扇沢→爺ヶ岳→鹿島槍→キレット小屋→五竜岳→遠見尾根→アルプス平
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,660m
- 下り
- 2,486m
コースタイム
2日目:5:00キレット小屋-6:00口の沢のコル6:02-6:30北尾根の頭6:32-7:50G58:00-8:40五竜岳8:50-9:45五竜山荘9:50-11:00西遠見山11:05-12:05大遠見山12:10-12:55中遠見山13:05-13:30小遠見山13:40-14:40アルプス平駅
天候 | 1日目:曇り→雨→台風並みの強風 2日目:雨(風は1日目よりマシ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り:白馬八方BT17:30発〜新宿駅西口22:15 |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏原新道:よく整備された登山道で雪渓のトラバースも雪切 済みのため雪装備なしでも問題なし 種池山荘-爺ヶ岳-冷池山荘:比較的歩きやすい山道です、危険個所なし 途中、種池山荘方面を振り返ると外国の趣です! 冷池山荘-布引山-鹿島槍:そろそろ疲れが出てきます。登りもきつく感じ始めます。 しかしまだまだ二足歩行が可能です(私はポールを使いましたが・・・) 鹿島槍-吊尾根-キレット小屋:吊尾根からいよいよ岩稜登場、荒天時はしっかり3点支持! 岩場の下りは足場確保と万一に備え鎖補助も 梯子、鎖と人の手が加わったような山道になってくるとようやくキレット小屋です。 キレット小屋-五竜岳 小屋を出て、いきなり鎖、梯子ときます。尾根の富山側を主にトラバースします ガレ場のトラバースと登り返し時の落石など注意 自分が加害者になる可能性あり(人がいなくてよかった・・・) 五竜岳-五竜山荘 ここは、みなさんの記録では楽ちんそうに書いてますが、上部は岩場、鎖ありで、若干ルートミスをすると再度落石の加害者になります(人がいなくてよかった・・・) くだってくだってようやく安心した歩調になったあたりで五竜山荘に着きます。 五竜山荘-遠見尾根-アルプス平 五竜山荘を出ると10分ほどで唐松岳方面との分岐があります。 遠見尾根はやや登り気味に始まります。 天気がいいと、西遠見から見た白馬岳方面や中遠見から見た五竜、鹿島槍方面の景色は最高でしょう! 上部は岩、鎖あり、中間は沼地、雪渓あり(アイゼンは不要)、下部は木道やお花畑ありと変化に富んだ道です。それゆえ地味に長〜〜いです。(最後は10分おきに休憩しました) 下りテレキャビン(アルプス平〜五竜山麓):950円 荷物10kg以上:200円 |
写真
感想
連休の前日から夜行での縦走を計画しました。
ちょうど台風が通過した頃だからさぞや天気が良かろうと、一週間前から週間天気を見ては
ワクワクしておりました。
近くになり、13日はどうにかもちそうだが14日は午後から雨になる予報となり、
早めに出て、早めに到着の登山の基本にのっとり行動を開始したまでは良かったのですが・・
曇り空の扇沢をスタート
柏原新道は整備が行き届いていてとても歩きやすい道でした。
スイスイと歩を進めて種池山荘到着
きれいな建物です。ちょっと進んだところから振り返ると外国の趣のある、景色に溶け込んだ
とても絵になる建物だと思いました。
ここから爺ヶ岳に向かいやや登り始めたころから、やってきました。そらからポツポツと
早速雨装備に着替えます。
「なんとか進んでいる間に止まないかなー」と考えながら進むのですが、しとしとシトシトと
続いていきます。
じわじわと登りきると爺ヶ岳の南峰に到着
その後一度下りてその先を少々登り返すと爺ヶ岳中峰
そのまま下りてしれーと歩いてしまいましたが、北峰を見落としてしまいました。
山地図にもルートが無かったんですけど・・・・また来ないといけませんね♪
冷池越を越えて間もなく冷池山荘に到着
いつも通り、夜行バス→寝れない→とりあえず歩く→疲れたー!の症状に
おにぎりを食べてどうにか回復
雨で先が見えないけど、行けば必ず着く!行こう!と考えましたが、
ここからが、いけない山登りの始まりです。
冷池のテント場の先の雪渓を越えた辺りから、なんだか風が出てきました。
出てきましたと言っている間はよかったのですが、止むどころかどんどん勢いを増していき・・
台風ですかー!!!と叫びたくなるような強風が襲ってきて、何歩か進んでは立ち止まりを
繰り返すありさまで、「さっさと冷池に戻って、キレット小屋をキャンセルしなさい!」っ
て言われているようでした。
こんな時、某女性マラソン選手の「初めて自分で自分を褒めてあげたい」という言葉を思い
出し、自分で自分を褒めるためには、何としても当初の予定通り動かなければと踏ん張り
ながら歩を進めそして布引山到着。
とにかく進もう!と自分に言い聞かせさらに進みます。
かなりの強風ですが、7月なので歯がガチガチいうような寒さがなかったことは不幸中の幸い
でした。
鹿島槍南峰到着。このころから景色を撮る余裕もなく、頂上の標識のみ撮影するという
情けないレポートになってしまいました。
南峰〜北峰に向かう間は視界も悪く、「本当にこの先にこれから行こうとしているキレット
小屋はあるのか?」と心配になりましたが、親子3人連れ家族とすれ違った時は、頂上に
たどり着いた時以上に嬉しかったです。ありがとう!
吊尾根にて北峰に行こうかどうか迷いましたが、「いついくの?」と自分に問いかけ北峰に
向かいました。意外にすぐに到着できて、やってよかったと思いました。
ここから先はキレット小屋までは下り続けです!下り=楽チン?
3大キレットの一つをなめてはいけません。ただでさえ危険な岩場の下りを雨と暴風の中
進みます。
カメラ取り出す→写真を撮る→カメラをしまうの行動がおっくうになって全くこの区間の
写真が撮れてません。参考にならなくてすみません。
天候が悪いので、マークだけ見失わないよう必死で進みます。
鎖、梯子が連続して出てきたころ、ようやく雨が上がり、強風にあおられた雲が切れて、
一瞬、剣立山方面が見えた瞬間がありました。ここ撮らないと・・・すみません
キレット小屋に到着し、チェックイン
ずぶ濡れ道具一式は乾燥室へ
替えのズボンがなーい!
下山後のお風呂の為に入れておいたバスタオルが役に立ちました(これからは部屋着もいるな)
寒いのでフトンにくるまっていると、あっという間に夕食の時間に
写真のように美味しい食事にありつけました。
ここはテント場のない宿泊地なので、小屋で泊まる計画を立てている登山者にはお勧めの
宿泊施設です!ここまで頑張らないといけませんけどね♪
結局、15:00〜17:10/昼寝、19:00〜21:00/消灯時間/夜寝?、21:30〜3:45/爆睡と
小屋では概ね無意識に過ごしてしまいました。
翌朝4:00前に起床→雨止まず↓ でも風おだやか^^
早立ちのため、作ってもらったお弁当を開くと、そこにはうなぎが!
一足早く土用の丑の日を堪能しました。
5:00にキレット小屋をスタート。みなさんおっしゃいますが、よくぞこんなところに小屋を
建てたものだと感心です。
非常にきれいで、ご飯も美味しい!最高でした!ありがとうございました。
五竜に向けての孤独な旅は続きます。
口の沢のコルまではハシゴ、鎖を通りつつ、尾根脈を進みます。
北尾根ノ頭までも快適な稜線歩きです。
G5までは鎖、岩登りガレ場の登りなど続きます。途中、ガレ〜岩場〜尾根脈の途中で
落石事故発生!
こんな時、一人でよかったと思います・・・
G5には黄色ペンキでマークありでしたが、G4は見つけられませんでした。
ここから五竜岳までのルートは比較的平和で、途中ライチョウの家族と遭遇する事も
できました。写真では地面の色と同化してましたけど・・・・
そして、五竜岳! 五竜岳?? 標識はあるけれど・・・なんかしょぼい・・・・
正解はもう少し北側に進むと、黄色い五竜岳山頂の標識がありました!!!
やりとげたー!
昨日からの雨といい、思いのほか時間がかかったことといい、とにかく疲れたこともあり、
この後の予定を唐松岳→八方を遠見尾根→アルプス平にすることに
五竜岳から五竜山荘までも、前半は結構イワイワしていました。
山荘までの登山道上にまたもライチョウ君と遭遇
近くで撮りたい!!!でも逃げられた・・・ほのぼの登山道を下ると五竜山荘に到着。
五竜山荘から唐松岳との分岐からやや登り遠見尾根に進みます。ここも上部は岩あり
鎖あり雪渓ありで気を抜けません。疲れた体にはこたえます。
西遠見に到着すると、雨も上がり晴天に・・・きれいな白馬岳が見えました。
ここでようやく1人目のすれ違い。
しかし、この尾根脈は地味に長く、地味に効いてきまして、大遠見、中遠見、小遠見と
休憩を入れまくり、地蔵の頭の手前ではまったりスマホいじりまで敢行。
結局五竜山荘からアルプス平まで、5時間とボロボロのコースタイムでゴールとなりました。
次回五竜→唐松をする際に、この尾根を登るのはブルーです。
学んだことは、悪天候のときは無理をしないで引き返すこと
日程に余裕をもった行動計画をすること
でも、ちょっとの雨風ならばもう大丈夫かな?
いいねした人