槍ヶ岳〜前穂高岳縦走(大キレット・吊尾根)
- GPS
- 28:08
- 距離
- 50.0km
- 登り
- 4,621m
- 下り
- 4,604m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 3:14
- 合計
- 10:44
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 4:03
- 合計
- 11:38
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 9:45
天候 | 1日目 曇り/2日目 晴れ/3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<上高地〜槍ヶ岳> よく整備され、槍ヶ岳山荘直下を除き傾斜もゆるやかで、とても歩きやすい道。 ただ眺望はイマイチで景色も単調なうえ、ダラダラと長いので飽きます。 槍ヶ岳へは険しい岩場ですが、コースタイムが短いので比較的楽に登れるかと。 登りと下りは別ルートになるので、きちんと矢印に従って進むこと。 <槍ヶ岳〜南岳> 所々に岩場もありますが概ね歩きやすい道。 眺望も素晴らしく、楽しい稜線歩きができます。 <南岳〜北穂高岳(大キレット)> 南岳から激下り。その後も気の抜けない岩場の連続。 歩きやすい道などほとんどありません。 特に長谷川ピーク付近は要注意。 A沢コルから北穂へは激登り。 <北穂高岳〜穂高岳山荘> 大キレットに比べ北穂〜奥穂間の縦走路は知名度が低いですが、北穂〜涸沢岳間は大キレット並みに激しいルートです。 北穂から激下りしたあと、またまた気の抜けない岩場が続き、涸沢岳へ激登り。 涸沢岳から穂高岳山荘は普通の登山道。 <穂高岳山荘〜奥穂高岳> 岩場、鎖場等ありますが、南岳〜涸沢岳間ほどは多くないので、大キレットの後だと優しい道に感じました。 強いて言えば、ガレ気味なところがあるので下りは注意した方がいいかも。 <奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳> 吊尾根も岩場と鎖場の連続ですが、大キレットほど激しくないように感じました。 前穂への登りは岩場多めの、まあまあ激しい登りです。 ほとんどの人が前穂への分岐付近にザックをデポして空身で登っています。 ちなみに山と高原地図ではコースタイムが登り30分、下り20分となっていますが、このタイムで登り下りできる人は少ないのではないでしょうか。 ちなみに私は下りは35分かかりました。 登りは計っていないのですが50分くらいはかかった気がします。 <前穂高岳〜岳沢小屋(重太郎新道)> 超ロングの鎖場や岩場が連続する激下りコース。 岳沢小屋まで全く気が抜けません。 <岳沢小屋〜岳沢登山口> 整備された歩きやすい道です。 <槍ヶ岳山荘のテント場の備忘録> ・受付を済ませてから場所を決める。 テント設営後、受付に場所を伝えると札をくれる。 ・水は1L200円。 ・auの電波が入る。 ・充電は30分100円。 <穂高岳山荘のテン場の備忘録> ・先に場所を決め、そこに荷物を置いてから受付。 ・水は無料。 ・auの電波が入る。 ・充電は1回200円。 |
その他周辺情報 | 上高地温泉ホテル http://www.kamikouchi-onsen-spa.com/ この温泉の樽風呂がお気に入りです。 |
写真
感想
去年、蝶ヶ岳から見た壮大な曲線に魅了され、ずっと行きたいと思っていた大キレット。
テント泊の方が自分のペースで動けるのでテント泊で行こうと決めましたが、今回大キレットに挑戦するまでテント泊装備で岩場&鎖場メインの道を歩いたことがなく、歩ききれるか不安もありました。
今回実行してみての結論は「テント泊装備でも行けるけど、行きたくない」です。
岩登りがきついのはもちろん、重い荷物を背負っているとバランスを崩しやすく、安全面でも問題がある気がしました。
特に足場が不安定な岩場は軽装のときのような足運びができず、ひたすら次の一歩を安全な場所に置くことに全集中しなければいけないので楽しむ余裕がない。
もちろん、周りの景色を眺めるような余裕も全くなし。
ただ大キレットも吊尾根も期待していたほど眺望がよくはなかったので、その点では問題なかったのですが…
また行くときがあったら小屋泊にして、なるべく荷物は軽量化して臨みたいですね。
テント泊装備を背負っての岩場は修行でしたが、今回は天気に恵まれて三日間絶景尽くし。おかげでただの修行にならずにすみました。
一日目は槍ヶ岳から雲海に浮かぶ山々を楽しみ、二日目は南岳へのうっとりするような稜線に魅了され、各ピークではもれなく絶景。
特に穂高岳山荘でテント設営後、時間があったのでなんとなく登った奥穂からの景色はため息が出るほど素晴らしかった!
時間が遅めのため、ほとんど人のいない静かな山頂で、西日に輝く峰々の刻々と移り変わる景色に時を忘れて見入ってしまいました。
一日目と二日目は雲の多い空模様でしたが、三日目は最終日を祝福するような快晴!
風もなく朝の前穂の山頂でも暑いくらい。
山頂で景色を眺めながらゆっくり朝食休憩。
岳沢まで降りれば見事な紅葉。
と、よかったことを並べてみましたが、歩いているときは基本きつかったです😣
特に情報収集全くしなかった前穂と重太郎新道にはやられました。
前穂は山と高原地図では登り30分で特に注意書きもなかったので、大した道じゃないだろうと高を括って、荷物を背負ったまま登ったのですが、これが大間違い。
かなりきつい岩登りが多く途中で後悔しきり。でも引き返すのもなんなのでそのまま気合で登りましたが、山頂についたときは本当にぐったりでした。
で、前穂を降りたら後は下りだから楽だろうとナメてかかっていたら、岳沢小屋まで全然気が抜けない激下り。
ここで転んだりしたら元も子もないので慎重に進むしかなく、下りといっても全くペースが上がらず。
岳沢小屋まで降りて、もう楽な道だと思っていたら、私の方向感覚のなさが災いして2回ほどルートをはずれて沢を下ってしまい、登り返す羽目に。
最後の登山口付近の一番楽な道でなぜか転ぶ😂
大キレットは転ばずに歩ききったのに、なぜここで?という感じですが、そういうもんですよね。怪我をしなかったのは不幸中の幸いでした。
ちなみに今回のルートできつかったところベスト3。
1位 北穂への激登り
2位 涸沢岳への激登り
3位 前穂への激登り
滑ったらアウトの緊張する鎖場もありましたが、そんなことより岩場の長い急登のしんどさの方が圧倒的に印象に残りました。
大キレットがきついのは多分みんな予想しているとは思うけど、涸沢岳や前穂も負けてはいませんよ!
楽しいことも辛いことも盛りだくさんのとても思い出に残る山行になりました。
そうそう、二日目に穂高岳山荘でテン泊したとき、かなり冷えたので気温を見たら0度。三日目の朝、登山道に霜が降りていたので夜は氷点下になったのですね。
冬の訪れを感じながら早朝の山を歩いていたのですが、ほどなく汗ばむほどの陽気に。山は予想外のことが多いですが、これもいい経験になりました。
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