細尾沢テン泊 木曽駒ヶ岳
- GPS
- 15:56
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,038m
- 下り
- 2,020m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:37
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:07
天候 | 8月14日 曇りのち雨 graveltrekの自宅出発時(朝5時)には豪雨、行くのを止めようと思いましたw 木曽福島に近づくにつれ回復基調な空になった。 遡行中は薄日の差す時間も有り期待するが・・・・ 泊地を決め、薪拾いをしてる間は雨は降らなかったが、いざ着火と言う段に成って結構な降りに成ってしまった。 朝まで降ったり止んだりを繰り返す。 8月15日 雨のち霧 下山後晴れ 朝4時半に起床時は降って居なかった雨が、出発準備をしていると泣き出してしまった。 標高2800mからは雨はやんだが霧が出て、視界は無し。 下山時に幸の川渡渉点が近づくと青空が見え、強烈に暑さを感じた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
木曽福島スキー場跡地に有ります、車で行かないと苦労しそうな場所です |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回の泊まり山行では登攀要素が無かったので、ハーネスやロープは持参せず。 靴はラバーソールで問題なし。 ※登山口から正沢川つり橋 雨にえぐられた荒れた林道を行く、正沢川のつり橋の名残のワイヤーロープが有る地点が入渓点となる。 ※入渓点から大滝 正沢川本流を遡行し、細尾沢との出会いを右に進めば、やがて大滝が見えてくる。 ゴーロ歩きが主で、大きな滝は出てこない。 たまに滝が出ても、水流の脇を簡単に登れるものばかり。 ※大滝下からテン泊地(2150m) 大滝は右手の涸れた沢を詰める。大滝の落ち口より少し標高が高いかな?と言う頃に、左手に行く濃い踏み跡が有るのでそれを辿れば、大滝の上に容易に出られる。 さらに遡行すると、左手から沢が出会う2150m地点の、細尾沢本流左手の三角地にテン泊適地有り。 地形図ではこの左手の沢は水線が記載されて居ないが、今回の山行では細尾沢本流に見劣りしないほどの水流が有りました。 此処は沢の合流地なので流木も多くあり、簡単に薪が集まった。ただしのこぎりは必ず必要に成るので持参してください。 ※薪屋さんで薪を売ってるわけでは無いので、必要な長さに薪を切り揃えないと狭いテン泊地では使えません。 ※テン泊地から木曽駒ケ岳 細尾沢を詰めあがりますが、やがて水は切れて涸れ沢となります、そのころから沢の脇の木が煩くなってきて、枝沢の合流も出てくるのでルートを誤らない様にGPSを見ながら慎重に高度を稼いでください。 木曽駒ヶ岳北面直下を詰めて、今回は祠の真下に出ました。 ※下山 木曽駒ケ岳から玉の窪カールの中腹をトラバースしながら、7合目の避難小屋を通る木曽福島Bコース登山道を利用して戻りました。 天気が良ければ、牙岩や麦草岳経由で奇麗な景色を楽しみながら下山できたのでは無いかと思います。 焚き火の上手なやり方 沢では焚き火が大きな魅力と成りますね。 鍋を火に掛けて食事の用意は勿論ですが、遡行中に濡れた衣類の乾燥には不可欠で、服を着たまま焚き火に当たれば、着ている服がみるみる乾いて行きます。 前腕程の太さの薪を地面に直接5本ほど並列に並べます。これで地面が凸凹でも平らな場所が出来ました。ここが焚き火の土台の火床に成ります。 その上に同じくらいの薪を並列に並べて置きます。 次に指の太さ台の小枝を並列でも井桁でも良いので並べてその上で着火作業に入ります。 燃えやすい針金の様に細い枝を短く折り、炎に入れてやるとどんどん成長するはずです。 この時あおぎ過ぎると種火の成長が悪いので、時間をかけるつもりでゆっくりと火が大きく成るのを優しくまちます。 指の太さの薪が燃え始めればもう安心しても良いでしょう。 やがて火床の薪に火が移る頃には、簡単に消えない焚き火に成長しますので、多少の雨なら問題なく燃え続けます。 熾火に依る遠赤外線で、熱いくらいに熱を感じられますので、火床から2メートル以内に物を干せば知らないうちに乾いて仕舞います。 火床を並列に並べるのは、燃焼速度を緩やかにして、火力を一定に保ちやすいからです。 薪を井桁に組むと、空気が入りやすいので激しく燃焼しますが、すぐに燃料不足に成り火力が落ちます。そして薪を足すとまた激しく燃焼するため、火力の安定に繋がりません。 それでも、3時間に一回は薪を足してやらないと、熾火だけになってしまいます。 薪を並列に並べるのを意識して、焚き火を楽しんで見て下さい。 |
その他周辺情報 | 盆の大型連休中で混雑を嫌って、どこにも寄らずに帰りました。 |
写真
感想
お盆休みに泊まり沢山行へ行きましょうねとtooruohさんと約束したが、ことのほか天気が悪い。当初12日〜13日でいく予定だったが、雨降りの確立が高すぎて見送った。
おまけに台風迄発生してしまい、晴れの期待はほぼ無くなった(泣)
台風が過ぎ去った14日にはなんとか回復しそうな予報に成ったので、出発日に選んだのだが、14日の朝5時にはgraveltrekの住まい地では豪雨さかんw
行くのを止めようかとも思ったが、今日だけは登山口まで行ってみるだけは行ってみよう。
テントは雨の中で張り、焚火も雨の中。
火が付かないかと心配したが、着火剤も投入して種火をだいじにだいじに育てたら、見事に地面に並べた火床用の太い薪にも着火。
それでも時々雨の勢いに負けそうになる焚火を応援して、きれいなキャンプファイヤーが出来上がった。
夜中にtooruohさんがトイレに起きるたびに薪を追加してくれたので、朝に成っても熾火は元気で、暖を取りながらの出発準備が出来たのは有り難かった。
今回graveltrekはカッパの上着を忘れてしまい、雨の中で低体温症が怖かったので、木曽駒ケ岳の山頂は踏まずに帰ろうかと思ってた。
沢を詰める途中で雨は何とかやみ、濃いガスに変わったので何とか山頂へ行ったが、際どい山行に成ってしまった、出発前に3回ほど装備点検したのだが、「持った」という思い込みが忘れた原因のようだ 反省。
お盆休みは、泊まりの沢登りを計画していたが、天候との絡みで今回は細尾沢から木曽駒ヶ岳を目指すことになった。細尾沢は何回か入渓したことがあるが、泊まりでは初めてだ。というか、沢登りでの幕営自体がtooruohは初めてなのである。焚き火キャンプは高校の時のキャンプ以来ということで、それだけで一人盛り上がっていた。おかげでいらぬ妄想だけ膨らんで、荷物が膨張することとなった。慣れた感じのgraveltrekさんに、何をそんなに持ってきたの?と呆れられる始末。自業自得のtooruohは久々の重荷に四苦八苦することになる。
沢登り自体は登攀要素はないが、ゆっくり沢を楽しみながら遡行できる、がtooruohは焚き火の方が楽しみでしょうがない。薪を集めながら、こんな濡れた流木で火がつくのかな?とか、どんな木がいいのかな?とか、もっとデカいノコギリ持ってきた方が良かったかなとか・・・まあまあ、とにかく全てが新鮮。この歳になっても新鮮なことがあるということは幸せなことですが・・・。火起こしはgraveltrekさんがいろいろ工夫してくれて無事成功。この過程ももちろん新鮮、楽しいぞ!薪集めから火おこし完了まで大体2時間くらいかかっただろうか、時間なんか全然気にならなかったが。
火が起きれば飯作りだ、tooruohはチーズナンドックを作ろうと準備してきた。まあ、そのおかげで重荷になったのだが・・・小雨降る中の調理になったのだが、夢中になっていたせいか気にならない。スったもんだの過程は省略www、ちょっとイメージと違ったが無事?、チーズナンドックを食することができた(嬉)。
火が暮れてからの、炎との会話も楽しい。何時間でも炎を見つめていられそうだ。夜、目が覚めた時に火勢が落ちていると気が気でなくなり、起き出しては薪を整えて風を送って、火勢が復活したことに安心して寝床に戻る。そしてツェルト越しに見える火の灯りと、パチパチという音を聞きながら眠りにつく。そしてまた、目を覚ますと、火の灯りが見えない!すぐに起きて焚き火を見に行く。また、薪を整えて、風を送って火勢を復活させる、安心して眠る、そんなことを数時間ごとに繰り返す、これがまた楽しい〜。朝を迎えると、焚き火はほとんど燃え尽きてしまっていたが、まだ残っていた薪を放り込むと火勢が復活!朝食の味噌煮込みを焚き火で作ることができた。満足、満足、水をかけて消火するのが惜しいくらいだった。
幕営地を撤収して、ガスガスの中を遡行再開。木曽駒ヶ岳頂上に向かっての直登だ。急登に足が悲鳴をあげるが、一歩一歩進む。止まらなければ頂上には着きます。graveltrekさんの、「頂上につきましたよ〜」コールを聞く。ガスガスだったが頂上祠で記念撮影。寒いしサッサと下山しましょうと、足早に下山を開始。当初は麦草岳経由で帰ろうとも考えていたが、寒いし展望もないので玉乃窪カール経由で下山することにした。綺麗な七合目小屋で昼食をとって、やたらと長く感じる登山道を足が痛いだの、膝が調子悪いだの、天気が良くなってきて暑いぞなどと言い合いながら降る。止まらなければいつかは着きます、無事下山、今回の山行も楽しかった、graveltrekさんありがとう。
コメント
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今回もまた、魅惑的で楽しそうなコースですね。
というか、うらやましいレコです。
それと、いったいどこからこのコースを探し出してこられるのでしょうか。
色々と勉強になり、刺激をもらいました。
ありがとうございましたm(__)m。
ちなみに、ご使用されているザックを教えていただけないでしょうか。
ヤマレコで沢登りのレコを見てれば、自然に導いてくれますよ(笑)
沢登りに行くときは、もしもの事故の時の為に必ずお二人以上でどうぞ。
tooruohさんのザックはオスプレーの80リットル
graveltreckのザックはドイターの40リットル 廃番になってしまった竹内洋岳モデルです。
このところtooruohさんと、コーヒーの話で盛り上がってますよ。
豆の焙煎の話題に成ると、二人で爆笑してます、クシャミ出ませんか?
ご返答ありがとうございます。
本格的な沢登りではなく登攀要素の低いコースならソロで何とかなるかと思って、最近、近場の中アルでコース・・・と検討していました。ですので、お二人のレコは目を皿のようにして拝見しております。ちなみに、山スキーシーズンが終わってから、無雪期の普通のコースがワクワクしなくて、モチベーションが上がらないんです。不幸な副作用です。
ドイターの40L廃盤、竹内洋岳モデルは、沢用ではないんですね。
新型は軽く機能的でかなり良さそうですが、これも沢用ではないんですね。
https://www.iwatani-i-collect.com/products/outdoor/item-22232.html
先日、モンベルでアルパインザックの新型見ましたが、あれは防水性が高く、沢でもそこそこ使えそうでした。最近、モンベルザックもだんだん良くなってきてる感じがします(背負ってなく、見た目の機能だけですが)。
焙煎の話で爆笑????笑う要素ありましたっけ?これから警戒します(笑)。
クシャミですか?そういえば先週平日、突然、何十回もクシャミが止まらなくなりました。
もしかして・・・。
沢登りでもいろいろタイプが有って、暑い日に涼むために積極的に水に浸かる物、今回の様にキャンプ目的でなるべく水に浸からない物。
積極的に水に浸かる場合は、tooruohさんの場合モンベルの沢用メッシュザックで、水は入り放題ですけど、メッシュなので水が出る方も問題なく中に水は溜まりません。
僕の場合はシーツゥーサミットの防水ドライバックで、中に水が入らない物です。
そのあたりは好き好きで使い分ける感じですね。
キャンプなどでは、濡れた衣服がうっとおしいので、はなから濡れない様に水を避けています。
どちらでも楽しい山行に成ります!
グリンさんの言うように、一般登山道歩きは楽しみ方を見つける事が出来ませんw変態に成ってしまいました。
graveltre
ご返答、恐縮致しますm(__)m。
沢、最初の1つならば、防水ドライパックが良さそうですね。水につかっても短時間ならば浮いてやり過ごせそうですし。
メッシュザックもよさそうですが、水につかると水圧や抵抗がかかりやすそうで、沈んだら浮かんでこれない気がします。仕事でウェットスーツで夜の川にも潜ってるので、その辺の感覚はある程度分かります。
山スキーの副作用は変態?!?!。この副作用、自分だけではないんですね。そんな落とし穴があるとは恐ろしいです。
完全変態する前に、今シーズン、もう少しやり残した一般道でもがいてみます。北アルに2つほどやり残しがありますので。
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