剱岳・立山 おのぼりおじさんの大願成就

2022年08月07日(日) ~ 2022年08月09日(火)

• GPS: 15:16
• 距離: 20.3km
• 登り: 2,181m
• 下り: 2,172m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:20
• 休憩: 0:15
• 合計: 2:35

距離 5.4km 登り 536m 下り 435m

8:54 室堂
9:02 9:03 みくりが池
9:06 9:12 みくりが池温泉
9:23 9:24 雷鳥荘
9:29 雷鳥沢ヒュッテ
9:36 雷鳥沢キャンプ場
9:41 9:43 浄土橋
10:48 10:53 剱御前小舎
11:29 剱沢キャンプ場

2日目

• 山行: 4:46
• 休憩: 2:28
• 合計: 7:14

距離 6.9km 登り 858m 下り 860m

4:48 剱沢キャンプ場
4:52 剱澤小屋
5:13 5:14 剣山荘
5:35 5:44 一服剱
6:24 6:29 前剱
6:37 6:42 前劔の門
7:06 7:08 平蔵の頭
7:08 7:23 カニの縦バイ
7:26 7:32 カニのヨコバイ
7:41 7:42 カニのハサミ
8:11 8:54 剱岳
8:58 9:05 カニのハサミ
9:20 9:31 カニのヨコバイ
9:34 9:35 カニの縦バイ
9:42 9:54 平蔵の頭
10:05 前劔の門
10:16 10:35 前剱
11:10 11:11 一服剱
11:27 11:29 剣山荘
11:48 11:56 剱澤小屋
12:02 剱沢キャンプ場

3日目

• 山行: 3:55
• 休憩: 0:46
• 合計: 4:41

距離 8.0km 登り 790m 下り 889m

6:04 剱沢キャンプ場
6:56 7:00 別山南峰
7:32 真砂岳
8:08 富士ノ折立
8:18 8:23 大汝休憩所
8:27 8:33 立山
8:33 8:36 大汝休憩所
8:47 立山
8:49 8:50 大汝休憩所
8:52 立山
9:07 9:22 雄山
9:55 10:07 一の越山荘
10:45 室堂

天候

3日間とも雨にはほぼ当たりませんでしたが、湿度高く上部はガスでした

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

手入れの行き届いた素晴らしい道　関係者の方々に感謝です

写真

8/7 6:46

青森からはるばる　いよいよスタートだ　

8/7 7:13

往復券6,320円　5日間有効だそうです

8/7 7:25

ケーブルカー　日本の技術はすごい　作った人に感謝です

8/7 9:23

室堂をスタート　あれが雷鳥沢キャンプ場か〜

8/7 9:37

雷鳥沢の橋を渡った後、本格的な登りの始まり

8/7 10:45

1時間の急登　剣御前小屋が見えてきた

8/7 10:48

雪渓のない右のルートで剣沢キャンプ場へ

8/7 10:50

こっちを進む　半椀状の侵食地形はやっぱりカールといっていいんだろうな〜

8/7 10:51

味わいのある昔の案内板

8/7 10:52

初めてなのでルートを確認しながら進みます

8/7 10:53

右は立山方面への道だな

8/7 10:53

いよいよ見えてきた　標高差が大きい侵食された岸壁に大興奮

8/7 10:58

剣沢キャンプ場が見えてきた

8/7 10:59

剣御前小屋を振り返ります

8/7 11:02

大きさからみて信濃キンバイなんだろうな

8/7 11:06

立山方面へのルートを歩く人　あさって朝あそこを登る予定

8/7 11:14

この道です

8/7 11:18

近くなってきた　ますます興奮

8/7 11:34

山頂は見えないけどそのうち姿を見せてくれるでしょう

8/7 12:29

三方を岩で囲まれた一等地に張りました

8/7 12:36

歩いてきた剣御前方面を振り返る

8/7 13:38

立山リンドウ　ここが本場なんだよね

8/7 14:30

ビールを買いに剣澤小屋へ　

8/7 15:03

昼間から祝杯　500��900円　「これやりたくて山登ってるんじゃないの〜？」

8/7 15:38

いい気分　テントの中から剣と自分の足を見られるなんて…

8/7 15:39

初めて見る剣岳の頂　苦節40年　感慨深いものがあります

8/7 18:41

美しすぎる…　夕焼けの剣

8/8 4:49

いよいよ勝負の日だ！　朝日を浴びる剣岳　

8/8 5:03

ご来光　なんとも表現できない気持ちです

8/8 5:06

モルゲンロートの剣御前　美しすぎる2

8/8 5:11

剣山荘

8/8 5:19

一服剣への登り　鎖場も出てきます

8/8 5:36

一服剣から前剣　あのルンゼ状がルートなのかまだ半信半疑

8/8 5:37

一服剣からテントサイトを振り返る

8/8 5:44

フウロ　東北のものより少し大きめでした

8/8 6:07

右が「大岩」だろう　左の鎖を登ります

8/8 6:13

「影剣」？　と富山市　これを見られるだけで感動

8/8 6:13

あれが前剣かな？

8/8 6:18

イワギキョウ　癒してくれます

8/8 6:22

前剣まで来た　天候はまずまずだ

8/8 6:23

剣頂上も近づいてきたが、ここからがいよいよ厳しくなる

8/8 6:25

東方　鹿島槍だと思います

8/8 6:32

慎重に渡ります

8/8 6:53

卵の殻　雷鳥のものかわからないけど

8/8 7:05

平蔵のコル

8/8 7:09

これが「カニのタテバイ」か〜　ここまで来れたことが感慨深い　

8/8 7:22

快適な登りでした　登って見下ろします

8/8 7:25

チョックストーン　鎖はあるけど登りにくそうだし落ちてくるかもしれないし　で2m右の左上するクラックを登りました　そしたら後続の方がこのチョックストーンのどれかを落としたみたい　二人で「ラク！」と叫びました　幸い下に人はいませんでした

8/8 7:39

荒涼とした岩場を過ぎ早月尾根との分岐

8/8 7:44

大願成就！　喜びをしみじみと味わう

8/8 7:46

皆さんやってました　おじさんも時流に乗って…

8/8 8:17

この三角点を設けるために、明治以来さまざまな人たちの苦労があったんですね

8/8 8:26

神聖な場所という磐座（いわくら）

8/8 8:28

表示は3000m　ほぼ正確

8/8 8:38

ガスがとれて富山平野が

8/8 8:54

岩窟　神事が行われたのだろうか？　特徴ある場所でした

8/8 9:13

下って「カニのヨコバイ」が始まる

8/8 9:14

緊張して待ちます

8/8 9:15

ふと見上げると小さな花が

8/8 9:22

鎖をつかんで下り横移動が始まる所　露出感・高度感を一番感じる　核心部と思われます

8/8 9:22

最初、赤ペンキは×と思ったのですが、逆に「ここに足を置け」という意味だったのでしょう　カメラを片手で持って撮影

8/8 9:24

核心部を過ぎて見上げます

8/8 9:27

はしごを下ります

8/8 9:28

ふ〜っ　無事に下りた

8/8 9:32

古い小屋　いろんな人の経緯とドラマがあるのでしょう　この下に平蔵小屋跡（？）がありました

8/8 9:38

平蔵谷かな？

8/8 10:15

左が平蔵谷と思いますが

8/8 10:29

前剣まで降りてきた

8/8 10:48

剣岳頂上で、「前剣からのこのガレ場下りが事故多発」と聞きました

8/8 11:01

落石地帯を無事降りてきた

8/8 11:09

一服剣から前剣を振り返る

8/8 11:10

かなりガスってきた

8/8 11:11

真ん中にマイテントが見えた

8/8 11:18

今日見た光景は2度と目にすることはないだろう　目に焼き付けます

8/8 12:33

テントに帰着して富山の地酒で祝杯（この前にビール500すでに飲んでいる）　山頂を踏んだ喜びと酔いで夢心地でした

8/9 6:07

3日目　剣ともお別れ

8/9 6:21

別山からの縦走に向かいます

8/9 6:55

稜線に出るとガスと強風　別山

8/9 7:35

真砂岳　下界は36℃になるというが寒い

8/9 8:42

大汝山

8/9 9:15

雄山山頂　合掌の手が曲がっている　世俗に汚れた心は隠せないものである

8/9 9:19

雄山の山頂＝立山神社　参拝料700円

8/9 9:19

下では15分おきにお祓いをしていました

8/9 9:24

雄山の三角点3003m　

8/9 9:24

次に3千mを登るのはいつになるだろう

8/9 9:25

一等でした

8/9 10:48

ガスの室堂に戻った　眺望はなかったけど楽しい3日間でした

撮影機器：

Canon PowerShot G9 X Mark II Canon

感想

mametan3

　10代からのあこがれ、剣岳。青森からのアプローチ、日程、費用、なによりも登山技術と力量。手探りからの計画でしたが、なんとか登ることができました。

　高速道で郡山から新潟を経て富山市へ16時間ほど。町の散策後、立山駅駐車場で車中泊。雷雨と多湿で翌日以降が不安でしたが、朝は晴れて室堂へ。剣御前小屋までの急登、カール内の下りで剣澤キャンプ場着。眼前に剣岳が見え大興奮。テントの多さに圧倒されましたが、一等地に張って翌日に備えます。

　2日目。勝負の日。3時起床の4時45分スタート。途中、御来光を迎え一服剣、前剣へ。昨日、キャンプ場から前剣を見て「あの急峻なルンゼ状がルートなのか？」と思っていましたが、本当にそこを登るようです。落石に注意し大岩左を通過。前剣へ。アスレチックに全身を使う箇所が増えてきました。必死で登り、いよいよ夢にまで見た「カニのタテバイ」。昔でいうと3級マイナスほどの岩場でしょうか。1歩目、右足を大きく上げて立ちこみグイグイ登ります。岩も乾いており快適に登れました。むしろ鎖が無くなった後の数メートルに緊張。荒涼とした岩場を過ぎ、ついに念願の頂上へ。嬉しさで「何も言えましぇん」。しみじみと感動を味わいました。

　頂上を1時間以上も堪能したと思います。ガスで眺望は効きませんでしたが、富山湾が見えただけで御の字。言われる「神聖な場所」も確認し下山へ。バランスを崩しやすい欠点を自覚しているので、重心を下げ足を2度踏みまでではないもののしっかりと感じながら歩きます。「ヨコバイ」も核心部を確認。前剣からの浮石地帯も注意して下り、一服剣を降りて緊張から解放。テントで一人祝杯。

　3日目。立山連峰はガスと強風で全く展望なし。止まると寒いのでズンズン進みます。こんな天候なのに、こちらからも向こうからも結構な人が縦走しています。縦走路や室堂平からの展望は一度も開けませんでしたが、あこがれの剣を登ったこと、3千mの峰々を歩けたことで大満足。期せずしてTJARの選手や著名な多賀谷ガイドさんにもお目にかかれました。一生に一度の思い出となる山行。喜びをしみじみ感じながら、帰路につきました。

R4.8.22 動画を追加しました。登りも下りも、鎖にしがみついてます。

コメント

chashu-

初めまして　ヨダレが止まらない程羨ましい山行　お疲れ様でした。いつかは行ってみた。夢は劔岳　その時のために日夜訓練に励みたいと思いますにゃん　素敵なレコありがとうございます。

mametan3

chashu-さんへ　はじめまして　コメントありがとうございます

剣岳は「いつかは行ってみたい」ですよね。「夢は剣岳」ですよね。
そのお気持ち、よ〜くわかります。全く同感です。
10代の頃より思い焦がれていました。頂上では大興奮というより、頭の中がこれまでの自分を振り返るフラッシュバックみたいな不思議な感じになりました。最終目標に到達したという感じでした。

私よりも高齢のような方、小学生のような子供にも出会いましたが、
他の山に比べ、やっぱり筋力・体力は必要と感じました。距離は短いように思いますが
垂直方向への移動がメインになりますので、足・腕の筋力が必要です。
ヨーロッパアルプスのように、ハーネスとロープで互いを結んで登るガイドさんと顧客を
初めて見ました。

chashuさんは日夜訓練にお励みと思いますので、天気が良ければきっと登れますよ。
レコを楽しみにしております。　にゃん

kamadam

苦節40年、十代の頃からの憧れ、大願成就、誠におめでとうございます！
登山の技術的なこともさることながら、富山市まで16時間というのがまず大変ですね。
お休みが確保できるのかどうかという職業や家庭の事情でだいぶ変わってきます。
でも40年間、憧れを失わずに燃やし続けていたmametan3さんに心から拍手を送ります
　
遅コメ、失礼しました。

mametan3

kamadamさんへ　コメントありがとうございます。

登ってから1ケ月ほど経ちますが、嬉しい気持ちはまだ続いております。you tube を見てあの時の感動を思い起こしています。
仰る通り仕事や家庭事情等があるのですが、年齢的に中央の山は厳しくなると思っているので、半ば強引に自分の事情を優先して出かけています。周囲に迷惑をかけている部分はあると思いますが…。　槍ヶ岳、甲斐駒と仙丈ケ岳、北岳に続きこれで4回となりました。今後もなんとか出かけたいと思います。

18日に田沢湖を走ります。以前教えていただいた田沢湖駅から仰ぐ羽後朝日岳を楽しみにしています。今回はしっかりと同定できると思います。目の焦点も合わないほど疲労していると思いますが。