ほんとの空・怖い風・雨・ガス・・つつじは酸性土壌がお好き・安達太良山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 769m
- 下り
- 778m
コースタイム
10:25安達太良山ー 牛ノ背経由ー11:10峰の辻ー12:05勢至平ー13:00渓谷遊歩道(休憩)
天候 | 雨 さいごに晴れ 稜線は暴風・雨・ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストあり トイレ ゴンドラ乗り場(上にもあり)・くろがね小屋 ●コース状況 整備されてますが、この時期、ぬかるみが多くスパッツ使用をおすすめします 特に スキー場上から薬師岳展望台までと峰の辻から勢至平へのルートは 水たまり、ぬかるみが多く、岩、階段や木の根に注意 安達太良山は火山で安山岩、玄武岩で一帯は砂礫の斜面です。 ガスで道を見失うことのないように指導標や岩につけられた◎印などに注意して 行動すること。 今回は牛の背で恐怖を感じる風で前へ進むのが難しく、この山が初めての人には ガスと雨で本当にルートがわかりにくかったと思います。 稜線の強風に特に注意してください。半端ない風で身動きができなくなります。 自分は牛の背で強風に体をもっていかれました。 そのまま、じっとしていたら、低体温となり危険です。 ●立ち入り禁止区域があります 沼ノ平とくろがね小屋の西斜面の湯元付近〜馬ノ背は有毒ガス発生のため立ち入り禁止。 1889年沼ノ平から噴出 1900年 沼ノ平で水蒸気爆発により火口の硫黄精錬所全壊 1997年 沼ノ平で登山者が硫化水素により事故発生 安達太良山は玄武岩〜安山岩が積み重なった成層火山群で西に沼ノ平火口、 東に溶岩台地、大規模な火砕流の噴出が山頂をつくったようです。 45〜55万年前、鬼面山が最初に溶岩ドームをつくり そのあと35万年前、前ヶ岳ができて (前ヶ岳は安達太良山を望むにはいい静かなマニアックな山だそうで、 先月に登ったしがさんが熊のフンが多いと言ってました) 箕輪山から和尚山の火山列主要部が形成されたのは25万年前とのことです 遠藤ヶ滝、銚子ヶ滝では板状節理や柱状節理の発達した溶岩が現れているとのことです ●くろがね小屋の上の温泉地災害 1824年くろがね小屋の上流の湧水地の温泉地が 台風の雨により鉄山の一角は崩壊して 災害にあったそうです ●硫化水素は たまごが腐ったようなにおいで鼻につくからすぐにわかりますが、 空気よりも重く、くぼ地など低い土地にたまりやすいので、 くさいと感じたらその場を離れて、くぼ地などに入らないことを覚えておくことです。 ●ツツジ科の植物は酸性土壌を好むので火山性土壌の山にはツツジが多い ウラジロヨウラク・サラサドウダン・ムラサキヤシオ・レンゲツツジ・ イソツツジ・ミネズオウ・ハクサンシャクナゲ・オオバスノキ・アカモノ・ シラタマノキ・クロマメノキ・コメツツジなどが 安達太良山で見られます ●風衝地植物 強風で雪は少なく、冬の温度は-5℃〜-20℃、小石が多くゴロゴロした地質に生える ガンコウランは葉の構造上、厚いロウ物質におおわれたうえ 気孔が守られていて蒸散をおさえられるので乾燥に強く 強風があたる岩場でも生きていけるようです ミネズオウやイワウメも風衝地植物で葉が厚い ●下山後♨ 岳温泉に日帰り入浴施設がある ヘルシーパルあだたら モンベル会員割引で¥400 |
写真
感想
安達太良山・磐梯山・那須・吾妻あたりは火山性の酸性土壌のつつじが多いので
花は見ごろかと行ってみたら、二本松の町は晴れていたのに駐車場付近から雨模様。
サラサドウダン、レンゲツツジなどの花も雨風が当たるところは散っていました。
月末は小屋泊山行の予定があり、山で足を動かしておこうと
雨でもかまわず進んでいくと 森林限界を超えたらまずい雰囲気に遭遇。
暗雲、雨、ガス、安達太良山の恐怖の風です。 \(◎o◎)/!
ザックカバーが中途半端にとれて パラシュートをつけてるようにひっぱられました
前へ進みたくても足が出ず低姿勢で踏ん張ってたところ、突風で押され岩に足をぶつけて
帰宅後、どす黒いアザができてました。頭でも強打してたらと思うとぞっとします。
牛の背で西の方向から東側の谷に人を突き落とすくらいの力がある暴風です
以前、白馬縦走でも同じめに遭ったのですが、体が冷え切ってテントにいた人たちと
乾燥室に入り込みストーブのそばで体を温めました。
あの時は、外にいたら確実に死ねるよと小屋の人に言われました。
そして、今回も暴風の気流に近いもので怖さを感じました
山頂から稜線で箕輪山方面へ行ってたら 半端ない風に加えて、雨・ガスで
間違いなく私のような人は体力消耗して低体温となったと思います。
久しぶりに怖かったのですが反省しつつ、わかったルートで短時間に体験しておくのも教訓と思いました。
らくらく登山ばかり繰り返すと、いざというとき感覚がなまる気がしました。
自分がどんな行動をとれるかを確かめ、反省してみたり、悪天候では
どうするか命を守るためのシュミレーションをしておくべきだなのだと思いました。
(風でとばされて岩にぶつけた足はどす黒くなりましたが、福島ではぶつけて腫れて青くなると
ぶんず色と呼ぶそうですが・・・こんなミニ知識いらないかな・・)
今回、自然は牙をむくことを忘れてはいけないと痛感しました。
○×は忘れたころにやってくるといいますから、気をつけて安全に登りたいです。
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