室堂〜薬師岳〜折立(日本オートルート北部視察)


- GPS
- 24:53
- 距離
- 44.6km
- 登り
- 2,514m
- 下り
- 4,287m
コースタイム
- 山行
- 0:40
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 0:42
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 9:34
- 山行
- 11:47
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 13:30
天候 | 1日目 霧のち夕方晴れ 2日目 曇りのち晴れ、日中一時雨。日の出時点の気温は9度ほど 3日目 晴れのち雨、午後は強雨。日の出時点の気温は9度ほど |
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過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 前泊 快活CLUB魚津店。富山市内より上信越道方面からのアクセスがよい。他にも登山者と思われし客が。個室での飲食は持ち込み以外不可。 後泊 今年は使えるという折立キャンプ場で朝のバスを待つつもりが、豪雨で水田状態で諦めた(結局後泊も快活CLUBに)。キャンプ場内のトイレは使用不可(駐車場のトイレは可)、炊事場は利用可能。相変わらず駐車場には熊が出るらしいので、要注意。 下山後の夕食 氷見きときと寿司。9貫で1,300円ほど。 |
写真
感想
今年のGWは日本オートルートを新穂高出発で立山を目指したのだが、薬師岳の避難小屋跡の時点で強風撤退。その先が個人的には難所だと思っていて、そこまでたどり着けなかったのが心残りだというのと同時に、夏山のルート経験の有無が心のゆとりに大きく左右するというのを実感したので、今年の夏シーズンのうちに薬師岳〜立山の未踏区間を歩いておきたかった。オートルートに再挑戦するのはいつになるかは分からないけど、いずれはこの経験が役に立つことがあることを信じつつ。
本当は、折立から立山を目指すつもりだった。そして太郎平小屋にGWに助けていただいたお礼の差し入れをして・・・と思っていたのだが。9月は折立のバスが平日運休で、折立をinにするにせよoutにするにせよ、休日を狙う必要が出てしまった。そして、天候的には9/21(水)、22(木)がギリギリ良いかどうか、といったところ。そして9/20朝に台風直撃という天候条件を考えると、どうしても立山inにせざるを得なくなった。悩んだ結果、このような行程を考えた。
9/19(月・祝) 昼間のうちに魚津市に移動。 夜間が大雨になることを考慮して、マンガ喫茶で前泊。
9/20(火) 雨が落ち着くであろう午後に室堂に移動。雨があまり降ってないタイミングを狙って雷鳥沢キャンプ場に移動
9/21(水) 一気にスゴ乗越小屋へ移動。
9/22(木) 太郎平小屋まで移動
9/23(金・祝) 早朝に下山、8:40のバスに乗って有峰口駅に移動、立山駅へ
・9/19(月・祝)
昼間のうちはあまり雨が降らないだろうと思ってたが、関越を走っているときに一瞬豪雨が。魚津市到着時は雨は降っておらず、快活CLUBには16時ごろに入店。進撃の巨人を23巻まで読みきる。頭が疲れた。
・9/20(火)
深夜に大雨が降っている音で一瞬目覚めたものの、6時に起きた時にはほとんど雨は降ってなかった。無料の食パンと買っておいたパンで朝食、あまり長く滞在しても料金が高くなるので、10時前に出発。セブンイレブンで少し買い出しをして、下道経由で立山駅へ。予想はしていたが、ほとんど人がいない。室堂までの片道切符を購入、バスに乗っている間に一瞬晴れ間があったが、室堂に着いたときにはガスガス。時間を潰してから移動するか悩んだけど、このあと好転するかどうかも微妙なので、さっさとテン場に移動することにした。40分ほどでテン場が見えてきたが、目を疑う光景が。いつも大混雑なはずの雷鳥沢キャンプ場に、誰もいない。しかも、なんか解体工事をしている。まさか、この時期にやってないなんてことは!と焦ったが、単純に人がいないだけで、利用はできた。あんなに混雑しているキャンプ場が閑散としていると、なんだか気持ち悪い。結局この日は3張のみ。テントを張っている間に天候は好転したので、翌日の下見で多少歩き、あとはビールを軽く飲んで翌日に備えた。
・9/21(水)
3時20分起床、5時出発。どうも霧雨が降っていたのか、テントがびっしょりで片付けるのに時間がかかった。雷鳥沢から一の越山荘まではルート経験ありだと思っていたのだけど、どうも夏道を歩くのは初めてだったらしい。GW時期は迷いようもないけど、かえって夏道のほうがミスリードな場所がある。一の越山荘では滑走ルートを確認したかったけど、残念ながらガスで下までのぞき込むことはできず。が、確かにこれなら滑れそうな雰囲気がある。浄土山から獅子岳の部分は稜線上を歩くのは厳しく、一旦滑り込んだほうが楽だというのも納得。稜線が細くて岩場、かつハイマツも邪魔になりそうだ。ドロップポイントに行くのも、夏道ではなく東側に伸びる尾根の根元を狙ったほうが良さそうだと思っていたら、あとでルート本にもそう書いてあった。この個所だけではなく、全般的に「私だったらこう選ぶだろうな」と考えてからルート本を読むと大体選択は一致していた。ルート本には正解しか書いてないけど、現場の状況と照らし合わせると「あぁ、こういう理由なんだな」と分かる感じ。全体的にこの区間はスキーの機動力は活かせず、今年のように雪が少ないとほとんど担ぎになるというのも納得した。
この日は2時間ほど軽い雨に降られたものの、その後は天候はもってくれた。テン場到着後は更に天候が良くなり、青空の下でビールを楽しめた。
・9/22(木)
前日にscwを見ると午後からは総崩れの予報。どうも天候が崩れるのが早まったらしいので、翌日に下山するのも時間が厳しいと思われるため、一気に折立まで下山することとした。出発も4時半発に早め、午後の早いうちに下山できれば、それほど降られないのでは、と期待しつつ。
結局、太郎平小屋に着くまでは降られはしなかったものの、濃霧に爆風で衣類が濡れてきたので、レインウェアを着込む。体が持っていかれそうな強風だったので、寒さ対策という意味でもレインウェアが必須だった。このエリアに来るのは3度目だけど、いつでも強風にやられているのは、運なのかそういう地形だからなのか。これで雨が降っていたらこの時期相当厳しかったと思うので、霧くらいで済んで良かった。太郎平小屋に着いたあたりから本格的に降りはじめ、12時半くらいからはかなりの強雨に。登山道には水が流れ、転ばないように歩くのに気をつかう。いい加減嫌になってきたころ、やっと折立に着いた。この時点ではまだテント泊するつもりだったのだが、テン場について水田さながらの水たまりだらけの状況と、トイレに行くにも駐車場のトイレを使わないとならない状況、更にまだまだ降り続く雨・・・とすっかり意気消沈。パンツも濡れてきていたので、「腹を括って下山するか!」と4時間歩く決断をした。そう、GWには林道が通ってなくて歩く決断をしたのだが、そのときには運よく車に拾ってもらった。4時間では着かないだろうという話をしていたのだけど、今回は登山靴だし荷物も10kgもないから何とかなるだろう、と。が、結論から言うとやっぱり4時間では着きそうもない。3時間経過したころにGPSを見ると半分くらい残っているようで絶望的な気分になった。当初は「下山したら寿司でも食べよう」と考えながら歩いていたが、寿司が食べられる時間には下山できそうもない。これはファミレスでご飯か・・・とくだらないことを考えながら歩いてると、車が停まって「どこまでいくの?まだまだ遠いから、乗っていきね!」と声をかけてくださった。ずぶ濡れの荷物、服で乗せていただくのは恐縮だったけど、ありがたく乗せていただくことに。しかも、通り道だからと立山駅まで送ってくださった。おかげさまで回転寿司の閉店時間にも間に合い、富山の寿司を楽しむことができた。本当に、感謝しきれない。(ちなみにあとでGPSで確認すると、3時間で14km歩き、残り8kmだったらしい)
今回はあまり好天には恵まれなかったものの、シーズン終わり直前に北アルプスを楽しむことができて、本当に楽しかった。最近あまり縦走をすることがなくなってしまったけど、やはり縦走も良いなと思う、そんな山行だった。
【備忘録】
・今回は時間もあったので、高速は時速80kmくらい、無理な追い抜きをしないようにしていたら、いつもより4kmくらい燃費が良かった(帰宅時点で25.5km/L)。ちなみに魚津付近から立山までは片側2車線のバイパスがあるので、高速に乗り直さなくても十分だった。ちなみに、復路は12時ごろに練馬ICを降りたら、環八の渋滞がとんでもないことになって思いっきりハマッてしまった。。
・今回は寝袋は#3、ダウン下とダウンベスト、フリースを準備。ちょうど良かった。この時期、サンダルは持っていってもあまり使い道がない。
・今回は軽量化した結果、出発時点で11.5kg程度。行動食はアルファ米とマッシュポテトを活用。が、今回初めて使ったカルディで購入したマッシュポテトのクセが強すぎて、食べるのに苦労した。プレーンのマッシュポテト&自分で味付けが吉。
・快活CLUBの前泊/後泊利用は便利。後泊は車中泊でも良かったのだが、雨で荷物がいろいろ濡れてしまったので、面倒になって後泊もしてしまった。風呂代が浮いたので、実質1,500円くらいで快適さが買えると思えば安い。冬の白馬行きのときも、長野市内の店舗で仮眠すると楽なんじゃなかろうか。
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