天気ダメダメ、中途下山 法師温泉〜平標山〜谷川主脈〜清水峠〜清水
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 43.5km
- 登り
- 3,493m
- 下り
- 3,871m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 6:12
- 山行
- 3:43
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:25
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 12:25
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:45
天候 | 10/11 晴れのち曇り /12 雨のち曇り /13 曇りのち雨 /14 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】六日町13:29-13:51越後湯沢15:08-15:48水上15:53-16:56高崎17:07-18:50高麗川18:54-19:39八王子 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【法師〜三国峠】 峠で出会った地元の大ベテランの方々に聞けば、沢沿いでTNまで上がった方がはるかに楽らしい。自分の上がったルートは九十九折れと言われているらしく、普通登らないらしい。旧街道は昔登った記憶のままのいい道。水はいたるところで取れそうな感じ。夏はヒルが出るので涼しくなってからの方がいいそうです。 そのベテランの方が言うには三国峠から上にも住み着いてしまったとか。温暖化が影響してると言ってました。 【十五里尾根】 JR巡視小屋からトラバースのルートあり。笹の結構な片斜面で雨後だったのでかなり滑りました。別の踏み跡が存在していてそちらの方がよさげだった気が… 尾根上に乗るとクラシックルートなのか、ブナの中のとてもいい道でした。最下部の取り付き部分がすごいことになっていました。砂防ダム工事のためか、橋もしっかりしたものでした。 中間のルート状況は、多分いろいろな方の記録があると思いますので、割愛させていただきます。 |
その他周辺情報 | 湯らりあ六日町 シャンプー類ありません。売ってますがどこかで買っていかれた方が良いかと…そして激熱です。 |
写真
感想
もう10年以上前から温めてきた企画。いよいよこの時が来た!という気持ちで臨んだ本山行、ところがところが天気予報が大ハズレ。法師温泉から谷川国境稜線経由でヤブ尾根をつないで巻機山までつなぐロングルート、結果リタイアとなった訳だが、細切れでやればいいじゃないかという人もいるだろう。でも一気につなげることに意義があると考えていた。中途半端な4泊5日の山行記録だ。
10/11
猿ヶ京からの地域バスに間に合わせるため、高崎から上毛高原まで新幹線で向かう。猿ヶ京行きバスは5分の待ち合わせ、思いのほか運賃は高い。最悪、猿ヶ京から旧街道を歩いていくこともできるが、おそらく1時間半くらい余分にかかるだろう。
コミュニティバスの運転手に永井宿から歩くのと法師温泉から歩くのとでは、どちらの方が早く三国峠に着けるか聞いても、登山道のことはよくわからなかった。昔から泊まってみたいと思っていた法師温泉、温泉にも入らず登山のみで来るなんて、なんと贅沢なことだ。
旅館の入口を通過して右手に大般若塚への登山口がある。道は広く広葉樹の何も問題ない道、ただ、暖かい時期はヒルが出るようだ。R17横断点まで30分ほど、それほどつらい道ではない。国道を渡るとすぐに木止めの階段部分が多く、よく整備されている。ブナ林を含む広葉樹林が気分良し。ひたすら緩く登ると旧街道と交叉、東屋がありここで休憩。
旧街道はミズナラ・ブナの雰囲気の良い道、両手を広げても幅に余裕があり、馬車なども通った道なんだろうと昔に思いをはせる。水平道を進み、途中茶屋跡を右に見て流量の多い沢を渡ると再びトイレのついている東屋、ここで法師温泉から沢沿いを上がってくる道と合流する。
この先たまに国道を下の方に見ながら沢を3本渡り、三国峠手前で道は細くなる。峠で休んでいると地元の屈強そうなおじさんと環境省の女性職員が現れる。三国山直下で植生調査をしているそうだ。さすが地元の方、このあたりの状況に詳しく、いろいろな話を聞かせていただいた。
一旦平坦になったその先の裸地下に分岐があり、三国山は時間の関係でショートカット。この道は今までの道に比べあまり良くない。多少のアップダウンで三角山、遠くから見て右手の渋沢林道に下っている尾根を持つ山が大源太山だ。浅貝への登山道を分けているPで休憩、だんだん夕暮れが迫る。ここまで紅葉薄く、平標山も雲に隠れつつあった。
この先から赤の発色がよくなってきたものの、散っているところが多くなってくる。ぬかるみの多い道を歩いてゆくと、空からパラパラ落ちてきた。それから間もなくで平標山の家到着。テントは500円、水は取り放題、明日以降の天場情報で、大障の水場は往復30分、茂倉水場は細いが出ていたとのこと。ただ、小屋は改装中で泊まれないらしい。明日以降の天気があまり芳しくなさそうだ。
/12
夜から雨がなかなかやまない。カッパもシミテックスだからこの時期に濡れるのは避けたく、この時点で完走をあきらめた。でも先には進みたい。回復傾向が見えたので、遅くなってはしまったが出発。こんな天気でも平標山は人気の山だけあって人が多かった。ガスで何も見えないので通過、ここからはほとんど人に会わない。仙ノ倉に着けば自分一人、そして寒い。この先、万太郎までは2回目、14日が晴れるらしいが巻機までの稜線は諦めたので、前回同様、白毛門経由で土合に降りるか?もしくは清水に降りて六日町温泉&マジ丼にするか…悩ましい。
仙ノ倉からジグザグに笹原を下り、再び登り始めた3つ目のPがエビス大黒ノ頭、小屋は古びた。群馬側が草付きの山稜は当たり前のように滑るけれど、晴れれば眺めと草紅葉の感じが良さそうだ。赤谷川本谷の出合が見下ろせる越路乗越は、なんでここにルートをつけたのだろう?というようなところにある。いつ廃道になってしまうのかななんて思っていたが、ものすごい幅で刈り払いが済んでいた。ヒルを避けてこの道で本谷にアプローチしてみたい。万太郎方面に登ってゆくと、幅広の刈り払いが下部まで続いているのが見えた。
大粒のガスが越後側から吹き付けてきたので、越路避難小屋でやめることに決定。割ときれいな小屋だったので驚きだった。でもラジオが入らず、暗くなるまで扉を開け放していた。ここで越後側の雲が国境稜線を越えられずこんもりし、西の空は雲が多いものの、夕焼けが素晴らしい不思議な空に出くわした。消化不良の一日ではあったものの、これはこれでよかった。
/13
今日は少しの可能性を秘めた巻機稜線のために、しっかり起きて行動開始した。雲海が素晴らしかったが、やはりガスの中に突入してしまう。月明かりの中を行動していたので万太郎Pではエビス方面とオジカ方面に滝雲が見えた。山スキーで何度も来ているのですぐに出発、下ってゆき滝雲に突入、当たり前のように何も見えず残念。
大障子避難小屋の水場には寄ることはなかった。赤谷川源頭の笹原が見たかったけれどお預けだ。寒いのでオジカ沢避難小屋は通過、下山の誘惑が待ち構えるトマの耳へ向かう。寒いが肩の小屋の前で休憩、条件が悪いのに結構歩いている人がいるのに驚く。
トマはそれなりの人の量、やはりここで負けるわけにはいかないとオキへ進む。すると徐々に雲が薄くなっていき、浅間神社先で万太郎谷側の斜面が見えるようになった。来し方の主稜線は雲が取れていないけれど、雲の中から出現した爼瑤呂っこよすぎた。ツツジの紅葉が素晴らしくカメラタイムが多くなり、なかなか前へ進まない。一ノ倉岳の登りは一部ルートが崩壊し、新しくつけられている。Pは再び雲の中、風強く寒い。
茂倉岳から武能岳に向かう下りで視界がよくなる。越後側の天気は上々みたいだ。曇天ながら紅葉はいい感じの発色で、笹に映えている。快晴で見たかった。ここで白毛門から日帰りでやってきた2人組とすれ違った。すごいが何が楽しいんだろう?武能岳では風は相変わらずだったものの、眺めが良かったので少し長めに休憩した。
再び武能の下りで何も見えなくなる。ただの生きの悪い笹原の色が広がるのみ。蓬小屋が改装されていて驚いた。予約すると管理人が入るシステムみたいだ。惰性で七ツ小屋山に進む。もうあとは下れば本日の天場だ。JR巡視小屋に着くと、刈り払いがきいた広場にテントを張りたい気持ちになるが、やはり峠に向かうことにしよう。巡視小屋は人がおらず水をもらうことができなかった。
峠に到着し水を取りに行く。旧道の開けたところからひとつ先の沢で、往復10分の距離で汲むことができた。小屋をのぞくと先客が1名いてビックリ、土間までの距離が高さがあるのと、暗いのと、ザトウムシが気になるなどの諸条件から、雨模様ながらテントにした。夜、いろいろ考えたが、濡れ笹の中を歩きたくなく、/15の昼食が足りないことも判明し、軟弱な方に傾いて清水に下山することに決めた。
/14
晴れのつもりが雨なのにビックリ。謙信尾根を下ることにする。JR巡視小屋からはじめのトラバース道が笹、岩、片斜面で滑る。冬路合流後は刈り払いも広く、快適な尾根道だ。送電巡視路も兼用しているため、素晴らしく整備され歩きやすい。あのトラバース部分は何だったのか?途中霧が晴れてくると、朝日岳側の斜面は最高の紅葉を演出していた。1600〜1300がちょうどいい感じ。尾根の最下部が急に道がなくなる。よく見るとロープがぶら下がっており、道幅50センチくらいのツルツル斜面で、その先のトラバース状も滑る。河原に出ると丸木橋の記憶だったのが、ダンプが走り回り、仮設橋ができていた。清水までの林道もダンプ多い。
林道に出て1時間ほどで雨が強くなってくる。しばらくは林道脇のブナ巨木のおかげで濡れることはなかったけれど、カッパは浸み浸みだったので濡れたまま歩く。最近昔ほど林道歩きが苦にならないのは年のせいか?やっと清水に到着、当然清水からのバスはない。腹を決めて沢口からのバスに向かって歩く。もう風呂が待っていると言い聞かせてひたすら歩く。いつもは車で楽々の国道、もしかしたら六日町駅まで歩けるかもしれないなんて思っていると、蟹沢集落の先で1台の車が停まってくれる。奇跡が起こり乗せていただけることになった。秋田からの方で、この時間にもう巻機山頂を往復して下ってきたそうだ。六日町駅まで送っていただき、誠にありがとうございました。
駅から湯らりあまで歩いてゆくと、再度、先ほど送っていただいた方に遭遇する。
そんなことなら温泉代くらい出させていただいたのに…もう上がるところだった。ここまで来たらマジ丼行くしかないでしょう?ということで、いつも通りの釜蔵へ。
朝日から巻機稜線は再履修ということになってしまい、この紀行文自体も、あまり見せ場がない感じ。天気の読みが難しいとつくづく感じた山行でした。
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