【谷川岳（↑西黒尾根↓茂倉尾根）】土合駅〜肩の小屋〜トマの耳〜オキノ耳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜土樽駅

2022年08月22日(月) [日帰り]

• GPS: 10:14
• 距離: 15.1km
• 登り: 1,588m
• 下り: 1,666m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:26
• 休憩: 0:48
• 合計: 10:14

4:40 土合駅
4:47 4:47 白毛門登山口駐車場
4:55 4:55 谷川岳インフォメーションセンター
5:02 5:05 谷川岳山岳資料館
5:07 5:07 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
5:13 5:13 谷川岳山岳資料館
7:28 7:31 ラクダの背(ラクダのコブ)
7:38 7:38 ラクダのコル
8:35 8:37 ザンゲ岩
9:19 9:22 谷川岳・肩の小屋
9:27 9:39 トマノ耳
9:59 9:59 谷川岳
10:07 10:10 富士浅間神社奥の院
10:42 10:43 ノゾキ
10:52 10:52 一ノ倉岳避難小屋
11:05 11:11 一ノ倉岳
11:23 11:24 茂倉岳
11:33 11:45 茂倉岳避難小屋
12:52 12:53 矢場ノ頭
14:16 14:16 茂倉新道登山口
14:36 14:37 水場／高波吾策像
14:54 土樽駅

天候

くもり一時晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

土樽〜土合間は上越線利用。本数がとても少ないので電車の時刻確認要
水上方面の電車は土合駅地上駅に着く。モグラ駅は逆方面行きなので見学する際は70メートル462段の階段を降りる。

コース状況／危険箇所等

西黒尾根は日本三大急登のひとつといわれています。前半の樹林帯の登りは標高も低く無風の蒸し暑さもあって、たしかに斜度や距離の割にしんどかったかな。後半戦の鎖場ありの岩場登りは涼風が吹き眺望もよく楽しくて疲れを感じませんでした。標高2000mを切る山で、長い急な樹林帯の登りのあと鎖場が続く岩場登りという組み合わせははじめてでしたが、敬遠するほど難しいルートではありませんでした。ただ、長めの鎖場やツルツルの岩盤斜面があったので、西黒尾根を下りたくはないなと思いました。

茂倉尾根は登山者も少ないようで、とくに一ノ倉岳以下は登山道まわりの草丈がやや高めのところもありましたが全体的には荒れた感じではありません。何カ所か、避けようのない感じの泥濘で靴がズボッとはまるところがあるので、通過時には要注意です。一ノ倉岳登りで1カ所崩落箇所があり、笹を切り拓いて迂回路がつけられています。登りだったのであまり気になりませんでしたが、一ノ倉岳にもツルツルの岩場があるので、一ノ倉岳からオキの耳側に下るときは注意が要ります。茂倉岳避難小屋は改修工事中です。水場は工事の仮設トイレの前の道を少しトラバース気味に下ると清涼なわき水が出ています。避難小屋から下では赤土の部分が多くなり、滑りやすいので注意が要ります。

写真

8/22 4:30

土合駅前に駐めてスタート、下山してから看板に気がつきましたが、登山者はインフォメーションセンターに駐めたほうがいいようです

8/22 4:49

土合駅から歩き始めてまもなく車道脇右側にある湯吹の滝、アーチ形が美しい人口の砂防堰堤です。のぞき込まなかったら気がつかなかった

8/22 5:13

土合駅から40分くらい車道を歩いて西黒尾根登山口

8/22 5:24

まあまあ急な登り
もっと急登な山はいくらでもあるけど、標高が低いエリアで後半に鎖場があってバリエーションに富んでいるってのがキツいという理由らしい

8/22 5:30

ミスティなブナの森
歩き出してからしばらくは足元を水が流れていて、そーいえばだれか谷川ルートでヒル五匹に会ったって書いてあったな、このあたりの山はヒルいるんかなー、クワバワクワバラと思いながら歩いてました

8/22 5:54

登りはじめて40分、山頂まで3時間というツラーいお告げ
そうそう、この標識、だれかの投稿でも見たっけ

8/22 6:00

相変わらずミスティですが、風がなく蒸し暑くて、ちっとも涼しくありません

8/22 6:42

拍子抜けにいきなり高木のない岩稜帯に出ました。風が吹いてて涼しー。というより寒い

8/22 6:46

おしべがツクンッてでてるのね、ツリガネニンジンかな？白山に咲いてたらハクサンシャジンって言っちゃうかも

8/22 6:47

ヨメナは今回どこでも咲いてましたよ〜

8/22 6:49

おっと来ました、クサリ場その一
ほとんどのクサリ場は、登りの場合、クサリをつかまなくても手がかり足がかりしっかりあります。下りでは使うかもね

8/22 7:19

クサリ場はラクダのコルまで何カ所か現れます

8/22 7:25

おー、なんか景色が見えてきたぞー。
ラクダのコルと天神尾根かな？

8/22 7:28

ラクダのコルかな？とんがっててカワイイ

8/22 7:30

ラクダのコルの上にめざす山頂らしきピークがチラリ

8/22 7:38

ミヤマトリカブト全盛期ですね

8/22 7:47

さきほどからシメシメと思いながら何回か振り返っているのですが、背後にダイナミックな光景が展開されていたんです

8/22 7:47

湧き上がる雲

8/22 7:48

カッコイイ〜

8/22 7:49

ハクサンシャジンもとい、ツリガネニンジン
どっちでもいいか〜

8/22 7:55

水玉がキラリ
ホソバヒナウスユキソウかな？至仏山と谷川岳の蛇紋岩地帯にのみ見られるエーデルワイスの仲間だそうです

8/22 8:01

イワショウブの繊細な花姿にキュン

8/22 8:15

雲海の上に出ました

8/22 8:19

すべっすべの岩盤
ここ下りたくないなぁ

8/22 8:24

ハクサンフウロが咲いていました

8/22 8:26

山頂に着くまで青空持っててほしい

8/22 8:29

東尾根とかシンセン岩峰でしょうか
あちらはエクスパートのバリコースですね

8/22 8:31

ちょこっとお花畑

8/22 8:31

まだ青空もってる

8/22 8:32

ミネウスユキソウ

8/22 8:33

なんちゅう光景でしょう

8/22 8:33

吹き上がる雲

8/22 8:35

こちらは大人気の天神尾根でしょうね、下のほうにロープウェイ駅とおぼしき建物が見えます

8/22 8:37

右手の雲の上に顔を出したのは七ツ小屋山のようです

8/22 8:41

道標ケルンが見えました
もう少しです

8/22 8:41

ヤマハハコの群生

8/22 8:42

おちょぼ口のオヤマリンドウ

8/22 8:46

キンコウカ

8/22 8:46

ウルウルのイワショウブ

8/22 8:47

道標ケルン

8/22 8:49

まずは肩の小屋へ
この時はまだ日が射してる

8/22 8:57

マスクをつけて小屋の中へ

8/22 8:52

仲川希良さんと田中陽希さんのサインTシャツ

8/22 8:55

いろいろあります

8/22 8:57

ヤマノススメというアニメの聖地みたいです

8/22 8:59

小屋で買ったうめサイダー炭酸入りで乾杯
って、実は風が強くてかなり寒い
この時間帯、まだロープウェイ組は到着していないようで、トレランのおふたりにしか会いませんでした

8/22 9:16

各登山道の最新情報です
小屋のご主人に茂倉方面のようすをお聞きしたら詳しく説明してくださいました

8/22 9:15

谷川主脈稜線はこちらのようですね
つぎは平標のほうにもいってみたい

8/22 9:34

そしてひとつめの山頂、トマの耳
だれもいないのでザックにカメラ載せて自撮りしたりしていたら、福島からのハイカーが登ってきてくれたので撮しあい

8/22 9:37

晴れてたら、いろんな山が見えるのね

8/22 9:41

ハクサンオミナエシ

8/22 9:47

オキの耳へ向かってます
ガスガスでよくわからないのですがカッコイイ岩稜が続いているようです

8/22 9:49

ウメバチソウが咲きだしたってことは、そろそろ立山の八郎坂でもオオシラヒゲソウも咲きだしたんだろーな

8/22 9:54

オキの耳
真っ白なので一ノ倉岳へすすみます

8/22 10:03

ここ晴れているときにまた歩きたいな

8/22 10:06

富士浅間神社奥の院
石祠がひとつ
谷川温泉の奥にこの浅間神社の中宮が鎮座しているそうです

8/22 10:09

黒ボコ岩みたいな岩、発見

8/22 10:10

なんかこのへんもカッコいいぞ

8/22 10:16

ゴゼンタチバナは色づいてきましたね

8/22 10:19

イワシャジンかな？

8/22 10:28

切れ落ちててカッコいいところ

8/22 10:32

イワシャジン

8/22 10:33

スゴイ切れ落ちてる

8/22 10:33

と思ってたら、ここはノゾキというようです

8/22 10:33

ノゾいてみた
晴れていれば烏帽子岩とか衝立岩が見えるらしい
一ノ倉沢はこのあたりを下から見上げると絶景らしい

8/22 10:35

ちょこっとクサリで下ってたら

8/22 10:38

あらっ足元の谷間に素晴らしい光景が

8/22 10:41

泥ねいに注意
ズボッとはまりました

8/22 10:45

一ノ倉岳

8/22 10:47

ヤマアジサイ

8/22 10:48

このあたりかな？小屋のご主人が下りで滑るって言ってた岩は
一ノ倉岳登りではほかに、崩壊地を迂回して笹藪を切り開いたところがあります

8/22 10:54

一ノ倉岳山頂

8/22 10:55

山頂の石柱

8/22 10:54

一ノ倉岳の避難小屋
文字通りの避難小屋
入って3人かな

8/22 11:09

茂倉岳へは緩やかな稜線

8/22 11:14

風衝平原にはイワショウブと

8/22 11:14

キンコウカ

8/22 11:16

ゆるゆる〜っと登って

8/22 11:23

茂倉岳山頂、1978mって、オキの耳よりも高いのね
谷川岳では仙ノ倉山（2026m）が最高峰だそうです

8/22 11:24

茂倉新道の山高地図には「花の多い岩尾根ハクサンフウロ」って書いてあったけど、ホントにハクサンフウロがたくさん咲いてた

8/22 11:32

山頂から10分下ると茂倉岳避難小屋、現在改装工事中で使用できません

8/22 11:34

工事の方に、水場どこですか〜って聞いたら、担いできたであろうミネラルウォーターを分けてくださいました。感謝感激

8/22 11:40

冷たい水も飲みたかったので、工事用仮設トイレ前からトラバース気味に降りる道で水場へ
パイプで2カ所、清涼な湧き水が出ていました

8/22 11:43

エゾシオガマ

8/22 12:11

避難小屋から下山を始めたら、雲の下に出たようです
美しい稜線と降りていく魚野川沿いの景色が美しい

8/22 12:12

蓬新道と足拍子岳でしょうか、ギザギザした稜線がカッコイイ

8/22 12:13

ホソバコゴメグサもこの山のあちこちで咲いていましたが、谷川岳、至仏山、月山などの限られた山にしか分布しないそうです

8/22 12:15

ミヤマママコナかと思って撮ってたけど、葉っぱもお花もちがう。なんというお花だろう？

8/22 12:17

稜線左側の万太郎谷も気になってしかたありません

8/22 12:22

ハクサンフウロ

8/22 12:26

さっきまでガスってたけど、イケメン茂倉岳が顔を見せてくれました

8/22 12:31

これは知らないお花

8/22 12:34

リンドウのなかま

8/22 12:36

だいぶ降りてきました
ってここからまだ1時間半は降りるんですけどね

8/22 12:42

ここの崩壊斜面は、この木につかまって降りると楽に降りられます

8/22 12:44

リョウブのお花

8/22 12:46

足元にツルリンドウ

8/22 12:52

矢場の頭

8/22 12:51

矢場の頭から
茂倉岳と奥に見えるのは一ノ倉岳かな？
左側にある武能岳は山頂がガスの中のようです

8/22 13:00

標高が下がってると稜線には五葉松（キタゴヨウか）と

8/22 13:13

クロベ（ネズコ）の大木が立ち並んでいました

8/22 13:14

キノコ

8/22 13:23

標高1200mを切るとブナの大木が現れます

8/22 13:26

おおきなキノコ

8/22 13:34

ホツツジ

8/22 13:53

標高1000mを切ったあたりからは若いブナの生えそろった美林が広がります

8/22 13:57

赤土の下りなので注意し降ります

8/22 14:08

キンミズヒキが現れると

8/22 14:12

まもなく登山口
登山口手前にドロドロの区間あります

8/22 14:14

登山口の注意書き

8/22 14:15

土樽駅まで30分ほどロード歩き

8/22 14:29

涼しげ〜

8/22 14:32

いい香りがすると思ったら、クズが咲いていました

8/22 14:32

安全登山の広場の前に

8/22 14:34

足の洗える水場があります
電車に乗るのできれいに洗わせていただきました

8/22 14:39

砂防工事の現場小屋のようですが、ジュースの自販機と洋式トイレを一般開放していました

8/22 14:55

無事、電車時間の30分前に土樽駅に到着

8/22 15:01

15時24分を逃すと18時9分まで、土合に戻る電車がありません

8/22 15:24

電車でGo!!
10時間かけた道程を10分で戻ります

8/22 15:28

無人の土合駅で支払う10円玉がないから250円箱に入れようと考えていたら、女性の車掌さんが切符を売りに来てくれました
10円得した

8/22 15:40

土合駅では上り線なので地上駅に到着しましたが、日本一のモグラ駅は一回見ておかないと
想像していたより巨大で長大なトンネル階段
下が霞んで見えるほどのなかなかな下りです

8/22 15:48

地下70mの新清水トンネル内にある下り線ホームまで降りてみました。気温は15度で涼しい〜

8/22 15:48

地上まで462段の登り返しです
手すり横にはエスカレーターを設置しようとしたのか空き地があります。スキーブーム、バブル絶世期の遺産ですね

8/22 16:42

おつかれ?でした
日帰り温泉、色々あって迷いましたが
たまたま見つけた谷川温泉、湯テルメ・谷川へ
源泉3種類に入れてぬる湯の源泉かけ流しや露天もあって650円、オススメです

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II オリンパス

Xperia 5 II SO-52A docomo SONY

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

tom32

かねてから憧れだった谷川岳へ
金沢からは往復740キロ、高速でも4時間半と、なかなか手が出ない山域でしたが思い切って遠征してきました

谷川岳は登山口もルートもたくさんあり、さまざまな登り方ができる山ですが、はじめてということで日本三大急登を登り、主峰を踏み、帰りに上越線に乗れるという面白そうな行程としてみました
土樽で15時24分の電車に乗れなければ2時間半後まで土合駅に戻る手段がないというこのプラン
さて、無事に電車には乗れたでしょうか？

コメント

アンディー(ちび)

tomさんこんにちは🎵ようこそ谷川岳へ〜🎵
遠かったでしょう、お疲れ様です😂

土合に停めて西黒in、どんたるoutで🚃で戻るは名案ですね🎵このルート、谷川フルコースと思います🤩
上越線の時間に合わせて行動💨っていうところが核心部かと😅狙った15:24に無事乗れて、よかったです👏

土合駅地下ホームまでちゃんと降りてるって流石です😮ちびは真ん中くらいで折り返しました💧(🚃で清水越えは何度かあり)谷川登頂にしても、RWで天神往復の最短ズルコースなので😅でも、これのお陰で谷川岳は関東の人にとって「近くて良い山」なのです💖

独特の滑る岩(蛇紋岩)はここと至仏山、早池峰山もそうですね、そのお陰で珍しい花もあります🎵
ホソバヒナウスユキソウはここと至仏山にしかありません😆咲いてる時期に、またどうぞ…って「また」は無いかな😅尾瀬がまだでしたらぜひそちらも🥰

tom32

andy846さん、こんにちはー
はじめての上州遠征、遠かったですよ〜😂
谷川って湯沢のあたりにあるから新潟のつもりでいたら水上って群馬なんですね😅
この日はせっかく夏休みを取ったのに近隣ではお天気がイマイチ、北上すれば晴れそうだとこのあたりを物色。天気としては巻機山のほうが確実だったのですが、せっかくここまで遠征するならやっぱり谷川に登りたくなっちゃいました😉
最近、富山のヤマレコユーザーさんが、このルートを逆回りしていて、マネしようかな〜とはじめは思ってたのですが、調べていくうちに西黒尾根が日本三大急登で、下りで使うのはしんどそう、ということで、土合→土樽になりました。結果、とても美しい稜線を登りも下りも歩けて、ガスり基調でしたが、眺望もお花も楽しめたので、いい山歩きができたかなと思います。
今回はこの山域の東の端っこだけでしたが、平標から主脈縦走もしてみたいし、馬蹄形も面白そう。
まと、そのうち、ノコっとお邪魔したいと思います😊🎶