白峰三山(北岳 間ノ岳 農鳥岳)縦走
- GPS
- 51:00
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,512m
- 下り
- 3,189m
コースタイム
05:30奈良田 ⇒ 06:16広河原 ⇒ 07:35崩壊地上方の二つ目の橋 ⇒ 08:10二俣 ⇒ 10:07分岐 ⇒ 10:30小太郎尾根 ⇒ 11:15肩の小屋⇒ 12:20北岳 ⇒ 14:20北岳山荘
15日
04:30 北岳山荘⇒ 05:08 中白根山⇒ 06:10 間ノ岳⇒ 07:20 農鳥小屋⇒ 08:15 西農鳥岳⇒ 08:55 農鳥岳⇒ 09:30 大門沢下降点⇒ 10:13 広河内岳⇒ 11:35 大門沢下降点⇒ 14:15 大門沢小屋
16日
05:30大門沢小屋 ⇒ 08:10奈良田第一発電所 ⇒ 08:30奈良田臨時駐車場
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
14日 奈良田臨時駐車場内の丸山林道入口バス停よりシャトルバス(1100円)に乗車して、広河原に向いました。 野呂川にかかった吊り橋を渡り、広河原山荘の前を通り大樺沢沿いに登りました。 崩壊地手前の仮橋を渡り左岸へ、崩壊地を迂回して二つ目の橋を渡り右岸を登り二俣を目指しました。 二俣少し手前から、雪渓が現れましたので、夏道を登り二俣に着きました。 夏期の登山シーズンだけの簡易トイレが設置されていました。 二俣からは、右俣コースを登りました。森林限界を過ぎると、小太郎尾根に出ました。 さらに尾根伝いに登って肩ノ小屋に到着し、ベンチで昼食を採りました。 十分休息をとり、小屋の横を進み北岳山頂に向うと、岩場もありましたが、稜線の西側を巻くように登りました。 北岳山頂には、15人ほどの登山者がいました。ガスがかかり、視界は利かず展望はありませんでした。 吊尾根分岐へと下がり、今日の宿泊地北岳山荘に着きました。 山荘はお盆休みを利用した登山宿泊者で混雑して、宿泊などの受け付けが15分待ちでした。 15日 翌日15日は早朝に山荘を出発し、まもなく日の出になりました。 中白根山を経て間ノ岳に登り、山頂を外して細沢カールが見られる所で朝食を採りました。 朝食後、広々とした山稜を下がりコルにある農鳥小屋に着きました。 ここから西農鳥岳への登りは急斜度で、西農鳥岳山頂には、山頂表示はありませんでした。 稜線の西側を巻いて、なだらかな広い農鳥岳山頂に着きました。 農鳥岳山頂の稜線から外れ、低いくぼちを進み大門沢下降地点へ下がると、下降地点には黄色に塗られた、4メートルほどの鉄塔がありました。 ハイマツのなかを進み、広河内岳へ向いました。 山頂には桧でつくられた高さ1.5メートルほどの山名表示塔があり、山頂近くでは雷鳥が砂浴びをしていました。 西農鳥岳から行動をともにしてきた単独行の男性登山者と、談笑しながら一緒に昼食を採り大門沢下降地点へ戻りました。 ハイマツ帯を下がって行くと、ダテカンバの林に変わり、さらに下がって、針葉樹林帯の中に入りジグザグに下がりましたが、歩道は大きな石と木の根で歩きずらく下がるのに大変疲れました。 針葉樹林帯をぬけると沢横に出ることができ、河原で一息入れて大門沢小屋へ下がりました。 16日 朝方まで雨が降っていました。 大門沢小屋で朝食をすませてから、沢沿いに下がりました。沢には丸木橋が数ヶ所かかっていて、濡れて滑りやすく渡る度に緊張しました。 大きな広葉樹林帯の中を沢を高く巻くように進み、小さな尾根を越えて急激に下がり、小さな沢を渡りました。さらに下がると、本流の沢にかかる吊り橋が見えてきました。 渡って行くと橋の下には、発電所の取水口がありました。 4本目の吊り橋、森山橋を渡り工事用に使用されたと思われる車道に出、車道を下がって行くと、車止めのゲートがありました。 数分で南アルプス公園線の開運トンネル前に出ることができ奈良田第一発電所もあり、農鳥岳登山口になっていました。 南アルプス公園線を進み奈良田臨時駐車場に戻りました。 |
写真
感想
未踏峰の南アルプスの農鳥岳を目指し、奈良田から広河原に入りました。夏山シーズンなので、早朝からたくさんの登山者で広河原は賑やかでした。
北岳へは、二俣から右俣コースを選びました。小太郎尾根まで標高差500メートル程の急登ですが、高山植物の花がたくさんあり楽しみの一つでした。ダテカンバの林の中には、草丈が高い花が咲いていました。森林限界を越えて小太郎尾根に出ますと、高山帯の花に変わりました。北岳は高山植物の花の種類が豊富です。雪が解けた6月中下旬には、八本歯ノコルから上がった東斜面にはキタダケソウが咲きます。
間ノ岳と西農鳥岳の最低鞍部標高2,800メートルにある農鳥小屋から見上げた間ノ岳は、形が良く大きくて見ごたえがありました。農鳥小屋は、宿泊した登山者によるとWelcomedrinkがいただけるそうです。
今回標高3,026メートルの農鳥岳、3,051メートルの西農鳥岳に登頂できて日本の3,000メートル峰21座登頂も、北アルプスの立山一つを残すところまでこぎつけました。
広河内岳から伸びている白峰南嶺は、山梨百名山の一つ笹山があります。テント泊になりますが、稜線歩きで展望も良く歩きたいコースです。
大門沢下降点からの下がりは、勾配が急です。石や木の根が多く歩きにくい悪路でした。河原に出た時は、ホッとしました。水は冷たく顔を洗って歯磨きまでしました。大門沢小屋からの下がりは、丸太の橋が数ヶ所あり滑りそうで緊張しました。
二泊三日の余裕の行程を組ましたが、健脚の方なら奈良田着を夕方にした一泊二日も可能です。
北岳肩ノ小屋テント場周辺にはたくさんの花が咲いていました。水は天水です。展望もあり立地条件が良く混み合います。以前には、早朝に北岳山荘を出発して北岳登頂後に休ませてもらいました。そのとき朝食代わりに食べた月見うどんは温かくおいしかったのを今でも鮮明に覚えています。小屋のスタッフも親切な対応をしてくれました。
北岳山荘には今回もお世話になりました。北岳・中白根鞍部の標高2,900m地点にあり、1978年(昭和53年)山梨県が建設したそうです。
鉄骨2階建て、食堂の利用人数は1度に60人、トイレは水洗です。夏の登山シーズンには、昭和大学医学部の診療所が開設され軽い医療も受ける事もできます。水は宿泊者は1リットルまでは無料です。生ビールもあり、チラシ寿司弁当はおいしかったです。キャンプ指定地では、80張が可能です。
15日に宿泊した大門沢小屋は標高1776mに位置し、昭和40年に建設され収容人数は100名です。水は豊富にあり清潔なシャワー室(500円)がありました。小屋内は薪ストーブを焚くためか、桁がすすで黒く光って力強く見え、少しすすの臭いがしました。黒ずんだ桁などが湿気を吸い小屋内の空気を浄化するのか宿泊者のイビキなども少なく快適に安眠できました。 個室も予約の際に希望すれば対応できるようです。
食事では餅が入った力<ちから>ラーメン1000円が好評のようです。
テントサイトは約50張で一人500円のようです。
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