テントで火打山〜妙高山 笹ヶ峰から燕温泉へ
- GPS
- 14:38
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,207m
- 下り
- 2,422m
コースタイム
05:18 笹ヶ峰登山口 → 06:08 黒沢橋 → 07:38 富士見平 → 08:30 高谷池ヒュッテ 08:55 →
09:11 天狗ノ庭 → 09:35 雷鳥平 → 10:05 火打山 10:18 → 11:16 天狗ノ庭 →
11:30 高谷池ヒュッテ 11:58 → 12:24 茶臼山 12:35 → 12:56 黒沢池ヒュッテ
【2日目】
04:48 黒沢池ヒュッテ → 05:10 大倉乗越 05:18 → 05:54 長助池分岐 →
07:08 妙高山三角点 07:15 → 07:26 妙高山最高点 07:44 → 08:58 天狗堂 09:05 →
09:48 湯道分岐 → 10:43 麻平分岐 → 11:10 河原の湯 → 11:42 燕温泉BS
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
笹ヶ峰キャンプ場 無料・トイレあり ▼登山ポスト 笹ヶ峰登山口 用紙・鉛筆あり ▼下山後のアクセス ・頸南バス ぶらっと妙高号(苗名滝行き) 11:58 燕温泉BS | 大人500円(乗り降り自由) 12:25 杉野沢温泉BS ・頸南バス 笹ヶ峰直行バス 13:50 杉野沢温泉BS | 大人700円 14:25 笹ヶ峰BS |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼道の状況 全体的に降雨後のぬかるみが多かった。裾が汚れるのでスパッツ必携。 ・笹ヶ峰〜高谷池 黒沢橋までは平らで歩きやすい木道。 その後、木の階段も出てくるが歩幅に合っていて歩きやすい。 十二曲りもさほど急ではない。富士見平を過ぎて森林限界を超えると平坦。 ・高谷池〜火打山 湿原巡りののち登り。難しいところはない。 ・高谷池〜黒沢池 相変わらずぬかるんでいる。難しいところはない。 ・黒沢池〜妙高山 大倉乗越まで急登だが難しいところはない。 長助池分岐からは急登の雪渓。登りならアイゼンなしでOKでした。 雪渓後も荒々しい急登が続きます。 ・妙高山〜湯道分岐 鎖場あり。ピストン登山者も多いのですれ違い注意。七合目光善寺池で一瞬平坦になる。 ・湯道分岐〜麻平分岐〜燕温泉 麻平分岐への尾根道は狭くて荒れている。河原の湯へ寄るなら麻平方面へ。 北地獄谷方面へ下りると黄金の湯経由。 ▼参考までに 林道「妙高小谷線」は2014年7月15日現在通行止めです。 車で小谷方面の移動をお考えの方はご注意ください。 http://www.myoko.tv/news/2842.html ▼トイレ ・笹ヶ峰:登山口駐車場にはなし。キャンプ場駐車場にあり。水は飲用ではない。 ・高谷池ヒュッテ:宿泊者以外は100円。建物内なので靴を脱ぐ。使用済みの紙は持ち帰る。 ・黒沢池ヒュッテ:宿泊者以外は200円。靴は脱がない。 ▼下山中の温泉 ・燕温泉 河原の湯:無料・露天混浴 ▼下山後の温泉 ・苗名の湯:大人450円・露天なし ▼下山後の食事 ・苗名の湯横のお蕎麦屋さんの予定でしたが閉まっていました。 同じように困っている登山者が苗名の湯に大勢おられました。 ・古代手打そば 和風ペンション樹香:山きのこおろしそば1200円 |
写真
感想
あまり天気はよろしくないとの情報だったが、3連休なのでなんとしてもお山へ行きたい。天気予報とにらめっこ。上信越に望みがありそうなので、思い切ってテント泊で火打山・妙高山へ行くことに。この計画は3年前から立てていて延び延びになっていたもの。情報に変更はないか大急ぎで調べ直し、天候的にベストだと思われる日・月曜日で決行した。
「朝になったら雨は止むから」と言い続けているが、笹ヶ峰キャンプ場へ到着した深夜1時は結構な本気降り。「頼む〜止んで〜」と祈りつつ車中で就寝。途中激しい雨音で何度か起こされる。最後に目が覚めたのは3時。4時起床の予定だったので「もうダメか…」と落胆していたが4時にはきっちり雨は止んでいた。
よし!これで行ける!
さっきまで降っていたのだから足元には当然ゲイター。テント泊装備でさあ出発!
最初は平坦な木道歩き。黒沢橋から先は階段も出てきたがなんとなく歩きやすい。歩幅や高さが丁度いいのだ。あまり疲れず十二曲りへ。ここも思ったほど急登ではなかった。富士見平分岐は休憩スペースのあまりない狭いところで、うっかり富士山を確認するのを忘れてスルーしてしまった。運が良ければ黒姫山の向こうに見えるらしいのだが、この日はどうだったんだろう?
登山道は朝までの雨ですごいぬかるみ。ゲイターなしではパンツの裾もドロドロになることだろう。
森林限界をこえるとようやく道は平坦になり、のどかな気分で歩ける。展望も開け、目指す火打山も見えてうれしい。
ところが不安定な天気のせいで、どんどんと雲がわき起こり、高谷池ヒュッテへ到着する前には空はどんよりとした雲で覆われてしまった。
高谷池ヒュッテでザックをデポし、軽荷で火打アタック。
湿原というのはどうしてこんなにも神秘的なんでしょう。ハクサンコザクラやイワイチョウが咲き乱れ、キヌガサソウ、サンカヨウ、ミズバショウやワタスゲも。天狗ノ庭を思う存分堪能し、上を目指す。雷鳥平から上では尾根沿いまで雲が迫って来て、一時はガスでどんよりとした空だったが、山頂直下で天候好転!「この好機を逃すものか」と大急ぎで山頂へ駆け込んだ。
10:05 火打山山頂。
少し青空は見えるものの展望までは望めず。う〜ん残念。ガスガスではないので良しとしよう。
高谷池ヒュッテへ戻って、次は本日の幕営地、黒沢池ヒュッテを目指す。少し道は荒れ気味?単に大雨後だからか?朝からぬかるみ率が高いのです。ああでも、伸びた笹などはキチンと刈られていて有り難いです。地味な茶臼山で急に雨が振り出し、慌ててレインウェアを着込んだのに、あっという間に止んでしまった。今度は汗が大変なので脱ごうか…と思っていたら、眼前が開け黒沢池ヒュッテの特徴的なドームが見えた。「もういい。このまま行く」
かなり暑いのを我慢して黒沢池ヒュッテまで。12:56到着ぅ〜。
到着してからも何度かパラパラと小雨が降り、テント泊もどうかと一瞬思ったが、初志貫徹。幕営しましょう!
あとは、取りあえず乾杯の缶ビール。遅めの昼食。黒霧島お湯割り。早めの夕食。
今シーズン初めてのテント泊。初日は歩きも幕営も大満足でした。
黒沢池ヒュッテ 幕営料1人700円
缶ビール(黒ラベル)500ml 700円・350ml 500円
2日目。過去最高の超早起き。2時半起床。2人だとついついダラダラしてしまうので、朝食と撤収のために2時間前起床にしたのだが、出発できたのは4時48分。ダメじゃん w
小屋泊の団体さんが先に出発してしまったのですが、すぐに追いつき、先に通してもらったので助かりました。昨日随分飲んで食べて荷物を減らしたので、今日の荷物は軽い軽い!大倉乗越まで難なく到着。素晴らしい妙高山がガツンと見える。少し赤く焼けているようだ。日本海方面は雲海。
ここから長助池分岐まで、左右の草が伸びていて結構身体を濡らされた。初めは見えていた長助池も早くから気温が上がってきたのか、いつの間にやら沸き起こってきた雲に隠れて行った。雪渓を一度トラバース、そして長助池分岐からは本気の雪渓登り。雪は多少腐っているから強く踏むと踏み抜くところもありそう。急登だけど、私たちは登るだけなのでステップ通り歩いて行けばアイゼンも必要なかった。
雪渓が終わっても急登は続く。ひたすら辛抱の直登だ。
山頂直下の祠までくればあともう少し。この祠付近は硫黄臭く、妙高山は火山だと思い出させてくれる。
妙高山三角点到着。最高点ではないのだが山頂標はここ。大勢登ってきても充分な広さがある。西側の岩場に登れば北アルプスがドーンと見渡せる。雲が湧いているのでこの景色も時間との勝負だろう。
妙高大神の祀ってある最高点で再び展望堪能。三角点到着から休憩・移動の20分ほどの間に、さっきまで見えていた白馬三山は鑓が見えなくなってしまっていた。
さあ燕温泉へ下山。11:58のぶらっと妙高号へ乗るタイムリミット付き。
妙高山らしい荒々しい岩場と鎖場をドンドン下りなければならない。燕温泉からのピストン登山者も多いので、すれ違い要注意です。後半はこっちの道もドロドロのぬかるみ。雨上がりは仕方ないですね。
湯道分岐からはお目当てが河原の湯なので麻平方面へ。道は尾根筋で荒れています。三・二・一合目と道標があるので何気にカウントしつつ歩くと惣滝分岐。これでほぼ登山道は終了。後半はnzchchさんの調子がすこぶるよく、置いてかれ気味になってしまいました。
林道を歩いて吊橋を渡らずに河原の湯へ。ここは混浴なので勇気が必要でしたが入ってしまいました。洗い場はなくただ浸かるだけなのですが泉質最高です。バスの時間がありゆっくりできませんでしたが、人がいないときにまたチャレンジしたいです。
11:42燕温泉ゴール。
大日屋商店さんには生ビールが!しかし私たちはときわや商店さんの淡麗で w
ここへ来て何故かケチってしまいました。
ぶらっと妙高号にも無事間に合い、杉野沢温泉BSで下車。ここでお蕎麦と温泉の予定だったのですがお蕎麦屋さん休業中。ガーン!向かいの商店でカップラーメンを購入。お湯ももらいました。
苗名の湯へ入って時間調整。13:50の笹ヶ峰直行バスに乗り、無事駐車場へ帰還。
小腹が空いたので、国道18号沿いの信濃町IC近くで黒いのぼりに引き寄せられてお蕎麦屋さんへ。
古代手打そば樹香。…この建家が昔スキーで泊まったことのある元ペンションだったのに気付いたのは中に入ってから。もちろんオーナーさんは変わっているのですが驚きました。お蕎麦はおすすめの “ 山きのこおろし ” をいただきましたがとても美味しかったです。
なかなか中身の濃いテント泊になりました。火打・妙高は印象のガラリと変わる山なので、2座セットで登って楽しさも2倍でした。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
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