鳳凰三山(甘利山~千頭星山~大ナジカ峠経由で)
- GPS
- 19:20
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,293m
- 下り
- 2,919m
コースタイム
- 山行
- 13:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 13:50
3:47 甘利山東屋展望地
4:03 甘利山山頂
4:31 奥甘利山
5:16 千頭星山
6:22 大ナジカ峠
7:29 大崩落地頂点
8:39 苺平
9:09 辻山
9:49 南御室小屋
10:38 薬師岳小屋
10:51 薬師岳山頂
11:37 観音岳山頂
13:05 地蔵岳山頂
13:56 オベリスク登攀
14:41 鳳凰小屋
17:45 青木鉱泉
初心者と女性メンバーを含む計3名のパーテイ
休憩は多めに取りました
下山時の薬師岳小屋を過ぎたあたりからのGPXファイルがロスト
(予備バッテリー不調による電池切れ)
実歩行距離は26~27kmくらい
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
青木鉱泉駐車場(750円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【甘利山駐車場〜千頭星山】 整備の行き届いたハイキングコース 【千頭星山〜大ナジカ峠〜苺平】 本日のルートの核心部。地図では破線となってる難ルートだ。 千頭星山から樹林帯を10分ほど歩くと展望が開ける。ガレに最近付けられた新しいロープを頼り下降する。千頭星山から大ナジカ峠まで、ほぼ尾根上を登山道が通っているように地図上では見えるが実際には南側を通り急激に高度を落とすコースとなっている。稜線上の大岩を回避しながらガレを登り下りすると大ナジカ峠に到着する。 峠からは夜叉神ルートとの合流地の苺平まで約2Kmで 標高差約650mの激急登となる。大崩落帯(辻山の大ガレ)をかすめながらひたすら登る。けもの道とクロスして踏み跡がしっかりしていない箇所も多いので注意して確認しながら歩く。道を塞ぐ倒木が多い。 【苺平〜薬師岳小屋〜鳳凰三山】 苺平で夜叉人からのルートと合流し一気に登山道が広く明瞭な道となる。 辻山三角点から少し戻った所に近道が出来ていて本線への合流が可能。 薬師岳小屋より先、所々に残雪がある。アイゼンは不要だがバランス保持にストックはあったほうが楽。 【地蔵岳〜ドンドコ沢ルート〜青木鉱泉】 滝への道は縦横無尽に踏まれているが基本的に来た道を戻れば迷うことは無いだろう。 |
写真
感想
メンバーはH部姉弟と私。親子ほど歳の離れた組み合わせだ。 登山に関しては初心者だが元甲子園球児の体力は半端じゃない、、、ほっとけばすっ飛んで行ってしまうので山のうんちくを無理やり聞かせながら(笑)何とか近くにとどめて置く事に精を尽くす一日となった。
青木鉱泉に車をデポし甘利山から鳳凰を目指す。大勢のカメラマンが富士山にレンズを向け日の出待ちだ。15万株のツツジが甘利山の山頂付近をオレンジ色に染め上げ見事だ。甘利山山頂は次の目的地となる千頭星山への稜線、富士山、八ヶ岳、秩父連峰など薄暗い中でも確認できる素晴らしい展望地だ。
甘利山の頂上から先は誰にも会わない静かな山歩きとなった。
千頭星山に着いた頃にはすっかり夜も明け本日のルートの核心部に突入となる。
山頂から10分ほど下ると展望が開け左に富士山、正面に辻山の大崩落帯が見える。真新しいロープを頼りにガレを下り何度か登り下りを繰り返すと大ナジカ峠に到着する。ここから苺平までは650mの急登となる。シラビソの樹林帯の中は薄暗いが所々で視界が開け富士山を眺めながら疲れを癒す。地形図で次の目標地の高度差を頭に入れ時計の高度計をちらちら見ながらの我慢の登りとなった。ピークに達し緩やかな道を下って登れば苺平に到着だ。
ここで夜叉神ルートと合流し道が広くなり安心してしまったのか辻山に登るのを忘れ南御室小屋方面へ向かってしまった、、、進んだ道を苺平まで戻り辻山に登る。辻山の三角点のある場所は林に囲まれているが少し先に進むと大パノラマの展望が広がる。 鳳凰から仙丈ヶ岳、奥には八ヶ岳、目の前に白根三山、そして悪沢、右に荒川中岳。左に落ちて千枚岳。左奥には上河内岳・・・さらに南を見れば富士山が見える。大展望に満腹状態となり南御室小屋を目指す。
小屋の広場で休憩し樹林帯を抜けて白い花崗岩が広がると砂払ノ頭。絶景の中を歩き薬師岳小屋に下り、軽く登り返すと広い薬師岳山頂に到着だ。北岳をはじめとする南アルプスの山々、八ヶ岳が見える。富士山には雲がかかりはじめている。薬師岳からは白砂の道をゆるく登ると観音岳に到着する。観音岳では甲斐駒ケ岳がお目見えする。一旦白砂の鞍部に下って登り返すと赤抜ノ頭に到着。赤抜ノ頭から見る地蔵岳が美しい。賽の河原に下りて見上げるオベリスクは神が作った自然の芸術だ。梅雨の晴れ間これだけの天気の中で稜線歩きができたことに感謝の気持ちでいっぱいだ。
オベリスクに取り付いた後は砂地を下りて鳳凰小屋を目指す。昨年は登りで通った道でヘロヘロになった記憶があるが・・・気持ちのいい下山となった。五色滝、白糸滝、鳳凰の滝、南精進ヶ滝に立ち寄り、何度か沢を越えたり、崩壊地の横を通ったりしながら高度を下げると堰堤の脇に出る。沢沿いの道を歩き工事現場の脇を抜け青木鉱泉に到着した。
はじめから下山まで見所満載のコースだ。夜叉神ルートがメインとなり最近では利用する人が少なくなって少々荒れているが、定期的に整備もされているようでガレには真新しいロープが設置されていた。伝統のあるコースがしっかり守られている。登山道整備に携わる方々にはこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
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