記録ID: 4636640
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
折立から黒部五郎岳と三俣蓮華岳を経て新穂高まで@テント泊二泊三日の旅
2022年08月27日(土) ~
2022年08月29日(月)
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 50:47
- 距離
- 40.2km
- 登り
- 2,956m
- 下り
- 3,202m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:12
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 3:35
距離 7.2km
登り 1,042m
下り 87m
2日目
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:26
距離 18.6km
登り 1,560m
下り 1,305m
15:57
3日目
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 6:32
距離 14.4km
登り 353m
下り 1,802m
11:04
ゴール地点
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
【往路】8/26(FRI) 東京八重洲南口21:20→5:00富山駅(グランドリーム金沢1号,8330円) 8/27(SAT) 富山駅6:10→8:10折立(富山地方鉄道バス,4300円) 太郎平(薬師峠)キャンプ場(予約不要,1000円) 8/28(SUN) 双六小屋 (この日は予約不要,2000円+トイレ料金別) 【復路】8/29(MON) 新穂高RW11:55 - 12:28平湯温泉(濃飛バス,松本まで通しで3200円) →♨→ 平湯温泉14:55→16:23松本駅(高速バス高山松本線) 松本17:20→20:08新宿(あずさ50号,4070+特2450円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
折立登山口には自販機とトイレがあり,ドコモの電波もバッチリ。今回歩いた折立から新穂高までに鎖場や三点支持を要する岩稜帯はなく,目立った危険箇所は無かったと思います。一方で,北ノ俣岳から先,黒部五郎小屋まではガレやゴーロ帯が多くなり,少々歩きにくくなります。以下詳細です。 【折立→太郎平小屋←→薬師峠】前半は樹林帯の急登です。標高1900mぐらいから(本来は)景色の抜ける草原帯に入り,小石とガレのトレイルになります。階段や木道などで完璧に整備され,幅も広くとても歩き易いルートでした。太郎平小屋はコロナ感染で宿泊や軽食サービスは休業してましたが,売店でコーラやお菓子は買えました。そこからテント場のある薬師峠までもほぼ木道で,最後に少し降りるとテント場です。 【太郎平小屋→北ノ俣岳→赤沢岳→黒部五郎岳→黒部五郎小屋】北ノ俣岳までは湿原の中の木道という感じで雨でも安心。北ノ俣岳から先は砂利やガレ,ザレのトレイルがメインになります。赤沢山付近や黒部五郎岳から先はゴーロ帯も多くなり歩きにくいところも。特に黒部五郎小屋までのカール内は湿原というより沢の中のゴーロ帯という感じで,カールのメルヘンな風景とは裏腹に,ゴーロ,水溜まり,泥濘に気を使いました, 【黒部五郎小屋→三俣蓮華岳→中間道→双六小屋】黒部五郎小屋から三俣蓮華岳に向かう序盤はゴーロちっくな岩岩の急登,三俣蓮華岳に近い方が歩きやすくなりました。三俣蓮華岳は大絶景,その先,双六小屋までは中間道を歩きましたが,砂利やガレが多くとも良く整備されており,気持ち良く裏銀座の風景が楽しめました。 【双六小屋←→樅沢(もみさわ)岳→鏡平→新穂高】樅沢岳まではザレ。ルートは明瞭で夜でも問題なし。双六小屋から鏡平までは下山と思いきや登りが多い。鏡平から先はミニゴーロやガレがメインになりますが,危なくないように良く整備されております。最後は林道歩き。下山方向ではひたすら緩い下り。平湯に行くバス停はロープウェイ乗り場のすぐ横です。 |
その他周辺情報 | 【薬師峠キャンプ場】今年も予約不要で,料金も変わらず1000円。現地に受付があり,缶ビールも売ってます(700円)。公称100張りのキャパは伊達でなく見た目以上に張れる場所があります。ただ傾斜地も多いので,良場は半分くらいかも。雨予報の日でしたので今回はガラガラで選び放題でした。水場は近くドバドバ,トイレもキレイ,ドコモの電波も少し弱いものの問題なく,住み心地は◎。 【双六小屋テント場】砂地でフラット,ペグ刺さりも良好で,固定用の岩も充分あります。2000円(トイレ料金別)。指定日のみ予約必要です。この日は予約不要で日曜日なのでガラガラ。池のある風景はナイス。一方で,今年からこのエリアで一気に増えたテント客はトイレ有料というのは理由は分かるものの面倒。水は無料。ドコモの電波は小屋前のみ使え,テン場は×でした。 【ひらゆの森】沢山の露天風呂,白濁した硫黄湯,しっかりとしたレストラン。これで600円なら納得です。一度は宿泊してみたいものです。 |
ファイル |
【後日参考用】当日と二日目の天気予報
(更新時刻:2022/08/30 21:57)
【後日参考用】最終日の天気予報
(更新時刻:2022/08/30 21:57) |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
半袖シャツ
アームカバー
フリース(薄)
レインウェア(上下)
タイツ
ズボン(薄)
靴下
指だしグローブ
アウター手袋(夏用防水)
夏帽子
靴
ザック
朝昼夜ご飯
行動食
非常食
飲料(ポカリ+水で計1.5L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
テント装備一式
マット
シュラフ(#3)
身体ふき
燃料
コンロ
調理一式
ナイフ
ロールペーパー
ストック
カメラ
スマホ
ラジオ
虫除け
マキロン
着替え(下着&半ズボン&歯ブラシ)
|
---|---|
備考 | 雨のテント泊は傘が重要なアイテム。 |
感想
お盆は突然発生した台風で南アルプス縦走計画が吹き飛ばされ,その後の週末もパッとしない天気で悶々と休日を過ごしておりました。そんな中,この週末は土曜日は雨でもその後は回復するという予報に賭けてテントを抱えて出発しました。
土曜日の雨は想定の範囲でしたが,日曜日も天気の回復が遅れ,朝も本降りの雨,テントの撤収は雨足が弱まった瞬間に何とかやれたものの,そんなこんなで出発が遅れ,しかも朝から雨の中を歩く羽目になりました。その後も昼過ぎまで高曇りやガスで,このルートが本来持つポテンシャルの一部しか味わえなかったと思います。ただ,ずっと歩きたかった湿原あり,カールありの黒部五郎岳の縦走路を歩けたのと,夕方にはすっきりと晴れ渡り,最後に三俣蓮華岳で裏銀座の絶景にありつけたので大満足です。朝の段階では黒部五郎小屋か三俣山荘のテント場への変更も考えていただけに,どうにか予定通り双六小屋にたどり着けたのも嬉しかった。夜は風も強くテント内でも2℃と冷え込みましたが,外は満点の星空に天の川がくっきりでした。想定外の冷え込みで防寒着が無く,星空撮影が寒すぎて出来なかったのはちと残念!
最終日の月曜日も双六まで来られたお陰で,百高山の樅沢岳にご来光ついでに登頂。見事な夜明けの風景を堪能できました。ここは西鎌尾根を歩いて拾いたい百高山ですが,それはまたいつか。その後は前日と違い乾いたテントをちゃちゃっと撤収し,山小屋食べ歩きを楽しみ,ひらゆの森でまったり。試練の後には幸せがあるものですね。
次はシルバーウィークの週に縦走を計画していますが,さて天気の神様の気分は如何に?…台風来ないでね。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [4日]
北アルプスの北部、薬師・黒部五郎・三俣蓮華・鷲羽・水晶と雲の平に高天ヶ原温泉、贅沢な一周ルート
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
毎回のレコがそこらへんの山雑誌よりも*ものすごく*充実していてとっても楽しく読ませてもらっています。
今回の山旅はコメント入れたくなりまして。。
通勤中、再び感動してました。
やっぱり北アの中でもこのルートはほんと最高だと思います(まだ知らない北アはいっぱいありますけど)
北俣ルートもやっぱりいいですね♪
お天気全快でなくても良さがうんと伝わりました。半月ちょっと違うだけで、気温は一桁になるのも驚きです。
9月の連休、どちらかでもいいから秋晴れを期待したいものですね。
これからもnapieeさんのレコ、期待してます。
百高達成に向けて、気をつけてがんばってください(*^‿^)/**
週末限定だと天気に恵まれる日が限定的になるのは仕方がないですが,その中でも上手く合間を縫って絶景を手にしたいものですね。シルバーウィーク,縦走できると良いですね!!(天気だけでなく,最近は事前予約という大問題もありますが…)
いいですね〜黒部五郎から新穂高まで。雄大な景色が素晴らしいですね!!
北アルプスのこの辺は全く未知の世界なんですよ。
還暦を過ぎてもう行けないと思いますが、若い時に行っておけば良かったな、っていつも後悔しています。
信州側と違って北アでも静かで本当に山の良さを痛感できるでしょうね。
お疲れさまでした!
今回は雨予報だったので,更に静かな山行を楽しむことが出来ました。静かすぎて,しかも一人で,雨の中ではこれはもはや修行以外の何物でもないな,という状況でしたが(笑
sumakさんのお庭の谷川岳の紅葉や赤城山の霧氷,そして花々などのアルプスにも劣らない風景をいつも楽しませて頂いております。もうすぐに秋ですが,今年の紅葉は当たり年になるかどうでしょうか。またレコを楽しみにしております!
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