丹沢夏三昧 大倉尾根夜行〜塔〜ユーシン〜玄倉
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,545m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 4:28
- 合計
- 13:03
天候 | 快晴のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
復路……玄倉バス停から富士急湘南バスで小田急線新松田駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
*上記コースタイムのうち、天神尾根分岐〜花立山荘間、および雨山橋〜玄倉ダム間は、あちこちで休憩して写真を撮っておりますので、全くあてにならない所要時間で恐れ入ります。 *大倉尾根のナイトハイクは、ここを何度も歩いて道を熟知されている方にとっては全く問題ないかと存じますが、くれぐれもヘッドライトの球切れ・電池切れにはお気をつけ下さい。植林帯は暗黒です。あと、暗い中では一部のぬかるみが分かりにくいためご注意を。 *塔ノ岳〜尊仏ノ土平間は、階段・桟道の整備が入り、踏み跡も明瞭ですので、総じて安全に歩けるでしょう。但し、すべりやすい急勾配や幅の狭いトラバースなど随所にあり、木の根にもひっかかりやすいですので注意。単純に塔ノ岳と不動の清水を往復する場合、登り返しはキツいかも。 *尊仏ノ土平での対岸への渡り方は……河原に到着した際の自分の立ち位置から見て目の前の堰堤の対岸ではなく、右側一つ下流(または上流)の堰堤付近に続きの道があります。間違って目の前の堰堤に沿って対岸に行っても、ゴロゴロした河原を歩いて移動することも出来ます。 *玄倉林道の最上部・熊木沢出合〜尊仏ノ土平のあいだは、崩落が進んで最早林道の体をなしておらず、落石・浮き石など非常に危険ですので、慎重に通過されることをおすすめします。斜面ごと大崩落して堆積した岩や石の上(もちろん斜めに堆積)をトラバースする際には、よく観察してみますと微かに踏み跡がありますので、それに沿って一歩一歩確実に、視線は決して谷底には向けずに進むと、辛うじて通過できるかと存じます。大雨のさなかや後などは崩落祭りになると思われますので、ここには近寄らないのが吉だと思います。また、浮き石で足をくじかないよう注意! *玄倉林道の青崩トンネルは中でカーブを描いているため、ガイドブックにもある通り、ヘッドライトがないと完全な暗黒です (笑)。ただ、路面は安定しているため、ライトがなくても手で壁を触りながら通行できると思います (私はやりたくないですが)。 *ヒルには食われませんでした。ヤマビルファイターをかけるのを忘れたのですが……大倉尾根のヒル諸氏は夜間は営業せず? |
その他周辺情報 | *玄倉バス停前の店には酒無し。バスの時間までは余裕があるため、ビールを一杯是非!と思っていたのですが、ある意味でこれが一番痛かった……(^^;)。 *西丹沢方面のバスの平日ダイヤは、夏休み中増発されますが、夏休みが終わると日中全然来ない時間がありますので、塔ノ岳を朝出発して玄倉に来る場合注意。 |
写真
感想
今年の夏は天候が思わしくなく、山を楽しみたい人間にとっては微妙なものがありますね……。
私も先月22日に梅雨明けを狙って丹沢に登ったものの、蒸し暑すぎて熱中症寸前に陥ったばかりか、期待していた眺めも空振りという残念な結果に終わりました。その後は7月下旬〜8月上旬が激務、そして夏休みは海外で鉄ヲタ活動ということで、しばらく山に登るヒマがなかったのですが、気が付いてみたら前回の山行から約1ヶ月となり、イイ加減体がナマってきたことから、盆明けの平日休みに照準を合わせ、ここらで一発晴天を願って山に登り、一気に夏山大展望リベンジを図りたいものだ……という思いがふつふつと (笑)。そこで当初は御殿場口から富士山に登ろうと思ったのですが、18日の天気予報が思わしくなく中止(実際、雨雲ズームレーダーを見ていたところ、富士山南斜面は結構降った様子?)。しかし、どこかに登らなければそろそろ体調面に支障が生じます。さりとて、相変わらず猛烈な蒸し暑さが続く中、日中に南斜面を登ったら絶対にフラフラになるな……と気後れもしてしまいます。
そこで「そうだ!」と思い立ったのが大倉尾根ナイトハイク。これは以前、まだ20代だった頃に一度やったことがあるのですが、30代にしばらく山登りから遠ざかり、40代になって再び山登りに戻って来た身にとって、果たして不眠の山行は体力的にどうよ?という懸念もありました。しかし、寝たうえで酷暑の大倉尾根を登るのと、寝不足で多少涼しい大倉尾根を登るのと、一体どちらがマシか……ということを考えますと、後者の方に軍配が上がります。そこで「まぁ四十路になってしまったとはいえ、山登りに戻って体力は上がってきたことから、寝不足は何とかなるだろう……」と割り切りました。
というわけで、午前零時半に渋沢駅到着! 「最近は夜間歩行の人も減ったねぇ〜」とタクシーの運転手氏から言われながらも、昼間の賑わいがうそのように静まりかえった大倉バス停に降り立つと、何と!一点の曇りもない中、表丹沢の稜線が月に照らされてくっきりと浮かび、頭上には星空が! これはもうナイトハイクの勝利を祝福されているに等しい!と心が奮い立ちました♪
そこで、こんな感じで無事ナイトハイクで塔ノ岳に登頂したのですが、途中西側から強烈な風が吹き、森がズゴゴゴ……と物凄い音を立てており、しかも体感温度も下がりましたので、真っ暗闇にあっては結構コワかったです (^^;)。堀山の家から上に2枚着用し、天神尾根分岐からはさらにレインスーツを着用しました。湿度が非常に高い中、そよ風程度が吹いてくれればありがたいな……と思っていたのですが、強風とは一本取られました。
とはいえ、そんなコワい思いをして登った分、この夏の天候不順をすべて吹き飛ばすような最高の朝を塔ノ岳で迎えることが出来、本当に気分晴れ晴れ♪といった感じです。大倉高原山の家で得た水で飲むコーヒーと富士の眺めの組み合わせは最高でした……! 早朝5〜6時台の富士の眺めからして、当初の予定通り18日から富士山に登っても良かったのかも知れませんが、朝7時近くになると富士の山頂のみヘンな雲がかかって来ましたので、やっぱ塔ノ岳にしておいて良かった、とも思ったのでした。
塔ノ岳から先は、体力に応じて丹→蛭→東野、または初挑戦のユーシン→玄倉という2ルートを考えていたのですが、朝7時前には既にヌルい空気が下から昇り始め、これは早晩稜線に雲がかかり、あるいはそれまでは火あぶり状態になりそうだ……と思ったことから、一気に下降して渓谷美で涼むことにしました。途中、尊仏ノ土平への急な下りや、玄倉林道最上部の落石地獄で思い切りヒヤヒヤすることもありましたが、総じて谷沿いは非常に涼しい風が吹き抜け、しかも玄倉林道は日陰が多いため、ロングコースでも結構快適でした。加えてユーシン渓谷の水と森が奏でる絶景……。また一つ、丹沢の計り知れない奥深さに触れ、季節を変えて何度でも歩きたいなぁ〜と思ったのでした。
そして玄倉にゴールしてみれば、合計22kmを歩ききっており、しかも前日からほとんど不眠不休。四十路のオッサンでも頑張れば出来る!という根拠のない自信をも得て (笑)、大満足で真夏のナイトハイク&渓谷歩きを締めくくったのでした。というわけで結論はやはり……丹沢最高!!の一言に尽きます。
以上、長文乱筆失礼しました。ご覧頂き誠にありがとうございました。m(_ _)m
綺麗だ
こんにちは。
大倉尾根のナイトハイクいいですね。
僕も過去に3度やっていますが、花立からの夜の市街地の景色や、
塔ノ岳からの日の出は素晴らしいものがあります
玄倉の川の水の透明度を見たら行ってみたくなりました。
たいへんお疲れ様でした!
こんにちは、ご覧頂きどうもありがとうございます〜!
花立から眺めた赤富士の眺めは最高でした!……が、その直前までは富士山がガスで見え隠れする中、蛭ヶ岳方面の真っ赤な雲に気を取られており、気が付いてみたら赤富士が見えて「ヤバい!さっさと撮らないと!」と泡を吹いたというおまけつきです (笑)。
こんにちは、ご覧頂きどうもありがとうございます〜!
約1ヶ月の山ブランクになってしまった中、ここ数日の猛烈な蒸し暑さの中で大倉尾根を昼間に登ったら倒れるなこりゃ……と思いまして、ナイトハイクを思いついたのですが、涼しいし(途中から強風で体感温度が下がり、3枚着込んだほどです)誰もいないし、夜景キレイだし……ということで非常に良かったです。ただ、風の音が猛烈ですとメチャクチャ心細く (笑)、睡眠時間が出発前にほとんどなかっただけに後がツラいですが……そんな苦労をした者だけが味わえる世界ですね♪
ユーシン渓谷は今回初めて歩いたのですが、壮大な規模の渓谷美と水の青さに「ここも神奈川県なのか……」と感動しました。ユーシンロッジあたりでしたら川水でも十分冷たく美味いです (煮沸しないのはオススメはできませんが……思わず飲みたくなる透き通り方でした)。このコースを歩かれる場合は、玄倉林道最上部の崩落地獄はくれぐれもお気をつけて、是非楽しんで来て下さい!
丹沢でも高山に負けず劣らず素晴らしい景色!また写真も素晴らしい!
眼下の夜景、雲海、赤富士、ユーシン渓谷のエメラルドグリーンの水
感動しました(*^_^*)
こんばんは、ご覧頂きどうもありがとうございます〜!
今回アップした写真で感動して頂けたとは嬉しいですね……m(_ _)m
朝夕の光はどんな山でもカッコ良く魅せてしまうマジックですが、今回はこの夏で一番 (?) の天気に恵まれた分、丹沢なのに2000m以上の山に登って爽快な風景を眺めた気分になりました。そうなると、写真を撮るのも一瞬を逃すまいと必死です (笑)。
でも、それを期待して真逆の結果に終わることもありますので、ホント、山の写真はギャンブルだと思います (^^;)。
ユーシンの水の美しさは今回の一大ハイライトでした。丹沢は個人的に今まで、日帰りで行きやすいところを登ってばかりでしたので、そうではない丹沢=行きにくいところをもっと歩いて自分なりに魅力を掘り下げようと思っています。
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