【上野原8】上野原駅から用竹バス停まで&初戸バス停から上野原駅まで 甲斐ヲお散歩スル ( その10 )
- GPS
- 12:03
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,498m
コースタイム
(一服7分)
4:50新杉田4:55→5:14東神奈川5:17→6:11八王子6:20→6:26高尾6:30→6:47上野原6:47→
6:49上野原北口前6:56→7:40新井バス停→7:54鏡渡橋バス停→8:03登下入口バス停→8:10尾続バス停8:12→8:21楢橋渡バス停→8:34小棡原バス停→8:40用竹バス停8:51→
9:08初戸バス停→9:09初戸橋9:12→9:13雨降山登山口(玄房尾根入口分岐)→9:19(雨具装着)9:23→9:50腰掛集落→9:58左折下降路入る→10:00分岐に戻る→10:01次の左折下降路入る→10:04白い橋で鶴川わたる→10:06民家の庭先→左手を下降して戻る10:09→10:10赤い橋で尾名手川わたる10:21→10:28尾根入口→11:14明瞭な尾根形状となる→11:38 1184m峰北東尾根に入る→11:52▲1184m峰12:08→13:04▲権現山(王勢籠山)13:21→13:25王勢籠神社13:26→13:52和見分岐→13:56▲雨降山14:00→14:32▲寺ノ入山14:37→14:52▲二ツクラ山15:05→15:06▲東峰15:07→15:19▲二本杉15:21→15:24用竹分岐15:26→15:51御林峠(十文字峠)15:53→16:24▲コヤシロ山16:38→16:59▲風神山(仮称)17:00→17:21▲要害山17:25→17:48▲小倉山神山(仮称)→17:49山の神社17:50→17:59小倉集落の第一休憩所18:17→18:23鏡渡橋バス停→
19:27上野原19:30→19:47高尾19:51→19:57八王子20:16→21:12東神奈川21:14→21:17横浜21:17→21:20京急横浜21:23→21:28日ノ出町21:42→21:48上大岡22:02→22:09と22:10→
帰宅22:25
天候 | 曇りのち雨のち晴れのち小雨のち晴れのち曇りのち霧ときどき小雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰り】JR 上野原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【 コース状況 】 上野原駅から、いちぶ前回と異なるルート部分のみ1/25000に則り、明誠高校入口交差点からは過去ハイキングの記憶をたどって尾続バス停まで。 ここより1/25000に則り用竹バス停まですすみバスに乗る。 初戸バス停より1/25000に則り権現山まで。 権現山北尾根は、テキストで「巻く」と書かれていたところも直登した。基本的に、尾根筋に絡むジグザグのトラバース踏み跡は利用して、大きく巻くところは利用しなかった。 ここより記憶をたどって和見分岐まですすみ、道標類も参考にしながら1/25000に則りコヤシロ山まで。 コヤシロ山から上野原駅までは以前の単純逆コースなので、ほとんど1/25000も見ずに記憶にたよって上野原駅へと下山した。 なお、大窪沢ノ頭とナベワリ沢ノ嶺は、前回登頂していることもあり今回は登山道で巻いた。 権現山には、二等三角点「棚頭山」がある。 二本杉には、三等三角点「和見村」がある。 【 危険箇所 】 御林峠から用竹への一般登山道(山腹トラバース道)のいちぶ区間が短いながらとても細く、フラットがでていないうえ、ただでさえ雨で滑りやすくなっているところに倒木があり、そのうち1箇所は谷筋なため、慎重のうえにも慎重さが要求される(危険度:軽)。 上述部分を含め、連日の大雨のあとでなければ、本来なら危険箇所はないものと思われる。 権現山北尾根には危険箇所はないが、尾根形状不明瞭な斜面の直登も含まれるため、大雨のあとは、やはりあまりお勧めできない(ただし個人的にはたのしかった)。 また、上りに関してなら読図難易度は初級の下〜中程度と思われるが、下りで使用するなら最低でも難易度は中の下クラスは覚悟する必要があると思われる。 山では何が起こるかわからないので、撤退したときの備えにポイントチェックは怠らないことが最低条件となる。 権現山北尾根で、ヤマビルが一匹、腕を這っていたが吸血はされなかった。また、パンツの膝あたりで一匹潰れてお亡くなりになっていたが、こちらも実害はなし。 【 トイレ 】 旧役場前バス停・などなど。 ほかにも県道33沿いのスーパーのトイレが使えるが、メモが濡れて店名が判読できない。 【 休憩所 】 尾続バス停・権現山・コヤシロ山・要害山・小倉集落に2つ・などなど。 【 飲食・買い物 】 八王子駅ホームのあじさい茶屋にて、かき揚げ天玉そば(460円)をいただく。 【 持参したガイド・地図 】 1/25000 上野原(国土地理院) 1/25000 猪丸(国土地理院) 山と高原地図2011 27 高尾・陣馬(昭文社) ウエノハラハイキング(上野原市観光協会) 能岳八重山ハイキングマップ(富士急山梨バス) 富士急山梨バス上野原営業所バス時刻表2014.4.7版(富士急山梨バス) 【 失せ物 】 なし。 【 ゲットしたオタカラ 】 なし。 【 my初登頂やまなし 】 141 雨降山 1177m 142 寺ノ入山 1028m 143 二ツクラ山 960m 144 二本杉 908.9m 【 my初登頂上野原20名山 】 15 雨降山 1177m 【参考にさせていただいたサイト】 山梨東部の山 http://www.ne.jp/asahi/yutaka/ichikawa/index.htm hachi(ヤマレコ) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-4607-prof.html hirokok510(ヤマレコ) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-29081-prof.html Jaikel(ヤマレコ) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-8154-prof.html ほか、多数(多謝) 【 参考書 】 バリエーションハイキング(松浦隆康著 新ハイキング社) 【 周辺の寄り道情報 】 未調査 【 周辺のmy未登頂峰 】 瀬淵山・虎丸山・ゴウド山・佐野山・小寺山・大寺山・チョウナ沢ノ頭・ヌカホヤノ頭・ヒカゲザス沢ノ頭・小中群山・寺窪山(ふんどし山)・日武連山・などなど。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 タトンカ28L
ウェストポーチ 2
タオル 1
Tシャツ 2
ロンパン 1
靴下 2
トレッキングシューズ 1
ヘッドライト 1
予備電池 6 単三
1/25,000地形図 2
山と高原地図 1
百均コンパス 3
分度器 1
筆記具 ノート2冊 ボールペン3本 ラインマーカー1本
保険証 1
飲料 4 玄米茶2L トップバリュの500mmペット3本
ティッシュ 2
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
ストック 1
非常食 羊羹1袋 クリームサンドチョコビスケット1袋
老眼鏡 3
煙草 20
ライター 3
ポケット灰皿 3
ウエットティッシュ 2
デジカメ 1
ポケット座布団 1
予備靴紐 1
ファーストエイドキット 1
カウベル 1
お弁当 丸美屋のふりかけ2合分おにぎり
ゴミ袋 4
岩塩 1
ガイド地図 2
|
---|
感想
【 反省 】
12時前に床に就いたが、寝付けずに完徹となってしまった。本来ならハイキングに行ってはいけないのだが、2度もドタキャンして、またも間隔があきすぎていたため、とりあえず行ってから決めることにした。
日照時間がきわめて短かったためなんとかもったけど、好天だったら確実に熱射病になっていたと思われるので、今後はさらに暑くなるので充分に注意したい。
予定より少し早かったので時間合わせに休憩を長めにしたのだが、京急が川崎駅での人身トラブルで大幅に遅れて、22時からのNHKの岡ちゃんとザックの対談に間に合わず泣いた。でも、ま、仕方ないか。
【 教訓 】
老人よ大志を抱け。
【 感想 】
大雨が続いたため条件的にはあまり好ましくないのだが、去る4月26日に中群山から眺めた権現山北尾根の蛇行具合が脳裏からはなれず、上野原20名山で未登頂になっている雨降山と抱き合わせで遊ばせていただこうと計画したのだが。
はたして前回のハイキングから2度も体調不良でドタキャンしてしまい、連日の雨でなかなか都合もつかず、このままだとワールドカップが始まってしまうため、玉砕覚悟でお出かけすることに。
上野原駅到着時に無理と判断した場合は、とりこぼしたままになっている虎丸山に登る選択肢も用意していたのだが、駅到着時に相当にからだが重かったにもかかわらず、駅前のベンチで6分ほど悩んだ挙句、歩き始めてしまう。
尾続バス停前のベンチでいったんザックをおろして休憩しようと思ったのだが、いざお花畑から聖武連山を眺めたら、なんだか力がわいてきて(わいてきた気がして)、結局そのまま歩き始めてしまう。
なんて性だろう…。
初戸バス停で下りると雨。
小雨なのでそのまま歩き始める。
ところが数分後には雨脚が強くなり、荷を入れ替えポンチョをはおりザックカバーをしてふたたび歩き始めたときには、きっとこれは山の神さまの「無理をするな」というお告げであろうと解釈し、腰掛でとりつき口を調査したら、戻って一般登山道で雨降山に行こうと切り替える。
ところが…
登山口についたらいきなりドピーカンに???
これは登れということなのだろうなと覚悟を決める。
基本的に道無き道なので、斜面の土がゆるくて踏ん張りがきかない。
明瞭な尾根形状になるまで、けっこう鳴いた。
でもそれもそこまで。
いったん尾根筋に入ってしまってからは滅茶苦茶きもちいい天国みたいな尾根だった。
岩っぽいところや下生えが豊かなところもあり、基本、自然林に心がやすらぐ。
蝉の声、小鳥のさえずり。
デンデンムシくん、カエルくん、トカゲちゃん、ムカデちゃん、ヒルちゃん、イモムシくんたちにも幾度となく遭遇。
岩っぽい鞍部から植生のなかを登ってゆくと、見覚えのあるアレが!
山梨百名山柱の裏側から、こんにちは☆
ってなわけで、
よかったね。
ありがとね。
またね。
ってか…
MVPは、もちろん権現山北尾根。
準MVPは素朴で風情抜群の腰掛集落と、尾続バス停の憩いのベンチと、上野原はさま幼稚園の萌え看板へ。
遭遇したハイカーさまはバス中の2名さまのみであったが、お声をかけてくださいました上野原のみなみなさまに、ありがとね。
デンデンムシくん以下、出逢えた皆皆さまに、超感謝。
いつになるかわからないけど権現山北尾根は、かならず再訪したいと願う。覚悟が出来れば下りで。
なお、権現山北尾根の山行記録を絞り込むのが大変なので、無名峰ながら「1084m峰」を山頂登録させていただいたが、ヤマレコにはわずか8件しか記録がなかった。
【 蛇足なわたくしごと 】
リドリー・スコット「プロメテウス 」 ★★★★★ (6/4 再見 5回目)
菊地秀行 「妖魔戦記」 ★★★ (6/7 初読)
藤原カムイ「雷花」 ★★★★ (6/6 再読 4回目)
【 これからバリエーションをはじめたいと思っている方へ 】
大変申し訳ないと思いつつも、わたしの山行記録は基本、自分自身のスキルアップのためだけに書いているので、95%くらい自身との対話に終始する。
なので、言葉遣いも乱暴だし、傍目から見れば気色悪い表現も多々あると思われる。
ルート図についても手書きなうえ、書き損じたと後日わかっても、それがその時点でのスキルなので直さない、などなど、ヤマレコでよくみられるガイドブックレベルの記録のように役立つ物件からは程遠いわけである。
が、ヤマレコには大変お世話になっており、大いに感謝もしているので、たまには、参考程度にはなるかもしれない?ことも書いてみようかなと。
山を歩く理由は人それぞれである。
一言に山歩きといっても、歩くのが好きなひともいれば登るのが好きなひともいる。転がるのが好きなひともいる(かもしれない)。
その目的も多種多様で、花であったり、虫であったり、樹木であったり、鳥であったり、小動物や比較的大型の哺乳類であったり、山そのものより山のなかに生ける生命を愛でたいと願う方々も多いと思われるし、また、スキーやスノボ、トレラン、渓流釣、カヌーやパラグライダーなどのスポーツ&レジャー系が目的な方も多いのではなかろうか。
また、下山後の温泉や飲食がセットになっている方も相当に多いはずである。
とにかくきもちよいトレイルを歩きたいと思うひともいれば、とにかく登頂したいと願うひともいる。
「なぜ山に登るのか?」という問いがある。
一見、愚問のようにもとれるが、案外と命題のごとく感じられることもある。
わたしの場合、単純に考えれば「たのしい」からであり、それは「なぜ小説を読むのか?」「なぜ音楽を聴くのか?」などの問いに対する答えと同様ということになるのだが、では「なぜたのしいのか?」と問われると、答えに窮する。
最近、友人からこの問いを投げかけられたので、いったいなにがたのしいのか考察してみた。
予定していたルートを予定どおりこなせたとき<歩いてきた稜線とこれから歩く稜線が丸見えな尾根歩き<思いがけず出逢えたすばらしい眺望、または思いがけず出逢えた生命(花とか猪とか)<突然眼前(眼下)に絶景が出現した瞬間<一般登山道での読図<計画を企てているとき<すばらしい岩尾根で冷や汗をかいているとき<忌々しい崖や斜面を攀じ登っているとき<一般登山道以外での読図
という結果に相成った。
なるほど、なと思う。
だからどんなにすばらしい景観との出逢いがあっても、なかなか再訪には至らないわけである。
一般登山道ではバリエーションならあり得ないような複雑なトラバースや尾根(谷)乗り換えなどがあって、群馬県の八王子丘陵を歩かせていただいたときなどは目から鱗だったりしたものだが、2度目なら読図のたのしみが成立しない関係上、どうしても再訪しようという意欲がわかないのは、やはりわたしの性癖の成せる業であったようだ。
というわけで、本題。
バリエーションというと、なんだか敷居が高そうだとか遭難しそうで恐ろしいとか思われる方も多いと思うが、わたしがここに取り上げるのは、登攀・沢登り・雪山登山などのように特別な道具と経験を必要とするたぐいのものではなく、主に市町村などによって公的に整備されている一般登山道以外の山道を歩くというだけの、ごく単純な行為であるところの、所謂バリエーションハイキングのことである。
なので、ピンキリである。
なかには一般登山道の水準を凌駕するほど整備の行き届いたコースもあるし、登山道どころか踏み跡すら存在しないコース?もある。
山と高原地図で赤の実線が引かれたルートは、ほぼ一般登山道といって差し支えないと思われるが、赤破線のルートは準一般登山道もしくは軽(準)バリエーションとも呼ばれる。
また、山と高原地図がカバーしていないエリアのほうが実は多く、山と渓谷社の分県登山ガイドなどのガイドブックに紹介されているコースのなかには、あきらかにバリエーションと言わざるを得ないものも少なからず存在しているし、関東百名山や栃木百名山や山梨百名山などに選ばれている名峰でも一般登山道が存在しない場合がある。深田百名山ですら、上り方を変えればバリエーションになり得る。
話が長くなった。悪い癖である。
さて、読図である。
難しそうと思われる方もいるかもしれないが、必要なのは基本的に国土地理院の1/25000の地形図とコンパスだけである。
日本国内であれば、西偏は読図誤差範囲内なので、磁北線は必要ない。
尾根は直線ではなく、くねくねと曲がっているため、磁北(磁石の北)と地図上の北の差異は、山座同定ならともかく現在位置の特定にはほとんど必要ないと、すくなくともわたしは考えている。いちおう分度器は持っているが、ほとんど活躍したためしはない。
なので、地形図とコンパスさえあれば読図は可能である、といえる。
無論、わたし個人の意見ではある。
大切なのは現在位置と目的地を線でつなぐことであるから、目的地のポイントは多いほうが楽である。
ポイントは、確実に現地で位置が把握できる地形ならばどこでもよい。
基本的には、ピークならポイントになり得る。
三角ピーク以外でも肩地形ピークのように複数の尾根筋が分岐(合流)する地点ならポイントになり得る。
ようするに、2つ以上の尾根がぶつかっている地点ならすべからくポイントにできる。
同様にコル(鞍部)もポイントになる。
たとえば現在すすんでいるのが尾根筋であれば、支尾根を合わせるたびにポイントになるし、尾根が細くなれば崖地形であるから等高線が詰まってポイントになる。
自然地形以外にもポイントになるものは多い。
特に送電線や、送電鉄塔は、遠めからでも目立つこともあり読図のオタスケマン的存在であろう。さらに送電鉄塔へは巡視の御方方が見回りにこられるため、送電鉄塔巡視路というものが設けられていて、わたしも一度道迷いしたときに巡視路をたどって下山したことがある。当たり前だけど、彼らは空から降ってくるわけではないので巡視路は必ず麓へと続いているわけである。
さて、基本的には、登山口からポイントをつないで山頂を目指すわけだが、今回の権現山北尾根は、一見すると1084m峰までピークが存在しないように感じる方もおられるかもしれないが、実は違う。
非常にわかりやすいポイントだけでも、603m峰から西へ昇ってくる尾根を合わせる750m圏付近と1084m峰から尾根が分岐する970m圏付近では、確実に現在位置を特定できるポイントとなるわけである。
地形図を眺めて、尾根が分岐するポイントはすべて現在位置の特定が可能であるから、計画時にどれだけポイントを拾っておくかが重要になるというわけである。
と、ここまで書いて気づいたが、これはいくらなんでも初心者向けではないので、
初めてのバリエーションは、登山道がピークを巻いている山頂に行ってみるというのがよいと思う。
折りよく今回立ち寄った「二ツクラ山」は、山と高原地図では登山道が大きく巻いてしまうが、山頂直下からトレイルが右(南)に巻く地点でコンパスを合わせて急な尾根を東に登れば3、4分程度で登頂できるという寸法だ。
読図に慣れないうちは、必ず後ろを振り向きながらすすんで、いつでも分岐点に引き返せる準備を怠らないことが大切だと思うし、安全第一で、樹木にテープをくくってマーキングして帰路に回収するというのも常套手段だ。
無論、慣れても、撤退の意識は常にもって然るべきだと、わたしは考えている。
いきなりバリエーションのミドルコースに挑戦するのではなく、ショートの距離を少しずつのばして経験を積むのがよいと思われる。
経験の蓄積がスキルとなり自信へとつながるはずだ。
過信はいけないが、自信をもてないこともまた然りではなかろうか。
山に限ったことではないが、何かに挑戦しようとして躓くと、恐怖心が強くなりすぎて、すすめなくなることがある。
わたしはいつまでたっても山が恐い。
一時期は、自らの読図力に自信がもてなくて引き返すということを繰り返したときもあった。
胡乱なことを言おう。
はっきり言って、バリエーションの危険性は一般登山道よりはるかに高い。
特に、下りは、小さなミスが致命傷となって、となりの枝尾根に入り込んだ挙句、谷底へといざなわれてしまったという話もよく耳にする。
人間、焦ると正常な判断力が失われる。
読図をはじめたばかりの頃、失敗ばかりしていたが、ひとつミスすると慌ててしまい、二度三度と失敗を繰り返してしまうハメになることが多かった。
わたしのごく短いハイキング人生から得た現時点での解決策は、「失敗したらなにはともあれ休め」である。
その場にポケット座布団を敷き、ザックをおろして腰をおろし、珈琲かお茶を飲み、甘いもの(できればチョコ系)を口にして、とにかく喫煙する。
その時点ですでに冷静になっているので対応策を考えるのはそのあとでよい。
わずか5分間のブレイクでこと足りる。
基本的には、失敗しても、現在位置が確認できるところまで戻ればすむ。
1/25000の地形図とコンパスを常に見ていれば、1センチ(250m)行き過ぎれば地形が合わないことにたいがいは気づく。もちろん見ていればのハナシ。
遭難しないための最大限の覚悟さえ決めておけば、そうやすやすと遭難はしないのだが、明日の予定を考えてしまうと誰しもが「はやく帰宅したい」と、いざとなったら思ってしまうはず。
普段から不測の事態に対するシュミレーションが出来ていて、アクシデント時の優先順位が頭に詰め込まれているなら、対応策はいくらでもあるのだが。
一般登山道でも、ルートミスした時点からバリエーションなわけだから、と考えれば、あらかじめ計画したバリエーションのほうが全然楽、と常々わたしは自身に言い聞かせている。
人間だから失敗は絶対にある。
何を隠そう、初めてのハイキングで道標に気づかずルートミスをしているわたしである。
バリエーションは達成感が半端じゃない。
そしてなによりも、失敗したときの対処法を学ばせてもらった2年間だったように思える。
まずは10分間の往復ルートから。
小さくても、それはたぶん大きな一歩。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人