北岳〜間ノ岳〜農鳥岳(白峰三山縦走)
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,423m
- 下り
- 3,122m
コースタイム
05:10 広河原山荘
07:25 大樺沢二俣
09:35 小太郎尾根分岐
10:15 北岳肩ノ小屋
(昼食)
11:10 北岳肩ノ小屋
11:55 北岳山頂
(休憩)
12:30 北岳山頂
13:35 北岳山荘
■2日目 (7月22日)
05:35 北岳山荘
06:10 中白根山
07:10 間ノ岳山頂
(休憩)
07:25 間ノ岳山頂
08:30 農鳥小屋
09:35 西農鳥岳山頂
(昼食)
09:55 西農鳥岳山頂
10:40 農鳥岳山頂
(休憩)
11:10 農鳥岳山頂
11:45 大門沢下降点
15:00 大門沢小屋
■3日目 (7月23日)
05:05 大門沢小屋
07:30 もりやまばし吊橋
08:10 マイカー規制ゲート前(発電所前)
08:30 山梨交通バス停(広河原行臨時?バス停)
08:45 奈良田バス停
天候 | 1日目:晴れのち曇り(ガス)、一時雨 2日目:ガスのち晴れ 3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り(23日):奈良田→下部温泉(早川町乗合バス)9:50発10:59着 ※1人1200円 ◇新下関からメモ◇ [19日] 新下関→(新幹線)→新横浜→(JR)→八王子→(特急あずさ)→甲府 [20日] 甲府→広河原(泊) [21〜23日]登山 [23日] 奈良田→下部温泉→(特急ふじかわ)→静岡→(新幹線)→新下関 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所:八本歯コースを登る予定だったが、積雪と落石のため危険とのことで右俣コースを選択。 登山ポスト:広河原インフォメーションセンターの窓口に提出 下山後の温泉:下部温泉の下部ホテル(1人1080円) ※奈良田の里温泉に入るつもりで下山したが、水曜日が定休日らしく下部温泉に変更。 |
写真
感想
年に一回この時期、九州&中国を飛び出し遠い山に行きます。
お休みの年もありましたが、富士山・北ア・北アときて今回で4回目です。
今年はどこにするか…夫婦会議の中で「富士山を見ながら歩きたい」という旦那の意見により、初の南アルプスに決定。
王道(?)の北岳を踏める縦走コースの白峰三山を歩くことにしました。
ただし初日の登りが約1700m、更に最後は苦手な下りが約2200mもあります(;゜Д゜)
大丈夫かなぁ…(汗
…ということで食事は山小屋を上手く使って荷物を軽くする作戦に。
でも、今回の行程では同じ場所に戻れないので、山以外の荷物も全て背負って歩く必要があります。
旅の持ち物はなるだけ厳選して、服や充電器だけにしました。
暦の三連休を絡めてプラスにお休みをもらい、確保できたのは計5日間。
梅雨が開けるか開けないか…微妙な予報なので、できるだけ天気の良い3日で登れるよう予備日をうまく使いたいところ。。。
結果、最後の3日間で登りました。
--【移動日〜登山前】-----------------------------------
新下関を出発する1日目はほぼ移動日。
乗る予定だった特急「ニューしなの」が運休していることを当日知り、急遽八王子経由になったり、
新幹線ではゲリラ豪雨と停電に合い急停車したりとたどり着くまで大変でした(-_-;)
2時間遅れで何とか甲府市に到着。
その後は市内のホテルに泊まり、山梨のワインを堪能★楽しかった〜。
でも、翌日は二日酔い…_| ̄|○
2日目は甲府から広河原へ移動。
12時過ぎに到着するので、天気次第で白根御池小屋まで登ろうかとも考えました。
でもインフォメーションセンターで3時以降は雨との予報を見て、結局広河原にテン泊。
※どっちしろ結構な二日酔いだったので、登ったらかなり辛かったかも(-。-;
同じバスの人は、その日に結構登っていました。
お昼は広河原山荘で食べましたが、かなり美味!!!
あまりのおいしさに迎え酒してしまいました^^;
ちなみに夕食の様子も覗いてみたら、超豪華!!
ぜひいつか泊まってみたい山小屋です。
--【広河原〜北岳〜北岳山荘】-----------------------------
下関を発って3日目、やっと登山開始。
序盤は歩きやすい道が続きます。
歩き出してすぐに御池小屋ルートと二俣ルートの分岐があるので左へ。
しばらくすると沢沿いにでます。
清流がキレイ(^-^)まさに南アルプスの天然水♪
その後も沢の右側や左側を通りながら登ります。
見上げると北岳の尾根をはじめ、八本歯っぽいのやバットレスっぽいものが見えます。
(違うかも?)凄い迫力。
あそこまで登るのかぁ〜と改めて高低差を感じます。
雪渓が見えてくると、程なく二俣の分岐。
ここにはありがたいことに仮設トイレがあります。
八本歯の方に行こうかと一応六本爪アイゼンを持ってきていましたが、
インフォメーションセンターで危険だと聞いたので、右俣コースで登ります。
※すれ違った方に、先日滑落事故があった??という噂も聞きました。
使わないアイゼンが無駄に重いなぁ(>_<)
でも右俣コースは急登と聞いていたのですが、覚悟していったからか?思ったよりバテずに登れました。
そしてこの後、小雨が降り始めます。
ガスで視界も狭くなる。。。
景色は見えないですが、右俣コースは一面のお花畑があり花に疎い私ですら励まされました( ´ ▽ ` )
尾根に出てからも、白い世界を進むこと40分。
この辺りで会って途中から一緒に歩いた肩ノ小屋のおじさんがめちゃくちゃいい人でした!
たくさん話せて嬉しかった☆
しかも「今はガスが出ているけど、朝晩は大丈夫だと思う」と言ってくれたので、期待感アップ♪
肩ノ小屋に到着し、小屋の前でお昼。
「ここまで中々順調じゃないか…?」と少し気が大きくなり、ビールを1本だけ飲んでしまいました(^◇^;)
普段は歩き終わるまで飲まないんですが…(汗
ビール&カップ麺を食べている間に青空がチラチラ。
これは!山頂では晴れるかも?!と、もうひと登り北岳山頂を目指します。
山頂では東側は雲に覆われていましたが、西側は開けており3190mからの眺めを楽しめました♪
この日のテント場は北岳山荘。
この山荘はトイレや施設がかなりキレイでした。
しかも水は無料の上飲んでOK!
何といっても「訳ありビール」が素敵(*^^*)
※ちょびっと賞味期限切れで半額のビール
夕暮れはあいにくのガスで何も見えず…(-。-;
「明日は晴れたらいいなぁ」と北岳山荘の旨〜い夕食を頂いていると、
山小屋のお姉さんからのお知らせ「明日は曇りとガス、時々晴れです」。
えー!Σ(゜д゜lll)
天気の良さそうな日を狙って予定を後ろ倒しにしたのに、何かイマイチっぽい_| ̄|○
旦那は「山の天気はしょうがないよ」と励ましてくれますが、年に一回の遠出、
しかもこのために◯◯万を注ぎ込み、一生のうち最初で最後かもしれない白峰三山が、
もしかしたらほぼガスで終わるかも…と思うと、やりきれない気持ちです。
やけ酒感覚で売店で売っていたワンカップの「ひょいっとワイン」なるものを飲んでやさぐれた夜を過ごしました。
(ちなみに「ひょいっとワイン」おいしかった♪300円)
--【北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋】------------------
翌日、やはり朝はガスガス…(T_T)
ご来光は臨めませんでした。
ガスの中の尾根歩きはしんどいです。
しかも初めての道。ちょっと気が乗りません。。。
「私は山に登るのが好きなんじゃなく、素敵な景色を見ながら歩くのが好きなんだ」
「ガスの中無理に縦走するより、甲府に戻ってワインを飲んだ方がいいんじゃないか」
…なんて(私だけ)ブツブツ言いつつ出発。
最悪間ノ岳ピストンで下るということも念頭に進みます。
中白根山までは真っ白。風も強めでつらいです(ToT)
歩くたびぼんやりと岩稜が迫ってきて、少し恐怖を感じます。
ただガスの割に道は分かりやすい。
せめて雷鳥いないかなぁ〜ガスの日の方が会いやすいらしいし。。。
たまに頭上に青空が出ても、景色がほとんど見えないのでどの辺を歩いているのか分かりません。
「もうすぐ間ノ岳だろう」と黙々と歩いていたその時、風が吹いて徐々に目の前が明るくなってきました!
「晴れろ!晴れろ〜!!」と願います。
すると白い世界が急に開け、くらくらする程の美しい景色が目の前に現れました!!
そして目の前に富士山が。
「富士山を見ながら歩こう」なんて言いつつ計画した今回の山旅ですが、まだ一度もお目にかかっていませんでした。
こんなに突然会えるなんて!感動です(>_<)
ここからはたくさん写真を撮りながら歩きました。
昨日登った北岳も、これから続く稜線も、南アルプスの山々も見渡せます☆
すねて下山しなくてよかったぁ(T_T)
間ノ岳では360度の展望を味わうことができ「もうガスがきても何の後悔もない!」と思えました。
間ノ岳から農鳥小屋までは、少しガレ場になっているので気をつけて下ります。
農鳥小屋から見上げた農鳥岳の登りは、ちょっと圧倒されます。
圧倒される通り、西農鳥岳までの登りが少し急な道です。
西農鳥岳で、少し早いですがお昼に。
北岳山荘でもらったお弁当♪おいしかった。
西農鳥岳から農鳥岳までは地図で見たより時間がかかりました。
というより、大分疲れてきたのかな??
最後のピーク農鳥岳でも景色を楽しみ、いよいよ下りに。
ここから奈良田までは約2200mの高低差があります。
足腰は、既にお疲れモードです。
登りと同時間かかることもある私の膝では、とても一気に下れません。
そこで途中の大門沢に一泊して、余裕を持って下山する計画を立てていました。
下降点からどんどん下ります。
激下りで嫌になりつつ、コースタイム2時間40分のところを3時間以上かかって小屋に到着です。
はぁ〜死ぬかと思った。
でも明日も続きの下りがあるので、テントで脚をよくマッサージ。
大門沢のテント場では、下りが大変だったと他の登山者と苦労を分かち合います。
皆さん、多かれ少なかれ辛かったんですね。何だかホッとする。。。
持ってきた梅酒を飲みながら、夕時を過ごします。
ここのテント場は、水が豊富でじゃぶじゃぶ流れていました。
嬉しいことにここもそのまま飲めます。
トイレが中々強烈でしたが…ここに小屋がないと私はこの縦走ができなかったと思い、感謝です。
--【大門沢小屋〜奈良田】------------------------------
翌朝、残り800mの下りも時間がかかるだろうと、5時過ぎには出発です。
道は先日の下りに比べると歩きやすくなっており、
登山口にでるまで(私にしては)大幅なロスもなく歩くことができました。
ただ、車道に出てからもこれまた長い。。。
3日前にバスで通過した場所を通り、いよいよゴールが近いてきます。
疲れがたまった足でよろよろバス停を目指す。
結局、3時間半程かかってバス停に到着しました。
--【下山後】------------------------------------------
この日入ろうと思っていた奈良田の里温泉がお休みだったので、バスの寄る下部温泉で汗を流すことに。
すごくいい温泉で、何の予備知識もなく行きましたがかなり満足でした★
その後、久しぶりに手の込んだ昼食を取り、下部温泉駅から特急と新幹線を乗り継ぎ新下関へ帰宅。
新下関駅に着いたのが19時半だったので、
行き慣れたお店でささやかに打ち上げをし、今年の夏の遠征が終わりました。
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今回は、なんだかんだで天気にも恵まれ、山小屋も気持ちよく利用させてもらい、会社から有給をもらい、新幹線はゲリラ豪雨の中運行してくれ、ヤマレコで事前にたくさん情報を集めることができ・・・色々と感謝の念が多い旅でした。
初めての南アルプスは達人がたくさんいる山だなぁと思いました。
健脚な方々の話を聞いてビックリしたり、憧れたり・・・!!
多くの登山者の方と言葉を交わせて楽しかったです。
また、鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳など行ってみたい山が増えました♪
あとは、手術した方の右膝の痛みがどうにかならないか・・・今後の課題です。
特に今回のような下りが長いコースだと文字通り足をひっぱるので、改めて考えさせられました。
トレッキングポールも検討してみようかなぁ。。。
私が帰った後の南アルプス・・・
やっぱめっちゃ天気いいですやん!!!
羨ましい〜
間ノ岳から見る富士山、素敵ですね
たくさん日程を取られてたようだったので観光でもされたのかと思ったら、初日は広河原山荘でテン泊なんてのも素敵すぎる!
ご飯はやっぱ北岳山荘の方が美味しそう
(こっちのが美味しいという噂は聞いてましたが、北岳を挟んで向こうとこっちでこんなに違うとは!)
お弁当もおいしそうですね!
私たちが食べたのはシケシケの「シケ弁」って話してましたよw
ま、食べられるだけでありがたいんですがね
それはそうとgachapinaさんたちはもう2回も北アルプス行かれてるんですね
まだまだアルプス初心者なんでいつかお話聞かせて下さいね
ps.トレッキングポール、膝の為にはあった方がいいかもしれませんよ〜
私も今回の下りでは、ポールが無ければダメだったかも
かなりきつかったのには変わりないけど、足への負荷は軽減されてたんじゃないかと思います。
お大事にされて下さいね
yukarinnkoさん、コメントありがとうございます
初日に広河原にテント泊したのはですね・・・ズバリ二日酔いだったからなんです!
(威張るところじゃないですね
できれば少しでも上がっておきたいのと、たくさん山で過ごしたいので
白根御池小屋にいこうかという気もあったのですが。
天気が
北岳山荘のご飯はかなり美味しかったです。
私の少ない山小屋ご飯の経験の中ではかなり上位
「シケ弁」ってウケますねww
でもホント、自分で用意しなくていいだけでも有難いですよね〜
トレッキングポールのアドバイス、ありがとうございます
何か歩くのが難しそうで「うまく使えるかなぁ」と消極的でしたが、
yukarinnkoさんが仰るように楽になるのなら、今度お店で聞いてみたいと思います
ありがとうございます
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