北岳
- GPS
- 07:59
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,583m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 8:22
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
0時 起床
2日前、雨の中をビーチサンダルで1万3000歩も歩き、足の裏が擦れたのか、水ぶくれのようなものが出来て歩くときに痛むので、テーピングで固定する。天気予報では猛暑のようなので、念のため、特製スポーツドリンクを3L用意する。
2時 出発
10号線に入り、南部町で、鹿2匹右から左に横切ろうとしていて、先に進んでいた鹿が急いで横切る。後ろにいた鹿は右車線に留まりスクーターと少し距離をおく。集落の手前でもう2匹の鹿が道の真ん中にいる。そのうちの左側の鹿が後ろ(スクーターの進行方向)に走り、鹿のお尻を追いかける形になり困る。左にガードレールがないところがあり、下にあった草むらに勢いよく飛び込む。飛び込んだ後、怪我しなかっただろうかと気になる。しばらくして、あの草むらに飛び込んだ鹿の行為は小柄の右側の鹿より自分に注意を向けようとしていたのだったら、ちょっとカッコいい鹿だ、と思う。
少し走ると1匹の子鹿が右のガードレールの近くで見ている。車道に少し出てきているので、対向車がきたらビックリするだろう。その後、猫が1匹左から右へ横切る。
身延町に入って、狸が1匹左から右へ横切る。
行きだけで鹿を5匹、猫1匹、狸1匹と出くわすとは幸先がいい。
3時25分 身延駅前のラッキードリンクショップがある駐輪場
時間に余裕があるので、ゆるキャン△謎解きのキャラクターが入り口付近に書かれた身延駅でトイレを借り、トイレの中からホームを見ると、電車が止まっていたので撮影をする。駅は鍵がかかっていて中には入れない。駐輪場に戻る途中、交番の向かいの映画ゆるキャン△のポスターが貼ってある店の中をのぞくと暗い店内の中に猫が窓の近くでじっとこちらを見ているので驚く。じっとして動かなかったので置物かもしれない。駐輪場に戻ろうとすると、山梨交通の運転手が自販機で缶ジュースを買っている。実はここで会うのは2度目なので、声をかけようかと思ったが、人見知りになってしまったのか、またにしようとそのままスルーする。私もコーヒーのペットボトルを購入して一服する。そういえば、先日、1時過ぎに来たときは山梨交通には誰もいなかったが、あの時間帯にスタンバイする便などなかったのだろう。今回は数台スタンバイしていて、もしかするとこの中に広河原行きのバスがあるかもしれないと思うと、ちょっと親近感が沸く。
52号から37号に入る。ちょうど北側からバイクが入って来て、バイクの後ろを走ることになる。道の左側に設置された看板によると、今は知っているこの道は南アルプス街道というらしい。川沿いに上流に進んでいるが、整備されていて走りやすい。先日、ゆるキャン△謎解きで行った南アルプスプラザを通りすぎる。まだ、早川町観光協会で割引クーポンはもらえるのだろうか。車2台に追いつき、ゆっくり走ることになる。しばらくすると、前のバイクが止まり、道を譲ってくれる。譲られても車の後をついていくだけなのだが、どういうつもりだろうと思っていると、後ろからのライトがまぶしく、走りづらいことに気づく。後ろのバイクの人も同じ気持ちだったのだろう。アッパーライトをつけているときは、車間距離を取った方がいい。それを教えてくれたのかもしれない。じきに後ろのバイクが車間距離を開けて走るようになる。
4時36分 奈良田無料駐車場
駐車場らしきスペースに来るが、ほとんど車が止まっておらず、駐車禁止という張り紙が貼ってある。少し戻ったところに駐車場があるようなので戻って、左の道に入っていくと、100台くらい停められる駐車場があり、何人かが登山の準備をしている。準備を済ませ、仮設トイレが3つあって近づいていくと、右側は男性の小便用で、左と真ん中はは大便用だ。一番左のトイレからはポンプか何かで液体を出すような音がする。おそらく洗浄液を足で踏んで出す音だ。そのトイレから出てきた男性は、「流れない」と後ろに並んでいた女性に言っている。わたしの前には子ども二人が並んでいて、真ん中のトイレに入るが、2人とも入ったらすぐに出てくる。何事かと真ん中のトイレの扉を開けると、トイレットペーパーがない。一度外に出て、ザックを開けて、トイレットペーパーを取り出そうとすると、一番左側のトイレから人が出てきたので、後ろの人に「すいません」と言い、ザックを左側に置いて、一番左のトイレに入る。こっちはトイレットペーパーがあるが、紙が見える状態になっていて、流れていないことが分かる。用を済ませて、足で洗浄液を流すボタンを押すが流れない。おそらく洗浄液のタンクが空になっていて、スカスカいうだけだ。仕方ないのでそのままにして外に出る。ザックを持って後ろの方にあった洗い場で手を洗って振り返ると、列が無くなっている。みんなここで用を済ませるのはあきらめたようだ。きっと広河原の方のトイレで済ませるのだろう。ザックを背負って、車道に出て、案内に従って歩いていくと、バス停にバスが止まっており、列を作っている。最後尾で並んでいると、バスの運転手が前の人から乗車料金を受け取っている。だれか一万円しかもっていなかったのだろうか、運転手はバスに戻り、お札を何枚も渡している。私の番になり、料金を支払おうとすると、1400円と言われ、100円玉をたくさん持ってきていたのに、一気になくなりそうだったので、1000円札と500円玉で支払う。なお、1400円のうち300円はマイカー規制利用者協力金だ。バスに入るとちょうど1席空いていてほっとする。私の後ろからバスの中を立つことになる。しばらくすると、もう一台来て、立っていた人たちが、後からきたバスの方に移動する。その後、乗車時刻5〜10分位前に、2台目のバスがいっぱいになったようで先に出発していき、早くに待っていた1台目の乗客が待たされることになり、不満の声があがる。そういえば、バス乗り場に、「奈良田駐車場」と「奈良田」とあるが、ここはどっちなのだろう。ここに初めからバスが止まっていたので、奈良田駐車場だと思っていたが、もしかすると違うのかもしれない。
5時30分 バスの出発時刻
乗車時刻になり、バスが出発する。ギリギリに来た人は立っている。駐車場付近でバスが停車している。先に出発したバスは場所を移動しただけかもしれない。
ゲートを通り山道に入り、2人が途中の停留所で降りる。この辺りに何かあるのだろうか。前の方で立っていた人が右側の最前列に座る。1台がギリギリ通れるくらいの狭い、岩のでこぼこがわかるトンネルを通る。先ほど座った坊主頭の2人組が運転手の脇から前を見たり横を見たりして、おそらく20代後半くらいだと思うが、遊園地に来た子どものようにウキウキしている。次第に眠くなり寝る。
6時15分 広河原に到着
ロータリーにはバス2台とワゴン車1台が止まっている。新しい建物の前に1台停まっていて、その後ろにバスが止まる。バスを降りると、目の前に新しい建物には「祝 広河原山荘オープン」と書かれた横断幕が掛けられている。中に入ると食堂があり、食券の販売機でメニューを確認するとカレーやラーメンがあり、帰りに北岳ラーメンを食べて帰ってやる!と、早く登って下りてくることを心に誓う。ちなみに北岳ラーメンというメニューは存在せず、オリジナルメニューとして存在するのは「北岳カレー」だ。これ以降、この記憶違いをしたメニューを目標に歩みを進めることになる。もう一度、トイレに入ろうとするが、男性トイレは列を作っていて、時間がかかりそうだったのでやめて、もう一つの建物、広河原インフォメーションセンターに入る。そこのトイレも列を作っている。2階にあがり、登山届が置いてあったので、念のため書いて提出するが、うっかり緊急連絡先に自分の住所を書いてしまい、呼び止められ書き直す。
6時30分 登山開始
ゲートを通り、吊橋を渡る。吊橋の先で通行止めになっている左側の道に行こうとしていた人を前の人が呼び止め、右に進むように言っている。こういう声掛けは大切だ。少し歩くと小屋が見え、テントが数張張ってある。しばらく少し急な山道が続き、初心者や老人たちに道を譲ってもらい、荷物を最小限にしたトレランをしてそうな人たちに追い抜いてもらう。トレランしてそうな人たちや鍛え上げている人たちの後をついていき、彼らのふくらはぎを見ながら、徐々に引き離されていくのは、お決まりのパターンだ。2本杖を突いてスピードアップを図るも、息切れをしてきて、追い抜いてもらった1人にまだ先は長いよとアドバイスをもらう。オーバーペースに見えたようだ。登山者の荷物を見ると寝袋の下に引くクッションをザックの下に着けている人が多い。テントで宿泊する人が多いのだ。道には大きな岩があるが、木と土がメインの道をしばらく歩き、時々歩きにくい場所に設置された木製の階段や板の上を歩く。この登山道はよく整備が行き届いている。
40分位歩いたところに道標とベンチがあり、男性が2人立っていて、一人が上着を脱いでいる。こういう時間を減らすことが上達への近道だと私は思う。ウォーターパックで水を飲んで先に進む。いくつか木の階段があり、細長い花びらの黄色い花を見かける。
10分位歩くと視界が開けて、ベンチや丸太や木の板が重ねて置いてある休憩スペースがあり、5,60代くらいのグループが休んでいる。女性は荷物が少ないが、男性の荷物が多い。テントなどは男性が持っているのだろう。この付近は日光を遮る木がないので、日光浴をしたいならいいかもしれないが、わたしは紫外線が気になるので先に進む。しばらく木の階段や木の根っこの道を歩く。まだ7時30分前だというのに、すれ違う人が多い。この先の小屋で起きて、すぐに降りてきたのだろうか。もしかすると、上の方で日の出を見て降りてきた人かもしれない。割と平坦な道になり、ピンクや紫の花を見ながら、視界が開けて眺めの良い木の板の道を歩き、石が敷き詰めてある道を歩いていると、小屋が見えてくる。
7時55分 白根御池小屋
小屋の前に何張かテントが張ってあり、奥の方の池の近くにたくさんテントが張ってある。小屋の前には仮設トイレが4つあり、チップ制と書かれた料金箱が置いてある。トイレの奥に、梵字のような文字が刻まれた石碑がある。白根御池の案内書きを見て、池とテントを写真に収め、右側に花がたくさん咲いていることに気づき、写真に収める。もしこのキャンプ場でテントを張るなら、トイレやベンチが近い方がいいなら小屋の前にテントを張ればよいが、眺めがいい場所にしたいなら間違いなく池の近くの方だ。ここで分岐になっていて、まっすぐ進むと八本歯のコルがある南から登るルートで、右に曲がると肩の小屋がある北から登るルートだ。コルの方は事前に調べたら危ないらしいので、今回は無難に右の花畑がある肩の小屋経由のルートを登ることにする。以前甘利山で出会ったおじいさんには「北岳は右回り」と教わったが、そのルートはまたの機会にしよう。
丈が高い黄色い花畑の中をしばらく歩く。道は土が少なく、ガレ場のようになっている。道が急勾配になるが、いろいろな種類の花が咲いていて、ミツバチなどの昆虫も観察出来て、楽しみながら登ることができる。後ろを振り返ると、山の景色とカラフルなテントがマッチして気持ちがいい。ピンク色のぐるぐる回っているような花が気になる。いままで見たことのない花だ。北岳の植生はあるい程度下調べしたつもりだったが、その中になかったように思う。ということは、わりとメジャーな花なのだろうか?としばらく考える込む。ちなみにこの不思議な花は、つぼみが開こうとしている瞬間だったのではないかという結論に至る。
花が徐々に少なくなり、岩の形が直方体になっている方状節理の近くで休憩をとると、若い2人組の男の子のペア、3,4人の女性が多いグループが降りてきて、女性の一人が会社員らしく、山の上で会社がから電話があったというエピソードを話している。登って行くと徐々にガスってきて視界が悪くなる。
9時11分 植生保護柵
植生保護柵と書かれた案内板とその柵があり、休憩スペースがある。数人休憩していて、柵の中の植物を撮影しているが、きれいに花を咲かせているわけでもないのでスルーする。
9時15分 草すべり分岐
青い服を着た男性が休んでいて、どこまで行くか聞かれたので、山頂まで行って帰るつもりです。と答えると、天候が・・・というので、まぁ天気は残念でしたけどね。と答え、道を急ごうとするが、それだとそっけないので、どこまで行くか聞くと、今日は肩の小屋でテントを張ると男性は答える。そうでしたか、いいですね〜、では。と会釈をして、先に進む。そっけない人間と思われない程度の会話はできただろうか、と振り返る。行き先を言わなかったということは、テントを張って1泊して、天候によっては行き先を帰るかもしれないということだろうか。徐々に風が強くなり、寒さを感じるようになる。少し歩くと分岐があり、まっすぐ行こうとするが、分岐で休んでいたおじいさんにこっちだよと教えてもらう。ありがとうございます。助かりました。と教えてもらった方を歩く。ヤマレコのアプリで確認すると直進してもいけそうだったが、もしかすると下るための道だったかもしれない。
9時27分 小太郎尾根分岐
広いスペースになっており、2人休んでいる。視界が開けているので、ガスっていなかったら眺めがよい場所と思うが残念だ。一人は大きなザックを背負い、一人はザックを背負っていない。テントか小屋にでも置いてあるのだろうか。私が写真を撮っていると、2人が下っていく。下りもこの道を使うようだ。壊れて倒れた小太郎山への分岐の道標と、比較的きれいな分岐の道標を通りすぎ、オレンジ色の花を通り過ぎると岩場が現れる。ここからは岩をつかみながら進むので杖をしまう。これ以降、杖を使うことはないので、ただの荷物になってしまうが、「お疲れさまでした」という気持ちを込めてしまうと、ちょっと気分が良くなる。鎖場があり、鎖を握ると濡れていて水滴が落ちる。雨が降ったのか、ガスによるものなのかはわからない。指く先が冷たくなり、身体も冷えてくる。温度計を見ると13℃くらいだが、風が強くて、体感温度はもっと低い。さっきの分岐辺りで着替えておけばよかったと、雨具兼防寒具のモンベルのレインダンサーの上を羽織る。下半身は全然寒くないのでズボンは履かなくても良さそうだ。指先が冷たいが、岩場で指先の感覚がなくなる方はイヤなのでそのまま指ぬきグローブで我慢することにする。高校生くらいの若者2人を追い抜く。彼らは完全防備だ。そのうちの一人はグローブの上に軍手を重ねているようだ。私はそんなモコモコの状態にはしたくないが、彼のような小柄で体脂肪の少なさそうな若者はそうでもしないと風邪を引いてしまうのかもしれない。
10時1分 肩の小屋のキャンプサイト
板が立っていて、肩の小屋周辺マップと書かれた紙が張られている。この辺りもキャンプサイトらしいが、強風が吹いていて、ここにテントを張ったら吹き飛ばされないか心配になる。
10時6分 肩の小屋
北岳の肩標高3000mという案内板と北岳登頂3193mという板があり、一瞬どういうことかわからなかったが、北岳登頂の板は手で持てるようになっていて、記念撮影用であることが分かる。この板を山頂まで持って行っていいのだろうかと考えるが、吹き飛ばされても困るので、持って行くことはしないでおく。この辺りに水場があるらしいので、周りを見回すと、水場→往復30mと書かれており、無〜理〜と行かずに小屋を見ると、小屋の軒下、壁のそばにあるテーブルで、ガスストーブで何か作ろうとしている男女のペアがいる。いい思い出になるかもしれないが、止まって体を冷やして食べ物で温めるよりは、短い時間で行動食を食べた方が効率がいいと私は思う。
10時22分 両俣分岐
ハイマツの道を抜けると分岐の道標があり、北岳山頂と書かれた方向を見ると、大きな岩の道が続いている。ガスが濃く先が見えない。時々上がらなくていい岩場を上がったりしながら進む。右側に道がないか意識しながら進むといいだろう。
10時49分 北岳
三角点があり、奥の方に山頂標識があり、坊主頭の男性が写真を誰かに撮ってもらっている。下の方にベンチがあり、一人くつろいでいる。もう少し奥の方にペアが休んでいて、しばらくすると下山する。映像を撮っていると、南側から一人やって来て、地蔵が設置されている大きな標識の前で、登頂して天気が悪いので下山するという旨の話を映像に収めている。きっと登山系YouTuberなのだろう。私も同じように撮影をしているが、私は祈りを込めてお鈴などの映像を撮っているので、登山系よりは宗教系のYouTuberかもしれない。ただ、編集に時間を割くより、ブログを書くのに手いっぱいで、彼らの洋にはなれない。なお、行動中もずっと映像を撮り続けていて、12TBのハードディスクにひたすら記録し続けている。老人になって動けなくなったら、動画編集に余生を使ってもいいだろう。ベンチでくつろいでいた男性と、南から来た男性が話をしていて、ベンチの人は、先ほど間ノ岳まで行こうとしていた人がいたけど、途中で止められるのではないかとか、南から来た人は、農鳥岳の方へ行こうと思っていたけれど、風速30〜40m位あって引き返してきたといった話をしている。ベンチの人の話を聞いていると、道中、危ないと止めてくれるオヤジがいることが分かる。文脈から北岳山荘の人かもしれないが、確か今年度は営業をしていない。営業をしていなくても人は住んでいて、止めてくれるほどの人物なかもしれない。ちなみに農鳥小屋には有名な人がいるという記事を見たことがある。昼食にホイップクリームのパンを食べると、クリームが固くなめらかさがない。きっと気温が低いせいだろう。温度計を見ると12℃だ。ベンチの人とYoutuberらしき人が下山し、後から若い2組ほどやって来る。天気も良くなりそうにもないので、長居はせずに下山することにする。
11時22分 下山
しばらくすると、再び高校生くらいのペアとすれ違う。5,6人のグループ、40代くらいの女性とすれ違う。基本、登り優先、時間が足りなさそうな人優先なので、待ち時間が長くなる。
11時57分 肩の小屋
小屋の近くにテントを張っている人がいて、強風でテントがバッサバッサあおられ飛ばされそうになっている。私もものすごい風の中でキャンプの経験があって、シートが1枚飛ばされた経験があるが、あれば山の中腹の比較的広いスペースでの出来事だったので、取ってくることができて。しかし、ここで吹き飛ばされたら、山の下に落ちてしまうのでシャレにならない。それに夜のぐっすり眠ることはできないだろう。強風にあおられながらテントサイトの道を進んでいく。
12時17分 小太郎尾根分岐
後ろから、何かやってそうな男女のペアが来たので、先に行ってもらう。のぼりでおじいさんに教えてもらった道の方に進むので、そのままついていくことにする。このルートは細く、登って来る人がいたら、上で待たないとならない。つまりもう一本のまっすぐ降りる道で下った方が良かったのではないかと思うが、前の人の方が経験値が高そうだったので、ついていく。
12時30分 草すべり分岐
この辺りから寒さもなくなり、ガスも薄くなってくる。保護柵の案内板辺りのスペースでは視界が良くなり、前の二人が荷物を降ろす。老人が2人がいて、そのうちの一人がベンチに座って新聞サイズの何かを読んでいる。この辺りは寒くもなく暑くもなく、くつろぐにはちょうどいい場所だ。しばらく、ジグザグに下がっていき、上の方にある黄色い花畑で小休止をして、レインダンサーを脱ぐ。脱ぐタイミングとしては風が無くなってきた草滑り分岐や保護柵辺りがちょうどいいかもしれない。花や山や色とりどりのテントを見ながらジグザグに降りていく。子どもを連れた家族、老夫婦を追い抜く。結構下で集団で休憩していた東南アジア系の若者グループを追い抜く。池の近くの丈が高い黄色い花の群生のところで映像を撮る。
13時20分 白根御池小屋
花畑を抜けると、分岐の道標があり、その前に東南アジア系の若者の集団がいて、日本語が分かりそうな一人が説明をしている。池の周りの撮影をして、水で冷やされたペットボトル(500円)の撮影をして、水場はどこだろう?と思いながら周りを見回し、まぁ、まだ2L以上残っているからいいやと、次に進む。
14時19分 第二ベンチ
ベンチにカメラを持った女性が座っている。道標の上にはなぜかサングラスがかかっている。行きは5,60代の男女のグループが休んでいた場所だが、サングラスはかかっていなかったと思う。誰かが忘れて行ったのだろうか。少し下の丸太や板が重なっているところに腰を下ろし、靴を抜いで逆さまにして中に入った小石などを出し、靴を履いてしっかり靴ひもを結び直す。その間に、眼鏡をかけた杖を持った日焼けした比較的細身の登山に慣れていそうな男性と、ぽっちゃり体形のあんまり鍛えてなさそうな男性に抜かれ、ぽっちゃりした男性の後をついていく。しばらくすると、男性が止まって道を譲ってくれ、しばらく小走りで坂道を降りていくと、杖を使って降りている男性に追いつき、杖を突くということは、足を痛めだのだろうか?と思いながら後をついていくと、道を譲ってくれたので追い抜かせてもらう。しばらくすると、コースアウトしていて、引き返したりしていると、杖を突いた男性に追いつかれたので、そこからペースを上げる。その後は、数人追い抜き、最後に小さなザック3、4つ分くらいありそうな荷物を持った男性を追い抜く。縦に長いタイプのものはよく見るが、横に広がったザックはあまり見たことがない。
14時45分 広河原山荘
山荘を通り過ぎ、分岐の道標で通行止めの方の道に進んでしまい、後ろから「えっ?」と驚きの声が上がる。分岐まで戻り、地図を確認し、あぶないあぶないと、吊橋の方へ行き、吊橋を渡る。ゲートは行きと違って閉じている。
14時49分 広河原インフォメーションセンター
ロータリーではすでに5,6人の人がタクシー乗り場で待っている。タクシーはバスより早く着くのだろうか。
インフォメーションセンターの入り口で体温を測っていると、センターの職員と思われるおじいさんが外にいる若い職員に声をかけている。客が到着する時刻に川の方の木の近くにいるとは、どういうことだろうか。息抜きをするタイミングを間違えたのだろうか。いや、私が降りてくるタイミングが早いのかもしれない。でもロータリーには何人も待っているのだから、特別早いわけでもないかもしれない、と考えていると、おじいさんは外にあったモップを持って、これでいいと、トイレに入っていき、私もついていく。おじいさんはモップを清掃用具入れにいれ、これでよしといって、私にどうぞという。清掃したばかりのようで床が濡れていて、トイレで用を済ませる。もしかすると、先ほどの若者はトイレ掃除を終えた後、休憩していて、清掃用具を外で干していたのかもしれない。2階へ行き、帰りのバスの乗車券を買おうとするが、1階と言われ1階でチケットを購入する。帰りも1400で、内訳は運賃1100円+マイカー規制利用料300円だ。300円は行きだけ払えばよいと思っていたが、帰りも取られるようだ。ということは、往復で交通機関を利用する人から、合計600円とられるということで、それだけ回収していれば、整備も行き届くし、新しい施設も建つのもうなずける。チケット売り場のおじいさんには4時40分まで待つことになるので、時間まで山荘で時間をつぶしてはどうかと提案される。
広河原山荘に入り、お土産を買おうと売店で商品を見る。ハチミツがテレビで取り上げられたようだが、櫛形山の天空のハチミツがまだたくさん残っているので、他のものにする。帰りにバスに乗るのに着替えを忘れて汗臭いので、Tシャツを買おうと思うが、Lサイズがある色が女性っぽかったのであきらめ、結局ポストカード(300円)を購入する。1枚300円は私の経験では高い方だ。
食堂の券売機を見ると、ラーメンやカレーが売り切れになっており、「北岳ラーメン」というメニューが存在しなかったことに気づく。若い店員さんにラーメンやカレーはもうないのかと質問をすると、ランチの時間ではないのでできません。と言われる。ランチ時間は14時までのようで、ランチを食べるにはかなりペースを上げないとならない。ラーメン食べたかったなぁ・・・とぼやく。
入り口の近くに本棚と椅子があり、無料で読めるようだったので「新しい登山の教科書」という本をとって30分ほど登山について勉強する。
3時半過ぎになり、せっかくなので、食堂でパフェを注文する。リンゴともものスライス、ホイップクリームとアイス、コーンフレークの下に四角く切ったもも、苺のクランチ入りポッキー2本が刺さって、ブルーベリージャム、トッピングシュガーが振りかけてある。おいしかったが、トレイが滑らないようになっているので、パフェの容器を倒しやすいので気を付けなくてはならない。それと、ジャムが容器から溢れて、下に落ちたり、容器を支えるときにあふれたジャムを触ってしまい、手がべたべたになる可能性もある。
本棚に戻ると、子どもが椅子の上でうつぶせになって本を読んでいる。その近くの椅子でしばらく本を読み、バスの停留所が気になり、外に出る。停留所の前にザックが並べられていて、順番待ちをしている。ロータリーには奈良田駐車場行きのバスが止まっている。最後尾にいた女性3人組に、この列はどこ行きか尋ねると、甲府へ行くけど、どこ行きの列かわからないというので、前の方にいる男性に尋ねると、甲府へ行くといって、奈良田の列はないようなので、奈良田の停留所の前で一人で待つことにする。
しばらくすると、甲府行きのバスが来て、20人くらいがザックのところに戻って来る。甲府行きのバスの奥からガイドさんぽい制服を着たおばあさんがやって来て、奈良田行きの人はこっちにと言われ、ついていくと運転手2人がバストバスの間にいる。帰りのチケットをお渡すと、一番左側のところが切り取られ、半券に穴があけられる。バスに乗りこむが、私以外に誰もおらず、しばらく一人ぼっちになる。甲府行きのバスの方は一杯なのにえらい違いだ。その後、数人乗りこみ安心する。出発前にどっちの駐車場に車を置いたか聞かれ、どっちが第一でどっちが第二かわからないと答えると、建物がある方かと聞かれたので、仮設トイレがあるところと答える。全員同じ駐車場であることが分かる。
16時40分 バス出発
ロータリーに待機していたバスや乗り合いタクシーなどの帰りの便がほぼ同じ時間帯に出発する。くねくねした山道にも関わらず、制服を着たおばあさんが出入り口のところで平然と立っていて年季を感じさせる。2つくらいの停留所で乗り込む客が数組いて、ガラガラだった席が埋まる。ゲートではおばあさんがゲートの人とやり取りをする。「今回は特別」と駐車場の手前で停車して、おばあさんが乗車券を回収する。写真を撮っていると、「くさっ」と声が聞こえる。後ろの席の人は汗臭かったようだ。次回は忘れず着替えを持って来よう。
17時36分 帰宅
ファイントラックのインナーとキスマークの水色の迷彩Tシャツと青のユニクロのパーカーを脱ぎ、キスマークの青の迷彩Tシャツと灰色のユニクロのパーカーに着替える。私の登山をするときの服装は、ミドルレイヤーは気にせず、インナーだけ汗冷えに気を使っている。下半身は今回はずっとミズノのコンプレッションタイツとティゴラの短パンで防寒対策は全くしていない。私はそれでいいが、人によっては風邪を引くかもしれない。ナビをセットすると、いつもの52号のルートではなく気になったが、ナビ通りに進むことにする。ゆっくりコーヒーを飲んでいると、舌打ちが聞こえ、車が数台帰ってゆく。原付でも二輪の方が速く走れるので、待ってくれていたようだ。すぐに追いついてしまいそうだったので、ゆっくり出発するが、くねくねした道をしばらく走ると一番後ろを走っていたワゴン車に追いついてしまう。ポツポツ雨が降ってきたので、いったん止めてレインコートを羽織ろうかと考えていると、ハザードランプを付けて止まってくれたので、追い抜かせてもらう。雨が強くなってくるが、追い抜かせてもらったのに、止めて追い抜かされるのもなんなので、そのまま走ることにする。しばらくすると、軽トラックに追いつき、その後ろを走る。販売所らしき施設辺りで左折する。その後一台に追い抜かせてもらい、52号線との交差点の前あたりで、SUV車に追いつく。ナビに従い、52号には入らず、富士川を渡ったあと右折して9号線を走る。9号線は10号線と同じように信号が少なく走りやすい。雨が降る中、前を走っているSUV車の後を走り続け、身延駅を通り、竹炭の施設の交差点でSUV車が右折する。右折するとどこにたどり着くか気にはなったが、そのまま直進する。
内船駅の手前から、パトカーが走っていたり、警察官や警備員が交通整備をしている。どうやら、この辺りで祭りがあるようだ。右側の小学校の校庭が駐車場になっているので、思わず右折して祭りを楽しんで帰ろうかと思ったが、遅くなるし、人込みは避けたいので、そのまま直進する。
20時頃 帰宅
今回は、前回の地蔵ヶ岳ほと筋肉の疲労はない。数日筋肉痛にはなるだろうが、すぐに戻りそうだ。八ヶ岳、鳳凰三山、北岳の登頂ができ、残りの目標は、富士山御殿場ルート&お鉢巡りだけとなった。最後は面白味には欠けるかもしれないが、長丁場になるので、十分準備して臨もう。
了
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