カムイエクウチカウシ山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 31.3km
- 登り
- 2,013m
- 下り
- 2,013m
コースタイム
0:00 札幌発
5:00 札内川ヒュッテ駐車場出発
6:50 七の沢出合
9:17 八の沢出合
12:24 1000メートル三股
16:10 八の沢カール
テン泊
7/21
4:15 八の沢カール出発
5:57 カムエク頂上
7:35 八の沢カール
10:38 1000メートル三股
13:26 八の沢出合
15:47 七の沢出合
16:05 札内川ヒュッテ着
天候 | 曇り 稜線上は快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道から八の沢出合までは特に問題なし。巻き道などに注意しながら行く。 八の沢出合から上部は倒木、雪渓などで歩きにくい。 1000メートル三股から上部は手足を使っての急登が続く。 間違えて枝沢に入る可能性があるので、テープなどを確認する。 八の沢カールから頂上まではしっかりした道がついている。 一部岩稜帯でナイフリッジ状の部分があり、三点確保で登行の必要あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 2
予備電池 1
1/25,000地形図 2
コンパス 1
筆記具 1
ライター
ナイフ
飲料 7 500ml
ティッシュ
タオル
携帯電話
雨具 2
防寒着フリース 1
沢用スパッツ
手袋
ポール
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
シュラフシーツ
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
非常食
テント
テントシート
カメラ
ガスコンロ
ガスカートリッジ
なた 1
軽量登山靴 1
フェルト地下足袋 1
|
---|
感想
お断り
僕はGPSは持ち合わせていないので、地図は手入力です。林道以外沢の徒渉、巻き道、頂上へのルートはきちんと反映されていません。アバウトなので参考程度に見てください。
また感想はあくまで個人的な感想なので、誰でもそう思うという訳ではありません。
職場の同僚M君と去年の幌尻以来久しぶりの泊まりの山行(この前日帰りで芽室岳には行った)。
今回は熊が出てもそこから引き返さない事を条件に、カムイエクウチカウシ山(以下カムエク)に行くことにした。
天気予報では初日曇りで二日目は時々雨だったが、天気予報に左右されていたら登れる時を逃してしまうので、多少の雨でもとにかく行ってみようという事で向かうことにした。
7月19日(土曜日)
札幌を午前0時に出て、5時前に札内川ヒュッテに到着。
けっこう車が止まっていて、みんなカムエクかと思ったら、ザンキュウ(1839峰)の人もいて、3パーティの方々はヒュッテに泊まって出る予定だったらしいが、天気が良くなさそうなのでみんなそろって中止にしたと言っていた。
親子2人連れがザンキュウへ向かい、釣りの人と我々が林道を奥に向かいスタートした。
林道を2時間歩き七の沢へ。ここから地下足袋に履き替え沢登り。
沢は巻き道を見つけられるかどうかでコースタイムがけっこう違う。でも巻き道も笹かぶりのところや微妙なへつり部分もあるので、沢をそのまま歩いてもいいかもしれない。
八の沢出合から上は流倒木が覆い被さっている部分があり、予定より時間がかかった。
三股からは急登が続き、手と足と総動員でガンガン登る。
途中間違えて枝沢に入り、垂直の壁で行き止まってしまい、なんとか越えようとしたが無理で、戻って登り直した。
八の沢カールに着いたのは夕方4時過ぎで、予定より2時間くらい余計にかかってしまった。
八の沢カールは濃いガスがかかっていて、熊がいるかどうかも確認出来なかった。
その中で一張りテントが張ってあり、その横にテントを張った。
そのテントの人が頂上から戻ってきて、ガスで何も見えなかったと言っていた。
神戸から300名山目指して北海道に来ていると言っていた。
後でもう一組3人が登ってきて、計6人がこの日八の沢カールのお客様だった。
前の日からほとんど寝てなかったので6時過ぎには就寝。
7月20日(日曜日)
夜寒くて何回か目が醒めた。
3時半に起床し、ほとんど食事はとらずに4時過ぎに山頂に向かい出発。
カールは相変わらず濃い霧で、山頂もこうだろうなと諦めて登った。
稜線に着く頃にうっすら山の姿が見え、あれと後ろを振り向いたら、なんと雲海の上に朝日と共にピラミッド峰が姿を現しているではないか!
正面にはカムエクも姿を現し雲海の上にそびえ立っている。
天気予報はあまり良くなかったが、晴れ男のなせる技なのか雲の上は快晴だった。
頂上までの急な登りも、すばらしい景色で帳消しされた。
山頂からは1839峰、幌尻など日高の山々が雲の上に浮かんで言葉に出来ないくらいの絶景。
きっと午後から登ったらガスって見えなかったと思う。
やはり山は午前の早いうちに勝負すべきだと思う。
写真撮りまくりしてから下山。
下山時はもうピラミッドは雲に隠れていて、一番いいときに山頂に居れたなと大満足だった。
帰りは1000メートル三股に着くまで滑ったり転んだり、滑落したり下山も大変だった。
沢を下り、林道を歩き駐車場についたのはもう夕方6時すぎ、登りも下りも片道9時間くらいかかる山だった。
日帰りで登っている人もいたが、タイムを聞いてみたかった。自分では到底無理。
M君と、ここを日帰りするにはどうすべきかを道中話をしたが、荷物を軽くしてもやはり無理という結論に達した。
あと不思議なおじさんにも遭遇したが、話が長くなるのでまた別の機会にお話します。
一番心配だった熊には幸い出くわす事はなかった。
八の沢カールでは鳴きウサギの声が響きわたっていたが姿は見れなかった。
僕はカムエクは今回で3度目なんだけど、やはり景色が見えるのと見えないのとでは雲泥の差があると思った。
神戸から来た男性はもう2度と来ない、なんでこの山がいいのか良くわからないと話されていたが、苦労して登って頂上もガスの中ではそう思うのも無理はないかなと思った。
八の沢出合から頂上ピストンする方も、きっと山頂で遅い時間になるとガスなどがかかりやすいので、素晴らしい景色を見られるかどうかは難しいかもしれない。
今回同行のM君も今までで一番きつかったと言っていた。
もう行かなくてもいいかなとぼそっと言った。
後日M君は「いい山っすね!また行きたくなりました」と、この前と真逆なことを言っていた(笑)
カムエクはかめばかむほど味の出る、いい山なんですよ!
コメント
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気になります。日高山脈の仙人でしょうか?
今夏、カムエクに行こうと思っております。
レポートをありがとうございます。
私も、不思議なおじさん、気になります
日高の仙人さんっておられるのでしょうか?!
ぜひ、こっそり教えて頂きたいです
i-tomoさん、コメントありがとうございます。
素晴らしい山頂写真、the・dayだったですね!
私達はイッパサンキュー狙いでしたが、
食担で食糧忘れたのもあり、登るのを断念してしまいました。
小屋に泊まっていたグループがやめたので、私達もついです。
i-tomoさんの素敵な写真、ありがとうございます。チョウー悔しい
スッキリさせるためにも早めのリベンジしなくちゃだわ。
不思議なオジサンの話、聞きたいです
moriburariさんkaoritreeさんmarikkaさんメッセージありがとうございます!
いつのまにか不思議なおじさんが仙人にされて、妄想がふくらんできているみたいなので、ここで真相をお話しします。
七の沢から沢登りが始まり、30分くらい行ったところで、上流からおじさんが降りてきました。割と軽装な格好でした。
まだ早い時間なので「早いですね」「もう行ってきたんですか?」と声をかけました。
するとおじさんは「これから頂上に向かうところだ」と言ったんです。
「ん?頂上は反対の方ですよね?」と言うと、「え?」と怪訝そうな顔になった。
おじさんは頂上に行くつもりで下流に向かっていたみたい。
「八の沢出合までは行かれたんですか?」と聞くと「行った」と言う。
おじさんの言葉をそのまま理解しようとすると、札内川を上流に向かって歩き、八の沢出合からUターンして七の沢の方向に戻ったとしか考えられない。
上流に向かわないと頂上には行けないですという話をすると、「せっかく早く出たのに」「もう時間切れだ」とすごくがっかりしている。
自分達もこれから行くところだから一緒に行きませんか?と話して少し一緒に歩いていくと、いきなり「やっぱりやめる」と言い、くるりと方向を変え七の沢方向に去って行きました。
M君とは「変だ」「下流に向かって行くなんてありえない」「ほんとは八の沢出合までも行ってないんじゃないか」などと話をしたんだけど、どう考えても腑に落ちない。
一旦は上流に向かって歩いたのだろうし、川の流れを見たらどっちに向かっているか分かるだろうし、ほんとにがっかりしていたのでこの方向でいいと信じて歩いていたみたいだし。どう考えても理解出来なかった。
後でM君が「あのおじさんすごく小さかったですよね」と言い出した。
自分はあまり気にならなかったが、そう言われると普通の人でなかったかも!!!
でも空中浮遊や霞を食ってる雰囲気はなかったから、たぶん仙人ではないと思います。
僕の花のお師匠様のmoriburaiさん、沢登りが好きなkaoritreeさん、残念ながらたぶん仙人ではないと思います。marikkaさんならもしかしたら日高で会ってるかも(笑)
このおじさんの行動を理解出来る方いらっしゃるでしょうか?
もしいたら教えて下さい!
こんなたいした事ない話でした。すみません。
kaoritreeさんブログ見せていただきました!
沢が好きならカムエクもいいけどクワウンナイ川もいいですよ!
i-tomoさん、こんにちは。
20日から単独で登ってた黒装束?の者です。
すれ違って眺望をお尋ねしたら「今朝は雲海が素晴らしかった。明日もチャンスはありますよ」とのお話があり心の支えになりました。実際、翌21日の山頂も朝イチだけ雲海の上で最高でした!
Kgcmさんメッセージありがとうございます!
同じ時に行った方からメッセージいただくとうれしいですね(^_^)
僕たちは多少の雨も仕方ないと最初から期待しないで行ったので、稜線からの眺めには感動しました。
同じ感動を体験されて良かったです(^_^)
おつかれさまでした!
i-tomoさん、返信ありがとうございます。
私は朝3時頃、2頭の叫び(グウォ〜!×ガ〜オ!)が八の沢カールにこだましてバッチリ目が覚めました。姿は見えませんでしたが思わず自分の気配を消しましたよ(笑)
色んな面で思い出深い山行となりました。
それ目が覚めるどころの話じゃないですよね
やっぱり居るんですね。ここはヒグマ遭遇覚悟で行かないと頂上まで行けない所ですからね。
よくぞご無事で
はじめまして marikkaさんの所からたどり着きました。 今週 金曜日からカムエクへ行く予定です。 タイムリーな情報ありがとうございます。 流倒木がすごそうですね。 林道が工事中でと聞きましたが 徒歩での通行は差し障り無かったでしょうか? 是非 教えてくださいませ。 よろしくお願いします。
クマの叫び声の話題の後でメッセージいただくなんて思ってもみませんでした(笑)
そしてお名前と向かう山にギャップを感じているのは僕だけでしょうか(笑)
林道は工事はしてませんでした。普通の林道歩きでしたよ。林道としては一級道路です!
天気良い日が続いているので、林道も札内川も全然問題ないと思います。teizansukiさんには物足りないくらいかもしれません。
八の沢からの流倒木は歩きにくいのですが、行きに分からなかった巻き道も帰りに見つけたりしたので、気を付けて探せばそんなに大した事はないと思います。
雪渓の上を歩く方が危ないかもしれませんね。けっこう融けているかも。
三股から上はテープを見逃さないようにした方がいいです。僕達は枝沢に入り行き止まりました。
でもそこにも乗り越えようとした足跡があったので、他の人もけっこう入り込んでいる感じでした。
あとレコにも書きましたが、頂上に登るのは朝のほうがいいと思いますよ。午後になると天気崩れますから。
あまり泊まりたくないと思いますが、八の沢カールか稜線に上がったとこにもテン場があります。頂上直下もいいですよ!
天気が続きそうなのでいい山行出来るんじゃないですか?
僕達は出会いませんでしたが、クマには十分気を付けてください。
去年幌尻でクマに会い、引き返したという苦い思い出があります(笑)
teizansukiさんのレコ楽しみにしてますよ(笑)
早速 ありがとうございます。工事関係者に注意をされると聞き気になっていました。良かったです。今度は雪渓が心配になってきました。 私たちもカールに泊まる予定ですが、今年5月にエサオマンで親子熊に威嚇されたので、ちょとドキドキ。 気をつけて行ってきます。 情報をありがとうございました。
行ってきました! おかげさまで最高の3日間でした!!! 事前に情報を頂いていたので、私たちは大丈夫でしたが、往路で隣の沢から「迷ったんですけど〜」の叫び声・・・ 少なくとも2組が引き返しましたし、復路も前にいたパーティーが間違った沢に降りていきました・・・。カールもテントが4張、心配無かったです。 こちらでの報告は時間が無いのですがFBにすこし写真載せました。 https://www.facebook.com/etuko.fujimoto.37 良かったら見に来てください。 ありがとうございました。
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