1泊2日充実の-白馬-雪倉-朝日周回
- GPS
- 31:31
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 2,966m
- 下り
- 2,972m
コースタイム
8:00蓮華温泉登山口-9:24天狗の庭9:40-10:32白馬大池10:45-12:10小蓮華山12:25-13:25白馬岳-13:40白馬山荘
2日目 白馬岳-雪倉岳-朝日岳(5時間休憩込み)朝日岳-蓮華温泉(5時間半休憩込み)
4:20白馬山荘-4:35白馬岳5:00-5:15三国境5:25-6:20雪倉避難小屋6:40-7:05雪倉岳7:20-9:03朝日岳小屋分岐
-10:03朝日岳10:20-10:40栂海新道分岐-13:06白高地沢13:40-14:45平馬の平14:50-15:28蓮華温泉
天候 | 11日雨-晴れ-曇りのち暴風雨 12日曇り時々雨 午前中は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
12日 夕方 ほぼ満車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
朝日岳-蓮華温泉 下り たくさんの木道がありますが古いものは雨天時滑ります 白馬岳-雪倉岳-朝日岳-蓮華温泉 トイレは雪倉岳避難所のみです。 この間は20km以上あり長丁場です。 さらにアップダウンがきつい所です、やはり2泊3日がお勧めです。 |
その他周辺情報 | 蓮華温泉 野天風呂 一応15:30までの受付 外湯のみ500円 仙気の湯 広くてお勧め、更衣室等はありません。 |
写真
感想
静かな山行、白馬岳北部の雪倉岳、朝日岳を周回するコースを歩いてきました。
悪天のためテン泊はできませんでした、無駄な重い荷物を背負っていても
期待通り素晴らしい周回でした。
このコースは本来なら2泊3日がベストですがそれぞれの予定があったため、
1泊2日の日程になりました。
そうすると1泊目をどこにするかが問題でした。
テン泊を予定して夕食は小屋食にしようと思っていましたので、
食事の定評がある朝日小屋で進めていました。
ところが台風の影響で11日の宿泊者がいないので食事は無理とのこと、
結局白馬岳でテン泊、翌日長い縦走コースで蓮華温泉に下ることにしました。
11日は台風一過の好天を期待して蓮華温泉に向かいます。
途中の林道は木の枝がたくさん落ちていたり、川のようになっていたり、
斜面が滝になっていたり登山口まで行けるか心配でした。
蓮華温泉に到着してしばらくは強い雨が降っていましたが、
すぐに青空が見えだしてきましたので、8時に登山口を出発しました。
蓮華温泉からの登山者は少なく、足跡や抜いた数で先行者は3組ほどではないかと思います。
思ったより急登な登山道でした、天狗の庭を過ぎてからの大きな石が転がる道は滑りやすく歩きづらいものでした。
登山口から2時間半で白馬大池に到着、ここも台風の影響でテン場は更地でした。
ここから小蓮華山までは、以前から歩きたいと思っていた稜線です。
適当にガスが湧いて、時々白馬村が見えたりとまさに天空の一本道です。
「坂の上の雲」の音楽が聞こえるそんなすばらしい稜線歩きでした。
ところが小蓮華山に近づくにつれて雨風が出てきました。
山頂ではカッパを着たものの、横殴りの風雨で間に合わず濡れてしまいました。
耐風姿勢をとるほどの突風も吹いて急激な天候変化に見舞われました。
また気温も低く、体温が奪われます。
それからはひたすら白馬岳山頂を目指して最後の急登を進み山頂で一服、
後は逃げるように白馬山荘のスカイプラザに逃げ込みました。
ここでビールで休憩し、果たしてテン泊はどうなのか情報を探ります。
どうやら夜になっても天候は回復しそうにありません。
風も強く、I君はツエルトなので強風雨には無理そうです。
翌日の出発のことも考えて、白馬山荘泊に決定しました。
こんな天気です、台風のこともあって、山荘はかなりすいていました。
夜食後、同じテン泊かどうかで迷っていた大阪からのカップルと、
同じく東京の山ガール2人組と山談話に花が咲きました。
大阪のカップルは、栂海新道を台風のさなか登ってきたそうで、
驚愕しつつ無事だったことに安心しました。
短い時間でしたが楽しく過ごさせていただきました。
12日翌朝はガスです、夜中は風がビュービュー鳴っていましたので、
予定を変更してピストンも有りかなと思っていました。
ご来光を白馬山頂でしばらく待ちましたが、無理そうなので下り始めました。
しばらくして、ガスもとれ曇りですがこれからゆく山々がはっきり見渡せるようになってくると、がぜん周回コースに気持ちは傾きます。
三国境から下って鉢ヶ岳を巻いて、雪渓付近からお花畑が広がります。
ただ風が強く写真を撮ってもピンぼけばかり、避難小屋まで行ってそこで朝食です。
中には管理の方がいて、せっかくだから朝日岳を回っていった方が良いと背中を押されます。
雪倉岳はそこから30分ほどでした、眺望もよくしばし休憩しました。
ここから朝日小屋分岐までは一気に600m下ってから進みます。
途中の朝日岳を正面にしての、湿原の中の木道歩きは最高でした。
I君は興奮して、天国を歩いているようとつぶやいていました。
もう少し早い時期に来たら、湿原がお花畑に変わっていたと思うと少し残念。
分岐からの朝日岳の登りは、急登で400mを一気に登ります。
途中雨が降ってきてカッパを着たりして時間をつぶしましたが、1時間で山頂です。
広く平らな山頂でした。晴れていたら360度見渡せて最高だろうと思いました。
朝日岳を下ってから、栂海新道分岐を越えて五輪山のトラバースする道も最高です。
山麓を横に伸びる木道の登山道は、いくつかの雪渓を横切り、
ゆっくりと巻いて下っていきます。
ここら辺はすべてがお花畑です。
それも一つの花の群落が大きく、一面がピンクの絨毯だったり、
黄色の絨毯だったり、規模と花の種類が素晴らしかった。
この日蓮華温泉から朝日岳を目指しての登山者は10名ほどしかおらず、
長い登山道のなかで、これほど静かなところだとはびっくりです。
五輪高原の木道は、最近つくられたもので新しく丈夫で延々と続いていました。
しかし後半になるとこの木道の小刻みなステップが膝にきます。
ましてなかなか下っていかない、朝日岳から1つめの橋までの2時間半は、
素晴らしい景観がなければ、もっと精神的に堪えていただろうと思います。
橋まで下って大休止、でもここからがきつかった。
さらに下ってどこまで下るのと思った頃、2つめの橋に到着、ここが最低地点、
今度はここからが急登が始まります、悪路で滑りやすくまず一気に150m、
長い下りになれた足が悲鳴をあげそうです。
兵馬の平で一息ついて、いよいよ最後の150mを登ります。
ようやくキャンプ場が現れてほっとするも、野天風呂に入ることしか頭になく、
受付終了時間の3時半までにと気持ちだけ急いだ。
1つめの橋で休みすぎたので無理かなと半分あきらめていたが、何とかぎりぎり間に合ったのは風呂に入りたいとの欲望の力か・・。
野天風呂でくつろぎながら長い行程を振り返り、至福の時間を過ごした。
今回もよく歩いた、その分もあってか充実感でいっぱいだった。
北アルプスの北は静がで広い花畑、おおらかな山容につつまれた別天地です。
これで天気が良かったら・・・ それは贅沢かもしれない。
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