夏山修了山行◆〜筌岳3180m 氷河公園を経て槍ヶ岳へ
- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 1,984m
- 下り
- 1,977m
コースタイム
11:40槍沢ロッヂ(泊) ☆テント泊は、ババ平
【20日(日)】 5:55槍沢ロッヂ→6:25ババ平(テント泊者と合流)→水俣乗越分岐→
8:05天狗原分岐→9:15天狗池→天狗のコル→11:15天狗原稜線分岐(昼食)11:25→
12:40中岳→13:30大喰岳→14:00飛騨乗越→14:25槍ヶ岳山荘
・ヘルメット装着後、槍の穂先に登頂
14:40槍ヶ岳山荘→15:20穂先→16:00槍ヶ岳山荘(泊)☆テント泊は、殺生ヒュッテ
【21日(祝)】 槍ヶ岳山荘5:15→殺生ヒュッテ(テント泊者と合流)→天狗原分岐→
8:35槍沢ロッヂ→10:05横尾→11:05徳沢→12:05明神→12:45上高地河童橋
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
【7月20日(日)】
★いざ出発!憧れの槍ヶ岳へ。
この日は、心配していたお天気も回復し、時折、晴れ間ののぞく曇り空。東鎌尾根よりも難易度が高いコースを通ることに少し不安を感じつつも、憧れの槍ヶ岳に行ける喜びで、意気揚々と出発しました。
まずは、テント泊組のいるババ平のキャンプ地へ。テント泊組の皆さんは、前日の雨で衣類が乾かせず、ご苦労された様子でしたが、元気な姿で迎えてくれました。ここでも、槍沢のおいしい水がいただけることに感謝。
河原に沿ってゆるやかな道を歩いていくと、「大曲り」の水俣乗越分岐に。このあたりから、槍沢は大きく左へカーブしており、雪渓が広がっていました。雪渓エリアは、吹く風が天然のクーラーのようで心地よかったです。
天狗原分岐へ進むと、左手に氷河公園の別名で知られる天狗原への道がのびており、傾斜が増しましたが、アイゼンを装着して、果敢に進んでいきました。
そして、逆さ槍で有名な天狗池へ。あいにく雪に埋もれていましたが、そこには氷河の痕跡が残り、まるで別天地のようでした。
中岳の山頂までは、険しい岩稜の登り。ペンキマークを見落とさないように、大きな岩がゴロゴロとした場所を三点指示で縫うように進みました。2段の鉄梯子を登り、山頂へ。ここまでが、1日の体力を全部使い果たしてしまったのではないかと思うほど、しんどかったです。
大喰岳へは、石屑の道が続き、山頂は、行けども行けども、なかなか現れず。。
そんな中、2組のライチョウの母鳥とヒナたちに出会えました。初めて見たヒナたちは、とても愛らしくて、癒されました。
そして、やっと辿り着いた大喰岳の山頂からは、槍ヶ岳が見えて、疲れが吹き飛ぶくらいうれしかったです。
体力は限界に近づいていましたが、どんどん近づいてくる槍を眺めながら、気持ちが体を引っ張ってくれました。
ついに槍ヶ岳山荘に到着。間近に見た槍ヶ岳は、圧倒的な迫力と存在感がありました。
★ヘルメットを装着して、槍の穂先へ。
登山ルートは、急な岩場の連続でしたが、ここに至るまでの梯子や鎖場の経験が役に立ち、また先輩方のご助言と見守りのおかげで、無事に穂先の山頂に登ることができました。穂先の山頂では、奇跡のように、すーっと晴れ間が広がり、素晴らしいパノラマの風景が望めました。
下りでは、怖さのあまり泣いてしまった一般登山者を見ていたので、先輩の下り方をお手本に慎重に下りて行きました。途中では、幸運にも、食料を運ぶヘリコプターを間近に見ることができました。
下山後、ハイタッチで出迎えてくださった会の皆さんと喜びを分かち合ったときには、感動と達成感に包まれ、心を大きく揺さぶられました。
念願の槍ヶ岳に登頂でき、大キレットの醍醐味も味わえ、この日の感動と達成感は、生涯忘れられない私の宝物になりました。安全に導いてくださった先輩方に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
雷警報のため当初の中房温泉から東鎌尾根を通る表銀座コースは断念し、上高地スタートの槍沢から天狗原、中岳、大喰岳を通り槍に向かうルートになりました。
まだまだ雪が残る天狗原、氷河公園でしたが登りはアイゼンなしでも結構登れるのですね。キックステップを教わり、最初は怖々でもだんだん雪渓歩きが気持ちよくて楽しくなりました。
中岳付近では雷鳥のヒナにも出会えてよい思い出になりました。なにより不安定なお天気の中、穂先へ登れて感動でした。
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