹林帯歩きで癒される。
このところの猛暑で地元の軽井沢でも最高気温が31℃を越えている。涼しい樹林帯歩きはまるで楽園の様だ。
夏沢峠先で崩落地の迂回路を過ぎると森林限界となり右手に北アルプスが見えてくる。
硫黄岳登頂〜。
広い台地の山頂からは360°の眺望が広がり、赤岳がラスボス感を漂わせて現れた。パシャパシャして水分補給をしたら横岳を目指し一旦、硫黄岳山荘まで110m降る。山荘前後ではコマクサが群生しウルップソウも少しだけ咲いていた。
台座ノ頭を過ぎると鎖場や梯子が出てくる。梯子の距離は短いので高度感もなく、恐怖心は無い。杣添え尾根の分岐を過ぎると。。。
横岳登頂〜。
確実に赤岳は近づいているがまだ先は長い。幾つかのピークを巻いて行き、日ノ岳手前の降りが滑りそうで少し嫌らしい。実際、先行者は鎖に捕まっているが滑っていた。小さいながらもグリップはそれなりにあるので、慎重に進めば鎖を使用しなくても降りられる。小さなアップダウンやトラバースを繰り返して行く。
地蔵尾根分岐を過ぎれば赤岳展望荘だ。ここから赤岳までは250mの急登となる。途中のキバナシャクナゲに励まされ赤岳頂上山荘を過ぎると。。。
赤岳登頂〜。
山頂は多くの登山者で賑わっていた。景色はガスり気味でイマイチ。山頂標柱をパシャったら頂上山荘に戻る。エネ補給をしながらまったりと過ごしていると、怪しい感じのガスが湧いてくる。11時頃まで降雨は大丈夫と予想したが、早く崩れるのかもしれないので帰ろう。降雨前には台座ノ頭までの岩場や梯子は通過したい。
赤岳からの降りは、登りの方とのスライドが多く時間が掛かった。地蔵尾根分岐を過ぎれば登山者は疎らになりサクサク歩ける。
岩場や梯子が多くなる日ノ岳手前からポツポツと雨が降り出してきた。手足元に気を使いながら慎重にアップダウンをこなす。石尊峰辺りで完全に降雨にハマった。一部の登山者を除き、皆カッパを着込んでいる。自分は横岳の山頂でカッパの上着を着込んだ。途中の岩陰やハイマツ帯で停滞してる登山者もいる。
台座ノ頭を過ぎると雨が上がるが右膝が痛みだした。雷が鳴っているので早くこの無立木の尾根を通過し硫黄岳山荘に行きたい。と、思った矢先に物凄い雷鳴に堪らずしゃがみ込んでしまった。やべ〜。こえ〜。でも右膝の痛みが増してきてペースを上げられないので雷鳴に怯えながらサポーターを装着する。
硫黄岳山荘に到着すると雷鳴も小さくなり、振り返ると快晴になっていたのでカッパを脱ぐ。右膝の痛みがあるのでロキソニン投入しようとしたがファーストエイドの袋の中に入ってない。。。山スキーのザックに残してしまったようだ。仕方ないのでサポーターをきつく締める。
硫黄岳まで登り返したら降るのみだが、ここからが大変だった。
右膝の痛みは更に増してきてクッションが効かない。ガレで石を落とさないようにゆっくりと降る。オーレン小屋まで辿り着くが膝を曲げるのも痛い。タオルを水で冷やし右膝をクールダウンさせる。その後も何度も立ち止まりながらも何とか駐車地まで下山となった。
クーラーボックスからボトルの水を採り出し右膝に掛けようとするが大量のアブに集られ堪らず車内に逃げ込みコーラをがぶ飲みする。
帰路で温泉に立ち寄り汗を流し、脚をよくマッサージして水風呂でサッパリする。
スキーシーズンは板納の儀をする事が出来ないまま夏秋登山を迎えてしまった。今回は往路よりも復路の方が時間が掛かった。これから次のスキーシーズンに向けてしっかりと体力を付けて行きたい。
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