記録ID: 483777
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山
飯豊連峰縦走 [弥平四郎⇒三国岳⇒飯豊山⇒大日岳⇒北股岳⇒門内岳⇒地神山⇒奥胎内ヒュッテ]
2014年07月25日(金) ~
2014年07月26日(土)
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- GPS
- 32:08
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 3,046m
- 下り
- 3,261m
コースタイム
【7月25日(1日目)】
弥平四郎登山口5:45⇒上ノ越分岐6:55⇒疣岩分岐7:57⇒三国岳(三国小屋)8:50⇒切合小屋10:04
[標準CT 5:50(74%)]
切合小屋10:33⇒本山小屋12:02
[標準CT 2:20(64%)]
本山小屋12:12⇒飯豊本山12:30⇒御西小屋13:38
[標準CT 1:50(78%)]
御西小屋14:29⇒大日岳15:29
[標準CT 2:00(50%)]
大日岳15:51⇒御西小屋16:49
[標準CT 1:40(58%)]
【7月26日(2日目)】
御西小屋4:24⇒烏帽子岳6:21
[標準CT 3:00(65%)]
烏帽子岳6:37⇒梅花皮小屋7:10⇒北股岳7:33
[標準CT 1:30(62%)]
北股岳7:40⇒門内岳8:23
[標準CT 1:20(54%)]
門内岳8:27⇒門内小屋8:33⇒地神山9:26-9:33⇒頼母木小屋10:25
[標準CT 2:30(73%)]
頼母木小屋11:18⇒大石山分岐11:43⇒足の松尾根取付登山口13:45
[標準CT 4:20(57%)]
乗り合いタクシー14:00⇒奥胎内ヒュッテ14:10
※本日のペース:標準ガイドタイムの50〜70%程度です。
※歩行距離は、1日目:20.3Km、2日目:17.7Kmでした。
※歩数は、1日目:約43,000歩、2日目:約40,000歩でした。
弥平四郎登山口5:45⇒上ノ越分岐6:55⇒疣岩分岐7:57⇒三国岳(三国小屋)8:50⇒切合小屋10:04
[標準CT 5:50(74%)]
切合小屋10:33⇒本山小屋12:02
[標準CT 2:20(64%)]
本山小屋12:12⇒飯豊本山12:30⇒御西小屋13:38
[標準CT 1:50(78%)]
御西小屋14:29⇒大日岳15:29
[標準CT 2:00(50%)]
大日岳15:51⇒御西小屋16:49
[標準CT 1:40(58%)]
【7月26日(2日目)】
御西小屋4:24⇒烏帽子岳6:21
[標準CT 3:00(65%)]
烏帽子岳6:37⇒梅花皮小屋7:10⇒北股岳7:33
[標準CT 1:30(62%)]
北股岳7:40⇒門内岳8:23
[標準CT 1:20(54%)]
門内岳8:27⇒門内小屋8:33⇒地神山9:26-9:33⇒頼母木小屋10:25
[標準CT 2:30(73%)]
頼母木小屋11:18⇒大石山分岐11:43⇒足の松尾根取付登山口13:45
[標準CT 4:20(57%)]
乗り合いタクシー14:00⇒奥胎内ヒュッテ14:10
※本日のペース:標準ガイドタイムの50〜70%程度です。
※歩行距離は、1日目:20.3Km、2日目:17.7Kmでした。
※歩数は、1日目:約43,000歩、2日目:約40,000歩でした。
天候 | 7月25日:曇り時々晴れ 7月26日:晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山口:新潟県奥胎内ヒュッテ 弥平四郎登山口は、駐車スペースは20台程度。 今回は、職場の後輩に車で送って頂きました。 所有時間は、新潟県新津ICから約90分、弥平四郎集落から登山口まで約4劼郎粛道になります。 奥胎内ヒュッテは、駐車スペース30台以上。 今回は、前日に車を駐車場に置きに行きました。 所用時間は、新潟市内まで約80分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★登山道整備度:2〜3(良5・4・3・2・1悪)階段や木道、鎖等の整備度 ★体力難易度 :4.5(難5・4・3・2・1易)歩行距離、累積標高差、急登等 ★技術難易度 :2(難5・4・3・2・1易)鎖場、ヘツリ等の頻度や時間等 ★登山道の眺望:5(良5・4・3・2・1悪) ★山頂の眺望 :5(良5・4・3・2・1悪) ●すれ違った登山者の数: 1日目:登山口から飯豊山約5人、飯豊山から御西小屋1人、御西小屋から大日岳約10人 2日目:御西小屋から北股岳約20人、北股岳から頼母木小屋約5人、小屋から登山口約15人 北陸・東北南部の梅雨明けはまだですが、2日間、なんとか天気が持ちそうだったので、念願の飯豊縦走を職場の仲間3人で決行することにしました。 縦走なので、登り口と下山口が違うため、公共交通機関やタクシーを使い、前泊することも考えましたが、「やはり、車がいいかなぁ」ということで、前日の7月24日に奥胎内ヒュッテに車を1台置きに行きました。 当日は職場の後輩Kさんに新潟市内を朝4時に出発し、弥平四郎登山口まで車で送ってもらうことにしました。Kさん、ありがとう、感謝です!! 登山口には、朝5時半に到着、弥平四郎登山口駐車場は20台程度駐車可能ですが、5台ほど駐車していました。 いつもの日帰り登山と違い、マット、シュラフ、食糧等が入り、50リットルのリュックはズッシリ重く、まずはペースを落として登ることに。(友人の1人は、シュラフ等を御西小屋で借りるということで、30リットルの日帰りリュックで登ります。) では、準備を整え、いざ、出発です。 【弥平四郎登山口⇒三国岳(三国小屋)】 まずは、三国岳を目指して登りますが、ルートは新ルートと旧ルートの2つあります。 どちらも大差ないような感じですが、ガイドマップで所要時間が若干短かった新ルートで登ることに。 上ノ越分岐までブナ林を登りますが、序盤の標高の低いブナ林は、マイマイガの被害で葉がほとんどない状況でした。成虫の蛾もいっぱい飛んでいました。 1箇所、ブナの大木が登山道に倒れていましたが、通行はなんとか可能です。 上ノ越から疣岩山までは尾根に沿って登っていきます。 最初は、ガスであまり視界が良くありませんでしたが、疣岩山に近づくにつれ、雲が切れてきて、だんだんと大日岳の山裾等が見えるようになってきました。 小さなアップダウンを繰り返しながら登り、登山口から3時間ほどで三国岳に到着。 【三国岳⇒飯豊山(本山)】 飯豊山の前に、まずは切合小屋を目指します。 ここから切合小屋までは、岩場等が数か所あり、最初に3連の梯子を登ります。 梯子はしっかり固定されているので、危険性は感じませんでした。 野草の花も多くなり、岩場を登っていると、最初の残雪が登場!! 残雪は、30mほど、勾配も緩いので、登山靴で普通に登れます。 残雪を過ぎると、切合小屋に到着。 この先、梅花皮小屋まで、良好な水場が期待できないと思い、ここで水をMAXに補水しながら小休憩し、あとは飯豊本山を目指します。 2か所ほど雪渓を登り、しばらく行くと、途中、御秘所という岩場があります。 御秘所は、片側がものすごく切り立っていて迫力のある岩場ですが、登山ルートに沿って登れば、危険性はそんなにありませんので、慎重に登っていきましょう。 そこを過ぎると御前坂となり、本山までゴツゴツした岩が点在する急登を登ると、急に平坦で視界が広がり、本山小屋(飯豊神社)が見えてきます。 本山小屋で、友人は、限定の飯豊山バッジを購入、管理人の方と色々とお話ししました。 鳥居をくぐり、建物の中にある飯豊神社にお参りし、登山の安全を願い、飯豊本山を目指すことに。 道脇にはイイデリンドウやヒメサユリも咲いており、花を見ながら登り、本山小屋から飯豊本山までは20分弱で到着です。 山頂は、先端が折れた標柱があり、山形県方面は、大尾根への登山ルートが見えました。 【飯豊山⇒御西小屋⇒大日岳⇒御西小屋】 飯豊山から御西小屋までは約1時間ほどかかります。 なだらかで広い稜線の中、道脇には今が見頃な各種の花々が咲き揃い、フラワーロードの緩やかな勾配の登山道を歩いていくと御西小屋に到着。 夕方、大日岳までピストンするため、小屋の管理人さんに話して、重い荷物を取り除きます。 また、小屋のすぐ下にある雪渓の中に管理人さんからスコップを借りて穴を掘り、下から持ってきたビールを冷やします。 80歳近いという管理人さんと色々なお話をして休憩後、再び、大日岳に向けて出発!! 小屋からは一旦少し下り、緩いアップダウンを歩きながら進むとガスの中から、大日岳の頂きが見えてきました。 山頂手前は、標高差100m程度の急登になりますが、足場が良いので登り易く、小屋から約1時間で大日岳山頂に到着しました。 山頂では、飯豊連峰最高峰の登頂記念として、3人で記念撮影しました(三脚を持って行って良かった)。 下山も約1時間ほど、山頂の直下に咲くヒメサユリやニッコウキスゲを見ながら小屋に戻りました。 【御西小屋(宿泊)】 小屋に戻り、出発前に冷やしたビールで乾杯!! 「う〜ん、うまい」の一言。 夕方5時頃になると、小屋の周辺のガスが一時、晴れたので、ビールを飲みながら大日岳、北股岳、烏帽子岳の眺望を楽しみ、至福を感じる時間でした。 あいにく、日本海に沈む夕日はガスの影響で見えませんでしたが、満足の1日目となりました。 薄暗くなって、小屋に入り、800円のビールをまた買い、おにぎりやドライフーズ等を食べ、寝る準備をします。 本日の御西小屋の宿泊は、およそ15人ちょっと位、我々は1階で、その他4人おりましたので、1階は全員で7人の利用です。また、外でテント泊される方が4張ほどいました。 夜7時を過ぎると暗くなってきましたので、寝袋に入り、7時半には就寝です。 でも、慣れない寝袋や周辺環境で、あまり寝つけず、眠れずという感じでした。 朝、3時過ぎ、まだ暗い小屋の中ですが、ヘッドランプの明かりを頼りに出発の準備をする人が出始めました。 2日目は、日程的に、小屋で朝食を食べて6時前ころに出発をしようと最初は思っていましたが、周りが早いので、我々も早めに準備ができてしまい、4時半に御西小屋を出発です。 (同行の先輩1人は、ゆっくり歩いて行きたいので先に出発したいということで、3時半に出発しました。) 【御西小屋⇒北股岳】 朝4時半、小屋の外に出ると、一面ガスの中、気温は思ったほど寒くなく、防寒着(雨具等)は必要ない感じでした。 とりあえず、薄暗いガスの中、まずは烏帽子岳へ向かいます。 途中、天狗の庭がありますが、その辺りから、残雪で夏道が出ていない箇所が10箇所ほど登場します。 ガスの中、夏道への取り付け場所が分かり難く、ガチガチの雪渓を歩きますが、朝早いこともあり、かなりスプーンカットの雪面は滑り易く、右手側が急峻なので、危険性があり、慎重な歩行を心掛ける必要がありました。 また、夏道へ取付く際に、安全を期し、氷状の雪面に手を付き、四つん這い状態で対応したり、雪面の歩行が厳しい箇所は、強引に残雪上部の滑り易い地山をトラバースしながら進みました。烏帽子岳に近づくと、残雪は無くなり、一安心です。 烏帽子岳山頂で、先発した先輩と合流し、休憩していると、山頂に吹き込むガスの中で、ブロッケン現象が発生し、皆で「お〜」。 その先、烏帽子岳から梅花皮小屋までの間は、すごい風で、上半身が風下に持っていかれるような感じで、すこしフラフラしながら歩きます。 梅花皮小屋の水場では、かなり水の量も多く、美味しい水だったので、昨日の切合小屋以来の水補給を行い、北股岳を目指します。 御西小屋から大小様々なアップダウンの繰り返しで、小屋から北股岳までの急登はやや疲れましたが、御西小屋から約3時間で山頂に到着です。 山頂は、ガスの中、しばらく待っても晴れなかったので、最高の眺望見れなかったのが、残念でした。 【北股岳⇒頼母木小屋】 北股岳から先は、アップダウンを繰り返しはあるものの、次第に標高は下がっていきますので、比較的、楽に感じました。 門内岳山頂の直下には、門内小屋がありましたので少し立ち寄り、また、管理人さんとお話に。 ずっと天候が悪く、久しぶりの青空だという話でしたので、ラッキーな日に登れたんだなっと実感です。 管理人さんからは、「このペースで御西から来たんだったら、最後に朳差岳も寄ってけば」と言われたので、少し悩みながら、とりあえずは、大石山で考えようとということで、地神山に向かいました。 この辺りは、標高は下がってきますが、まだ森林限界より高いので、明瞭な稜線と残雪、そして登山道脇に咲く花々を見ながら進むことができ、風も涼しく、気持ち良く歩けました。 頼母木山の山頂からは、朳差岳の山並みが一望でき、その姿を右手前方に見ながら、頼母木小屋に向かいました。 小屋に着くと、すごい量の水が出ており、今回最後の給水タイム。 残っている食料を整理しながら、昼食をゆっくり食べ、ここでしばらく休憩です。 【頼母木小屋⇒奥胎内ヒュッテ】 さあ、本格的な下山開始ですが、とりあえず、大石山を目指し、緩やかに下っていきます。 小屋から約30分で、大石山分岐に到着。 門内小屋で言われた、「朳差岳も」という言葉を思い出しましたが、大石山の辺りで、気温がぐんぐん上がり、非常に暑くなってきたことですし、「10日ほど前に登頂したから、今日は止めとくかぁ」ということで、そのまま下山することにしました。(朳差岳の情報が必要な方は、7月15日の朳差岳のヤマレコを参考にしてください。) ここからは、足の松尾根をひたすら下りますが、しばらく日陰になる大きい木が無く、ほんと暑い、下りなのに汗びっしょりになりました。 (下山して知りましたが、下界は、今日、この夏一番の暑さだったようです) 登山口からヒュッテまで乗り合いタクシーを使いたかったので、14時の便に乗れるように、途中のブナ林で水分補給を取りながら、時計を見ながら慌ただしく下山です。 途中に怖い感じの岩場がありますが、足場はしっかりしているので、慎重にあるけば特に危険性はないと思います。 また、足の松尾根は、登山道にブナと松の根が無数に張り出しているので、つまづかないように注意して下った方が良さそうです。 13:45に登山口に到着、14時の便を待つ方が既に3人ほどおり、14時ちょっと前にジャンボタクシーが迎えにきました。(平日は小型車で運行とのこと、利用料金は300円/人、平日と土日は時刻表が異なります) 乗客5人を乗せ、約10分弱で、奥胎内ヒュッテに無事、目的地に到着しました。 奥胎内ヒュッテでは、車に積んであった着替えを取りにいき、ヒュッテの風呂に入り、長い縦走の汗を流しました。(風呂は600円/人、タオルなし) この2日間、ガスで周囲が見れない場所もありましたが、全体的に良い天候に恵まれ、雄大で迫力ある飯豊の山容を堪能しながら縦走することができ、充実感が半端ない満足のできる2日間でした。 この時期の飯豊は、花々も多く、ほんと、どこを見ても写真になるような見応えのある登山ができますので、皆さんに1度はお勧めしたい、飯豊登山だな〜と思います。 |
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして。
お邪魔します
素敵な写真ばかり
羨ましい限りの山行です
お花もたくさん咲いているようで
特に写真76はぜひこの目で見てみたい絶景です
登山道の情報なども参考にさせていただきます☆
mekkoさん
コメント頂きまして、ありがとうございます 。
飯豊山は、花の百名山には入っていなかったような気がしますが、
この時期は、花の彩と緑に映える残雪の白と迫力の山並みが見れて、とってもいい感じでした。
76の写真は、御西小屋でビールを飲んで幸せ気分に浸っている最中、1分ほど雲が切れたので、ほろ酔いの足で、ビュースポットまで急ぎ、撮影したものです。
登山情報等、mekkoさんに必要な情報があれば良いですが、参考にして頂ければ嬉しいですね。
また、ご訪問ください。
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