北八ヶ岳縦走(麦草峠〜丸山〜高見石〜中山〜天狗岳〜根石岳〜硫黄岳〜峰の松目〜天狗岳〜ニュウ〜麦草峠)
- GPS
- 29:40
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,893m
- 下り
- 1,886m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:15
天候 | 17日 晴れのち曇りのち雨(強風) 18日 曇りのち晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
麦草峠には登山ポスト見当たらなかった。 登山道は問題なかったが、両日共強風の為、天狗岳から根石岳と硫黄岳は 非常に寒かった。 オーレン小屋はあっとホームな雰囲気で、名物の桜鍋はすごくおいしかった。 また、薪ストーブもあったかでここで食後はずっと過ごしていた。 山小屋でのんびりお風呂に浸かれるのも、疲れが取れて大変ありがたい。 白駒池の紅葉は完全に終了。時すでに遅し。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、茅野市街に入る手前の『縄文の湯』に浸かった。 400円とすごくお手頃にもかかわらず、いい湯でした。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今回の山行の大きな目的は、以下の3つ。
々藩娶学(白駒池周辺)・・・時既に遅し(横谷渓谷は見頃)
⇔臆岳の爆裂火口見学
オーレン小屋の桜鍋を食べる
6時に麦草峠駐車場に到着。既に5台の車が止まっていたが、予想よりも少ない。トイレも最近建て替えられたらしく、すごくきれいなトイレだった。すぐに麦草ヒュッテに出て、ここからまずは丸山に向けて案内表示に沿って行く。八ヶ岳は案内表示がしっかりしていて、迷うことはない。山頂は展望がほとんどないため、休憩もとらずにそのまま次へと向かう。しばらく行くと高見石小屋が見えてきた。その裏手には高見石という岩の高台があり、そこに登る。そこからは白駒池が見え、紅葉のピーク時の眺めは最高に思える。ここからはだらだらとした登りとなり、展望が開けたところが中山展望台となる。ここからは東側以外の眺望が望め、両天狗岳から北は蓼科山までが見える。このあたりまでは縞枯れの部分が時々あらわれ、この不思議な現象の中に自分が居ることを体感できる。ここから中山峠まで一気に下り、天狗岳を目指す。少し登ると林から出て、時には強風に立ち向かい、時には身体を後押しされながら登って行く。山頂に近づくにしたがいだんだんガスがでてきた。東天狗岳の山頂までは行かずにまずは西天狗岳を目指す。コル部に荷物をデポし、山頂へ向かう。ガスで眺望を楽しむことができないので、東天狗岳に戻る。次の根石岳も岩稜の山で何もない。ここから下ったコルの部分に根石山荘があるが、強風の為、立ち寄らずに次ぎへと進む。このコル部分はコマクサの群生地でピーク時にはさぞや眺めが良いことだろう。箕冠山への登りになってやっと林の中に突入し、風が遮られる。間もなく山頂に到着し、大休止をとる事にする。ここからは夏沢峠を目指して下ることになる。時々東側の視界がよくなり、硫黄岳が目に入ってくる。これが今回の山行目的の一つである爆裂火口だ。ここから見るだけでも大迫力だが、山頂から見る眺めはさぞやすごいことだろうと期待が膨らむ。夏沢峠ではトイレを使わさせていただき、本日初めての山荘の山彦荘に入る。ここはランプの宿ということで非常にこじんまりとしているが、夏場にはモモンガにヤマネも見ることできるということなので次回はこちらに止まりたいものだ。(オーレン小屋とどちらにしようか悩んだが、今回は両動物が見ることができないとういことと料理でオーレン小屋を選んだ。)ここでバッチを購入し、カッパを着込んで硫黄岳山頂に向かう。ここからは南八ヶ岳となり、ザレた砂と岩場の急登に加え強風のため注意して進む。山頂からの眺めは言葉に言い表せないくらいであった。時間はあるが、あまりの風の強さのため、硫黄山荘に向かうのはやめ、峰の松目を目指して赤岩の頭方面に下る。途中から林の中をあるこことになるが、これが幸いして雨が降り出しはしたが、濡れることなく進むことができた。途中出会った人からは眺望はないとの情報をいただきはしたが、せっかく来たのだからピークを目指す。コルからの登りは大同心稜を摘めて行ったときのことを思い出すくらいの急登になる。カッパを着ていることもあり、汗が吹き出てくるが我慢をして登ると山頂に到着する。確かに眺望は全くない。後は本日の宿となるオーレン小屋を目指して下るだけ。途中、赤岳方面の眺望を期待するが、ガスで全く見えず。今回はそちら方面の眺望はあきらめ、最後の下りに入る。次第に明るくなって開けたところがオーレン小屋で、目の前をきれいな沢が流れている。受付で宿泊代8500円を払い、大部屋の『横岳』に通される。この大部屋(34人宿泊可能)に本日は3名だけで泊まることになる。荷物を降ろし、時間もあるので、山小屋では珍しい風呂につかることにする。温泉ではないが、疲れた身体を癒すには充分である。風呂から出て、ビール500ml(700円)を薪ストーブに当たりながら、供え付けの本を読みながら時間を潰す。一旦、部屋に戻って布団(羽毛)に入って明日の予定を考えていると食事の準備ができたとのこと。食堂に降りて行って、今回の山行の2つ目の目的である『桜鍋』をいただく。あまり癖がなく食べやすいため、普段はお酒を飲みながら食事をするところを、食事に専念するためお酒は食後の楽しみとする。個々に鍋が用意されているのもありがたい。食後は薪ストーブに当たりながら、お酒を飲みながら時間をつぶし、身体が温まったところで就寝する。
5時半に朝食の準備ができたとのことで食堂へ降りる。今朝はさすがにストーブが焚かれていて部屋は暖かい。小屋のおやっさんが取ってきたきのこの味噌汁はおいしかった。準備をし、沢の横で水筒に『オーレン強清水』を入れ、6時20分に宿を出発する。ゆっくりとしたペースで箕冠山山頂を目指す。ここも林の中のため風はあまり吹き込んではこないが、聞こえる風音は昨日よりも強そうである。汗をかきながら我慢をして登って行くと山頂に到着する。ここで汗を落ち着かせ、服のファスナーを上げてから根石岳に向けて出発する。コルに出た途端に横から突風が吹きつける。確かに昨日よりも風が強い上にガスも濃くかかっている。少し躊躇したが、後のことを考えてそのまま進むことにした。天狗岳の山頂の少し手前でガスが一瞬晴れたが、またガスの中になる。長居はせず、黒百合ヒュッテに向けて下って行く。分岐から下は大きな岩の上を伝って降りていくわけだが、昨夜の雨と気温の低下から岩が凍っているため、すごく滑りやすく、慎重に歩を進めなければいけないため、ペースが大幅にダウンする。結局、コースタイム通りに黒百合ヒュッテに到着する。既におなかが空いてきたので、パンを食べて空腹を満たす。ニュウへの分岐を曲がると今までと登山道の様子が変わり、苔むしていて、木々の種類も多少異なるような気がする。分岐からはほとんどが下りとなる。目の前の視界が開け、岩場が前方に見えるとそこがニュウである。岩場を登ると三角点があり、ここからは快晴の空の下、両天狗岳や硫黄岳がの眺望が望める。しばらくすると富士山も見えてきた。富士山が見えたことで、少しモヤモヤしていたものが吹き飛んだ。ここからも白駒池の眺望を望むことができ、そこに向けて山を下る。今回の最終目的の白駒池は湖畔にも紅葉の名残りもほとんどなく、次回は9月末に来たいものだと思った。帰りに麦草ヒュッテに立ち寄り、りんごジュースをいただいて、駐車場に到着。駐車場は満車状態で、出るのに一苦労するくらい詰めて止まっていた。今回の山行は、風以外はほとんどの目的が達成でき、申し分のない山行であった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する