北穂東稜&奥穂〜西穂縦走
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 21:40
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 3,033m
- 下り
- 3,112m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:52
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 3:48
- 合計
- 12:56
天候 | 23日雨後曇、時々晴れ間。24日概ね好天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
初日北穂東稜、雪渓小さくアイゼン不要。ゴジラのスタートで降雨。滑って難易度あがった。 2日め、天狗のコルで滑落事故の情報。ヘリ到着のタイミングで現場を通過。 いつ、誰でも事故を起こしてもおかしくない場所に居ることを再認識し、気を引き締めた。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森、600円。コインロッカー100円(リターン無し) |
写真
感想
【計画】今回のパーティは3人。女性2人は初ジャンダルム希望。体力的にもあり、気持ちも充実しているメンバーなので更に負荷をかけ、上高地〜北穂東稜〜北穂テン場(泊)〜奥穂ー西穂縦走〜西穂山荘〜上高地の欲張り周回ルートを計画。
奥ー西だけでも、ワンミスで大事故につながる。今回は、岩稜歩きが長い大縦走となるので、会の先輩の「ドームの下りに気をつけて」の忠告も含めて慌てず慎重に進む事を確認し合った。
【上高地〜涸沢】始発のバスを降りると霧雨。
カッパを来て歩き出し。気温も低く汗も出ない。横尾に出る迄に晴天に。
涸沢は目まぐるしく変わる天気。残雪少ない。
【北穂東稜〜テン場】南稜分岐の先、トラバースの雪渓は小さく、ノーアイゼンで越えた。岩が浮いており落石を起こさないよう注意。稜線に上がり、しばらく北穂池側を巻き道。踏み跡を辿ってゴジラの背に導かれた。
ここから西穂迄、ずっと岩場だ。技術的に難しい場所は無いが、延々と教蘢度の岩場が続くので気持ちを切らさず行くしか無い。
若いhaちゃんにリードでロープを引いてもらい、saさんがフォローのビレイ。雨が強くなるタイミングでのスタート。滑るので登り出し直ぐにスリングでランニングを取る。残置ピンも使いながら30mロープいっぱいでピッチを切る。
2ピッチ目、ニョキニョキのゴジラの背を下り勾配気味にトラバース。ギアの受け渡しを怠り、岩に被せるスリングが不足。メインロープで支点を取った。自称高所恐怖症のsaさん、ゴジラの背の上でテンションマックス。楽しさを爆発させる。この人、絶対高い所好きだ!
2ピッチ目以降、晴天となり、簡単な懸垂をしてから北穂高小屋迄激登り。テン場迄遠いので、小屋のテラスで乾杯。初ゴジラの2人も達成感いっぱいだ。
【北穂〜奥穂】宿泊した北穂のテン場はガラガラ。トイレが遠いので不人気なのか。2日目も岩稜が延々と続くので夜明けと共に歩き出し。滝谷ドームを巻いて奥壁バンド、涸沢岳迄気を抜けない岩場の連続だ。涸沢岳からようやく歩きやすくなって穂高岳山荘で大休止。
3人共に疲れからなのか、ペースが上がらない。飛騨側からの風が強いので、風よけになる岩にスペースを見つけ、補給の休止。奥穂山頂で記念写真を撮って、いよいよ奥ー西縦走へ。
【奥穂〜西穂山荘】北穂東稜と違い、歩く人多い。ウマノセは手、足場は確実にあり、バランス崩さなければ通過は問題ない。子供が立ち往生し、渋滞。危ないので、このルートに子供を連れてくるべきでは無い。
ジャンダルムは丁度、人波が途切れた時でゆったり頂上を満喫。
畳岩を越え、天狗のコルへの大降りが始まる。ルンゼの鎖場を越えた辺りで西穂側から来た男性に滑落事故発生の情報を詳細に聞く。
天狗のコルは丁度、遭難者回収のタイミングで通過。指示に従い、現場に落石を落とさない様に進む。
後半戦、天狗の頭を間ノ岳とカン違いしたため、西穂迄が遠く感じる。3人共、疲れもあり、ペースダウン。この区間、アトラクションとしては逆相スラブ位か。岩場の厳しさは変わらないが、山のスケールも小さくなり見所も少ない。無になって歩くが、こんな時に事故を起こしやすいので注意。アップダウンを繰り返し、終バスの時間が気になりだした頃、西穂山頂に到着。
【西穂〜上高地】山頂に着いて安心するが、西穂〜独標迄、地形の厳しさは変わらない。人が多く歩いているので、岩が丸くなってツルツル滑る。疲れた足腰にクル道だ。独標から先は徐々にハイキングコースになり、山荘に到着。
水分補給し、上高地へ標高差850mの降り。深い樹林帯となり、照り返しから開放されてクールダウン。何故か熊が気になる。
登山口に到着。17時のバスに間に合わない感じになったので、帝国ホテルのバス停ではなく、上高地を目指す。間違えて、梓川を渡らず、手前から上高地に入ったため、河童橋迄大回りし、終バスギリにバスターミナルに到着。
【まとめ】今回、詰め込みすぎとも思える山行だったが、達成感ある、後まで残る快心な山行が出来た。
今回の別パーティの滑落事故、遭難者はジャンダルムに行きたくて1日停滞し天候の回復を待って臨んだと聞いた。登山は頑張る程にリスクが高まる側面がある。自分たちも、計画に無理はないか、知らない間に疲労を重ねてないか、余力を持って行動出来ているか、常に自問しながら山行に臨まなければと思った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する